世界選手権ロード開幕…出場選手リストと3Dコース動画

●2020世界選手権ロード イモラ・エミリアロマーニャ大会日程
9月24日 エリート女子タイムトライアル(31.7km)
9月25日 エリート男子タイムトライアル(31.7km)
9月26日 エリート女子個人ロードレース(143km/獲得標高2800m)
9月27日 エリート男子個人ロードレース(258.2km/獲得標高5000m)
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イモラの美しい町並みとサーキット場 ©Imola2020

個人タイムトライアルは男女とも距離31.7km

2020世界選手権タイムトライアルコースは男女とも距離31.7km
2020世界選手権タイムトライアルコース

●エリート女子タイムトライアル出場選手リスト

2020世界選手権エリート女子タイムトライアル出場選手リスト(画像をクリックすると拡大します)
2020世界選手権エリート女子タイムトライアル出場選手リスト(画像をクリックすると拡大します)

●エリート男子タイムトライアル出場選手リスト

2020世界選手権エリート男子タイムトライアル出場選手リスト(画像をクリックすると拡大します)
2020世界選手権エリート男子タイムトライアル出場選手リスト(画像をクリックすると拡大します)

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2020 UCIワールドツアー今後の日程
9月29〜10月3日 ビンクバンクツアー(オランダ、ベルギー)
9月30日ラ・フレーシュワロンヌ(ベルギー)
10月3〜25日 ジロ・デ・イタリア(イタリア)
10月4日リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(ベルギー)
10月10日 アムステルゴールドレース(オランダ)
10月11日 ヘント〜ベベルヘム(ベルギー)
10月14日 トラベルス・ラフランドル(ベルギー)
10月15〜20日 グリー・ツアー・オブ広西(中国)
10月18日 ロンド・ファン・フラーンデレン(ベルギー)
10月20〜11月8日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン)
10月21日 ドリダースブルージュ〜デパンヌ(ベルギー)
10月25日 パリ〜ルーベ(フランス)
10月31日 イル・ロンバルディア(イタリア)

優勝者はワイドオープン…世界選手権ロードをニバリ試走

自転車ロード界の世界チャンピオンを決める2020世界選手権ロードが9月24日から27日までイタリアのエミリアロマーニャ州にあるイモラで開催される。ツール・ド・フランスを欠場しているイタリアのビンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)が9月15日、イタリア代表チームを率いるダビデ・カッサーニ監督とともにコースを視察した。

ビンチェンツォ・ニーバリ(左)。イタリアのダビデ・カッサーニ監督はeバイクを使用 ©Isolapress / Imola2020

当初の開催予定だったスイスが新型コロナウイルス感染拡大により政府通達で中止に。急きょイモラが代替開催地に名乗り出た。

2020年の世界選手権は9月20日に終了するツール・ド・フランスから1週間も経たずに開催するという異例のもの。しかも大会をコンパクト化し、エリート男女クラスしか開催しない。

●2020世界選手権ロード イモラ・エミリアロマーニャ大会日程

2020世界選手権ロードのコースとなったイモラサーキット ©Imola2020

9月24日 エリート女子タイムトライアル(31.7km)
9月25日 エリート男子タイムトライアル(31.7km)
9月26日 エリート女子個人ロードレース(143km/獲得標高2800m)
9月27日 エリート男子個人ロードレース(258.2km/獲得標高5000m)

モータースポーツのサーキット場として知られるイモラ ©Imola2020

ニバリと監督はエンツォ・エ・ディノ・フェラーリ競技場を入念にチェック。スタート/フィニッシュ地点となるのはもちろん、女子5周、男子9周の周回コースに常にサーキット場を通過するという設定となる。

さらにサーキットを出てからのコース上にある過酷なマッツォラーノとガッリステルナの登り、そしてニバリが得意とするサーキット場までの長い下りを実走した。

イモラの美しい町並みとサーキット場 ©Imola2020

「コースは難しいが選択肢もある。2つの上り坂は短いが非常に厳しい。とりわけ2つ目のガッリステルナは本当に難しいが、その後にサーキットに戻る長い下りが続く。この上りで得たタイム差を生かすためにはチーム戦略が求められるとともに、最高のコンディションでレースに臨む必要がある」とニバリ。

「規模の大きい大会をほんのわずかな準備期間で開催にこぎつけた組織委員会の素晴らしい仕事ぶりにまずは敬意を表したい。彼らがすでにレースコースの90%を再舗装していることを見たので、ボクたち選手は最高の状態で挑むつもりだ。イタリア選手を応援するためにイモラに集まってくれるファンのために素晴らしいショーを見せたい」

©Imola2020

1968年のアドルニに続くイタリア勢優勝なるか

1968年の世界選手権イモラ大会ではイタリアのアドルニが優勝した ©Imola2020
イモラサーキットに独走でゴールしたアドルニ。広報のチームカーに乗るのがメカニックのエルネスト・コルナゴ ©Imola2020

アラフィリップ、ファンアールト、フルサン、サガン

「私はこの周辺をとてもよく知っている。私の練習コースだからね」とカッサーニ監督。

「山岳スペシャリスト向きではなく、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュのようなクラシックレースを得意とする選手のためでもないと思っている。ジュリアン・アラフィリップ、ワウト・ファンアールト、ヤコブ・フルサンが有力だが、ペテル・サガンも要注意だ。ツール・ド・フランスからうまく照準を合わせてくれば上りがそれほど長いないから、彼の脚質には向いている。いずれにしても多くの選手に優勝の可能性がある」

