第101回ジロ・デ・イタリアは5月24日、アッビアーテグラッソ〜プラートネボーソ間の196kmで第18ステージが行われ、序盤から抜け出した第1集団の中からクイックステップフロアーズのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)が飛び出して初優勝。マリアローザを着用するサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)が最後に脱落し、総合2位のトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)、3位ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア、バーレーン・メリダ)、4位クリストファー・フルーム(英国、スカイ)のグループから28秒遅れた。
イェーツはそれでも首位のマリアローザを守ったが、デュムランとの差は56秒から28秒になった。大会が18ステージの段階で僅差の争いになったのは2009年、デニス・メンショフがダニーロ・ディルーカに26秒のリードをつけて激闘した年以来。このときはメンショフが逃げ切って総合優勝している。厳しい山岳ステージはさらに2日間続く。
この日は序盤から12人の先頭集団が形成され、シャフマンも後追いでこれに加わった。この第1集団には総合成績の上位選手がいなかったため、マリアローザのイェーツを守るミッチェルトン・スコット勢は逃げを容認。あっという間に15分差が開き、ゴールまで逃げきることになる。
プラートネボーソの上りになって第1集団はばらけ始め、最後はグランツール初出場のシャフマンが追撃を振り切ってゴールした。ドイツ勢の優勝は35回目。グランツールでドイツがステージ優勝したのは190回で、ジロ・デ・イタリア35勝、ツール・ド・フランス87勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ67勝という内訳。チームは区間4勝を挙げているエリア・ビビアーニ(イタリア)の勝利を含めて今大会5勝と大暴れ。
「初出場のジロ・デ・イタリアでこれだけのことができるとは想像できなかった。最初の休息日のあとボクは呼吸器疾患で調子を落としていたが、2度目の休息日に回復することができた」とシャフマン。
「10人のアタックが決まってしまったのに、チームメートのミケル・モルコフがボクを連れていって第1集団に合流させてくれた。最後のライバルに勝つことができてホッとしている」
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一方、56秒のリードが28秒になったイェーツは「最後に足がなくなってしまった。でもすべてはOK。ベストは尽くした。苦戦はしたけどまだリードしているのでハッピーだ」とゴール後にコメント。
「デュムランが最初にしかけたときは彼の動きに対応できたが、2回目のアタックはその差を詰めることができなかった。ボクは疲れていた。このジロ・デ・イタリアで序盤から積極的に動いてきたからだと思う。でもそうするべきだった。もし積極的に動かなければ、今ごろはデュムランの後ろにいただろう。ボーナスタイムだけで50秒近く獲得できたけど、これはいまのリードよりも多い。調子が悪くなったのは最後の1kmだけだ。まだ総合成績でリードを持っているし、このあとの2区間の山岳はボクが得意とするレイアウトだ」
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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