NIPPOデルコのレプリカモデル、IZANAGIを数量限定発売

高性能を融合し至極のフィーリングを実現したオージーケーカブトのフラッグシップモデル「IZANAGI(イザナギ)」に、別府史之ら日本人選手4人が所属するUCI(国際自転車競技連合)プロチーム、NIPPOデルコ・ワンプロバンスのレプリカモデル「IZANAGI NIPPO(イザナギ・ニッポ)」を数量限定発売する。

Kabutoがテクニカルパートナーを務めるNIPPOデルコ・ワンプロバンスに供給するチーム専用IZANAGIのイメージを踏襲したレプリカモデル。チームのイメージとなっている紺色のマリンボーダーを採用した、シンプルながらも集団内で目を引くデザインとしている。

●IZANAGI NIPPOの特徴
・UCIプロチーム、NIPPOデルコ・ワンプロバンスのpレプリカモデル。
・高性能を融合し至極のフィーリングを実現したフラッグシップモデル。
・空冷とフィット感、2つの要素を最大に引き出す「フローティング構造」のインテリアデザイン。
・大型エアインレット採用。効率のよいエア導入と強度を両立するレインフォースメント・ブリッジ採用。
・Kabutoが考える、高温多湿な日本の夏を考慮した、エアルートデザイン。
・Boaフィットシステムを搭載した「KBF-2」アジャスターを採用。
・両サイドへの2段階調整が可能な新機構・ヘッドレスト&「上下8段階」調整機能。
・瞬間消臭繊維MOFFに撥水をプラスしたあごひも。
・用途に合わせて選べる実用性の高い3種類の内装。
・額から目への汗の浸入を防ぐ「ウルトラスウェットパッド-03」同梱。
・アイウェアをしっかりキープするノンスリップラバー同梱。
・”ヘルメット破損交換制度”の対象。

3万4000円(税別)※2020年8月下旬発売予定
カラー:REPLICA-20
サイズ:XS/S、S/M、L
同梱:チームステッカー2枚
<JCF・日本自転車競技連盟公認>
<ヘルメット破損交換制度対象>

●詳細ホームページ

NIPPOデルコ・ワンプロバンスが6月8日から南仏キャンプ

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、3月中旬よりレース活動が停止していたNIPPOデルコ・ワンプロバンス。所属選手たちはそれぞれの自宅を拠点にトレーニングを重ねていたが、6月8日から14日までの日程で南仏シストロン近郊で参加可能な選手・スタッフが集まり、レース中断後初めてのトレーニングキャンプが実施される。

世界各国でいまだ厳しい渡航制限が設けられているため、キャンプに参加する選手はフランス、イタリア、スペイン、ポルトガル在住の最大17人となる予定で、日本人選手はフランス在住の別府史之が参加する。日本在住の中根英登、岡篤志、石上優大やアフリカ・エリトリア出身で今季すでに3勝を挙げているビニアム・ギルマイハイルらは今回のキャンプ参加を見送る。

キャンプの目的は、数カ月にわたりレースやチームメートと離れてトレーニングを積んでいた各選手が集まり、新しいパフォーマンスコーチのもとで、再び一つのチームとして動き出すこと。定期的な検温や小集団に分かれてのトレーニングなど最大限の感染防止対策を取りながら、1週間の日程でテストなども組み込み、合計30時間ほど乗り込む予定。

チームは今後、7月中旬にもトレーニングキャンプを実施予定。次回のキャンプでは、今回参加できない選手も参加し、クラシックレースに向けたトレーニングや高地トレーニングなど、より実戦を意識した内容になる。

別府史之のコメント

新型コロナウィルス感染拡大の影響が残るなか、チームキャンプが行われます。今まで離れ離れになっていたチームが再び一つになり、シーズン再開に向けた準備ができることを大変嬉しく思っています。まだ6月上旬でレース再開は先になると思います。しかしながら少しずつチームで準備を行いながら、レース本番に向けて進んでいけるのはとても素晴らしいことです。

別府史之 ©NIPPO DELKO One Province

今回のキャンプでは、まずは今後に向けてしっかりしたコンディション作りをして、ケガなくチームで再びまとまれるように指示を出していきたいです。自分自身もロックダウンが解除されたあとはエンデュランスライドをしたり、リラックスして自転車に乗れたので準備はできています。ただレースが始まる時期はまだまだ先。今回は期間も短く、シーズン再開に向けてのスタートだという位置づけです。

