スイスの厳しい山岳レース「GPルガーノ」に伊藤雅和と初山翔が出場

スイス南部に位置する登坂ルートが組み込まれた厳しい山岳ワンディレース「GPチッタ・ディ・ルガーノ」が6月3日(日)にルガーノ近郊で開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの伊藤雅和と初山翔が参戦する。同大会は2018年で72回目の開催を迎えた伝統ある大会で、2カ所の登坂区間が含まれる周回コースを8周回する185kmのレース。2018年の大会ではイウリィ・フィロージ(現デルコマルセイユ)が最終周回で抜け出し、逃げ切り優勝を飾った。

GPチッタ・ディ・ルガーノに出場するNIPPOの5選手

2018年はマルコ・カノラをエースに、登りに強いイバン・サンタロミータ、そして伊藤と初山をアシストの要として、他チームよりも人数の少ない5選手で出走。UCIプロチームを含む強豪チームを相手にベストを尽くして戦いたいという。またチームは6月9日から始まるUCIワールドツアーのツール・ド・スイスまでこのメンバーを軸にスイスのレースを転戦をしていく予定。

伊藤雅和のコメント
ヨーロッパに戻ってきて6月連戦の初戦。チームのためにしっかり仕事して、いい感触で次のレースにつなげていきたい。

初山翔のコメント
連戦一戦目。いいスタートを切れるように全力を尽くしたい。

バレリオ・テバルディ監督のコメント
昨年はこの重要なレースで自分たちが勝利することができたが、どのチームも重要視している大会であり、強力なメンバーが出場するので、もう一度勝つというのは簡単なことではない。ツアー・オブ・ジャパンの多くのステージで上位入賞したカノラがエースとなるが、クライマーのサンタロミータもここから続く、ツール・ド・スイスまでの連戦をふまえたうえで、よいレースになることを期待している。


Gran Premio Città di Lugano
開催期間/2018年6月3日(日曜日)
カテゴリー/ヨーロッパツアー1.HC
開催国/スイス
Lugano – Lugano 185.6km
GPチッタ・ディ・ルガーノの公式サイト
GPチッタ・ディ・ルガーノのハッシュタグ #GPLugano

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韓国最大の5日間のステージレースに吉田隼人らNIPPO勢が参戦

隣国韓国を舞台としたツール・ド・コリアが5月30日(水)から5日間の日程で開催される。初開催は2001年、2918年で18回目の開催を迎えた韓国最大にして唯一の国際レースにNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが参戦し、スプリントの展開では吉田隼人がエースをになう。

ツール・ド・コリアに参戦するNIPPO・ヴィーニファンティーニの6選手

出場チームはウィリエールトリエスティーナやイスラエルサイクリングアカデミーらプロコンチネンタルチームが、NIPPO・ヴィーニファンティーニを含めて5チーム、アジア籍のコンチネンタルチームが15チーム出場する。

5ステージ中、3ステージが平坦基調、残りの2ステージが起伏のある丘陵ステージとなっていて、NIPPO・ヴィーニファンティーニは、スプリンターの吉田隼人やオールラウンダーのマルコ・ティッツァを軸にしたチーム編成で挑む。また指揮をとるのは現役時代に韓国籍のチームに所属し、韓国のレースを熟知する福島晋一監督。

内間康平

内間康平のコメント
久しぶりのツール・ド・コリア。アジアツアーのレースであるが、強力なチームも参戦するため、このレースを走るのが待ち遠しかった! 初日からアップダウンのあるコースなので、思い切って走っていきたい!

吉田隼人

吉田隼人のコメント
前のレース(ダンケルク4日間レース)を走ってから今回のレースまでボク自身にとってちょうどいい準備期間でした。そのおかげで前戦での落車の影響もなく、万全の体制で走れることに感謝し、いい結果をご報告できるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。

西村大輝

西村大輝のコメント
前回のレースから1カ月ほどレースが空いたため、タイで3週間ほど自主合宿を行い、コンディションを上げてきた。久しぶりのレースということもあり、非常に楽しみにしていたレースだ。 チームから与えられた役割をしっかりと果たせるように全力で頑張りたい。

福島晋一監督のコメント
今回は吉田隼人でスプリントでの勝利を狙う。チーマは吉田のアシスト。そして、内間、西村は積極的に逃げに行き、ティッツァ、ボウは山場である第2,3ステージで総合を狙った走りを期待するが、これには日本人選手も絡めるようにしたい。このレースは展開次第で総合が入れ替わる可能性があるので、後手を引かないように気を付けながら積極的にレースを運びたいと考えている。


