NIPPOの日本人クライマー中根英登と伊藤雅和がツアー・オブ・アルプス参戦

イタリア北部からオーストリアにかけての山岳エリアで開催される5日間のステージレース、ツアー・オブ・アルプスに中根英登と伊藤雅和、2人の日本人クライマーが参戦する。4月16日(月)から5日間にわたって繰り広げられる超級山岳レースに、2018年もNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが参戦する。同レースは長年「ジロ・デル・トレンティーノ」として、1962年よりイタリアで開催されていたが、2017年からレース名を変更。さらに開催日数や開催エリアがオーストリアまで拡大された。

ツアー・オブ・アルプスに参加するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのメンバー

2018年はイタリア北部トレンティーノ=アルトアディジェ州のアルコでスタートを迎え、初日から山岳が組み込まれる。最難関ステージとなるのは第2ステージで、標高1750mのアルペ・ディ・パンペアゴの山頂フィニッシュが設定される。最終日は2018年の世界選手権ロードレースが開催されるオーストリアのインスブルックにフィニッシュ。すべてのステージに山岳ポイントが設定されていて、5月に開幕するジロ・デ・イタリアの前哨レースとして、9つのUCIプロチームが参戦する非常にレベルの高い大会だ。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはクライマーを中心とした布陣で挑む。軸となるのは2004年、2006年、2007年に総合優勝をあげているダミアノ・クネゴ。15日のアムステルゴールドレースを走り終えて、翌日スタートというハードスケジュールだが、相性のいい大好きなレース。現役最後となるが、高いモチベーションをもって参戦する。

活躍が期待されるイバン・サンタロミータ、ニコラ・バジョーリ、フィリッポ・ザッカンティのイタリア人選手たちは、クネゴとともに事前にシチリアのエトナ火山近郊で高地トレーニングで積み、コンディションを仕上げて参戦する。特に登坂スペシャリストのサンタロミータは攻撃の核として戦う。

日本人選手は中根と伊藤のクライマーコンビが揃って出場。中根はシーズン序盤から好調さをみせているが、体調不良や不運のトラブルにより結果につなげられず、非常に悔しい思いを重ねていて、ここでの活躍を誓う。伊藤にとっては待ち望んだ今季初戦。2017年は5月のツアー・オブ・ジャパンで大腿骨骨折の重傷を負ったが、長いオフシーズンを利用し、完全復活。初戦からレベルの高い大会となるが、チームの期待に応えるべく全力を尽くす。

伊藤雅和

伊藤雅和のコメント
今年初レース! みんなはレースを重ねてるのでコンディションの差は歴然だと思うけど、しっかり練習をしてきたので、最後まで仕事をこなしながら走り抜けたい。ここからシーズン始まるので一戦一戦大切に走って強くなっていきたい。

中根英登

中根英登のコメント
ツール・ド・台湾から少し期間が空いたので、コンディションを上げるためのトレーニングと休養に集中して取り組めた。調子のいい状態でレベルの高いレースに挑戦できることを楽しみに思う。チームの歯車として機能できるように頑張りたい。

アレッサンドロ・ドナーティ監督

アレッサンドロ・ドナーティ監督のコメント
登坂能力を重視してのメンバー選考となった。区間優勝、総合優勝の経験があるクネゴ、そしてサンタロミータがチームのリーダーとなり、他の選手たちは彼らを支え、チームとして結果を出していきたい。若手のジョアン・ボウには果敢にアタックを仕掛けて、逃げに乗るようなシーンも期待している。


Tour of the Alps
開催期間/2018年4月16日(月)〜20日(金)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.HC
開催国/イタリア、オーストリア

4月16日 第1ステージ Arco › Folgaria (134.6k)
4月17日 第2ステージ Lavarone › Fiemme/Alpe di Pampeago (145.5k)
4月18日 第3ステージ Ora/Auer › Merano/Meran (138.3k)
4月19日 第4ステージ Chiusa/Klausen › Lienz (134.3k)
4月20日 第5ステージ Rattenberg › Innsbruck (161.6k)

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中根英登がツール・ド・台湾で総合7位の好位置で終盤戦へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの中根英登が3月11日から15日までの日程で開催されている台湾でのステージレース、ツール・ド・台湾でいい走りを見せている。

台湾の山岳ステージで果敢に攻め続ける中根英登

チームは日本人選手を中心としたメンバーで出場していて、大会の折り返しとなる第3ステージでは中根が4位入賞。14日に最後の山岳コースで開催される第4ステージを前に、個人総合成績を7位まで上げている。

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NIPPOの中根英登がボルタ・ア・バレンシアーナに出場へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが2018シーズン初戦へ。トレーニングキャンプを実施したスペイン・カルペが開催エリアとなるボルタ・ア・バレンシアーナで、チームタイムトライアルや山頂フィニッシュを含むバリエーションに富んだ5ステージで構成される。オールラウンダーとクライマーを軸にしたチーム編成で、日本人選手は中根英登がメンバー入りした。

チームタイムトライアルの練習を入念に積んでボルタ・ア・バレンシアーナに挑む

69回目を迎えた同大会には11のワールドチームと11のプロコンチネタルチームが出場し、世界のトップ選手が多くエントリーしている。またバレンシア地方でトレーニングキャンプを実施していたチームも多く参加し、シーズン序盤ながらコンディションを上げるために積極的な走りが予想される。

チームのキャプテンを務めるのは2017年シーズン7勝(公式戦6勝)を挙げ、勢いに乗るマルコ・カノラ。トレーニングキャンプでも仕上がりのよさをみせ、抜群のリーダーシップで新しいチームを率いて初戦に挑む。

中根は2017年に活動拠点をアジアからヨーロッパに移し、ヨーロッパツアーで初めてUCIポイントを獲得するなど収穫の多いシーズンを送った。オフ期間もいいトレーニングを積むことができ、実力だけでなく自信も身につけて、チーム所属2年目のシーズンを迎える。日本代表としてミャンマーでのアジア選手権ロードレースを2月11日に控えていて、そのためにも早くからコンディションを仕上げていく。

中根英登

●中根英登のコメント
いよいよ今シーズンの初戦となるレース。昨年のキャンプからこのレースに向けてしっかりトレーニングを積み、今回のカルペでのチームキャンプでさらにコンディションがいい状態に上げてきています。初戦ということもあるので、レースの感覚を取り戻しながらしっかりチームの仕事をしたいと思います!

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