2020世界選手権ロードのコース ©Imola2020

●世界選手権ロード イモラ・エミリアロマーニャ大会のホームページ

世界選手権代替開催地のイモラが大会運営に意欲

2020年のUCIロード世界選手権の開催地に急きょ決定したエミリア・ロマーニャのイモラが大会運営に自信を見せた。2020年大会は当初スイスのエーグル・マルティニーで予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大によりスイス政府がイベント制限措置を通告。UCI(国際自転車競技連合)が替わりの開催地を模索していた。

© 2020 Imola – Emilia Romagna 2020

UCIロード世界選手権は9月24日から27日までイタリアのイモラで開催されることになった。52年前の1968年にイタリアのビットリオ・アドルニが優勝した地だ。このときの2位選手とのタイム差9分50秒はいまも世界選手権の最大のギャップとして破られていない。

UCIロード世界選手権がイタリアで開催されるのはトスカーナ州フィレンツェで開催された2013年以来7年ぶり。

エーグル・マルティニーでの開催を断念したUCIは代替会場を模索。4都市からの招致を受け、スイスと同じくらい壮観でタフで要求の厳しいロードコースであること、現在のパンデミック中に最大の安全性を確保するために不可欠な最先端の施設があることを重点に、イモラに決定した。

2020年9月24日から27日まで、エリートクラスのレースが行われるUCIロード世界選手権は、イモラのエンツォ・エ・ディノ・フェラーリ競馬場に本部を置く。F1サーキットとしても知られる施設だ。

「イモラでのUCIロード世界選手権は、サイクリングが大好きで、このスポーツで歴史を作ったチャンピオンの発祥の地であるエミリア・ロマーニャにとって快挙だ。世界選手権開催を私たちは誇りに思う」と同地域のステファノ・ボナッチーニ会長。

●UCIのホームページ

世界選手権新採用のミックスTTは2024パリ五輪でも有力

チームタイムトライアル・ミックスリレーが英国ヨークシャーで開催される世界選手権ロードで初めて採用された。男子3選手から女子3選手にバトンタッチして、トータルのタイムを競う新種目だが、2024年のパリ五輪でも有力視されている。

9月22日にヨークシャーで開幕する世界選手権ロードの初日はいきなり新種目のチームタイムトライアル・ミックスリレーだ。国別のチームタイムトライアル形式で、まず男子3選手がスタート。男子選手の2番手がフィニッシュラインを通過したら女子3選手がスタートする。最終的に男子選手の2番手がフィニッシュラインを通過したタイムが計測され、順位となる。

初採用の今回はベルギー、デンマーク、スペイン、フランス、英国、ドイツ、イタリア、オランダ、ロシア、スロベニア、スイス、UCIワールドサイクリングセンターが出場し、初代チャンピオンを争う。

2019年の欧州選手権でテスト開催されたチームタイムトライアル・ミックスリレー。このときはバウケ・モレマを擁するオランダが、2位ドイツ、3位イタリアを抑えて優勝した。UCI(国際自転車競技連合)は2024年のパリ五輪で実施することを目指してIOC(国際オリンピック委員会)と調整を重ねていくという。

●世界選手権ロードのホームページ

ルワンダが2025世界選手権ロード招致へ…実現すればアフリカ大陸初

アフリカ大陸にあるルワンダが2025年の世界選手権ロードの大会招致に乗り出した。実現すればアフリカ大陸初開催となる。2月24日に開幕したナショナルステージレースのツール・ド・ルワンダ初日に同国自転車連盟会長が言及した。

ツール・ド・ルワンダ第2ステージでエリトリアのメルハウィ・クドゥスが優勝 ©Tour du Rwanda

ルワンダは20世紀終盤に紛争や虐殺などで混乱したが、国際社会の協力があって、近年は経済情勢を含めて急成長。2009年に同国の代表的なステージレース開催を始めた。ロードレース開催には適さなかった道路事情も、年を追うごとに環境整備を続け、こどもたちへの自転車啓蒙活動も展開してきた。正式の大会招致立候補を受けて、UCI(国際自転車競技連合)も調査を開始する。

2月24日から3月3日まで開催されるツール・ド・ルワンダは、エリートカテゴリーとしては同国唯一の国際レースで、UCIアフリカツアーの第1クラスにランクされる。自転車の普及と選手育成に果たしてきた役割は大きい。2012年の大会では当時18歳だったエリトリアのメルハウィ・クドゥスが活躍。同選手は2019年の大会にアスタナチームとして参戦し、第2ステージを制している。

ルワンダに自転車文化を持ち込んだのは米国選手として初めて1981年のツール・ド・フランスに出場したジョナサン・ボイヤーだ。それまではオランダのPDFチームの広報を務めていたが、2006年にはアフリカ大陸に渡って自転車文化を根づかせる活動を継続してきた。今回の世界選手権ロード立候補はこうした人物がまいた種が結実した証拠だ。

トラックW杯第2戦はNHK BS1で11月20日…世界選手権ロード再放送は11月14日

自転車競技のトラックワールドカップ第2戦がNHK BS1で11月20日(火)午後7時から同49分まで放送される。オリンピックレースシーズンがスタートしたトラック競技の白熱の戦いを伝える。

チロル地方のインスブルックで開催されている世界選手権ロード © Dario Belingheri/BettiniPhoto

9月に開催された2018ロード世界選手権の再放送も急きょ決定。11月14日(水)午前9時から10時49分まで。途中BSニュースあり。どちらの放送も予定ですので、臨時ニュースがあった場合は変更の可能性がある。