UCIが発表したレーススケジュールは詰まっていますが、良いレースに出たいというのはどのチームも一緒です。すでに招待をもらっていたワールドツアーレースもあるけど、キャンセルになったレースも多いので、出場チームが変更され、僕らが出れるレースはもしかしたら少ないかもしれません。なので、一つ一つのレースが重要になってきます。もう一年の半分が過ぎてしまったので、2020シーズンは残りわずか。気を引き締めて戦っていきたいと思っています。

●NIPPOデルコ・ワンプロバンスのホームページ

NIPPOデルコの日本勢もレース再開に向けて練習続行中

日本の4選手が所属するNIPPOデルコ・ワンプロバンスは、新型コロナウィルス感染症のパンデミックを受けて、依然先行きが読めない状況下ながら、シーズン再開に向けてトレーニングに打ち込んでいる。各選手と大門宏監督から近況報告やメッセージが届いた。

©NIPPO DELKO One Province

2020シーズンは現在UCI(国際自転車競技連合)公認のすべての国際レースが中止、あるいは延期され、他のプロスポーツ同様に中断された状態にある。NIPPOチームも1月下旬のシーズンイン以後、早くも5勝をマークし、好調なシーズンを歩んでいたが、3月8日から14日(最終ステージは中止)までフランスで開催されたパリ〜ニースへの出場を最後に、すべてのレースカレンダーが白紙になった。UCIは4月15日にすべての国際レースを7月1日まで、UCIワールドツアーを8月1日まで休止することを発表している。

11カ国から24選手が集まる多国籍チームは、所属選手、スタッフが全員自宅へと戻り、選手たちはそれぞれの国で定められたルールに従って、チームトレーナーからのメニューを元にできるかぎりのトレーニングを続けている。

厳しいロックダウン措置をとった欧州各国では5月に入り、徐々に規制が緩和され(フランスでは5月11日より、自宅から100km圏内での屋外トレーニングが可能に)、UCIは5月5日に8月以降の暫定レースカレンダー(UCIワールドツアー)を発表。今後、下位カテゴリーのスケジュールも発表される予定で、シーズン再開に期待が高まる。

一方で世界的に感染拡大収束の目処は立っておらず、日本国内のレースを含め、各大会の開催可否はレース開催国や外国人の出入国条件などに委ねられる形になる。

「待ってろ、2020シーズン!」別府史之

別府史之 ©NIPPO DELKO One Province

5月11日にフランスではロックダウンが解除されて、外でのトレーニングを再開できました。長くツラい時間でしたが、みなさんがくださったSNSやZWIFTでの励ましのメッセージのおかげで、モチベーションを保ちながら室内トレーニングをこなすことができました。今後は今まで外でトレーニングやレースができなかった分を取り戻すべく、自転車に乗れる喜びを感じながら、再び苦しく楽しいトレーニングを積み重ねていきたいと思います。
待ってろ、2020シーズン!

「またスタートダッシュを決めたい」中根英登

中根英登 ©NIPPO DELKO One Province

ここ数年は多くの時間を家族と離れ離れに過ごしてきていましたが、遠征ができなくなった今は自宅で家族と過ごす時間を大切にしています。今年の初戦となったツール・ド・ランカウイ、2戦目のツール・ド・台湾と、最高のコンディションでいいシーズンがスタートできました。世界中に平穏が訪れて安全にレースが再開されたときは、また同じようにスタートダッシュを決めて、チームを支えてくれている多くのスポンサーとファンの方々に、元気をいち早く届けられるように今できる範囲でしっかり準備していきます!

「リベンジするべく鍛え直したい」岡篤志

岡篤志 ©NIPPO DELKO One Province

このような状況になり、現在は室内トレーニングや軽いソロライドをメインに、コロナ収束を待つ私です。今年は1月からのシーズンインとなりましたが、納得のいく走りができないまま、シーズン中断となってしまいました。まだ次の予定はわかりませんが、今は自分のパフォーマンスアップを目標に、来るシーズンに向けて、リベンジするべく鍛え直したいと思います。みなさまも健康に気を付けて、このコロナ禍を乗り切りましょう!

