自分が納得できるパリ五輪に…内村航平が日本代表にアドバイス

元体操日本代表で、五輪では個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得している内村航平さんが、「2024パリ五輪ではメダルとかいろんなものを期待されるけど、自分の納得できることをやってほしい。五輪代表はただただそれだけに集中すれば結果につながると思う」とエールを送った。

国内寝具メーカーのエアウィーヴが東京大会に引き続いてパリ五輪でオフィシャル寝具サポーターとなり、9月6日に東京のホテルニューオータニで選手村に使われる寝具が公開され、ゲストとして内村さんと、元卓球本代表の石川佳純さんが登場した。

内村さんは国内練習の拠点となるナショナルトレーニングセンターをはじめ、東京五輪の選手村でも同社の「選手の体型に合わせてカスタマイズできる」マットレスを愛用してきた。

元卓球五輪代表の石川佳純と同体操の内村航平

マットレスは表裏で硬さが異なる3つのパーツで構成されている。腰のパーツを硬くすることで腰への負担を軽減したり、肩のパーツを柔らかくすることで寝返りをしやすくしたり、体形に合わせてカスタマイズができるという。

実はコロナ禍の東京五輪では選手村のエアウィーヴスタッフルームへの訪問さえちゅうちょする選手が多く、画期的商品として提案したパッドの組み換えをした選手は1割程度だったという。カバーからいったんマットレスを取り出して前後などを入れ替えるという作業も手間だという意見も多かったという。

2024パリの選手村に納入されるエアウィーヴのベッド

2024パリ五輪では、カバーはボックスシーツ式を採用し、各パーツにインナーカバーを取り付けたことで、前大会の選手村に提供したファスナー式のベッドマットレスよりもカ バーのつけ外しやパーツの組み替えを簡単した。

「選手思いだなあと感じました。東京で使ってみたけど、それほど大変ではなかったのに」と内村さん。

パリ五輪で日本勢の活躍に期待する石川佳純と内村航平

「朝の目覚めが違います。寝返りもしやすくなって、もともと競技として縦とか横とかに回転することが多いので、体操の夢をよく見るようになりました」

北園丈琉「徳洲会で強くなりたい」…ユース五輪5冠の逸材

第3回ユースオリンピック競技大会で体操男子個人総合と種目別で計5個の金メダルを獲得した大阪・清風高の北園丈琉(きたぞのたける)が8月8日、大阪市天王寺区にある同校で練習を公開。2021年4月からは徳洲会体操クラブに所属することが決定し、目標を語った。

北園丈琉(左)と徳洲会体操クラブの米田功監督

「体操を続けていく上で、一番体操に専念できる環境であると思ったから」と、進路を決めた思いを語る北園。
「徳洲会体操クラブは全てが魅力的です。ここで強くなりたいと思いました」

高校を卒業して直接社会人クラブに所属することを選択した北園。
「人とは違うチャレンジをすることに不安もあったが、なにが一番いいのかをたくさん悩んで決めました」という。

大阪の清風高で練習する北園丈琉

清風高体操競技部の梅本英貴監督は、北園選手の決断について、「徳洲会体操クラブに所属するという決断は強い気持ちがないとできないと思う。北園選手の自身の夢への強さを感じました」と語った。
「体操だけではなく、社会に出ていろいろと経験を積み、人間として成長し、強さを身に着けてほしい。この力がつけば必ず世界で活躍できる選手になれると思います」と梅本監督。

徳洲会体操クラブの米田功監督は北園を迎えるにあたって、「徳洲会体操クラブとして世界で活躍する北園選手を迎え入れることができ、うれしく思っています。北園選手の強みは、自分の夢に向かいブレず前に進む力、素直な吸収力が技術を産んでいると思います」と評価した。

北園丈琉(きたぞの たける)
生年月日 :2002年10月21日
出身地 :大阪府
出身校 :清風高(大阪)
身長/体重:148cm/45kg ※公益財団法人日本オリンピック委員会参照

主な戦績
●2018年第3回ユースオリンピック競技大会 ☆史上初の5冠達成
男子個人総合優勝、男子種目別ゆか優勝、男子種目別つり輪優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝

●2019年全国高等学校総合体育大会 ☆当時高校2年生ながら4冠達成
男子団体総合準優勝、男子個人総合優勝、男子種目別床優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝、男子種目別あん馬準優勝、男子種目別つり輪準優勝

清風高体操競技部の梅本英貴監督(左)と北園丈琉

●徳洲会体操クラブのホームページ

夏季ユース五輪体操5冠の北園丈琉が徳洲会体操クラブへ

第3回ユースオリンピック競技大会の体操男子個人総合と種目別で計5個の金メダルを獲得した大阪・清風高の北園丈琉(きたぞのたける)が徳洲会体操クラブに2021年4月から所属することになった。同クラブの監督は米田功。

北園は3歳から体操を始め、多くの五輪選手を輩出している中高一貫校の名門清風学園に入学。その後、ユースオリンピック競技大会や全国高等学校総合体育大会で優秀な成績を修めるなど、高校生ながら日本のみならず国際大会でも活躍してきた。今後さらなる活躍が期待される選手の一人。

2021年から北園は同クラブに所属し、東京2020オリンピック出場と世界で活躍できる選手を目指していく。


北園丈琉のコメント
私が徳洲会体操クラブに入団を決めた理由は、体操を続けていく上で最高の環境だと思ったからです。今まで清風でもチャレンジし続けてきたので、そこはブレずに自分の目標達成へ精一杯努力していき、皆に憧れられるアスリートになれるよう頑張ります。

大阪・清風高体操競技部の梅本英貴監督コメント
この度、本校の北園丈琉が徳洲会体操クラブに進むということを決めました。これは彼にとって大きな決断だったと思います。今まで皆が進んできた進路とは違う決断になります。しかし自分の大きな夢のため妥協せず、チャレンジしました。この大きな決断に私も感銘を受けましたし、大きな夢を徳洲会に託したいと思います。今後、大きな夢を持ち続け、また人にも夢を与えられるような人間に成長していってもらいたいです。私自身も彼の成長を楽しみに応援していきたいと思います。

徳洲会体操クラブの米田功監督コメント
北園選手が徳洲会体操クラブの一員になってもらえることをうれしく思っています。体操界だけではなくスポーツ界をリードする選手を目指していきましょう。


北園丈琉(きたぞの たける)
生年月日 :2002年10月21日
出身地 :大阪府
出身校 :清風高(大阪)
身長/体重:148cm/45kg ※公益財団法人日本オリンピック委員会参照

主な戦績
●2018年第3回ユースオリンピック競技大会 ☆史上初の5冠達成
男子個人総合優勝、男子種目別ゆか優勝、男子種目別つり輪優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝

●2019年全国高等学校総合体育大会 ☆当時高校2年生ながら4冠達成
男子団体総合準優勝、男子個人総合優勝、男子種目別床優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝、男子種目別あん馬準優勝、男子種目別つり輪準優勝

●徳洲会体操クラブのホームページ