岐阜県の西美濃でサイクルツーリズム…アプリを使っていつでも参加可

岐阜県の西美濃エリアで「ツール・ド・西美濃 2023~ライドアラウンド編~」が2023年9月16日から10月15日までの1カ月間開催される。主催はツール・ド・西美濃実行委員会。

大野町の野古墳群を走る

期間型での開催は2023年で3回目となり、今回から一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが提供する新しいサイクリングアプリ「TraVelo」(2023年9月1日リリース予定)を使ったイベントとなる。

地図上に表示されるスポットをイベント期間中に自転車で巡り、訪れたスポットにチェックインすることで獲得できるポイント数を競うイベント。ポイントはスポットを訪れるだけでなく、指定されたスポットで「お題」をクリアすることでも獲得できる。街全体がテーマパークであるように、期間内であればいつでもどこからでも、自転車があればだれでも気軽に参加できるサイクリングイベント。

揖斐川の支流、根尾川沿いの土手を走る

9月16日には、イベントの開始を祝してオープニングセレモニーを実施予定で、スペシャルゲストの「愛あむ」さんによるイベント紹介や、西美濃各地の特産品などが当たる抽選会を行う。事前に申し込みをした人には先着50人にオリジナルサコッシュをプレゼント。

ツール・ド・西美濃 2023~ライドアラウンド編~
期間:2023年9月16日(土)~10月15日(日)
主催:ツール・ド・西美濃実行委員会
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局
●ツール・ド・西美濃 2023~ライドアラウンド編のホームページ

ツール・ド・西美濃は位置情報アクティビティで参加無料

ツール・ド・西美濃2021~ライドアラウンド編~が岐阜県の西美濃エリアで2021年7月21日(水)から9月20日(月)まで、岐阜県在住者限定で開催される。2019年まで同エリアで開催されていた「ツール・ド・西美濃」の代替イベントとして実施される。主催はツール・ド・西美濃実行委員会、運営は一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン

期間型エリア探索サイクリングイベント「ライドアラウンド」はルーツ・スポ ーツ・ジャパンが展開する新しい形のサイクルツーリズム(=自転車・サイクリングを活用した 観光振興事業)コンテンツで、ライドアラウンドシリーズ初の東海エリア開催となる。

ライドアラウンドは、コロナ禍に対応した新しいアウドドアコンテンツとして、一度に多くの人が集う1日開催型ではなく、期間分散型のサイクリングイベントとして実施する。位置情報アクティビティで参加無料。

モバイルライフジャパンが提供する位置情報サービスアプリ「Map Life」にある専用のイベントページにアクセスすることで地図上に表示されるスポットを、イベント期間中に自転車で巡り、訪れたスポットにチェックインすることで獲得できるポイント数を競う。

ポイントはスポットを訪れるだけでなく、指定されたスポットで 「ミッション」をクリアすることでも獲得できる。街全体がテーマパークであるように、期間内であればいつでもどこからでも、自転車があればだれでも気軽に参加できるサイクリングイベントだ。

「いつ、どこからでも」参加できる遊び!

「Map Life」アプリと自転車があればそこがスタート地点となるので、好きなタイミングで好きな場所からスタートできる。

それぞれのタイミングでスタートできるので、イベントの日程調整が不要となり、1日開催型のイベントと異なり、参加者が分散することで「3密」を避ける新しい形のコンテンツとなった。

誰でも狙えるチャンスが盛りだくさん!
獲得ポイントに応じた順位での入賞や、イベント写真をフォト賞に応募できるなど入賞チャンスを幅広く用意された。カテゴリー別入賞もあるので、自転車に乗り慣れていない人も十分上位を狙える。

集めたポイントを特典と交換しよう!
ポイントを集めて終わりではない。集めたポイントを使って特典と交換できる。順位を競い合うだけでなく、頑張った分だけプレゼントがあるので、豪華特産物を目指して頑張ろう。

