J SPORTSがJ-WAVEのSTEP ONEとコラボ…ツール・ド・フランス開幕日に無料配信

国内最大4 チャンネルのスポーツテレビ局、J SPORTSが第107回ツール・ド・フランス開幕日の8月29日、J-WAVEで毎週月曜~木曜午前9:00~午後12:30に放送中の「STEP ONE」とコラボレーションした特別番組「STEP ONE × ツール・ド・フランス コラボSP!~世界最大の自転車レースへナビゲート~」をYouTubeのJ SPORTSチャンネルで無料配信する。

番組MCにJ SPORTSのサイクルロードレース実況でもおなじみの「STEP ONE」ナビゲーターのサッシャと増井なぎさを迎え、解説陣やリモートゲストを交えてツール・ド・フランス第1ステージを観戦。YouTubeのコメントやSNSに寄せられた質問・疑問に答えながら、初めてロードレースを観戦する人にも楽しく視聴できる番組をお届けする。 

通常の解説、実況付きの第1ステージの生放送番組はJ:COM及び一部のケーブルテレビ局、スカパー!のJ SPORTS 4チャンネルでも無料放送、さらにJ SPORTSオンデマンドの会員無料LIVE配信に加えTwitter、ニコニコ動画でも無料LIVE配信するので、いつもの番組を出演者と一緒に楽しめるような参加型番組としてお届けする。「みんなで観戦」が難しい今、感想や疑問を共有しながらオンライン観戦体験を。

STEP ONE × ツール・ド・フランス コラボSP!~世界最大の自転車レースへナビゲート~
配信日時: 8月29日(土)午後8:00~レースフィニッシュまで(深夜1:00頃)
MC:サッシャ、増井なぎさ
解説:栗村修、飯島誠(J SPORTSサイクルロードレース解説)
リモートゲスト:団長安田(安田大サーカス)、浅田顕(自転車ロードレース男子日本代表監督)
辻啓(サイクルフォトグラファー)、宮本あさか(スポーツライター)
配信ページ: https://youtu.be/QqU6E6t5yh8

また8月26日(水)にはJ SPORTSサイクルロードレース解説としてもおなじみの栗村修が「STEP ONE」に登場。番組内「BEHIND THE SCENE」(午前10:10~10:25)のコーナーで2020年ツール・ド・フランス史上初めて開催され話題となった「バーチャルツール・ド・フランス」について語る。

🇫🇷ツール・ド・フランス2020特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

キンタナがツール・ド・フランスでエース、アシストのバルギルもチャンスをねらう

フランスのアルケア・サムシックが8月29日に開幕する第107回ツール・ド・フランスに、今季加入のナイロ・キンタナ(コロンビア)を新エースと、ワレン・バルギル(フランス)をアシスト陣の一員とする布陣を発表した。

「ツール・ド・フランスのために強力でバランスの取れたチームを構築した」と統括ディレクターのエマニュアル・ウベール。

「コナー・スウィフトとクレモン・ルッソが平たんステージでナイロ・キンタナとワレン・バルギルをサポートする。ナイロ・キンタナはリーダーに指定した。フランスのスキー場、イゾラ2000で高地トレーニングを終えていて、昨年7月に負傷した膝に問題もなく長距離を乗り込むことができた」

© Team Arkéa – Samsic

ナイロ・キンタナのコンディションはいい状態とのことで、これまでプレッシャーの多かったバルギルの立ち位置を楽にさせる存在になると期待している。

「バルギルはナイロのサポートの一員だが、このツール・ド・フランスの総合順位で可能な限り最高のパフォーマンスを達成することができるはずだ。 とはいってもバルギルにも重要な役割がかかっていて、チャンスがあれば勝利に向けて走ることになる」

前フランスチャンピオンのワレン・バルギル © Team Arkéa – Samsic

●アルケア・サムシックの2020ツール・ド・フランス出場選手
ウィネル・アナコナ(コロンビア)
ワレン・バルギル(フランス)
マキシム・ブエ(フランス)
ダイエル・キンタナ(コロンビア)
ナイロ・キンタナ(コロンビア)
ディエゴ・ローザ(イタリア)
クレモン・ルッソ(フランス)
コナー・スウィフト(英国)

