スタート直後から逃げたアスグリーンがゴールまで逃げ切った
第110回ツール・ド・フランスは7月20日、ムーティエ〜ブールカンブレス間の185mで第18ステージが行われ、スーダル・クイックステップのカスパー・アスグリーン(デンマーク)が背後に迫る大集団をわずかに振り切って初優勝した。
総合成績では首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)がその座を難なく守った。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
広告キャラバン隊に引っかかったのがつまづきの始まり
アルプス最後の朝は軽いランニングから始めました。この町は温泉施設があり、そして温泉施設があるところには必ずカジノがあります。アルプスから流れてくる石灰で白濁した川は激流で、川沿いをランニングしているだけで肌寒さを感じます。
シャワーを浴びてから、朝食へ。朝8時には教会の鐘が鳴り響きました。ボクの部屋は隣りにある教会の鐘楼に手が届くくらいに近く、前日夜の鐘の音はものすごくうるさかったのですが、朝食会場にいてよかった。
ホテルにはブラジルからサイクリングツアーでやってきた団体がいて、そのうちの一人が日系人。たまたま国内旅行に来ていたフランス人の女性が日本語ができるようで、話しかけていました。日本語、久しぶりに聞きましたが、実は日本人ではないという…。
スタート地点に顔を出しましたが、暑くなりそうで、しかもこの日は迂回距離も240km以上あるので、早めに出発を決めました。前夜まで周到に動きを考えていましたが、その場で臨機応変に変更できるのが単独取材のいいところ。反面、思いつきなので失敗することも。
スタート地点の関係車両の複雑な導線はチェックしていたはずなのに、フェンス一つの違いで広告キャラバン隊の出動に切っかかりました。こうなると30分はチーム車両も大会運営車両も足止めを喰らいます。
さらにアルベールビルでは高架道路でレースルートをパスできると思ったのに、これが不可能。その結果下道を走ってのどかにゴールに向かうという作戦が頓挫。しかたないので推奨迂回コースである時速130kmの高速道路をリヨンに大きく迂回していくハメに。高速道路はスピードが高いので緊張して疲れ果てます。
フランスの旅もあとすこし。今日は郵便局さえ歴史を感じさせる田舎町へ。宿はバーの2階です。でも落ち着ける雰囲気で、部屋もきれいなので居心地はいいです。
この日はかなりハードな移動だったので、そしてこの旅で1回は食べておきたかったのでケバブ屋でテイクアウト。もちろん宗教面からアルコールは販売していないので、モンブランでもらったジンの小瓶を炭酸ジュースで割って飲んだらおいしいこと。
あ、ケバブ屋のポイントカードをもらいました。あと10回はこないような気がしますが。
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