獲得ポイント入賞(各上位11名)
スポットをたくさん回れば回るほど、ポイントを獲得して上位入賞を目指せる。今回は獲得ポイント上位1~11名に各地域オススメの豪華賞品を用意。ファミリー、女性、60歳以上のカテゴリー別表彰もある。

にしみのアラウンド賞(抽選で11名)
イベントのオリジナル賞として、獲得ポイントに関係なく、イベント参加中に2市9町のすべての町で1回でもチェックインした人の中から抽選で11名に豪華賞品をプレゼント。2市9町の魅力をフルで感じた人限定の賞。

フォト賞(全11名)
脚力や回れるスポットの数に自信がない人でも賞品ゲットのチャンス。イベント中に写真をアプリ上で投稿することで、フォト賞への応募が可能になる。すべての写真の中から特別賞に選定された11名には各地域の豪華賞品をプレゼント。

●ツール・ド・西美濃 2021 ~ライドアラウンド編~のホームページ

岐阜県・西美濃はまだだれも知らないビチパラダイス

西美濃サイクリング実走レポート

岐阜県・西美濃はまだだれも知らないビチパラダイス

自然に恵まれた岐阜県の西美濃エリアは、走りやすい道路があって、初級者から上級者まで楽しめる次世代サイクリング聖地だ。サイクルトレインや道の駅、沿道店舗の工具類貸し出しなど、「ビチ」いわゆる自転車を応援する環境作りも積極的。ロードバイク女子の成田美織さんがのびのびとした景色を楽しみながらサイクリングをした。

大野町の野古墳群を走る

6市町がおすすめコース設定…備品環境も充実

揖斐郡の揖斐川町・大野町・池田町、本巣市、神戸町(ごうどちょう)、大垣市からなる西美濃夢源回廊協議会が推進するのが「西美濃サイクルツーリズム」。安心してサイクリングを楽しめる環境を整備しようというものだ。公式ガイドブックやホームページが作成され、見どころや休憩地点、自転車整備備品があるコンビニなどの商店を網羅したルート地図を収録している。今回はその中から、大垣駅を発着とした「池田山いび茶ルート」を選択。距離62.8km、所要4時間ほどの中級者向けだ。

ロードバイク女子の成田さんは、ミスツーリズム日本代表時代に環境問題を勉強。旅行手段として自転車を取り入れ、知らない地方のいいところを巡ってみたいという意欲を持ったという。すぐにロードバイクを購入し、未経験の輪行や整備にとまどいながらも全国を訪れている。

大垣城へはロードバイクなら大垣駅から数分だ
大垣駅から広神戸駅まで養老鉄道を利用。指定列車なら無料で自転車を持ち込むことができる

「岐阜県は初めてなのでドキドキ!」という成田さんは、まず観光スポットとして外せない大垣城を朝イチ訪問。そして養老鉄道のサイクルトレインを利用して、次の目的地である神戸町へと移動した。このルートはそんなこともできるのがいい。また揖斐駅と池野駅、道の駅「池田温泉」には電動アシスト付きレンタサイクルもあって、一般車1日900円、スポーツタイプ同1000円で借りることもできる。

成田さんは広神戸駅までローカル電車の旅を楽しみ、ここからサイクリングを始めた。バラの産地でもある神戸町では、町の象徴でもある日吉神社を参拝。いきなり国の重要文化財に指定されている日吉神社三重塔を目撃。クルマを使ったドライブなら確実に通り過ぎてしまうだろうが、こうした寄り道もサイクリングの魅力。「だから自転車っていいですよね」と成田さん。

自転車を持ち込んでいい電車にはこのマークが掲示される
3両編成なら真ん中、2両なら後ろが自転車持ち込み可の車両だ
国重要文化財の日吉神社三重塔をパシャリ!
日吉神社には7の神様がまつられていて、それそぞれご利益も異なるという