Tour de Korea 2018
開催期間/2018年5月30日(水曜日)〜6月3日(日曜日)
カテゴリー/アジアツアー2. 1
開催国/韓国
5月30日 Stage 1 – Gunsan › Cheonan (184.6k)
5月31日 Stage 2 – Cheonan › Yeongju (202.6k)
6月1日 Stage 3 – Yeongju › Jeongseon (192.4k)
6月2日 Stage 4 – Jeongseon › Chungju (156k)
6月3日 Stage 5 – Seoul › Seoul (65k)

ツール・ド・コリアの公式サイト
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マルコ・カノラはステージ2位…ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージとなる「いなべステージ」が5月22日に三重県いなべ市で距離127kmの周回コースで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、2017年大会の同ステージ覇者であるマルコ・カノラをエースに区間優勝をねらったが、同タイムの2位になった。

ボレがツアー・オブ・ジャパンいなべステージ優勝。カノラは2位だった

ニュートラル走行ののちリアルスタートが切られると、すぐに10選手ほどの落車が発生した。幸いチームは巻き込まれなかったが、大会の優勝候補でもある新城幸也(バーレーン・メリダ)が負傷。しかしすぐに落車した選手たちは全員集団復帰を果たし、1周目で2名の逃げが決まった。

集団をコントロールするのは、リーダージャージを着用するグレガ・ボレ(スロベニア)擁するバーレーン・メリダ。レースの大部分の区間で、落車により顔を負傷し痛々しい姿となった新城が、集団を力強く牽引した。その後、残り2周で逃げていた2選手は集団に吸収。登坂区間を過ぎてから、いくつかのアタックがかったが、決定的なものはなく、1つの大きな集団となって最終周回を迎えた。

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

登坂区間から下りにかけて、主要チームのペースアップにより、集団は40選手ほどに絞られ、残り1kmを切ってからの細い登り区間での勝負となった。勝利を強く意識していたカノラが最終コーナーを先頭で通過。そしてそのまま登り基調となるフィニッシュラインへと加速を続けたが、カノラの後方につけ、冷静に勝機を見極めていたグレガ・ボレがフィニッシュライン直前でカノラを交わして、先着。惜しくもあと一歩のところで勝利をつかむことはできなかった。

しかし、カノラをはじめ、区間9位でゴールした中根英登ら、チーム全体の調子はよいため、チームで反省点を出し合い、気持ちを切り替えて、翌日からのステージで再び勝利を目指す。

リーダージャージを着用するグレガ・ボレはかつてNIPPOで活躍していた選手だ

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ結果
第3ステージ
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 3:11:57
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
3 BIBBY Ian JLT Condor
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:03
14 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:07
25 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:14
57 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +4:20
59 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +5:33

個人総合成績
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 6:04:24
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:05
3 BIBBY Ian JLT Condor +0:09
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:26
18 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:33
23 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:42
58 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +6:45
60 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +7:31

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
今日はチームとしてよく動いた1日だった。特に終盤、バーレーン・メリダの動きにより集団が割れたときにはチームで懸命に協力して、前に追いつくことができた。最後の場面では少し早めに仕掛けたが、ラインの直前で先行したグレガ・ボレの走りは、驚いてしまうほど完璧だった。今日の結果は残念だけど、日に日にコンディションの高まりを感じている。このままいけば勝利は遠くない。きっと明日こそ勝てると思う。

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マルコ・カノラがツアー・オブ・ジャパン京都で3位…総合成績でも1秒差の2位

ツアー・オブ・ジャパンは5月21日(月)、京都府京田辺市と精華町にまたがる16.8kmの周回コースを使った105kmで第2ステージが行われ、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラが3位になった。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラ

2017年の同ステージの覇者であるカノラを擁するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、カノラの2連覇をねらってのスタート。ライバルチームから厳しくマークされるなか、4選手の逃げが決まったあとは集団のコントロールに加わり、逃げとのタイム差を一定に保った。

最終周回は途中から先頭集団にブリッジを仕掛けた1選手が先行する展開となったが、残り6km地点付近で吸収。その後、残り2km地点で勝利をねらう新城幸也(バーレーン・メリダ)がアタックを仕掛け、一時中根英登を含む9選手が先頭集団を形成した。そして最終コーナーを前に、カノラやシモーネ・ポンツィが中心となり、先頭集団を吸収。しかし、そのタイミングでアタックした雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュラインまで先行する展開となり、続いて30選手ほどのメイン集団でのゴールスプリントで、カノラが区間3位でフィニッシュした。