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🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

感染者2人でチーム除外…ツール・ド・フランス非常宣言

ツール・ド・フランスの主催者ASOは、選手とチームスタッフ30人の中から7日間で2人の感染者が出た場合、大会から除外すると各チームに通告した。第107回大会は8月29日にニースで開幕するが、各チームは滞在ホテル、チームバス、スタート、フィニッシュにアクセスできる30人(選手8人を含む)を申告する必要がある。

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

各チーム30人が「バブル」と呼ばれる閉鎖空間でレース活動をすることになる。これ以外の関係者は「バブル」内にアクセスすることが限定される。PCR検査は開幕6日前、3日前、そして2つの休息日に実施され、各チームの「バブル」内で2つの陽性者が出た場合、チームはレースから除外される。

9月20日にパリにゴールするまで、チームにプレッシャーをかけ続けることでクラスター感染を封じ込めることがねらいだ。

除外の原則は、検査で陽性と判断された場合だけでなく、非常に疑わしい症状が現れたときにも適用される可能性があ、医学的見地で判断される。

報道陣も、スタート地点では各チームのバスの前に待機して選手インタビューすることが禁止。ミックスゾーンが設定され、ソーシャルディスタンスを取って取材するという。

フランスでの新規感染者数は8月20日に4771人、21日に4586人と予断を許さない状況が続いている。

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イネオスがツール・ド・フランス出場リスト…フルームとトーマスが外れる

ツール・ド・フランスの直近9大会で8回の総合優勝者を輩出している英国のイネオスが8月29日に開幕する第107回大会の出場予定選手を明らかにした。前年の総合優勝者エガン・ベルナル(コロンビア)とリシャル・カラパス(エクアドル)がリスト入りするが、4回の総合優勝を誇るクリストファー・フルームと2018年覇者のゲラント・トーマス(ともに英国)が外れた。

●イネオス・グレナディアのツール・ド・フランス出場予定選手リスト
アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
エガン・ベルナル(コロンビア)
リチャル・カラパス(エクアドル)
ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
ルーク・ロウ(英国)
パベル・シバコフ(ロシア)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)

ツール・ド・フランスでのチーム名称は総合化学会社イネオスが開発する四輪駆動自動車のグレナディアがサブネームに加わって、イネオス・グレナディアとなる。

●イネオスのツイッター

東京五輪重複回避の2021ツール・ド・フランスはブルターニュ開幕

2021ツール・ド・フランスはフランスのブルターニュ半島にあるブレストで6月26日に開幕する。ツール・ド・フランス主催者のASOがレンヌのブルターニュ地域評議会で8月10日に記者発表した。

2021ツール・ド・フランスはブルターニュで開幕

2021年の開幕地は当初、デンマークのコペンハーゲンで計画されていたが、同市がこれを返上して、ツール・ド・フランス開幕ホストシティとしての座は2022年に延期された。

これまでの経緯を簡単に整理すると…

ツール・ド・フランスは2021年7月2日に大会史上初めてコペンハーゲンで開幕すると2019年2月に早々と発表していた。ところが新型コロナウイルス感染拡大により東京五輪が2021年に延期。五輪競技初日に開催される男子ロードとツール・ド・フランスの日程が重複するという問題が生じた。

2020年はツール・ド・フランス側が配慮して日程を例年よりも1週間前倒ししたが、2021年の開幕地コペンハーゲンは、同地で開催を予定していたサッカー欧州選手権が1年延期となり、ツール・ド・フランスが1週間前倒しとなると国際大会が重複するという問題が発生。2021年のツール・ド・フランス開催を返上せざるを得なくなった。

