ユワンがジロ・デ・イタリア第8ステージ優勝…コンティが首位堅持

第102回ジロ・デ・イタリアは5月18日、トルトレートリド〜ペザーロ間の239kmで第8ステージが行われ、ロット・スーダルの韓国系オーストラリア選手、カレブ・ユアンが大集団によるゴール勝負を制し、2年ぶり2回目の区間勝利を挙げた。

カレブ・ユワンが2019ジロ・デ・イタリア第8ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「スタート前にゴール手前の地図を確認したときは、ラストコーナーをトップで抜けようと考えていた。でも逃げた選手を吸収するためにチームメートが集団の先頭を走る必要があり、ゴール前でけん引してくれる役までそれに加わった。予測よりもはるかにハードだった。」とユワン。

「ポイント賞のアッカーマンに先行されてしまったので、残り300mでその背後に着いた。抜けると思ったのでゴール手前150mでスパーとして先頭に立った」

総合成績ではUAEエミレーツのバレリオ・コンティ(イタリア)がタイム差なしの同集団でゴールし、首位のマリアローザを3日連続で守った。
「とても幸せなレースをすることができた」とコンティ。

翌ステージはぶどう畑の丘陵地を上る35km個人タイムトライアル。
「マリアローザを守るために全力で走りたい。ボクよりも速い選手がいるが、総合成績のタイム差でアドバンテージがある。首位を確保する自信はある」(コンティ)

マリアローザを守ったバレリオ・コンティ(イタリア、UAEエミレーツ) ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
マリアチクラミーノ(ポイント賞)のパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
マリアアッズーラ(山岳賞)のジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
マリアビアンカ(新人賞)のジョバンニ・カルボーニ(イタリア、バルディアーニCSF) ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)バレリオ・コンティ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、バルディアーニCSF)

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ジロ・デ・イタリア第7Sはビルバオ初勝利…コンティ首位堅持

第102回ジロ・デ・イタリアは5月17日、バスト〜ラクイラ間の185kmで第7ステージが行われ、13人の第1集団によるサバイバル争いが展開し、アスタナのペリョ・ビルバオ(スペイン)が残り1kmで抜け出して初優勝した。総合成績ではUAEエミレーツのバレリオ・コンティ(イタリア)がマリアローザを守った。

ビルバオが残り1kmで抜け出し、後方を振り返る ©Massimo Paolone/LaPresse

10年前の大地震で300人以上が犠牲となり、6万人以上が家を失ったラクイラにゴールするステージ。アスタナ勢はビルバオとアンドレイ・ツェイツ(カザフスタン) が第1集団に加わった。「第1集団の中にチームメートのツェイツがいて、ボクを助けてくれた」というビルバオ。

この第1集団には2分12秒遅れの総合4位、モビスターのホセ・ロハス(スペイン)が加わっていたため、UAEエミレーツはコンティのマリアローザを守るためにメイン集団の前方でペースメーク。2分以上の差が開かないようにスピードを維持した。

ジロ・デ・イタリア第7ステージで先行する第1集団 ©Fabio Ferrari/LaPresse

第1集団からたまらず脱落する選手が続出し、終盤にはビルバオら6人に絞り込まれる。そしてゴールまでの緩い上り坂でビルバオがアタック。
「最後は体力が残っていなかったが、頭で戦略を考えて絶好の残り距離から抜け出した。この悲劇の地で思い出に残る勝利を挙げることができた」というビルバオがグランツール初優勝を飾った。

スペイン勢はこれでグランツール777勝。ジロ・デ・イタリア111勝、ツール・ド・フランス126勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ540勝という内訳。スペイン選手がジロ・デ・イタリアで区間優勝を挙げたのは5年連続。

コンティら有力選手は1分07秒後にゴールし、コンティが首位を守った。

バレリオ・コンティがジロ・デ・イタリア第7ステージでマリアローザを守った ©Massimo Paolone/LaPresse

「朝起きたら部屋の中にマリアローザがあった。特別な色彩のジャージを目にして、イタリア選手の夢がかなったという感動にひたった。そんなマリアローザをチームが守ってくれたことに感謝したい。沿道の観衆もボクを鼓舞してくれたが、平たん区間のスピードが高くてその雰囲気を楽しむことはできなかった」とコンティ。

