国道134号は片側通行解除も本復旧には基盤工事が必要

台風影響の高波によって道路擁壁が破損し、終日通行規制を実施していた国道134号、鎌倉市稲村ガ崎三丁目の区間は9月6日午後6時に片側交互通行がいったん解除され、渋滞も一時解消された。しかし本復旧のための大がかりな工事を見すえ、改めて調査と設計が行われる予定で、再び通行規制が行われることは回避できない。

道路擁壁破損の応急工事が行われただけで、本復旧までは相当の時間が必要

8月13日に高波により道路擁壁が破損し、歩道が沈下した国道134号。ドライブやサイクリングで人気の湘南海岸沿いの道路は終日通行規制を実施し、海側の歩道約250mの区間を通行止めとするとともに、車道の約50mの区間で山側の車線を利用して片側交互通行をしていた。

車道の片側交互通行を解除するための応急工事が完了し、9月6日にいったん通行規制の一部が解除された。海側歩道については引き続き約250mの区間で通行止めとなっている。

9月6日午後6時に片側相互通行は解除され、いったんは渋滞しなくなった。写真は国道134号の稲村ヶ崎、2019年9月10日撮影
海側の歩道は通行止めが依然として続く
国道134号の稲村ヶ崎駅付近、2019年9月10日撮影
片側通行が解除されたが、路肩がなくサイクリストにとっては注意が必要

今後の対応は、通行規制は

藤沢土木事務所は本復旧に向け、このあと必要な調査、設計や復旧工事などを実施していくという。また、復旧工事が完了するまでの間、台風などによる高波が発生するなど、車両通行の安全が確保できない場合には、車道の通行規制を行なう。

復旧工事や車道の通行規制情報は藤沢土木事務所のホームページで。

鉄柵が下がった部分が侵食により陥没した歩道

台風10号の波浪で湘南海岸の歩道陥没…片側通行で渋滞も

台風10号の波浪による擁壁被災のため、鎌倉市稲村ガ崎三丁目・国道134号の稲村ヶ崎駅入口交差点付近で海側の歩道の一部が陥没。歩道の一部を通行止めとし、道路管理者である神奈川県藤沢土木事務所により道路の復旧作業を行い、片側交互通行をしている。

黒塗りの柵が下がっている部分が陥没カ所

被災したのは8月13日未明のもよう。15日現在も緊急作業中で、国道134号は150mにわたって片側相互通行。東行き・西行きともに渋滞している。

緊急工事により海側の歩道は通行止め、車道は片側通行

湘南海岸と言われる国道134号は、2016年にも鎌倉市稲村ガ崎一丁目あたり、今回の陥没場所より100mほど東側で同様の道路損傷が発生している。年々大型化する台風の波浪によって、稲村ヶ崎周辺の砂浜が大きく侵食されていることも道路損傷の影響か。

海側の歩道が長さ20mにわたって陥没している
台風10号の激しい波が擁壁を破壊し、歩道下の土砂を侵食したようだ
緊急工事のため国道134号は片側通行で、東行き・西行きともに大渋滞している