大東建託が全日本BMX連盟とスポンサー契約締結

全日本BMX連盟(JBMXF)は2019年シーズンの開幕を控え、大東建託「未来のアスリート支援プロジェクト」とのスポンサー契約を結んだ。JBMXFが主催し、日本自転車競技連盟の公認大会であるJBMXFシリーズは、「JBMXF大東建託シリーズ」として開催する。2020年の東京オリンピックを控え、BMXレースに多方面から注目が集まるなかで、大会の質を高めていきたいという。

左から日本自転車競技連盟強化部・三瓶将廣氏、全日本BMX連盟理事長・渡辺浩嗣、大東建託執行役員未来のアスリート支援プロジェクト事務局長・舘正文氏、日本自転車競技連盟専務理事・飯坂紳治

BMXレースは5歳から60歳以上まで、年齢を問わずに競技に取り組めることが大きな特長。そのため世界選手権は男女のエリートとジュニア、マスターズに加えて、5歳からを対象としたワールドチャレンジが設定され、数千人規模の選手が参加する大会となっている。

JBMXFが開催する大会でも、国内のトップ選手はもちろんのこと、多くの年齢層がそれぞれのレベルに合わせて競技を楽しんでいる。日本においてはマイナースポーツとされているBMXだが、世界に目を向けると5歳からの若年層には、体格に応じた専用の機材が豊富に用意されていることから、自転車競技をはじめる最初の種目として位置づけられている。この優位性はロードレースやトラック、マウンテンバイクなどでも、BMXで自転車競技のキャリアをスタートさせた選手が非常に多いことからも実証されている。

日本においても小さな頃からBMXレースに取り組む環境が整備されることは、BMXレースの発展のみならず、さまざまな自転車競技の基礎となるスキルを身につけることが可能となる。この点をJBMXFは重視し、ユース世代よりも若い年齢からの選手発掘や強化に取り組むべきと考えいるという。

BMXとは

1970年代の米国で子どもたちがモーターサイクルのモトクロスを真似て自転車で走っていたことが原点とされる競技。その魅力は大人たちも巻き込んで全米に普及。レースから派生したパークやフラットランドなどのフリースタイル種目も誕生した。

レースについても専用のコースが整備、発展し、その人気のヨーロッパをはじめとした全世界に波及した。2008年の北京オリンピックは正式種目として採用され、リオデジャネイロまでの3大会が行われた。2020年東京オリンピックでも、注目される競技となっている。

全日本BMX連盟とは

1984年10月、それまで全国各地に分かれて活動していた組織が世界選手権参加を旗印に、組織やルールを一本化して誕生したのが全日本BMX連盟。1985年8月、統一規則により第1回全日本選手権が北海道白糠町で開催され、それ以降日本一を決定する競技会を実施している。

また日本のBMXを代表する団体として、1989年に当時の国際BMX連盟(IBMXF)に加盟し、同年7月、世界選手権(オーストラリア・ブリスベン)に3名の日本代表選手団を派遣。毎年世界選手権大会に選手団を派遣し、国内においても公認国際大会の開催を行なってきた。

BMXが国際自転車競技連合(UCI)の自転車競技種目となり、日本においても日本自転車競技連盟(JCF)が全日本選手権などを主催するようになってからは、JBMXFは、JCFのBMX小委員会に委員を派遣し、JCFの公認大会を主管するなどBMX競技の発展に努めている。2014年には一般社団法人として法人格を取得し、さらなる基盤の強化を行っている。

『未来のアスリート支援プロジェクト「TEAM DAITO(チーム大東)」』とは

大東建託は、創業40周年を機に2014年から『未来のアスリート支援プロジェクト「TEAM DAITO(チーム大東)」』をスタート。プロジェクトは、将来の活躍が期待されるアスリートを支援するもので、顧客や地域社会のために情熱を注ぎ続ける企業でありたいという思いから、同じように情熱をもって夢に向かい挑戦している未来のアスリート57組を「チーム大東」として支援している。支援対象はオーナー、入居者、社員およびその家族。
アスリートの直向きな努力や情熱、夢に挑戦し続ける姿が、人に喜びや感動を与え、未来を切り開く力になると信じているという。
●チーム大東ホームページ

