自転車利用者のヘルメット着用努力義務化…モンベルという選択肢も

改正道路交通法の施行により、2023年4月1日から全国で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化される。アウトドアブランドのモンベルが販売する都市型ヘルメットがシンプルで、しかも7040円(税込)という価格で使いやすい。

街乗りでもヘルメット ©モンベル

通勤通学の移動手段からロングツーリングやオフロード走行まで、幅広い用途に応える自転車だが、万が一の転倒や事故で頭部に損傷を受けた場合、最悪は死亡につながる恐れがある。ヘルメットは、自転車に乗る際に頭部を守る重要なアイテム。より快適に安全なライドを楽しめるように、モンベルはそれぞれのシーンに合わせたヘルメットをラインナップしている。

通勤・通学に使いやすいシンプルデザインのアーバンサイクルヘルメット

通勤や通学時の服装にもあわせやすいシンプルなデザインで、日本人の頭部形状に合わせて設計したヘルメット。前方に7カ所、後方に5カ所のベンチレーションを設け、前から取り込んだ風をヘルメット内部の頭上を通って後ろへ流す設計により、不快な蒸れを軽減する。

アーバンサイクルヘルメット、7040円(税込)

アーバンサイクルヘルメット
【カラー】ブラック、ダークグレー、ホワイト
【サイズ】S/M、M/L
【重量】290g(S/M)、300g(M/L)
【価格】7040円(税込)

自転車利用者のヘルメット着用努力義務が4月1日から全国で施行

改正道路交通法の施行により、2023年4月1日から全国で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化される。かぶらなくても違反ではないが、不幸な交通事故死や後遺障害を回避できる可能性が高くなるのでおすすめしたい。自転車用ヘルメットを初めて購入するときのポイント、正しい着用方法などを紹介。

ツール・ド・フランス出場経験のある今中さんもヘルメット着用をすすめる

着用しなくても罰則はない。そもそも一般自転車に似合わない!?

自転車レースの選手やサイクリング愛好家なら乗車時にヘルメットを着用するのはあたりまえ。軽量で通気性のいいスポーツタイプを愛用しているので、長時間かぶっていても快適だ。ところが町中を見る限り、通勤や買い物時に自転車を利用する人の多くはヘルメットなし。かぶらない理由として、着用しなくても罰則はないし、そもそも一般自転車に似合わないという意見が多い。

これまでも、保護者として13歳未満の子供にヘルメットをかぶらせるよう努めなければならないという規則はあった。子供乗せに座らせるときもキッズヘルメットをかぶらせることはかなり定着している。そのほうが安全であることを親として感じているからだ。今回の法改正は、だったら自転車に乗るすべての人がヘルメットをかぶることで、致命的な頭部損傷を回避し、命を守ろうというものだ。

スポーツモデルは軽量で通気性がいい

警視庁交通総務課のホームページによれば、自転車事故で死亡した人の約7割が頭部に致命傷を負っているという。また、ヘルメットの着用状況による致死率では、着用していない場合の致死率は、着用している場合と比較すると約2.3倍も高いという。今回の法改正は着用努力義務のため罰則などはないが、警察庁は大人も含めて着用を習慣化することで事故による被害を最小限に抑えていきたいとしている。

ヘルメットはもともと米国で普及が始まり、トライアスロンレースなどで着用が義務化された。欧州ではなかなか浸透しなかったが、五輪金メダリストのファビオ・カサルテッリが1995ツール・ド・フランスの下り坂でクラッシュ。ヘルメットなしの頭部を打ちつけて即死したことを契機に国際規定として着用義務化された。

国内最大手のヘルメットメーカー、カブトのカジュアルモデル

欧州では、一般道を自転車で走る市民がヘルメットをかぶっているとは現在も言い難い。ただしクルマとの接触機会が少ない道路構造整備をすることで事故を抑えようという政策が功を奏している。ところが日本、とりわけ東京などの大都会ではクルマと自転車などが同じ車線上でひしめき合う状態。これでは事故は必然的に起こるわけで、そのときにヘルメットの有無で生死が分かれることも簡単に想像できる。

おでこが露出しないように目深(まぶか)に着用することで頭部や顔面が守られる

自分だけは大丈夫と思う過信が最も危険

日本人プロとしてツール・ド・フランスに初出場した今中大介さんは、「自分だけは安全だというおごりがあったらダメ」という。また「ヘルメットは自分に適したサイズを正しく装着することも大事だ」とアドバイス。

購入時には試着してみて、自分の頭に合ったサイズを選ぶ。廉価モデルは1サイズ展開も多いが、調整ベルトが内装されるなどフィットさせる機能があるものを最低限選びたい。あごひもは指2本が入る程度のゆとりでしっかりと締める。きちんと締めていないと地面に倒れる前に頭部から外れてしまうので着用の意味がない。

また不注意で落としてしまうと、衝撃を緩和させる内部形状が損傷し、いざというときに機能しない。経年劣化などで使用限度は3年ほど。無傷でも新しいものに買い替えたい。

海外からも続々と個性的なヘルメットが入荷されている

自転車用ヘルメットはスポーツバイクには似合うが、ママチャリと呼ばれる一般用自転車にマッチしないと言われた。それでも近年は通勤・通学に使えるカジュアルモデルや、普段着に合うファッショブルなモデルもラインナップされる。ヘルメットを覆う帽子タイプのカバーも安価で用意されている。レース用ヘルメットは3万円前後するが、街乗り用なら5000円から1万円、キッズ用はさらに安い。

