エベネプールが史上最年少でブエルタ・ア・エスパーニャ制覇

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月11日、ラスロサス〜マドリード間の96.7kmで第21ステージが行われ、レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)が史上最年少の22歳で初の総合優勝を飾った。2分02秒遅れの総合2位はエンリク・マス(スペイン、モビスター)。4分57秒遅れの総合3位はフアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のレムコ・エベネプール ©Unipublic Charly López

ポイント賞はトレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)、山岳賞はイネオスグレナディアーズのリチャル・カラパス(エクアドル)、新人賞はエベネプール。

総合優勝のエベネプールを中央に、左が総合2位エンリク・マス、右が同3位フアン・アユソ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ベルギー勢のグランツール総合優勝は1978年にヨハン・デミュインクがジロ・デ・イタリアで勝って以来。

バルベルデ(左)とニバリ引退の花道 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

チームにとって、ベルギーにとって、そして自分にとって歴史となった

「正式に総合優勝となって、ようやく落ち着くことができた。昨日はすでに、感情はかなり高かった。ボクたちはほぼ確実に勝てる状況だったけど、それでも安全でいいい形でレースを終えなければならなかった。ボクたちは完璧にやったと思う」とエベネプール。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©Unipublic Charly López

「ボクたちは最終日をできるだけ楽しむつもりだったが、ゴールして本当に楽しむことができる。マドリードはテクニカルなコースだったので、考える時間があまりなかった。1周ごとに緊張感が増していた。ここまで生き延びることができてうれしかった。それはチームにとって、ボクの国にとって、そして自分自身にとっての歴史となった。この3週間でやったことを本当に誇りに思う」

史上最年少の22歳でブエルタ・ア・エスパーニャを制したエベネプール ©Unipublic Sprint Cycling Agency
最終ステージはフアン・モラノが初優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

左から山岳賞のカラパス、総合優勝と新人賞のエベネプール、ポイント賞のピーダスン ©Unipublic Charly López

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エベネプールがブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を確実に。区間Vは山岳王カラパス

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月10日、モラルサルサル〜プエルト・デ・ナバセルラダ間の181kmで第20ステージが行われ、イネオスグレナディアーズのリチャル・カラパス(エクアドル)が優勝。第12、14ステージに続く今大会3勝目。山岳賞の獲得も確実にした。

山岳賞ジャージを着るカラパスが第20ステージ優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

首位のレムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)は総合2位エンリク・マス(スペイン、モビスター)わずか2秒遅れたが、前日までのタイム差を利して総合1位を死守。初の総合優勝に王手をかけた。

エベネプールが2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を確実にした ©Unipublic Charly López

自転車競技最強国ベルギーのグランツール制覇は1978年以来

すべての山岳とタイムトライアルを終えたレースは最終日にマドリードでの凱旋パレードを残すのみ。エベネプールは史上最年少の総合優勝者となるのは確実で、ベルギー勢のグランツール総合優勝は1978年にヨハン・デミュインクがジロ・デ・イタリアで勝って以来となる。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ ©Unipublic Charly López

「ステージ優勝はまったく狙っていなかった。総合1位のポジションを守りたかっただけだ。そのために自分の力をコントロールし、すべてを信じて流れに乗ることだけに務めた。最終的にレースは非常に厳しいものになったが、ボクたちのチームは本当にうまくやった」とエベネプール。

「ボクの人生で最も美しい日になった。そして素晴らしい年になった。モニュメントのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで優勝し、サンセバスティアンでも優勝し、このブエルタ・ア・エスパーニャでは2つのステージと総合1位。冬に結婚する。願うことができる最高の年だと思う」

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2022年で引退するバルベルデが積極的な走りを見せ、敢闘賞を獲得した ©Unipublic Sprint Cycling Agency
最後の山岳ステージでマイヨロホを死守して総合優勝を確実にしたエベネプール ©Unipublic Charly López

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

2022ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝目のカラパス ©Unipublic Charly López

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ピーダスンがステージ3勝目でポイント賞獲得に大きく前進【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日、タラベラデラレイナ〜タラベラデラレイナ間の138.3kmで第19ステージが行われ、ポイント賞トップのマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が優勝。第13、16ステージに続く今大会3勝目を挙げた。

前日に英国のエリザベス女王が死去し、英国選手が国旗を掲げて哀悼の意 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

首位のレムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)は総合2位エンリク・マス(スペイン、モビスター)と同タイムでゴール。マイヨロホを守った。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
ポイント賞トップのピーダスンがステージ3勝目 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

第19ステージを終えてエベネプールが首位を堅持 ©Unipublic Charly López

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エベネプールが総合Vに前進、ブエルタ・ア・エスパーニャ区間2勝目

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月8日、トルヒーリョ〜アルトデルピオルナル間の192kmで第18ステージが行われ、首位のレムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)が総合2位エンリク・マス(スペイン、モビスター)を振り切って優勝。第10ステージに続く今大会2勝目を挙げた。

首位エベネプールが総合2位マスを突き放してゴールスプリント ©Unipublic Sprint Cycling Agency

エベネプールはこの日マスに2秒差をつけるとともに、区間1位のボーナスタイム10秒を獲得。マスのボーナスタイムは6秒で、2選手の差は2分01秒から2分07秒に開いた。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

山岳賞は第8ステージからトップに位置していたジェイ・バイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)がこの日の序盤に落車負傷してリタイア。リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)が1位になった。

第10ステージの個人タイムトライアルに続いて2勝目を挙げたエベネプール ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Unipublic Charly López

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)リチャル・カラパス(エクアドル、イネオスグレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

引退を表明しているアレハンドロ・バルベルデがラストイヤーとなる2022ブエルタ・ア・エスパーニャを走る ©Unipublic Sprint Cycling Agency

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ウランが初優勝、総合争いはエベネプール対マス【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第77回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日、アラセナ〜モナステリオ・デ・テンテュディア間の162.3kmで第17ステージが行われ、EFエデュケーション・イージーポストのリゴベルト・ウラン(コロンビア)が初優勝。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスを含めたグランツール全てでステージ優勝した。

ウランが第17ステージで優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

史上初の大会4連覇をねらうプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)は前日のゴール前に落車して負傷し、第17ステージをスタートせず。レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)が首位を守り、モビスターのエンリク・マス(スペイン)が2分01秒でこれを追う。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ©Unipublic Charly López
2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ©Unipublic Charly López

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
□マイヨブランコ(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファビニル)

ログリッチがリタイアして、総合優勝はエベネプールとマスとの争いとなった ©Unipublic Sprint Cycling Agency

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ログリッチが前日の負傷でブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ不出走

ユンボ・ビスマチームは、ブエルタ・ア・エスパーニャで史上初の4連覇に挑んでいたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が8月7日の第17ステージに出走しないことを発表した。

ログリッチが落車。傷つきながらも自転車に乗り直してゴールを目指す ©Unipublic Charly López

ログリッチは第16ステージの残り2.7kmからアタック。総合1位のレムコ・エベネプールに揺さぶりをかけ、5選手と第1集団を形成してゴール勝負へ。残り100mでフレッド・ライト(バーレーンビクトリアス)の後輪に接触して転倒。負傷した。