ブエルタ・ア・エスパーニャ出場23チーム・184選手

JUMBO – VISMA

大会3連覇に挑むプリモシュ・ログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

AG2R CITROEN TEAM

ALPECIN – FENIX

ASTANA – PREMIER TECH

BAHRAIN VICTORIOUS

バーレーンビクトリアスは特別ジャージで参戦 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

BORA – HANSGROHE

BURGOS-BH

CAJA RURAL – SEGUROS RGA

COFIDIS

DECEUNINCK – QUICK – STEP

EF EDUCATION – NIPPO

EUSKALTEL-EUSKADI

GROUPAMA – FDJ

ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアに続く優勝を目指すエガン・ベルナル ©PHOTOGOMEZSPORT2021

INEOS GRENADIERS

東京五輪を制したリチャル・カラパスのピナレロ・ドグマはゴールドカラー ©PHOTOGOMEZSPORT2021

INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX

ISRAEL START-UP NATION

LOTTO SOUDAL

MOVISTAR TEAM

TEAM BIKEEXCHANGE

TEAM DSM

TEAM QHUBEKA NEXTHASH

TREK – SEGAFREDO

UAE TEAM EMIRATES

ツール・ド・フランスを計測するティソの腕時計に注目

ツール・ド・フランスの公式タイムキーパーを務めるTISSOT(ティソ)が、 アモリー・スポルト・オルガニザシオン(A.S.O.)とのパートナーシップ契約更新を発表。ブエルタ・ア・エスパーニャを含めて今後も計測を担当していく。

ティソ スーパースポーツ クロノ ツール・ド・フランス スペシャルエディション

世界で最も権威ある自転車レースの公式タイムキーパーであり、 25年来UCI(国際自転車競技連合)のパートナーを務めるティソは、 ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャをはじめとするA.S.O.が主催するビッグレースとのパートナーシップ契約を更新した。

創業以来168年の長い歴史の中でINNOVATORS BY TRADITION(伝統に根ざし、 伝統を打ち破るイノベーター)として世界中で愛されるウォッチメーカーとしての地位を確立してきたティソは、レースの主催者、アスリート、サイクルロードレースファンのリクエストに応え、極めて高精度の時間計測、スコアリング、ランキング、統計に必要とされるソリューションを提供している。

ツール・ド・フランスでは、ゴール地点での前輪のコンマ1秒、あるいはコンマ1cmの差で勝負が決まることがある。勝利と敗北の時間差を計算するには、技術的なツールが必要であり、 ティソは1938年に初めてスポーツ計時に携わって以来、開発、技術革新、改良を重ねてきた。 

レースではスプリントフィニッシュが肉眼では分析できない場合、高度な技術を駆使して重要な審判の役割を果たす。最も権威あるこのサイクルロードレースの主催者や出場選手、レースの観戦者やテレビ視聴者に信頼のおける結果を提供するために、ティソは1秒間に1万枚の画像を撮影できる高速度カメラを各ステージのフィニッシュラインに設置。

「フォトフィニッシュ」が可能な複数のデバイスを用い、計時だけでなく、スコアリング、ランキング、統計に関するすべての情報を数秒で提供している。 

品番:T125.617.17.051.00 5万2800円

コンマ1秒を争う計測には卓越した組織力と献身的な努力が求められる。世界最高峰の自転車レースであるツール・ド・フランスでは、最低でも8人のティソのタイムキーパーが、またタイムトライアルの際には約10人の技術者とともに、全21ステージで活躍している。ティソは平均して4200件以上のフォトフィニッシュ判定を行っていて、280時間の準備を含めるとその作業時間は実に約2600時間におよぶ。

こうした努力の積み重ねなくしては、レース結果も順位も判定することができないという。こうしたタイムキーピングに携わる専門スタッフはいわば影の存在だが、彼らのおかげでツール・ド・フランスを開催することができるのだ。ティソが長年サイクルロードレースに携わっているのは、ひとえに自転車競技にかける情熱ゆえに他ならないという。

品番:T125.617.17.051.00 5万2800円

ログリッチがティソのアンバサダー

1988年から5年間ツール・ド・フランスの公式タイムキーパーを務め、再び2016年からその任に復帰したティソは、ツール・ド・フランスの公式ウォッチも製作している。25年来のUCIの主要パートナーであり、ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスのスポンサーを務め、2016年からはブエルタ・ア・エスパーニャ、2020年からはジロ・デ・イタリアの公式タイムキーパーも務めている。そんなティソはまぎれもなくサイクルロードレースにおける最強のウォッチメーカーと言える。さらにティソはスロベニアのサイクルロードレースチャンピオン、 プリモシュ・ログリッチをスポーツアンバサダーに迎えている。 

ブラック×イエローのキャンバスストラップ

ティソとA.S.O.とのパートナーシップ契約の更新は、スイスのル・ロックルを拠点とするティソの、自転車界と永続的な関係を築いていきたいという強い意志を表している。ティソのCEOを務めるシルバン・ドラは「ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャをはじめ、 パリ~ルーベ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、フレッシュ・ワロンヌといった伝説的なクラシックレースの公式タイムキーパーとして、ティソがA.S.O.とのパートナーシップ契約を更新できることをうれしく思う。 私たちはA.S.O.と長年にわたってチームを組み、極めて高精度な計時ソリューションを提供してきた」と語っている。 