コースは中盤に2つの上り坂が待ち受ける。そのアプローチに「パレットピアおおの」、下りきったところに「池田温泉」という2つの道の駅があり、ここにも自転車ラックが置かれるなどサイクリストフレンドリーな雰囲気。フードコートで地元の味覚をチェックするのにうってつけのポイントだ。

推奨コースからちょっと足を伸ばせば、「岐阜のマチュピチュ」と言われる天空の里上ヶ流茶畑も訪れることができる。インスタ映えする撮影スポットまでは細い未舗装路となるので、自転車を置いて徒歩で向かうことになる。

道の駅「パレットピアおおの」。バイクラックや自転車整備キットがある
道の駅「パレットピアおおの」のベーカリーカフェ&デリ。サイクリストにはちょうどいい
揖斐川の支流、根尾川沿いの土手を走る
かつての名鉄谷汲線の終着駅にはレトロな車両が保存されている

神戸町、大野町を駆け抜け、揖斐川町から池田町に広がる茶畑をながめながら池田町ふれあい街道を走る。ここからの景色はそう快だ。車種としては成田さんが持ち込んだようなロードバイクがベスト。サイクルトレインをうまく使えばクロスバイクや電動アシスト自転車でも楽しめる。

コース途中には自転車ラック、フロアポンプ、修理工具を備えたエイドステーションがあり、今回のコースには20カ所以上にも及ぶ。万一のトラブル時には役立つはずで、サイクリング女子でも安心だ。

緑の茶畑が美しい時期もあれば、富有柿の色彩に目を奪われるときもある。
「秋にはここでサイクリングイベントも開催されるので、また訪れてみたいです」と、成田さんもすっかりその魅力にハマった。

谷汲門前町から谷汲山華厳寺へ
谷汲山華厳寺は西国三十三所巡礼の最後の霊場だ
伊吹薬草を使った料理や飲み物が味わえるkitchen marcoでランチ
【西美濃サイクルツーリズム】

ねお・いびがわチャレンジルート
バラと柿と中山道ルート
池田山いび茶ルート!今回の実走コース!
お花見ルート
水の都おおがきルート
「岐阜のマチュピチュ」と言われる天空の里上ヶ流茶畑
池田町ふれあい街道では茶畑の間を走る。「とっても気持ちいい!」と実走した成田さん
道の駅「池田温泉」には自転車が空を飛ぶかのように設置できるラックがある
道の駅「池田温泉」では電動アシスト自転車も借りることができる
レンタサイクル利用料は9時から17時まで1日借りて普通車900円、スポーツタイプ1000円。他ステーションでの乗り捨て可
●成田美織の関ケ原サイクリング編

成田美織のサイクリング後記

ロードバイク女子の成田美織さん

自転車そのまま乗り込みOKの養老鉄道に乗り、西美濃へ。雨上がりの澄んだ青空の下、日本遺産に認定された谷汲山華厳寺や神戸町にある日吉神社の三重塔などを巡りながら揖斐郡池田町にある池田温泉を目指して走りました。

途中美しい茶畑や古墳を眺めたり、新緑の匂いや田んぼから流れる水の音を感じ、西美濃の大自然を味わいながらサイクリングを楽しむことができました。養老鉄道では、サイクルステーションも点在しているので、現地で借りるのも良さそうです。

今まで東北ばかりに赴いていましたが、今回のサイクリングをキッカケに、岐阜県をもっと知りたくなりました。

成田美織(なりたみおり)
2017ミスアース群馬代表・全国大会4位受賞 。2017Miss Tourism queen of the year世界大会へ日本代表として出場。各国の出場者たちの投票によって決まるミスフレンドシップ賞を受賞。国内・国外の大会経験で美や健康、コミュニケーション力などを学ぶ。現在はモデル・MCとして活躍
成田美織のアメブロ
成田美織のInstagram
成田美織のライドハンターズ上野村