「今も昔も変わらず自分を極めていきたい」石上優大

石上優大 ©NIPPO DELKO One Province

まずは、このような状況でも応援してくださるファンの方々、スポンサーのみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
オリンピックをはじめ、レースが軒並み中止・延期になっていくなか、個人的にはいつもと変わらぬ、モチベーションで練習することができています。なにをモチベーションとしているかと言うと難しいところですが、今も昔も変わらず「自分を極める」というところが根底にあると思います。ここ最近は練習をこなし、練習後、本を読むという日々が日課になりつつあります。
今は自粛生活で、いつもとは違うストレスを感じ、とても苦しい時間だと思います。ただ、どうか今は自分の命、周りの人の命を大切に、この時間を切り抜けましょう。またみなさまの前でレースができることを、心より楽しみにしています。


大門宏監督のコメント

フランスやイタリアをはじめヨーロッパ各国でのロックダウンが始まってから2カ月が過ぎようとしている。人類を脅かすパンデミックの最中、日本だけでなく世界中の市民の雇用を担っている企業、ホテル、観光業、飲食店に携わる方々にとって先の見えない厳しい状況が続いている。大会の主催者、我々にとって民間スポンサーの存在はあまりにも大きくチーム運営の根幹だが、プロスポーツの運営に携わる関係者の1人として連日ここまで世界中の政府の動向、世界経済に関心を持ったことはかつてなかった。

肺炎の高熱も耐え難い。現役時代、ナショナルチームの遠征先(コロラドスプリングス)で肺炎の症状で生死をさまよった。最近「医療崩壊」に社会の関心が集中しているが、夜中に救急車で担ぎ込まれた病院で、身動きもできず気絶寸前、意識ももうろうだったこと、ドクターに身を委ねるしかなかった感謝の記憶が走馬灯のように蘇ってきた。

我々のチームは1月からシーズンが始まり3月のツール・ド・台湾、パリ〜ニースまで14レースの活動はできたが、NIPPOの長年にわたる目標でもある「将来の担い手」を抱える国内チームは公式レースの開幕戦も開催されていない。レースの観戦を楽しみにしているファンにとっても寂しい限りだが、多くの選手にとってトレーニングのみに明け暮れる状況が続いている。もちろんプロ野球などメジャースポーツ含めてスポーツ業界全体に言えることだが大会の主催者、チーム運営側の心境を察すれば察するほど事態を深刻に受け止めている。

UCIから修正された8月からのワールドツアーのレースカレンダーが発表されたが、開催条件に関する指針でも示されているとおり、実際の開催の可否に関しては、新型コロナウイルスの感染状況次第であり100パーセント開催国の政治判断に委ねられている。しかしながら公式な訂正スケジュールが決まったことは、さらなる延期はない、社会の影響を踏まえた「中止」も覚悟している。

日本とEU間の出入国だけに限らず世界中を飛び交う我々にとって各国の定める「隔離政策」も活動の鍵を握る。もし現在標準化している「14日間の隔離」が年末まで実施されれば、我々の転戦活動にも大きな制限が強いられることも必至。

今月中に明らかになりそうな我々の主戦場となるプロシリーズなど他のレースのスケジュールの発表を待ってから、日本だけでなく世界中の社会の動向に注視しながら選手とともに粛々と準備していきたい。

ツアー・オブ・ジャパンの中止は残念だったが、これからも日本はジャパンカップサイクルロードレース、ツール・ド・北海道など4つのUCIレースが予定されている。日本でレースの運営に携わる関係者の苦労は常日頃から実感しているが、この経済状況含めて厳しい状況、逆風も予想されるが、スタート前、ゴール後のソーシャルディスタンスに関しての配慮など、国内チームとも協力してチーム側もできる限りの努力はしていきたいと思っている。

●NIPPOデルコ・ワンプロバンスのホームページ

中根英登が2選手で逃げ切り…ツール・ド・ランカウイ第6ステージ優勝

NIPPOデルコ・ワンプロバンスの中根英登がマレーシアで開催されているステージレース「ツール・ド・ランカウイ(UCIアジアツアー2.Pro)」の第6ステージで優勝した。2月12日にTaipingからPenang Islandまでの150.6kmで第6ステージが開催され、残り8kmでアタックを仕掛けた中根ら2選手は後続に4秒差で逃げ切り、中根が僅差のスプリントで区間優勝。総合成績を6位にジャンプアップさせた。

