ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…首位はモラール

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日(金)、プエルト・ルンブレラス~ポソアルコン間の185.7kmで第7ステージが行われ、AG2Rラモンディアルのトニー・ガロパン(フランス)が残り2kmアタックして追走集団を振り切った。

トニー・ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージを制した © Luis Ángel Gómez

ガロパンは2014ツール・ド・フランスで区間1勝し、マイヨジョーヌを着用しているが、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間勝利したのは初めて。

「アンラッキーなシーズンだが、それでもボクを起用してくれたチームに報いるためにも、この勝利は果たさなければならないものだった」とガロパン。「減量して臨み、総合成績の上位を目指していくけど、区間勝利のチャンスを逃す手はないからね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。41秒遅れの総合2位ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)は終盤に落車。総合優勝を争う有力選手の集団から25秒遅れ、総合6位に後退した。

第7ステージ。クビアトコウスキーは落車でタイムを失う © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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フェイクニュースを一蹴…ブアニがブエルタ・ア・エスパーニャ初V

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日(木)、ウエルカル・オベラ~サンハビエル間の155.7kmで第6ステージが行われ、コフィディスのナセル・ブアニ(フランス)が集団スプリントを制し、4年ぶり3度目の区間勝利を挙げた。

ナセル・ブアニ(赤いジャージ)がブエルタ・ア・エスパーニャ初勝利 © Luis Ángel Gómez

2014年はジロ・デ・イタリア3勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ2勝で脚光を浴びたが、すぐに頭に血が上るタイプで監督やチームメートとのいさかいが多く、危険走行で失格になったこともある。オフトレにボクシングを取り入れ、プロボクサーになると宣言したことも。

「昨日は地元紙に監督とケンカしたなんてフェイクニュースを書かれただけに、今日は勝ちたかった」とブアニ。「落車後遺症で視力の低下に苦しみ、ねらっていたツール・ド・フランスに出場できなかった。この勝利でウサが晴れた」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ © Luis Ángel Gómez

総合成績では前日に首位に立ったグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)がその座を守った。

マイヨロホを着用するモラール © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)

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クラークが6年ぶり勝利…首位はモラールへ。ブエルタ・ア・エスパーニャ第5S

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日(水)、グラナダ~ロケタスデマル間の188.7kmで第5ステージが行われ、EFエデュケーションファースト・ドラパックのサイモン・クラーク(オーストラリア)が3人のゴール勝負を制し、6年ぶりとなる大会2勝目を挙げた。32歳のベテランが下り基調の高速レースで持ち味を発揮した。

サイモン・クラークが久々のブエルタ・ア・エスパーニャ勝利 © Luis Ángel Gómez

この日は、前日まで3分46秒遅れの総合28位にいたグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が第1集団に加わり、首位のミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)を含むメイン集団に5分近い差をつけてゴール。モラールが初めて首位に立った。

グルパマFDJのルディ・モラールがマイヨロホを獲得 © Luis Ángel Gómez

エースのティボー・ピノをアシストするために走るモラールだが、思わぬ展開に驚きを隠せない。
「ボクの役割は変わらないが、このあと3日間は簡単なステージが続くので、その間はこの赤いリーダージャージーを守りたい」とモラール。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ベンジャミン・キング初優勝…ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月28日(火)、ベレス・マラガ~アルファカル間の161.4kmで第4ステージが行われ、ディメンションデータのベンジャミン・キング(米国)がアスタナのニキータ・スタルノフ(カザフスタン)をゴール前で振り切って初優勝した。

ベンジャミン・キングが初優勝 © Luis Ángel Gómez

大会最初の山岳ステージで2選手はスタート直後に形成された9人の第1集団に加わり、ゴールまで後続の大集団に追いつかれずに逃げ切った。

「スタルノフはボクが総合1位のリーダージャージーを取るかわりに、区間優勝を譲ってもらいたかったようだが、ボクだってグランツールの1勝は最大の目標だ」とキング。チームの運営方針により、この勝利によってアフリカの恵まれない子どもたちに自転車がプレゼントされることになる。「それもモチベーションだった」(キング)

首位を守ったクビアトコウスキー © Luis Ángel Gómez

総合成績ではスカイのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が難なく首位を守った。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)

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ビビアーニがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…首位はクビアトコウスキー堅持

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月27日(月)、ミハス~アラウリンデラトレ間の178.2kmで第3ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)が得意のゴール勝負を制した。5月のジロ・デ・イタリアで区間4勝、大会通算で5勝をマークしているスプリンターだが、ブエルタ・ア・エスパーニャで勝利したのは初めて。

ビビアーニがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝 © Luis Ángel Gómez

2017年はプロチーム最多の通算57勝、グランツールではなんと15勝を挙げたクイックステップチーム。主力メンバーだったキッテルとトレンティンが他チームに移籍しても、メジャーレースで勝利を量産し続けている。この日は上り坂も多いルートだったが、強力なアシスト陣が逃げ切ろうとする選手をすべて吸収し、大集団のゴール勝負に持ち込んだ。「チームの働きぶりに感謝しかない」とビビアーニ。

マイヨロホを着るクビアトコウスキーと、それをマークするモビスターチーム © Luis Ángel Gómez

総合成績では前日に首位に立ったスカイのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)がその座を守った。

山岳賞ジャージを着るコフィディスのマテ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)

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クビアトコウスキーが首位…区間勝利はバルベルデが10度目V

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月26日(日)、マルベリャ~カミニートデルレイ間の163.5kmで第2ステージが行われ、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)がスカイのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)との一騎打ちを制して、3年ぶり10回目のステージ勝利を挙げた。

バルベルデ(右)がクビアトコウスキーを制した © Luis Ángel Gómez

クビアトコウスキーは2位に甘んじたものの、前日の個人タイムトライアルで6秒遅れの2位につけていたため、総合成績でBMCのローハン・デニス(オーストラリア)を逆転して首位に立った。

「百戦錬磨のバルデルデに勝つのは難しかった。でも首位のリーダージャージーを獲得できたのは悪くない。今夜は楽しむことにして明日からはこのジャージーを守っていくことに集中したい」

前日にマイヨロホを獲得したデニス © Luis Ángel Gómez

ディフェンディングチャンピオンのフルームが欠場し、これまではアシスト役をこなしてきたクビアトコウスキー。2014年に世界チャンピオンになった経験を持つダークホースが初優勝に向けて名乗りをあげた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)

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