フルームチャンネルでツール・ド・フランスさいたま来日レポート

ツール・ド・フランスで4度の総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(英国)がツール・ド・フランスさいたまクリテリウム参戦のために来日した日々を、自身のYouTubeチェンネルで報告した。

親友ゲラント・トーマスと歌舞伎町に繰り出す

フルームとイスラエル・プレミアテックのチームメートは11月上旬、ツール・ド・フランスさいたまのために日本に旅行。レースの前後には2022年の総合優勝者ヨナス・ビンゲゴー、ビンチェンツォ・ニバリ、アレハンドロ・バルベルデと一緒にテレビ番組のゲームに出演した。

フルームがバッティングセンターに誘ったのは野球センスがまったくないゲラント・トーマスだった
お気に入りのお菓子は「きのこの山」
ツール・ド・フランス総合優勝者同士の日本場所対決
レース後はチームメートらと東京都内で2022シーズンの打ち上げ

レース後は、かつてのチームメート、ゲラント・トーマスを誘ってバッティングセンターでバッターやピッチャーとして対決。さらに東京の夜の魅力を体験するためにおいしいラーメンを探しに出かける。

●The Tour de France Returns To Japan

YouTubeのフルームチャンネルで積極配信する

ツール・ド・フランスさいたま優勝のフィリプセンが将来を語った

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月6日、さいたま新都心駅周辺で開催され、7月のツール・ド・フランスで最終日のパリ・シャンゼリゼを含むステージ2勝を挙げたベルギーのスプリンター、ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)が初優勝した。大会は3年ぶりの開催となり、日本の熱心なファンが沿道を埋め尽くした。

マイヨジョーヌを着るビンゲゴーがアタックするとフィリプセンとトーマスが追従。3人の闘いとなった ©Yuzuru SUNADA

若手スプリンターのフィリプセンがオールラウンダーを制して優勝

世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスで活躍した52選手が距離59.5kmのサーキットレースに挑んだ。最後はトップスターばかり3選手によるスプリント勝負になった。2022年のツール・ド・フランス総合優勝者ヨナス・ビンゲゴー(ユンボ・ビスマ)、2018総合優勝のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)、そしてフィリプセンだった。

「シャンゼリゼとは異なるコースだったけど、スプリントには自信があるのでそれを生かすことができてよかった」と他の2選手を制したフィリプセン。

2022ツール・ド・フランスさいたまは快晴に恵まれてスタート ©Yuzuru SUNADA

レースは終盤に2013ツール・ド・フランス総合優勝のビンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザクスタン)、元世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)がアタック。今シーズンを最後に引退する2選手は沿道のファンから大声援を受けながら激走。残り7kmで後続集団に追いつかれると、さり気なく握手をかわしてお互いの健闘をたたえた。

フィリプセンは今回のレースで、ツール・ド・フランス最多のステージ通算34勝を挙げているマーク・カベンディッシュ(クイックステップ・アルファビニル)と、前大会となる2019年のさいたま優勝者新城幸也(バーレーン・ビクトリアス)の3人でクリテリウムレジェンズという特別編成チームの一員としてとして参加した。

新城は「チームの結束力を高めるためにみんなで日本観光した」という。フィリプセンは初来日だったが交通系アプリのPASMOを駆使し、中野ブロードウェイや渋谷のスクランブル交差点を訪ね、寿司屋の大トロに舌鼓をうった。

フィリプセンがトーマスを制して初優勝した ©Yuzuru SUNADA

「日本は親切な人が多く、とても楽しかった。さまざまなことがベルギーとは異なって興味深かった。お互いをリスペクトする気持ちがある日本人のメンタリティはいいなと思った。国籍を変えたいくらいだよ」

今回の来日は区間2勝のいわばごほうびだ。
「世界のトップクラスに位置するクールな選手たちと戦うことができて貴重な経験ができた。いいシーズンだったと思うけど、ボクはもっと成長していきたい。最終的なゴールはツール・ド・フランスで勝つこと」とフィリプセンは記者会見で語った。

3年ぶり8回目となった大会には、待ちに待った自転車ロードレース好きが続々と集まった。併催イベントのフェスティバルやフランスの食文化が楽しめるグルメ会場では行列ができるほどの盛況ぶり。沿道も大勢のファンで埋まった。