中根英登(右)がツール・ド・ランカウイ第6ステージで優勝 ©PETRONAS Le Tour de Langkawi

2月10日に開催された第4ステージ、超級山岳であるゲンティンハイランド山頂にフィニッシュするクイーンステージで、NIPPOデルコ・ワンプロバンスの総合リーダー中根は同ステージを区間7位で終え、個人総合成績を7位としていた。

そして迎えた第6ステージでは、終盤に2つの山岳が連続していることから、再び個人総合成績が動く可能性があるとチームは予想。中根の総合成績ジャンプアップにトライすること、また集団ゴールスプリントの展開になるようであれば、リッカルド・ミナーリを軸に区間優勝を狙うという作戦でスタートした。

1時間半以上にわたるアタックの攻防の末、4名の逃げを集団は容認。危険な顔ぶれではなかったため、チームは集団内で落ち着いて距離を消化。中盤を過ぎた104km地点、最初の2級山岳でメイン集団はペースアップし、いくつかの小集団に分裂した。中根はやや後方に取り残されたものの、石上優大のアシストにより前方へ。そして122km地点の最後の山岳を前に、分裂していたメイン集団は一つにまとまり、TSGらが麓から強力にペースアップを図った。

しかし中根は総合リーダーの後ろで脚を使うことなく登坂区間を終える。逃げがまだ先行していたために平坦区間に入るとスプリントを狙うNTTらが集団牽引に加わり、残り8kmで逃げを吸収し、レースは振り出しに戻った。その瞬間、集団のペースがやや落ちたところで、緩やかな丘を使ってビノ・アスタナモーターズの選手がアタックを敢行。集団は同選手を容認したため、すかさず中根も単独でアタックをかけて追走。残り7km地点で追いつき、2選手でローテーションをしながら、フィニッシュラインを目指した。

ツール・ド・ランカウイ第6ステージで優勝した中根英登(中央) ©PETRONAS Le Tour de Langkawi

メイン集団には、スプリンターのミナーリとドゥシャン・ラヨビッチが待機していたため、逃げが捕まり、集団ゴールスプリントの展開となっても問題なく区間優勝を狙えると中根は判断。思い切りよく快調に、また2選手でのスプリントとなった場合も考えながら、冷静に残り距離を減らしていく。メイン集団ではいくらかの牽制がみられ、結果、4秒差で中根らが逃げ切る展開となり、中根は冷静に残り150mからスプリントを開始。2選手でのスプリントはフォトフィニッシュとなる僅差だったが、確かに中根が先着。中根は待ち望んだプロとしての初勝利を挙げ、NIPPOがスポンサードするプロチーム(プロコンチネンタルチーム)としても悲願であった日本人選手の初勝利となった。

この日の結果を受けて、中根は個人総合成績を1つ上げて6位に。大会は残り2ステージあるため、中根は個人総合成績を守ること、そして残り2つのステージでもチームは貪欲に区間優勝をめざして戦っていくという。

中根英登のコメント
ようやく勝てたという気持ち。これまで何度となく2位、3位という結果で沈んでいた。チームメートの期待に応えることができて本当に嬉しい。ヨーロッパのプロカテゴリーで4年目。日本人選手として優勝したいと思い続けていたけど、いつももうちょっとで届かなかった。このカテゴリーのチームに所属し、勝つことができてホッとしている。スポンサーやチームメート、チームスタッフ、みんなに支えてもらった。今回も大会前に体調を崩し、ダメだと思っていたけど、気負わないことが逆に良かったかもしれない。今回のチームは初めてとは思えないくらい雰囲気がよく、みんな強くて本当に頼もしい。チームメートたちに支えられ、自分たちは他のチームよりも一人少ない状態だけど、石上も二人分くらいの仕事をし、ここまで無駄脚を使うことがなかったのも今日の結果につながった。本当にみんなに感謝をしている。