新人賞1位のジョバンニ・カルボーニ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)バレリオ・コンティ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、バルディアーニCSF)

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マスナダ初勝利、ログリッチェが首位を明け渡す【ジロ・デ・イタリア第6S】

第102回ジロ・デ・イタリアは5月16日、カッシーノ〜サンジョバンニロトンド間の238kmで第6ステージが行われ、アンドローニジョカットリ・シデルメックのファウスト・マスナダ(イタリア)が初優勝。総合成績ではUAEエミレーツのバレリオ・コンティ(イタリア)が初めて首位に躍り出た。

マリアローザを手中にしたバレリオ・コンティ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

序盤に形成された13人の第1集団から、残り28kmでマスナダとコンティのイタリア勢が抜け出した。2人は協力しながらゴールを目指し、マスナダが区間初勝利、コンティが総合成績でプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)を逆転して首位に立った。

ジロ・デ・イタリア第6ステージ、落車したログリッチェをサポートするチームメート ©Fabio Ferrari/LaPresse

大金星のマスナダは2回目の参戦。これまで区間20位以内に入ったことはないが、チャンスをものにした。ファウストというファーストネームの選手が区間優勝したのは、イタリアの伝説的英雄コッピとベルトーリョ以来。ジャンニ・サビオ監督が指揮を執るチームが優勝したのは19回目。

「1時間半もの間、アタックが決まらなかったが、うまいタイミングで抜け出せた。逃げた選手たちで協力できた。この中にはルーラーが複数いて、ボクは上りで彼らを突き放す必要があった。スプリント力はないからね。コンティは自分のチャンスをよく心得ていて、お互いに最高の結果をつかむことができた」とマスナダ。

マスナダとコンティが協力してゴールを目指す ©Fabio Ferrari/LaPresse

コンティは「前日にログリッチェが首位のマリアローザに固執しないと発言していたので、みんなこの日はねらっていた。ステージ優勝もしたかったが、マスナダはボクよりも強かった。それでもイタリア人にとってマリアローザは最高の栄誉。力尽きるまでこれを守っていたい」と笑顔。

マスナダ(左)がステージ優勝、コンティが首位と栄冠を分け合った ©Marco Alpozzi/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)バレリオ・コンティ(イタリア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、バルディアーニCSF)

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家に帰る準備はできていない…デュムラン失意のジロ・デ・イタリア棄権

2017年のジロ・デ・イタリア総合優勝者トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が5月15日に開催されたジロ・デ・イタリア第5ステージでリタイアした。前日に落車し、左膝を負傷していた。

© 2019 Team Sunweb

「私は3週間の冒険をするためにここに来て、最後まで戦いたいと思っていた。まだ家に帰る準備ができていないよ」と、チームを通してデュムランはコメント。

「今朝はチームトレーナーが私の部屋に来てくれて、ゴーサインが出た。ところがペダルの上で立ちこぎをすると膝が痛かった。シッティングをしてもダメだった。なんとかペダリングするものの、もはやレースレベルじゃなかった」

ジロ・デ・イタリア第4ステージで落車負傷し、チームメートに守られてゴールを目指すデュムラン © IB/RB/Cor Vos

「怖ろしいことだ。数週間も何カ月も準備と努力をしてきたが、ジロ・デ・イタリアが開幕して1週間で終わってしまった。もちろんそんなことは望んでいなかった。傷がどれほど悪いかわからないが、骨折していないことは確かだ。おそらく数日間腫れているだろうが、経過を見る必要がある。しばらくは休んで、これからどうするかを考えていきたい」

© IB/RB/Cor Vos

アッカーマン区間2勝目…デュムランが負傷で棄権【ジロ・デ・イタリア第5S】

第102回ジロ・デ・イタリアは5月15日、フラスカーティ〜テッラチーナ間の140kmで第5ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのパスカル・アッカーマン(ドイツ)がゴール勝負を制して第2ステージに続く今大会2勝目を挙げた。総合成績ではユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が首位を守った。