ティソ スーパースポーツ クロノ ツール・ド・フランス スペシャルエディション

ツール・ド・フランス大会ディレクターのクリスティアン・プリュドムは 「ル・ロックルにおいて長い歴史をもつウォッチメーカー、ティソとパートナーシップ契約を延長できることを大変光栄に思う。自転車競技は数秒、時には1000分の1秒の差で勝敗が決まることもある。ティソとA.S.O.は偉大なチャンピオンたちの努力を称えるツール・ド・フランスと自転車競技について同じビジョンを共有している」と述べた。

●ティソのホームページ

2022ブエルタ・ア・エスパーニャは念願のオランダ開幕

2022年の第77回ブエルタ・ア・エスパーニャがオランダで開幕することになった。2020年の第75回大会は最初の3ステージをオランダで開催する予定だったが、新型コロナウイルス第1波の感染拡大により断念。大会を延期するとともにスペイン国内に限って開催したという経緯がある。

オランダのブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝者、左がヨープ・ズートメルク、右がヤン・ヤンセン。中央は大会ディレクター

ブエルタ・ア・エスパーニャがオランダで開幕するのは13年ぶり

開幕地は75回大会計画と同様にオランダのユトレヒト。同大会がオランダで開幕するのは2009年のアッセンに続く2回目。海外開幕は1987年のリスボン(ポルトガル)、2017年のニーム(フランス)を含めて4回目となる。

ユトレヒトは2010年にジロ・デ・イタリア、2015年にツール・ド・フランスの開幕地を務めたこともあり、7年ぶりのグランツール開幕地となる。

2021年の第76回大会は8月14日から9月5日まで開催される。初日は建造800周年のブルゴス大聖堂の周辺で開催。最終日は首都マドリードではなく、シャコベオ(ヤコブ)の聖年を迎える巡礼地の終着サンチャゴデコンポステーラにゴールする。

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ
●ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト

2021年も3大ツールの記念ボトルが同時発売開始

イタリアの自転車関連グッズメーカー、ELITE(エリート)が2021年も3大ツールの記念ボトルを発表。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの記念ボトルが同時に発売開始された。取り扱いはカワシマサイクルサプライ。

2021ジロ・デ・イタリア

新しい「FLYGiro」シリーズは、100年以上にわたってイタリア全土を結びつけてきた伝統の温かさを表現し、その象徴的な色である明るいピンクの色合いを通してジロ・デ・イタリアの物語を表している。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル

ジロ・デ・イタリアの総合優勝カップ「Trofeo Senza Fine(Never Ending Trophy)」を表した象徴的なロゴは、特徴的なピンクと調和し、これからも続いていく伝統を祝う。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:ピンク、ブラック
税込み定価:900円

2021ツール・ド・フランス

新しい「FlyTour de France」シリーズは、2021年も大会公式カラーを使用した3本のFLYボトル(2本の550mlと750ml)で構成されている。各ボトルには、2002年にフランスのデザイナーJoel Guenounによって作成されたツール・ド・フランスの有名なロゴがあしらわれている。

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:イエロー、ブラック
税込み定価:900円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル
容量:750ml
カラー:ホワイト
税込み定価:1100円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:レッド、ブラック
税込み定価:900円

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル

●カワシマサイクルサプライのホームページ

聖年2021年のブエルタ・ア・エスパーニャは聖地にゴール

2021年8月14日から9月5日まで開催される第76回ブエルタ・ア・エスパーニャのコースが2月11日、開幕地として発表されているブルゴスで明らかにされた。

多くの巡礼者が目指すサンチャゴデコンポステーラがゴールとなった ©PHOTOGOMEZSPORT2020

初日は建造800周年のブルゴス大聖堂の周辺で開催。最終日は首都マドリードではなく、シャコベオ(ヤコブ)の聖年を迎える巡礼地の終着サンチャゴデコンポステーラにゴールする。

開幕地ブルゴスのフォーラムでソーシャルディスタンスを取りながら最小限の参加者で行われた ©PHOTOGOMEZSPORT2020
開幕地となるブルゴスに拠点を置くチームから選手もわずかに出席した ©PHOTOGOMEZSPORT2020