中根英登
水谷壮宏監督のコメント
今日のステージはゲンティンハイランド以上に重要になると考えていた。最後の山岳で勝負を仕掛けたかったが、思っていた以上に集団は割れず、しかしリーダーチームは苦戦している印象があったので、集団内にスプリンターが残っていたこともあり、最後は中根はタイミングをみて自信をもって自らアタックを仕掛けた。
中根のことを去年から見ていたが、調子がよくてもなかなか結果を残せなかったり、肝心なところで体調を崩すなどうまくいかないことが多かった。しかし、今回はしっかりとコンディションを合わせ、第二のクイーンステージといえる今日のステージについてもよく研究し、勝ちにいった。まさに彼がやりたかった勝ち方。勝利を経験したことで勝ち方を覚え、今後さらに多くの勝利を挙げてくれると期待している。とにかくあきらめなかったことも大きな勝因だろう。残りのステージで中根は総合成績を守ること。そしてスプリントでも区間優勝を狙いたい。

第6ステージ
1     NAKANE Hideto    NIPPO DELKO One Provence       3:29:15
2     BRUSSENSKIY Gleb    Vino – Astana Motors    
3     BATTISTELLA Samuele    NTT Pro Cycling      +0:04
15     MINALI Riccardo    NIPPO DELKO One Provence            +0:08
19     RAJOVIĆ Dušan    NIPPO DELKO One Provence            
66     DE ROSSI Lucas    NIPPO DELKO One Provence            +7:56
102     ISHIGAMI Masahiro    NIPPO DELKO One Provence            +17:36

個人総合成績
1    CELANO Danilo    Team Sapura Cycling        21:17:33
2    FEDOROV Yevgeniy    Vino – Astana Motors        +0:26
3    OVECHKIN Artem    Terengganu Inc. TSG Cycling Team        +0:35
6    NAKANE Hideto    NIPPO DELKO One Provence        +1:34
38    DE ROSSI Lucas    NIPPO DELKO One Provence        +14:13
64    MINALI Riccardo    NIPPO DELKO One Provence        +28:47
65    RAJOVIĆ Dušan    NIPPO DELKO One Provence        +28:47
110    ISHIGAMI Masahiro    NIPPO DELKO One Provence        +58:09

ギルマイがアミッサボンゴ第6ステージで大会2勝目

1月20日にアフリカ中部のガボンで開幕した7日間のステージレース、トロピカル・アミッサボンゴ(UCIアフリカツアー2.1)。26日に開催されたポートジャンティルでの第6ステージは集団ゴールスプリントの展開に持ち込まれ、NIPPOデルコ・ワンプロバンスの完璧なアシストを受けた19歳のエリトリア選手ビニアム・ギルマイが勝利。第3ステージに続く今大会区間2勝目をマークした。

ギルマイがアミッサボンゴでステージ2勝目 ©La Tropical Amissa Bongo 2020

第6ステージはガボン共和国第二の都市であり、西側のギニア湾に突き出た場所に位置する湾港都市であるポートジャンティルで開催された。選手たちは滞在する首都のリーブルビルから小型飛行機でレース会場まで移動。その複雑な移動からスタート時間が30分ほど遅れたものの、10.6kmの周回コースを12周回する127.2kmの平坦ステージは無事にスタートが切られた。

アミッサボンゴ第5ステージで先頭牽引に加わる岡篤志 ©La Tropical Amissa Bongo 2020

序盤からレースはアクティブに動き、一時別府史之を含む集団が先行するシーンも。アタックの攻防を繰り返しながらレースは進み、中盤からNIPPOデルコ・ワンプロバンスは、ギルマイのスプリントによる勝利をめざして、リーダーチームであるエリトリアナショナルチームとともに集団をうまくコントロール。終盤には岡篤志がアタックに反応し4名で先行し、岡は単独になっても残り3kmまで逃げ続ける。そのおかげでチームはレースを優位に進めることができ、最後は狙いどおりに集団ゴールスプリントの展開に持ち込み、チームメートの完璧なアシストを受けたギルマイがややリードを奪う形で勝利。チームワークに支えられ、才能豊かな19歳は早くも今季2勝目を挙げ、第5ステージを終えて首位に立ったポイント賞争いでも、最終ステージを残してライバルたちを引き離す結果になった。