2018大阪BMX国際で吉村樹希敢が優勝…女子は瀬古遥加

2018大阪BMX国際が11月25日、大阪府営大泉緑地サイクルどろんこ広場で開催され、男子エリートで吉村樹希敢(大阪府/GAN TRIGGER)が優勝した。大泉緑地のBMXコースは吉村のホームコースで、2016年に全日本選手権で優勝した相性のいいコース。決勝レースでスタートからトップに立った吉村は、松下巽らの追い上げを振り切り優勝を決めた。

2018大阪BMX国際・男子エリート優勝の吉村樹希敢

女子エリートは瀬古遥加(三重県/IRC TIRE)、男子ジュニアは島田遼(広島県/GAN TRIGGER AIC OSHU)、女子ジュニアは丹野夏波(神奈川県/白鵬女子高等学校)がそれぞれ優勝した。

女子エリート優勝の瀬古遥加

男子エリート表彰式(左から松下巽、吉村樹希敢、吉井康平)

男子エリート優勝、吉村樹希敢のコメント
スタートした瞬間に前に出て両サイドからの接触もあったが、引かずに突っ込んでトップに立てた。そのまま第1コーナーをトップで出ることで、自分の走りができたことが勝利につながったと思う。

女子ジュニア優勝の丹野夏波(右)

女子ジュニア優勝、丹野夏波のコメント
練習からスタートゲートのタイミングが合っていなかったが、レース本番では調子が上がり3ヒートともトップでフィニッシュできた。8月の上越大会以来のレースだったので勝ててほっとしている。
女子ジュニア表彰式(左より酒井亜樹、丹野夏波、早川優衣)

女子エリート表彰式(左からKITWANITSATHIAN Chutikan、瀬古、朝比奈綾香)

女子エリート優勝、瀬古遥加のコメント
第1コーナーでタイの選手に並ばれることもあったが、その後のセクションで自信があったのでしっかり自分の走りを心がけた。今日は優勝できてうれしい。

男子ジュニア優勝の島田遼(右)

男子ジュニア優勝、島田遼のコメント
3本とも1着でまとめることができた。ミスはあったものの、すべてトップでフィニッシュできたのは、いいレース内容だと思っている。
男子ジュニア表彰式(左より増田優一、島田遼、HARATAWAN Somkid)

2018大阪BMX国際結果
男子エリート
優勝 吉村樹希敢(大阪府/GAN TRIGGER)
2位 松下巽  (神奈川県/全日空商事)
3位 吉井康平 (東京都/FOSTER電機)

女子エリート
優勝 瀬古遥加 (三重県/IRC TIRE)
2位 KITWANITSATHIAN Chutikan(Thailand)
3位 朝比奈綾香 (大阪府)

男子ジュニア
優勝 島田遼 (広島県/GAN TRIGGER AIC OSHU)
2位 増田優一 (大阪府/Formula International Factory Team)
3位 HARATAWAN Somkid (Thailand)

女子ジュニア
優勝 丹野夏波 (神奈川県/白鵬女子高等学校)
2位 酒井亜樹 (大阪府/DEUX ROUES ELITE TEAM)
3位 早川優衣 (岡山県)

BMX世界選手権フリースタイルパークで大池水杜10位…中村輪夢は転倒

中国の成都で11月7日から開催されているUCI世界選手権アーバンサイクリングは、11月11日にBMXフリースタイルパークで男女の決勝が行われ、女子エリートに出場した大池水杜(岡山JFBF)が62.40ポイントで10位に入った。大池は朝の試走で転倒し、足首を痛めての出走。1本目はラン序盤の大技バックフリップで転倒し37.00ポイント。2本目はバックフリップを成功させ、最後のテイルウイップで転倒してしまい62.40ポイントとなり、この得点が最終結果となった。