マーク・カベンディッシュ(英国、クイックステップ・アルファビニル)も童心に ©Yuzuru SUNADA

ビンゲゴーがツール・ド・フランス連覇への意気込みを語る

ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴーは王者の称号である黄色いリーダージャージ、マイヨジョーヌを着用して参戦した。

日本の食を体験するアレハンドロ・バルベルデ、ビンチェンツォ・ニバリ、大会アンバサダーのマルセル・キッテル ©Yuzuru SUNADA

「フィリプセンには10回勝負をして10回負けてしまう」とゴール後に語ったが、アルプスやピレネーを越える23日間のレースではビンゲゴーに分がある。2023年のツール・ド・フランスのコースも発表され、「いろいろな要素が盛りだくさんにあり、上りの厳しさも今年以上だ。いい準備をして来年7月に臨みたい」とはやくも連覇に意気込む。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

フィリプセンがシャンゼリゼに続いて優勝…ツール・ド・フランスさいたま

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月6日、さいたま新都心駅周辺で開催され、7月のツール・ド・フランスで最終日のパリ・シャンゼリゼを含むステージ2勝を挙げたベルギーのスプリンター、ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)が初優勝した。

2022ツール・ド・フランスさいたまは快晴に恵まれてスタート ©Yuzuru SUNADA
フィリプセンがトーマスを制して初優勝した ©Yuzuru SUNADA
マイヨジョーヌを着るビンゲゴーがアタックするとフィリプセンとトーマスが追従。3人の闘いとなった ©Yuzuru SUNADA
日本の食を体験するアレハンドロ・バルベルデ、ビンチェンツォ・ニバリ、大会アンバサダーのマルセル・キッテル ©Yuzuru SUNADA
マーク・カベンディッシュ(英国、クイックステップ・アルファビニル)も童心に ©Yuzuru SUNADA

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

ツール・ド・フランスさいたまYouTubeライブ配信はチャンネル変更

J:COM presents 2022ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月6日、さいたま新都心駅周辺で開催され、そのYouTube ライブ配信のチャンネルが、「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム公式YouTubeアカウント」から「J SPORTSサイクルロードレース公式アカウント」に変更された。

2019ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

■YouTube ライブ配信詳細
アカウント:J SPORTS 公式 YouTube アカウント
配信日時:11 月 6 日(日)12:50~17:30

2022ツール・ド・フランスさいたまのタイムテーブル

ツール・ド・フランスさいたまでフランス文化を感じてみよう

ツール・ド・フランスで活躍したスーパースターばかりが日本にやってくる。11月6日にツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが、さいたま新都心駅周辺で開催され、総合優勝者ヨナス・ビンゲゴー(25)=デンマーク、ユンボ・ビスマ=をはじめとした選手が参戦する。新型コロナにより2年間開催が見送られたが、3年ぶり8回目の興奮が再来。

2019ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

周回レースなのでマイヨジョーヌら有名選手を何度も見られる

世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」の名を冠したイベントだ。7月のフランスで活躍した選手たちが来日し、1周約3.5kmのサーキットを何周も走って着順を競う「クリテリウム」を中心に疾駆する。

ビンゲゴー、初優勝おめでとう ©A.S.O. Pauline Ballet

ツール・ド・フランス最終日のパリ・シャンゼリゼの表彰台に登壇したそのままの姿で参加するのが特徴。ビンゲゴーは王者の称号である黄色いリーダージャージ、マイヨジョーヌを着用する。ツール・ド・フランス後は心身ともに不調に陥ったビンゲゴーだが、9月末に実戦復帰。クロアチアで行われた6日間のステージレースでは最終日に1秒差で逆転を許したが、元気な姿を示してくれた。

2013年にツール・ド・フランス総合優勝のフルームらが相撲に挑戦したとき、右端の顧問のとなりでほほえましく見つめるのが現貴景勝 © Yuzuru SUNADA

「初めてのさいたま出場となるが、マイヨジョーヌを着て日本の自転車ファンの前で走ることを楽しみにしている」とビンゲゴー。同大会はパリで行われたツール・ド・フランス第21ステージの次章とも言われることから、「第22ステージのさいたまでも優勝したい」と意欲を語る。