ビニアム・ギルマイのコメント
第3ステージのときと同じように、チームメート全員が自分のために献身的に走ってくれた。彼らの力がなければ勝てなかったことは明らか。ラスト300mを切るまでリードアウトを受け、そこから全力でスプリントを仕掛けた。再び勝てたことを本当にうれしく思う。チーム全員に感謝している。明日の最終ステージもチーム一丸となり、区間優勝、そしてポイント賞ジャージを守るために全力を尽くしたい。
チームワークで勝ち取った勝利を祝してレース後に記念撮影 ©NIPPO DELKO One Provence
水谷監督のコメント
今日もビニアム一本でスプリントで狙う作戦。もちろん前半はいつものようにアタック合戦になったが、エリトリアとルーベのコントロールで様子をみた。自分たちは脚を使わず、半分くらい消化。その後はエリトリアも疲れてきたので、自分たちもコントロールに参加して、逃げを1、2分差におさめた。最後の最後はスプリントになったが、終盤残り2周くらいで岡篤志が4名の逃げに乗った。そのおかげで自分たちは脚を残すことができた。ラスト3kmで岡を吸収、そこから自分たちで列車を組み、残り200mまでうまく持ち込んで、ビニアムがもがいて優勝というパーフェクトな展開だった。本当によかった。ビニアムは今大会で一番強いスプリンターであると確信しているが、勝つということはチームワークのおかげ。そのことを自分はとてもうれしく思っている。また明日のステージも頑張っていきたい。

●トロピカル・アミッサボンゴのホームページ

NIPPOデルコが1勝目…19歳のギルマイがトロピカル・アミッサボンゴで

NIPPOデルコ・ワンプロバンスは今季初戦として1月20日からアフリカ中部のガボン共和国でのラ・トロピカル・アミッサボンゴ(UCIアフリカツアー2.1)に参戦。22日に開催された第3ステージでエリトリア出身の19歳、ビニヤム・ギルマイが登り基調のスプリントを制して区間優勝。チームとして今季初勝利を挙げた。

トロピカル・アミッサボンゴ 第3ステージでギルマイが優勝 ©La Tropical Amissa Bongo 2020

第3ステージはガボンの中央付近、MitzicをスタートしてNdjoléへとフィニッシュする186kmのステージ。熱帯のジャングルを抜ける起伏に富んだステージで、フィニッシュライン手前1200mが平均勾配7%の登り基調だった。

序盤からアタックがかかり、NIPPOデルコ・ワンプロバンスも別府史之や岡篤志らが中心となり積極的に動いていくものの、マークが厳しくなかなか決定的な動きにはならず。中盤になって個人総合成績に関係のない3名の逃げが決まり、最大でタイム差は4分ほどに。ラスト30kmを切ってからチームで集団牽引を開始し、最後は一つの集団でフィニッシュライン手前の登坂区間へと差しかかる。そしてチームメートのアシストを受けたギルマイが好位置から登坂区間をクリアし、そのまま加速してフィニッシュラインへ飛び込み、区間優勝。チームワークがよく機能し、幸先のよい今季初勝利になった。

ギルマイがトロピカル・アミッサボンゴ 第3ステージ優勝 ©La Tropical Amissa Bongo 2020
ビニヤム・ギルマイのコメント

昨年も同じようなコースを走っていたので、今日のコースプロフィールを知っていた。厳しい登りの途中、フィニッシュラインまであと400mのところでスプリントを開始し、ライバルたちを引き離すことができた。正直、自分のコンディションはベストとは言えないけれど、今日はチームメート全員が自分のためにサポートしてくれたので勝つことができた。今日の勝利の90%は彼らのおかげと言っていい。
もちろん明日からのステージでも引き続き勝利を狙っていく。チームの雰囲気はとてもよく、チームワークも機能しているので、さらに勝利を重ねられると期待している。
水谷壮宏監督のコメント

今日の作戦は昨日と同じように大きな逃げができれば積極的に乗り、スプリントは待たない、もし集団をコントロールするチームがいれば、自分たちも協力してスプリントに持っていくというもの。レース途中、自分たちメンバーが含む逃げが決まってもすぐに捕まってしまう。決まるとしたら、アフリカ人選手のみ3、4名のものだった。結果的に3人の逃げができ、最大で4分開いた。総合成績に関係ない選手たちだったので泳がせていたが、ラスト30kmから自分たちで追撃を開始。ちょっと早かったかもしれないが、今までの流れから逃げる選手たちも強いので、この判断で正解だった。逃げを吸収したのち、ラスト400m、10%くらいの坂を一気に駆け上がってゴール。ビニヤムは去年と同じように実力を発揮し、区間優勝。今日はスプリンターではない選手たちが前半からアタックに反応して集団をうまくコントロールし、スプリンターたちは終盤ビニヤムのために頑張った。今年初勝利、幸先のいいスタートが切れて本当に良かった。