UCI世界選手権BMXフリースタイル・パークの大池水杜 ©2018 JCF

BMXフリースタイルパークの世界選手権は2回目の開催で、大池は2017年も出場してメダルまであと一歩の4位に入った。前日に行われた予選を自身初の1位で通過。準決勝は2本目での転倒が響き、点数を落とすものの8位で決勝に進出していた。

男子の中村輪夢(ウィングアーク1st)は予選を前年の最終順位を上回る6位で通過するものの、準決勝での転倒が響き17位。決勝進出はならなかった。

UCI世界選手権BMXフリースタイル・パークの中村輪夢 ©2018 JCF

BMXフリースタイルパーク 女子エリート決勝結果
1位 BENEGAS Perris(米国)93.00
2位 MARINO Angie(米国)87.80
3位 ROBERTS Hannah(米国)86.30
10位 大池水杜(岡山JFBF)62.40

大池水杜のコメント
優勝を狙って調整中の技を初めて大会で挑戦していくなかで、朝の試走で転倒して足を痛めてしまった。決勝でも2本とも転倒してしまった。課題も見える大会であったし、この経験を次につなげていきたい。

出口智嗣監督のコメント
大池がいま持っているすべての技を出し切らないとメダルには届かないと思っていた。彼女自身、調整中の技にも挑戦するという気持ちで決勝に臨んだ。その結果転倒したが次への課題も見つかり、来年や東京オリンピックに向けていく姿勢も確認できた収穫のある大会だった。
全体を通しては、ジャッジの傾向が今後の課題になってくると感じた大会だった。これまでは技の難易度を重視していたが、全体の流れや高さ、スピード感を重視したものになっている傾向だった。こちらもそれらを考えながら作戦を組み立てて臨んでいきたい。

中村輪夢のコメント
準決勝1本目は、パフォーマンスを上げてだいぶうまく走れていたが、ラスト1秒で転倒してしまって悔しい。転倒がなければ決勝に進出できていたと思う。ただ2本目で自分の思いどおりの走りができた。もっと練習して体力をつけて、次につなげたいと思う。

東京五輪新種目のBMXフリースタイル・パークで西昂世が初の日本一

BMXフリースタイル・パーク競技の日本一を決める「第2回全日本BMXフリースタイル・パーク選手権大会」が岡山市役所本庁舎・特設会場で開催された。

男子エリート優勝の西昂世 ©2018 JCF

男子エリートは西昂世(にしたかせ)が96ポイントで優勝。大和晴彦が92.5ポイントで2位に入った。2017年優勝の中村輪夢は決勝でパンクするなどのトラブルで91.5ポイントの3位だった。

女子エリート優勝の大池水杜 ©2018 JCF

女子エリートは、今季のワールドカップで日本人として初優勝を果たした大池水杜(おおいけみなと)が87ポイントで優勝し、2017年に続いて2年連続のタイトルを獲得した。2位に丹野夏波(83.5ポイント)、3位に西川麻衣(55ポイント)が入った。

男子エリート優勝、西昂世のコメント
今回はパンクのトラブルが多いコースで、自分も練習中にパンクしていた。決勝ではそのリスクを回避して、ジャンプの着地面にしっかりと合わせる走りを心がけたのが優勝につながった。ただ全日本選手権に向けて練習してきた技も出せて、ちょっとしたミスはあったがベストは尽くせたと思う。

男子エリート優勝の西昂世 ©2018 JCF

男子エリート優勝の西昂世(中央)。左は2位の大和晴彦、右は3位の中村輪夢 ©2018 JCF

女子エリート優勝、大池水杜のコメント
昨年は女子エリートが1人だけで男子に交ざっての大会だったが、今大会はレースとフラットランドから女子選手がエントリーしてくれて女子エリートが成立した。そこで勝てたことがうれしかった。現状世界ランク3位にいると聞いているので、このままワールドカップも頑張って世界選手権でも表彰台に乗れるようにしていきたい。