第2ステージを終えて、カノラは個人総合成績首位につけるグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)とわずか1秒の個人総合成績2位につけている。また22日の第3ステージ(いなべ)もカノラは2017年に制していて、再び連覇をねらって戦う。

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージを走るNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージの結果
第2ステージ
1 AMEZAWA Takeaki Utsunomiya Blitzen 2:49:29
2 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team
3 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
8 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
23 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
28 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
64 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:28
69 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:52

個人総合成績
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 2:52:37
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:01
3 BIBBY Ian JLT Condor +0:04
21 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:13
29 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:16
31 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:18
63 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +1:48
68 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +2:15

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
今日は典型的なスプリントとは言えず、難しいファイナルだった。全員が自分たちの動きを見て、自分たちが動くのを待っているような印象を受けた。勝者のアタックをみて、後ろから追いつこうと努力したが、追いつくことはできず、3位でのフィニッシュとなった。でも、調子がいいことは間違いないので、明日はさらにいい成績をめざして、再び頑張りたいと思う。

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ノルウェーでの3日間、ツアー・オブ・フィヨルドにNIPPO出場

ヨーロッパツアー超級にカテゴライズされるツアー・オブ・フィヨルドが5月22日(火)から3日間の日程で北欧ノルウェーで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが出場。カテゴリーはUCIヨーロッパツアー2.HC。息を飲むような美しい大自然の中で、熱戦が繰り広げられる。

ツアー・オブ・フィヨルドに出場するNIPPOのメンバー

同大会は2018年で開催6年目を迎えた比較的新しい大会で、2017年は5ステージで構成されていたが、2018年は3ステージのコンパクトな大会に変更された。しかし2018年は直後に3日間のチーム戦となるハンマーシリーズ・スタバンゲルが組み込まれ、より規模を拡大し、9つのUCIプロチームが参加する1週間にわたる複合自転車ロードレースイベントとなった。

コースは3ステージを通じて海岸線が多く設定されている。細かいアップダウンが多く含まれているが、第1、第2ステージは平坦基調で、ゴールスプリントの可能性が高くなっている。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはスプリンターのエドアルド・グロスを軸とした編成で挑み、日本人選手は小林海が出走する。小林は体調が優れなかったため、万全なコンディションとは言えない状況だが、ベストを尽くして戦い、コンディションの回復をねらう。

小林海(まりの)

小林海のコメント
体調不良で数週間思ったようにトレーニングができなかったので、とても不安ですが、先を見すえて精一杯走ってきます。

Tour des Fjord
開催期間/2018年5月22日(火)〜24日(木)
カテゴリー/ヨーロッパツアー2.HC
開催国/ノルウェー

5月22日 Stage 1 – Lindesnes › Grimstad (191k)
5月23日 Stage 2 – Risør › Kristiansand (188k)
5月24日 Stage 3 – Farsund › Egersund (183k)

ツアー・オブ・フィヨルドの公式サイト
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ツアー・オブ・フィヨルドのツイッター
ツアー・オブ・フィヨルドのハッシュタグ #sykkelfest

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マルコ・カノラがツアー・オブ・ジャパン堺で1秒差の2位

ツアー・オブ・ジャパン5月20日(日)に大阪府堺市の大仙公園で開幕。第1ステージは2.6kmの個人タイムトライアルで、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラが2位になった。

ツアー・オブ・ジャパン堺ステージの個人タイムトライアルでカノラが2位

快晴に恵まれ、汗ばむ陽気のなか、12時35分から94人の参加選手が発走していく。NIPPO勢ではチーム内の最終走者となったカノラが3分13秒05のタイムで2位。区間優勝となったJLTコンドールのイアン・ビビー(英国)とは1秒05秒の僅差だった。

翌日の第2ステージは105kmのロードレースとなり、京都府京田辺市と精華町で開催される。カノラはこの日のステージで好調だという手応えをつかんだ。京都ステージは2017年にカノラが勝ったときとまったく同じコース設定となっていて、チーム一丸となってカノラの京都ステージ2連覇をめざしていく。

ツアー・オブ・ジャパン堺ステージ

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
たった2600mのとても短く、そして速いタイムトライアルだった。コースはとてもテクニカルで、また優勝争いは僅差となることが考えられたため、すべてのコーナーで特別な注意を払う必要があった。そして、結果的に上位10選手が2秒差以内でのフィニッシュとなった。今日のステージを終えて、コンディションのよさを実感し、今後レースの主役となれるようベストを尽くしたい。まずは昨年優勝している京都ステージに明日挑むが、もちろん勝利をねらって戦っていく。

ツアー・オブ・ジャパンのNIPPO勢

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