第3ステージ 区間成績
1     GHIRMAY Biniyam     NIPPO DELKO One Provence     4:16:28
2     LEVASSEUR Jordan     Natura4Ever – Roubaix Lille Métropole     +0:02
3     MORIN Emmanuel     Cofidis, Solutions Crédits     +0:04
14     NAVARDAUSKAS Ramūnas     NIPPO DELKO One Provence            +0:15
19     BEPPU Fumiyuki     NIPPO DELKO One Provence            +0:19
25     MINALI Riccardo     NIPPO DELKO One Provence            +0:24
44     JULES Justin     NIPPO DELKO One Provence            +0:57
79     OKA Atsushi     NIPPO DELKO One Provence            +14:03

個人総合成績
1         TESFATSION Natnael     Eritrea        10:20:56
2         LEVASSEUR Jordan     Natura4Ever – Roubaix Lille Métropole        +0:04
3         MORIN Emmanuel     Cofidis, Solutions Crédits        +0:09
11         NAVARDAUSKAS Ramūnas     NIPPO DELKO One Provence        +0:23
20         BEPPU Fumiyuki     NIPPO DELKO One Provence        +1:11
41         GHIRMAY Biniyam     NIPPO DELKO One Provence        +15:29
46         MINALI Riccardo     NIPPO DELKO One Provence        +16:07
54         JULES Justin     NIPPO DELKO One Provence        +16:40
78         OKA Atsushi     NIPPO DELKO One Provence        +29:46

La Tropicale Amissa Bongo
ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ


日時 2020年1月20日(月)〜26日(日)
開催国 ガボン共和国
レースカテゴリー UCIアフリカツアー2.1
ウェブサイト https://www.tropicaleamissabongo.com/fr
フェイスブック https://www.facebook.com/tropicaleamissabongo/
ツイッター https://twitter.com/tropicale2020

1月20日 Stage 1 – Bitam › Ebolowa (149k) ※カメルーン
1月21日 Stage 2 – Bitam › Oyem (107k) 
1月22日 Stage 3 – Mitzic › Ndjolé (186k)
1月23日 Stage 4 – Lambaréné › Mouila (190k)
1月24日 Stage 5 – Lambaréné › BIFOUN (82k) *コース変更
1月25日 Stage 6 – Port Gentil › Port Gentil (127.2k)
1月26日 Stage 7 – Nkok › Libreville (132.2k)

別府史之と岡篤志が1月20日開幕のアミッサボンゴ参戦

NIPPOデルコ・ワンプロバンスの2020シーズン初戦は、1月20日から7日間にわたって開催されるアフリカ・ガボン共和国でのラ・トロピカル・アミッサボンゴ(UCIアフリカツアー2.1)となり、別府史之と岡篤志が出場する。

同大会の初開催は2006年。2008年よりUCI1クラスのステージレースとして開催されていて、アフリカでは比較的歴史のある大会。2020年はガボンの北側に位置する隣国カメルーンからの国外スタートが組み込まれた。

コースは細かな起伏はあるものの、平坦ステージが多く組み込まれていて、NIPPOデルコ・ワンプロバンスは、集団ゴールスプリントの展開を想定してミナーリやジュル、そして岡の3名のスプリンターがメンバー入り。さらに経験豊富なオールラウンダーである別府史之とナバルダウスカス、2019年に18歳にして同大会区間優勝を挙げたアフリカのギルマイというメンバーでシーズン初戦ながら“結果”を求めて戦う。

大会には、ワールドチームのコフィディス・ソルシオンクレディやプロチームのトタル・ディレクトエネルジーら強豪チームも参戦。また未知なるポテンシャルを秘めた地元アフリカ勢の活躍も期待されている。

ジュスタン・ジュル(フランス)
岡篤志(日本)
ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア)
リッカルド・ミナーリ(イタリア)
ビニヤム・ギルマイ(エリトリア)
別府史之(日本)
監督:水谷壮宏

