日本登録のコンチネンタルチームJCLチーム右京が2025シーズンを始動させた。1月28日に開幕する、ツール・ド・フランス主催者ASO運営のアルウラーツアー(サウジアラビア)が緒戦。日本チャンピオンの小林海(まりの)、イタリア・スペイン・エリトリアの若手選手を獲得して欧州レースに挑む。
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ツール・ド・フランスを目指すがジロ・デ・イタリアにシフト変更も
チームは増田成幸、小石祐馬、石橋学といったベテラン勢を軸に、日本ナショナルチャンピオンジャージを着用する小林を補強。山本大喜(まさき)と鎌田晃輝も前シーズンに続いて所属する。
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海外勢はすべて25歳以下で今後の活躍が期待できる逸材だ。アンドレア・ダマト(イタリア)は2024ジロ・デ・イタリアネクストジェネレーションでスプリント力を発揮。アレッサンドロ・ファンチェッル(イタリア)はトレック・セガフレード、エオロコメタ、Q36.5に所属していたオールラウンダー。
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2026年が本当の意味で勝負。そのために重要な2025シーズン
「コロナ禍などで当初の計画から遅れてしまったけれど、2024年に初めてヨーロッパに拠点を移して、まずまずの成績をつかむことができた。2024年はツール・ド・フランスに向けて一歩前に進むことができたシーズンだった」と片山右京代表。
「2026年が本当の意味で勝負。そのためにも2025年はしっかりと戦っていきたい」
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ゼネラルマネジャーのアルベルト・ボルピは、「2024年は結果を残すことができたが、それはもう過去のこと。私たちは2025年に向けて新たなスタートを切っている」と記者発表にオンラインでコメントした。
実際のレースで指揮を取るのはマヌエーレ・ポアロ。ボルピとともにイタリアの元プロ選手として活躍してきた実績があり、ジロ・デ・イタリアの主催者RCSとのコネクションもある。ミラノ近郊のマルペンサ国際空港近くにあるチーム協賛企業のイタリア拠点も、物流拠点として活用する。関係者の話を総合すると、チームがワールドツアー大会の主催者推薦枠を獲得できるUCIプロチームに昇格した時点で、出場の可能性が高いのはツール・ド・フランスよりもジロ・デ・イタリアであるようだ。
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