2018ツール・ド・フランスも前半戦でフィニステール県を訪問。ブルターニュだけに英国の影響を受けている地域だ

これを受けてASOが大会日程と開幕地を再考。2021年も東京五輪のために日程を1週間前倒しし、開幕地をフランス国内のブレストとした。

ブレストは「地の果て」という意味が込められるフィニステール県にある。同県をツール・ド・フランスが出発するのは1952年、1974年、2008年に続いて4回目。ブルターニュ地方での開幕は1964年のレンヌ、1985年のプリュムレックを加えて6回目。

開幕から4ステージがブルターニュ地方で行われるが、半島特有の丘陵地が多く、序盤から総合優勝争いに影響を与える難所が設定される。

ブルターニュ地方出身のベルナール・イノー

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ツール・ド・フランス厳戒開催へ…選手・関係者をバブル内隔離

新型コロナウイルス感染拡大により当初予定から2カ月遅れとなる8月29日〜9月20日の開催となった第107回ツール・ド・フランス。異例ずくめの大会運営体制の一部が明らかになったが、過去に例がないほどの特殊なレースになりそうだ。

2019ツール・ド・フランス第17ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

7月23日、大会主催者のASOから報道関係者に取材受け付けの案内がメール送信されてきた。

通常なら開幕の3カ月前に送信されるものだが、2020年は開幕まで1カ月余でようやく送られてきた。それだけ主催者が健康面での安全対策に苦心し、試行錯誤していたことが推測できる。

案内文は、現在の健康危機において必要とされる取材方法を説明している。これらの規定は7月に定められたとしていて、今後の数週間におけるフランスでの感染状況によっては、大きく修正される可能性があると警告している。

従来の「ファミリー」から「バブル」という枠組みに変更

ツール・ド・フランスはこれまで、主役である選手を中心に、チーム関係者、主催スタッフ、取材陣、スポンサーを「ファミリー」という言葉でひとくくりにし、円滑な運営を続けてきた。例えば交通規制に関してなら、一般の人たちが制限されるところにも「ファミリー」は入ることを許され、大会特別規定の道路通行ルールが適用された。

今回、「ファミリー」に替わって明記された言葉が「レースバブル」。英語ではRace bubble、フランス語ではBulle Course。

2019ツール・ド・フランス第8ステージ ©ASO Pauline BALLET

レースに関わる主要な人々の周りに「バブル」を実装する。その範囲となるのは選手、チームスタッフ、オフィシャル、レース運営者。取材陣とスポンサーは外されている。大会期間中はバブル内にいる人に対して厳格な健康管理と衛生対策が行われれ、バルブ内にウイルスを持ち込まない態勢づくりを構築した。さらにバブル外の人たちとの接触を可能な限り制限する。

ツール・ド・フランスに帯同する取材者、メディア、各地域の大会協力者はバブルの外となるが、大会に数日間関わる場合は、レース前の健康テストから期間中の健康観察、レースバブルとの接触制限、会場でのソーシャルディスタンス順守が厳命される。

無観客レースにはならない…大事なことは遠回しに表記

ファンの動きにも言及されている。常にソーシャルディスタンスを確保すること、レースコース沿道ではスマホアプリをインストールして、感染者が出たときに接触があったかを確認できるようにすること。これらの感染予防策を取り入れれば主催者は「一般の人たちも招待する」という表現をしているので、無観客レースとはならないようだ。

まとめると…
ツール・ド・フランス関係者の健康を守るためにバブルが設定される
レースバブル=選手・チーム関係者・大会運営スタッフ
第2バブル=それ以外のツール・ド・フランスファミリー
第3バブル=一般の人たち

2019ツール・ド・フランス第11ステージ ©ASO Pauline BALLET

ツール・ド・フランスに帯同するすべての人は現地到着の5日前以降にPCR検査を受けて陰性となった各国保険機関の証明書が必要。Stop Covid”アプリケーションをダウンロードする必要がある。マスク着用。

主催者側はさらに連日にわたって消毒を徹底的に行い、12〜19人ほどの専任医療関係者と看護士を帯同させる。また開幕時とパリのゴールでは選手の家族が訪問するのが恒例だが、2020年はこれも禁止された。

🇫🇷ツール・ド・フランス2020特集サイト
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