水谷監督のコメント
「初めて参戦するガボンでのレースになるが、このメンバーでいつもどおりのレースができれば結果が出ると思う。プロフィールをみるとスプリンターが勝つコースだし、じっさいに去年もスプリントが多かった。まずはスプリンターのミナーリ、さらにアフリカでのレースのため、ギルマイも頑張ると思うので、その二人を軸にレースを進めたい。さらには裏をかいたような逃げ切る展開も考えている。そのような逃げに岡やナヴァルダウスカスが入ったら面白いと思う。ほかの欧州チームとうまく協力しながら、レースを優位に進めていきたい。トレーニングキャンプを通じて、メンバー一人一人の特長を把握した。いまはこのチームで一刻も早く結果を出したいという気持ち。2020シーズンの良いスタートを切れるように願っている」

La Tropicale Amissa Bongo
ラ・トロピカル・アミッサボンゴ


日時 2020年1月20日(月)〜26日(日)
開催国 ガボン共和国
レースカテゴリー UCIアフリカツアー2.1
ウェブサイト https://www.tropicaleamissabongo.com/fr
フェイスブック https://www.facebook.com/tropicaleamissabongo/
ツイッター https://twitter.com/tropicale2020

1月20日 Stage 1 – Bitam › Ebolowa (149k) ※カメルーン
1月21日 Stage 2 – Bitam › Oyem (107k) ※カメルーン
1月22日 Stage 3 – Mitzic › Ndjolé (186k)
1月23日 Stage 4 – Lambaréné › Mouila (190k)
1月24日 Stage 5 – Lambaréné › Kango (143k)
1月25日 Stage 6 – Port Gentil › Port Gentil (127.2k)
1月26日 Stage 7 – Nkok › Libreville (132.2k)

別府史之と岡篤志が新チームで2020シーズンに意気込み

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが1月9日、マルセイユ近郊のシャトー・ド・ラ・ビュジーヌでチームプレゼンテーションを開催。岡篤志や別府史之が新シーズンにかける意気込みを語った。

別府史之

ホームに帰ってきた気持ち…別府史之

新規チームを除いて、最近はチームプレゼンテーションをやらない傾向にあるなか、多くのゲストを呼んでプレゼンテーションを行い、51のスポンサーを一つずつていねいに紹介していた。地域のスポンサーも多く、地域密着型のプレゼンテーションだった。会場には昔ながらの懐かしい顔ぶれがあり、また新しく入ってきたスポンサーの方もいたが、一人ひとり、マネージャーがあいさつをして迎え入れていたのが印象的だった。ジャラベールやツール・ド・プロヴァンスのディレクターを務めるマリアン・ルースもプレゼンテーションに駆けつけて華を添えた。

以前に所属した古巣に戻る形になるが、昔からの顔なじみが歓迎してくれたことが心強い。プレゼンテーションを終えて「ホームに帰ってきたな」という気持ち。リラックスできている。

初戦はガボンでのラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ。アフリカのレースを走るのは初めてで、とてもわくわくしている。近年、アフリカ人選手の驚異的なポテンシャルを見せているので、彼らの走りを間近に見れることもサプライズがあるのではと期待している。チームはスプリンターを3人、優秀なメンバーで迎えるシーズン初戦。いい成績を残したい。

岡篤志

最初から全開で走りたい…岡篤志

プレゼンテーションを終えて、いよいよ始まったという気持ち。2回のトレーニングキャンプですべての選手に会うことができ、非常にいいチームで活動できることを楽しみにしている。正直いまは時差ボケや移動の疲れがあるけど、日本でも年末年始にトレーナーからのメニューで、キツい練習を積んできた。シーズン最初からエンジン全開でいってほしいという期待を感じる。スペインでのトレーニングキャンプで調子を整えて、初戦のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴに臨みたい。

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス

南フランス・マルセイユに拠点を構えるフランス籍UCIプロチーム。1974年のチーム設立以後、規模を拡大し続け、2011年にUCIコンチネンタルチーム(第3ディビジョン)に昇格し、2016年からはUCIプロコンチネンタルチーム(=2020年よりUCIプロチーム、第2ディビジョン)としてグローバルに活動。アマチュアチーム時代から積極的に地元フランスだけでなく、アフリカやアジア、バルト諸国の選手も受け入れ、これまでに50名近いプロ選手を輩出した名門チーム。2020シーズンは日本の株式会社NIPPOをメインスポンサーに加え、本場の環境のもと、日本人選手やスタッフが世界をめざすミッションも担う。23名の正規選手(8月から24名)とともに、UCIワールドツアーを含めた年間250日ほどのレースに参戦する予定。

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