リマールの最新ロードヘルメットが2人にお年玉プレゼント

LIMAR(リマール)ヘルメットお年玉プレゼントキャンペーンを開催している。取り扱い代理店の株式会社メニーズのSNSアカウントをフォローし、いいね!やリツートするなどで応募となる。抽選で2人に LIMAR の最新ロードヘルメット AIR ATLAS(エアーアトラス)をプレゼント。

応募方法はカンタン

①株式会社メニーズの SNS アカウントのいずれかをフォロー
Twitter
Instagram
Facebook

②キャンペーン投稿記事をリツイート(Twitter)、いいね(instagram、Facebook)

③下記の URL から申し込みフォームに入力
https://forms.gle/fm48EccjyuttRkwd7

当選者に後日メールで連絡。締め切りは2023年1月10日23:59 まで

AIR ATLAS(エアーアトラス)

定価:33,000円(税込)
M size : 54-58cm, 235g
Lsize : 57-62cm, 260g
アジアンフィット
JCF公認ヘルメット

LIMAR史上最もエアロダイナミクスに優れながら、17個のベンチレーションホールが設けられオールシーズン活躍。取り外し可能なUFOというパーツによって空力性能をアップ。マグネットバックルシステムでスムーズな着脱。クラス最高レベルの軽量性を誇る。

リマールがアスタナ・カザフスタンと共同開発した新型エアロヘルメットAIR ATLAS発売

1986年にイタリアに設立され、サイクルヘルメットを製造開発するLIMAR(リマール)がアスタナ・カザフスタンチームと共同開発された新型エアロヘルメットAIR ATLAS(エアーアトラス)を12月から国内発売を開始した。3万3000円(税込み)。

バックルはマグネットタイプを採用

AIR ATLASは、2022ジロ・デ・イタリアで実戦デビュー。エースが序盤ステージでリタイアする中、今シーズン限りで引退を表明していたビンチェンツォ・ニバリが総合4位という輝かしい成績を残した。ブエルタ・ア・エスパーニャでもミゲルアンヘル・ロペスが総合4位と、高順位でフィニッシュした。

2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合4位のロペス

30年以上ヘルメットを開発してきたLIMAR史上、最もエアロダイナミクス性能に優れている。しかし、ただ単純に空気抵抗を減らすための設計ではなく、暑いシーズンやヒルクライムを想定し17個もベンチレーションホールが戦略的に設けられている。

大量の空気が内部チャンネルを高速で流れ、頭部を冷却し、ベンチュリ効果によって後方へ排気される。凹凸のないヘルメットの外面を沿って流れる空気と合流し、渦や乱流もない空気と通り道が完成した。

流線型の設計は、自然の中で抵抗が非常に少ない水滴の形状と人間が作り出した最も空気力学的に優れた飛行機の翼からインスパイアされた。

そして最も特徴的なU.F.O.という未確認物体を新開発した。エアロダイナミクスをさらに向上させる唯一無二のパーツが付属。 本体のテール部分に取り付けが可能で、天候やレースの種類 に応じて使用できる。

ロペスもお気に入りのヘルメット

●メニーズのホームページ

キャップスタイルの帽子タイプヘルメット、LIBERO(リベロ)新発売

オージーケーカブトからキャップスタイルの帽子タイプヘルメット「LIBERO(リベロ)」が10月下旬に発売される。サイズは54〜57cm(315g)、帽子のカラーはカジュアルな服ともマッチするチャコールとベージュ。税込み9680円。

今回発売されるLIBERO(リベロ)は、もっと自由に出かけようというテーマに、従来のスポーツタイプヘルメットとは一線を画したカジュアルな自転車用ヘルメットとして新たに誕生した。

すべての自転車に乗るすべての人のヘルメット着用努力義務へ

自転車用のSG基準の安全性を満たした軽量インモールド成型のヘルメットに、キャップタイプのヘルメットカバーをかぶせたモデルで、帽子は5方型のキャップスタイルを採用。

つばのエッジ部分のパイピングや、アイレット(菊穴)などの細部にもこだわって、より自然なキャップスタイルに見えるようデザイン。日々の装いを彩る、自転車でのおでかけファッションの一部として、街に溶け込むスタイルを目指したという。

軽量コンパクトなヘルメット本体にカバーを装着
帽子の後頭部とツバの後部に夜間走行時の非視認性を高める反射素材を採用

LIBEROは、オージーケーカブトのすべての人の笑顔を守るためのビジョン「かぶるヘルメットから着るヘルメットへ」を具現化しているという。

●リベロの詳細ページ

みんながヘルメットをかぶりたくなるアイデアを募集…公募広告賞

自転車ヘルメットの製造販売で知られるオージーケーカブトが、歴史ある「宣伝会議賞」に参加。ヘルメット着用促進をテーマとしたキャッチコピーなどのアイデアを募集している。

2022年4月の道交法改正公布により、すべての自転車利用者に対してヘルメット着用が努力義務となり、1年以内に施行される。オージーケーカブトでは、日本交通安全教育普及協会、警視庁交通部とともに、宣伝会議が実施する日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」に課題協賛団体として参加し、法改正の周知とヘルメットの着用啓発広報を図っていく。

募集テーマは「誰もが自転車に乗るときにヘルメットをかぶりたくなるアイデア」。

自転車に乗るすべての人、ヘルメット着用をためらう人の心に響く言葉、アイデアを待っている。

日常生活での自転車利用においても、ヘルメットを着用して頭部を守ろう

■第60回 宣伝会議賞 
・作品募集期間(9/1~11/1)
・募集部門:「一般部門」および「中高生部門」
・発表:2023年3月
※応募/贈賞についての宣伝会議賞公式サイト