ジロ・デ・イタリア第5ステージは雨に ©Fabio Ferrari/LaPresse

あいにくの冷たい雨にたたられたこの日、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相が現地を訪れてレースを視察した。
「この場に呼ばれたことを誇りに思う。ジロ・デ・イタリアはずっとフォローしていて、この日もたくさんの人たちが沿道で応援しているのを目撃した。ジロ・デ・イタリアは世界中にイタリアの魅力を発信するイベントだね」と首相。
「まさか選手と一緒に表彰台に登壇する1日が訪れるとは思っていなかった。出場する全選手に幸運を。そしてイタリア選手につけ加えたい。すべての国民はあなたの活躍を目撃する」

イタリアのジュゼッペ・コンテ首相(左から2人目)がジロ・デ・イタリアを訪問 ©Massimo Paolone/LaPresse

レースは土砂降りとなり、ゴールの町の周回コースではフィニッシュラインを最初に通過した時点でタイム計測を打ち切り、安全確保のためのニュートラルレースとした。マリアローザのログリッチェらは1周目のラインを越えるとスピードを落とし、濡れた路面で滑らないように淡々とゴールを目指した。

それでもステージ優勝争いは続行されたので、区間1勝を争うスプリンターとそのアシスト選手は普段と変わらぬバトル。最後は好調のアッカーマンがゴール手前で抜け出した。

マリアローザのログリッチェをガードするユンボ・ビスマチーム ©Fabio Ferrari/LaPresse

「どうしてプロ選手になんかなっちゃんだと自問自答するような寒い雨だった」とアッカーマン。それでもポイント賞のシクラメン色のジャージ、マリアチクラミーノ争いで得点を量産し、「最終日のベローナまでこのジャージを守りたい」と意気込みを語った。

悪天候により最終周回が総合時間に反映されないことになり、首位のログリッチェら上位選手は安全走行。ログリッチェがマリアローザを守った。
「最後の10kmをニュートラルとしたのは正しい判断だったと思う。安全に配慮して慎重に走った。前日に落車が発生しているからね」とログリッチェ。

その一方で、前日に落車で負傷したサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)はスタートしたもののリタイア。2年ぶりの総合優勝をねらったが、ジロ・デ・イタリアから」去ることになった。

「デュムランがリタイアしてしまったが、ボクたちの作戦に変わりはない」とログリッチェ。
「たったひとつの重要なことは、ボクたちは走りに集中し、常にベストを尽くすことだ。明日のステージでマリアローザを失わないなんてことがある? (だれがが首位を奪うために)アタックを成功させるには絶好のチャンスだろう」(ログリッチェ)

アッカーマンが今大会2勝目を挙げる ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
アッカーマンがポイント賞のマリアチクラミーノを守った ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ログリッチェがジロ・デ・イタリア第5ステージでマリアローザを守った ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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落車回避のログリッチェがライバルとのタイム差を広げる…デュムランは犠牲に

第102回ジロ・デ・イタリアは5月14日、オルベテッロ〜フラスカーティ間の235kmで第4ステージが行われ、モビスターのリカルド・カラパス(エクアドル)が落車影響で少人数となった集団のゴール勝負を制し、2018年の第8ステージに続く大会通算2勝目を挙げた。エクアドル選手が大会で勝ったのは同選手のみ。

リカルド・カラパスがジロ・デ・イタリア第4ステージで優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

「起伏がちで、ストレスによるクラッシュも含まれた長距離ステージだった。終盤に少人数となったことに気づいた」とカラパス。
「ログリッチェを気にすることはなかった。ステージ勝利のためにフィニッシュからの残り距離を探した。スパートがうまくいったことがうれしい。今日の結果によってチームの戦略が変わることはない。このあとにはたくさんの山があり、ミケル・ランダが私たちのリーダーである」

2度に及んだ落車で総合成績にも影響が生じた。首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)はアクシデントを回避し、2秒遅れでゴールしたが、総合2位サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)らは18秒遅れ。ログリッチェはイェーツとの差を19秒から35秒に広げた。

ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「集団の前方に位置していたので落車を見ていない。それが回避できた理由だ。常に集中して安全に走ることを心がけている」とマリアローザを守ったログリッチェ。

一方で、2年振りの総合優勝を目指したサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)はこの日だけで4分04秒も遅れ、優勝争いから脱落した。

マリアローザのログリッチェ ©Massimo Paolone/LaPresse
山岳賞を守ったチッコーネ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
左ヒザから流血する状態で4分04秒遅れでゴールしたデュムランとそのチームメート ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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