4度の総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(イスラエル・プレミアテック)は7回目の参加となる。「素晴らしい大会と心優しいファン。来日のたびに高校相撲部に入門したり、餅をついたり、忍者の衣装を身に着けたり。今年はどんな旅になるのか楽しみだ」とコメント。

ゲラント・トーマスが野球のバッティングに初挑戦 © Yuzuru SUNADA

ゲラント・トーマス(イネオスグレナディアーズ)、ビンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザクスタン)の歴代覇者も参戦。さらにモビスターのアレハンドロ・バルベルデは元世界チャンピオンなどの輝かしい成績を持つが、ニバリとともに引退レースとなる。さらに史上最多タイ記録となるステージ通算34勝を挙げたマーク・カベンディッシュ(クイックステップ・アルファビニル)も特別チームとして参加。チームメートは前大会となる2019年のさいたま優勝者、新城幸也(バーレーンビクトリアス)だ。

ビンチェンツォ・ニバリ(左)とアレハンドロ・バルベルデ ©Unipublic Cxcling

海外選手は7チーム25人、国内参加は7チーム28人、女子4人、男子ジュニア3人、パラサイクリングは7組8人が出場する。

大会はJ SPORTSで生中継される。

2022ツール・ド・フランスさいたまのクリテリウムメインレース。3.5km
2022ツール・ド・フランスさいたまのタイムトライアルレース。3.1km
2017ツール・ド・フランスさいたまで日本のファンと交流するマーク・カベンディッシュ ©Yuzuru SUNADA

さいたまで連覇した選手はいないのでそれに挑戦してみたい…新城幸也

新城幸也が鷹匠に挑戦 © Yuzuru SUNADA

「海外のトップ選手とは同じ集団にいてもレース中に話すことは限られている。ボクのホームであるさいたまに来てもらって日本の文化を体験してもらえるのはいい機会」と新城。「今年は全日本タイトルを取ることができた。日本チャンピオンジャージーを着るのは気分がいい。トレーニングやレースに対するモチベーションも維持できる。さいたまで連覇した選手はいないのでそれに挑戦してみたい」

こんな都心部を走るレースはパラの世界ではありえない…杉浦佳子

ツール・ド・フランスさいたまの個人タイムトライアルに挑む杉浦佳子

50歳で東京パラ五輪金メダル2個を獲得して話題になった杉浦佳子も個人タイムトライアルに出場する。42歳で現役を引退するバルベルデと再会するのを心待ちに。「数年前に声をかけ、あなたより10歳年上ですと言ったらワーオと驚かれました」と思い出を語る。
「こんな都心部を走るレースは世界中でもあまりない。来年以降はパラの海外選手も出場してほしい」

フランスのガストロノミーや雰囲気が味わえる催しも

フランスの食材を味わうことができるさいたまるしぇを訪問したロマン・バルデ(中央)とマルセル・キッテル氏 ©Yuzuru SUNADA

周回コースはさいたま新都心駅周辺で、電車で観戦に行ける。コースが貫通するさいたまスーパーアリーナなどに有料観覧席があるが、沿道観戦は無料。家族連れが自転車を楽しめる「サイクルフェスタ」、フランスの食文化を味わえる「さいたまるしぇ」が併催される。

2022ツール・ド・フランスさいたまのタイムテーブル

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

ツール・ド・フランスさいたまがYouTubeでライブ配信

世界最高峰のサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」の名を冠した自転車競技イベント「J:COM presents 2022 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が2022年11月6日、さいたま新都心駅周辺で開催され、そのYouTubeライブ配信の詳細が決まった。

2019ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

YouTubeでは、クリテリウムメインレースだけでなく、タイムトライアルレースやオープニングセレモニー、国内外の選手紹介の様子も報じられる。

■YouTube ライブ配信
アカウント:大会公式YouTubeアカウント
配信日時:11 月 6 日(日)12:50~17:30

■大会放送・配信予定
J:テレ/ど・ろーかる
11月6日(日)
14:30~17:30
●ホームページ

J SPORTS
(J SPORTS 3/J SPORTS オンデマンド)
11月6日(日)
14:30~17:30
●ホームページ

YouTube ライブ配信
11月6日(日)
12:50~17:30
●ホームページ

●ツール・ド・フランスさいたまのタイムスケジュール