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ日程
8月14日(土) 第1ステージ ブルゴス(個人タイムトライアル) 8km
8月15日(日) 第2ステージ カレルエガ〜ブルゴス 169.5km
8月16日(月)第3ステージ サントドミンゴ・デ・シロス〜エスピノサ・デ・ロスモンテロス 203km★★
8月17日(火) 第4ステージ エルブルゴ・デ・オスマ〜モリナ・デ・アラゴン 163.6km
8月18日(水) 第5ステージ タランコン〜アルバセテ 184.4km
8月19日(木) 第6ステージ レケナ〜アルトデラモンターニャ・デ・クリェラ 159km★
8月20日(金) 第7ステージ ガンディア〜バルコン・デ・アリカンテ 152km★★★
8月21日(土) 第8ステージ サンタポラ〜ラマンガ・メノル湖 163.3km
8月22日(日) 第9ステージ プエルトルンブレラス〜アルト・デ・ベレフィケ 187.8km★★★
8月23日(月) 休養日
8月24日(火) 第10ステージ ロケタスデマル〜リンコン・デラ・ビクトリア 190.2km★★
8月25日(水) 第11ステージ アテケラ〜バルデペーニャス・デ・ハエン 131.6km★★
8月26日(木) 第12ステージ ハエン〜コルドバ 166.7m★★
8月27日(金) 第13ステージ ベルメス〜ビリャヌエバ・デラ・セレナ 197.2km
8月28日(土) 第14ステージ ドンベニト〜ピコ・ビリュエルカス 159.7km★★★
8月29日(日) 第15ステージ ナバルモラル・デラ・マタ〜エルバラコ 193.4km★★★
8月30日(月) 休養日
8月31日(火) 第16ステージ ラレド〜サンタクルズ・デ・ベザナ 170.8km
9月1日(水) 第17ステージ ウンケラ〜ラゴス・デ・コバドンガ 181.6km★★★
9月2日(木) 第18ステージ サラス〜アルツ・デル・ガモニテイル 159.2km★★★
9月3日(金) 第19ステージ タピア〜モンフォルテ・デ・レモス 187.8km★★
9月4日(土) 第20ステージ サンゼンゾ〜モスカストロ・デ・エルビレ 173.6km★★
9月5日(日) 第21ステージ パドロン〜サンチャゴデコンポステーラ(個人タイムトライアル) 33.7km
★は難易度

厳しい山岳ステージは第2週に多い ©PHOTOGOMEZSPORT2020. Oscar Pereiro

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ

ログリッチが連覇…第75回ブエルタ・ア・エスパーニャ

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは最終日となる11月8日、ザルツエラ〜マドリード間の124.2kmで第18ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)がイネオス・グレナディアスのリチャル・カラパス(エクアドル)を24秒差で振り切り、連覇を達成した。

総合優勝のログリッチを中央に左が2位カラパス、右が3位ヒュー・カーシー ©PHOTOGOMEZSPORT2020

優勝争いは大会初日にログリッチがステージ優勝して、深紅のリーダージャージ「マイヨロホ」を着用すると、カラパスとの奪い合いとなった。第6ステージでカラパスへ。第10ステージでログリッチとカラパスはタイム差なしで並んだが、着順の累計でログリッチが首位。I12ステージの山岳でカラパスがこれを奪い返したが、翌13ステージでログリッチのもとに戻った。

最終的なタイム差は24秒だったが、ログリッチは合計で48秒のボーナスタイムを獲得し、これに対してカラパスは16秒だった。タイムトライアルを含めて区間4勝を挙げたログリッチはゴールスプリントでも上位に入ってボーナスタイムを集め、これが総合優勝につながった。カラパスはステージ優勝なしだった。

左からポイント賞2位のカラパス、新人賞のマス、総合優勝のログリッチ、山岳賞のマルタン ©PHOTOGOMEZSPORT2020

「最後の走りをただただ楽しんでいた。コロナ禍で混乱したシーズンだったけど、こうなふうに優勝で締めくくることができたのは美しい」とログリッチ。

「いつもすべての勝利が美しいと言っているけど、勝つのは本当に難しい。だから2019年の初優勝と比較するのは難しい。(ツール・ド・フランスなど)勝てなかったレースはまだあるが、今日はまずお祝いしたい」

「特別な年であったし、みんなの健康を願っている。間違いなく主催者に感謝したいと思う。彼らはそれを実現した。レースは本当によく組織され、選手は毎日楽しかった。すべての選手、特にチームメイトに感謝したい。来年お会いしましょう」

ジュニア時代はスキーのジャンプ選手。スロベニア代表としてW杯長野大会に参戦したこともあるアスリートがツール・ド・フランス逆転負けの雪辱を晴らした。

完走を果たしたクリストファー・フルーム ©PHOTOGOMEZSPORT2020

3度目の総合優勝を目指したイネオス・グレナディアスのクリストファー・フルーム(英国)は大ケガからの復調が見られず、初日から低迷。エースの座をカラパスに譲ってアシスト役に徹し、3時間32分14秒遅れの総合98位で完走した。

アレハンドロ・バルベルデも最終日を楽しむ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

第75回大会は20日間の全日程を終えるとともに、コロナ禍で混乱した2020ロードシーズンも終幕した。

最終ステージは ボーラ・ハンスグローエのパスカル・アッカーマン(左)が優勝  ©PHOTOGOMEZSPORT2019
2連覇を達成したログリッチがチームメートとゴールを祝う ©PHOTOGOMEZSPORT2020

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
□マイヨブランコ(新人賞)エンリク・マス(スペイン、モビスター)

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のログリッチとユンボ・ビスマチーム ©PHOTOGOMEZSPORT2020

第17ステージにもどる≪≪

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャの公式サイト
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのfacebook
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのtwitter
⚫ブエルタ・ア・エスパーニャのinstagram