女子エリート優勝の大池水杜 ©2018 JCF

女子エリート優勝の大池水杜(中央)。左は2位の丹野夏波、右は3位の西川麻衣 ©2018 JCF

長迫吉拓がアジア競技大会BMXレースで金…畠山紗英は接触で8位

ジャカルタ・アジア大会は8日目となる8月28日、自転車競技男子BMXレース決勝で長迫吉拓(モトクロスインターナショナル)が優勝し、金メダルを獲得。同じく決勝に出場した吉村樹希敢(GAN TRIGGER)は6位。女子では畠山紗英(日本体育大)が決勝に進んだが、他選手と接触して転倒し、8位だった。長迫はシーディングランを首位で通過し、モト(3回行われる1回戦)から安定した走りで、首位で決勝に進出。決勝では第1コーナー前から先行して優勝した。

長迫吉拓がアジア競技大会BMXレースで金メダル ©2018 JCF

長迫吉拓のコメント
久しぶりのアジアの大会。各国のレベルが上がっているなかで、危ない面もあったが、自信はあったので積極的に走った。リオ五輪を経験して挑んだ今回のアジア大会では、勝たないといけないというプレッシャーのなか勝つことができた。これは東京五輪へ向けてのいいステップになったと思う。自転車競技で今大会初めて金メダルを獲得できたので、このいい流れを明後日からのトラック競技につなげてほしい。

アジア競技大会BMXレースで長迫吉拓が先頭を走る ©2018 JCF

アジア競技大会BMXレースの長迫吉拓 ©2018 JCF

アジア競技大会BMXレースで長迫吉拓(中央)が金メダル ©2018 JCF

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松下巽が全日本BMX選手権優勝。丹野夏波がジュニア女子を制す

第35回全日本BMX選手権が茨城県の国営ひたち海浜公園BMXトラックで開催され、男子エリート決勝で松下巽(全日空商事)が優勝した。池田大暉(Rockstar Rift Tangent)がスタートから抜け出して、松下が追う展開でレースが進み、最終ストレートのゴールライン手前で池田の前に出た松下が全日本BMX選手権初優勝を飾った。

男子エリート決勝。松下巽がゴール前で池田を逆転

松下巽のコメント
今日は所属先の同期社員や上司など、たくさんの方が観戦に来てくれたレースだった。そのなかで期待に応えることができてうれしい。最終ストレートで逆転したのはレースの途中で考えていた展開で、しっかり脚を温存して前に出ることができた。全日本選手権で優勝するのは、ジュニア時代なども含めて初めてだった。9月からオリンピックのためのポイント加算がはじまるので、それに向けて戦っていきたい。

男子エリート決勝。池田大暉を追う松下巽

男子エリート表彰式。中央が松下巽

男子ジュニアは中井飛馬(WESTERN RIVER)が2年連続のタイトルを獲得。女子はエリートとジュニアの混走となり、ジュニアの丹野夏波(神奈川・白鵬女子高)がトップでゴール。エリートとジュニアを別に表彰する規定により、女子エリートは瀬古遥加(IRC TIRE)、女子ジュニアの優勝が丹野となった。

男子ジュニア優勝の中井飛馬

男子ジュニア表彰式。中央が中井飛馬

女子エリート、ジュニア混走のレース。トップでゴールしたのは丹野夏波(#202)

女子ジュニア表彰式。中央が丹野夏波

大会結果
優勝 松下巽(神奈川県 / 全日空商事)
2位 池田大暉(新潟県 / Rockstar Rift Tangent)
3位 吉井康平(東京都 / フォスター電機)

女子エリート)
優勝 瀬古遥加(三重県JPN Mie / IRC TIRE)
2位 朝比奈綾香(大阪府)

男子ジュニア)
優勝 中井飛馬(新潟県 / WESTERN RIVER)
2位 増田優一(大阪府 / 大阪偕星学園高等学校)
3位 島田遼(広島県 / GAN TRIGGER AIC OSHU)

女子ジュニア)
優勝 丹野夏波(神奈川県 / 白鵬女子高等学校)
2位 永禮美瑠(愛知県 / KUWAHARA BIKE WORKS)
3位 早川優衣(岡山県)

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