【ツール・ド・フランス現場雑感】アルプス滞在最後の夜くらいは

ポガチャル、最悪のバッドデー…ビンゲゴーに総合で7分35秒差

第110回ツール・ド・フランスは7月19日、サンジェルベ・モンブラン〜クーシュベル間の166mで第17ステージが行われ、AG2Rシトロエンのフェリックス・ガル(オーストリア)が独走し、初出場で金星をつかんだ。

ポガチャル、プロ生活で最悪の1日 ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績では首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が、総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)に5分45秒の大差をつけてゴール。総合成績では7分35秒差となり、大会2連覇に大きく前進した。

アルプスでのし烈な戦い ©A.S.O. Pauline Ballet
ユンボ・ビスマがマイヨジョーヌ集団をコントロール ©A.S.O. Pauline Ballet
ポガチャルがビンゲゴーについていけたのはここまでだった ©A.S.O. Pauline Ballet
山岳賞ジャージを着るチッコーネ ©A.S.O. Pauline Ballet
フェリックス・ガルが初出場で初優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

マイヨジョーヌを確実に守ったビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet

ホテルは値段相応…そして早めに予約するのが正解

街道筋のエアコンもない古びたホテルで一泊。明け方になってクルマの通行が増えてきたころには窓も閉めようと思えるほど外気も冷えてきました。さすがに連日の高地ラン練習で身体が消耗しているため、この日は散歩。街道ではない方向に歩いていくと、オートバイのダートコースがあり、その横の川沿いに気持ちよさそうなサイクリングコースが通っていました。

これまでで最もプレスセンターらしくないプレスセンター

こんなところを自転車で走れたらいいですよね。おそらくアルベールビルからシャンベリーまで、反対側に行けばアヌシー湖まで走っていけるはずです。周囲は林間部なので夏でも太陽光がさえぎられ、熱中症にもならないと思います。

街道筋の、かつては栄えていたかもしれないホテル

すでにこの日のコースの半分まで来ているので、いったんアルベールビルまで戻り、そこからもう何度もクルマで走ったことのあるN90号線を南下。つまりアルプスの奥、ムーティエへ。ここからコースとなりますが、このコース沿いにこの日のホテルがあるので、予約確認のためにいったんフロントに顔を出しておきました。

2023ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

フランス入りするまで日程終盤のホテルを取っていなかったので、すでに手ごろなホテルは満室。この日は宿泊費1万7000円ですが、遠いところまで行くのも大変だろうとお金で解決しました。外見は古びていますが、水回りはきれいに改装されいるのが金額の高いホテルの特徴。とりわけシャワースペースがカーテンではなく、ガラスで覆われているのがありがたいです。カーテンって肌にまとわりつくので気持ちいいものではないですからね。

コース途中にこの日のホテルがあったので、念のため顔を出して予約確認

プレスセンターはスキーのジャンプ競技場。ノルディックではないですが、クーシュべルは2023年2月にアルペンスキーの世界選手権を開催したところです。レースも中盤のまったりしているころ、ジャンプ会場の人工芝にスプリンクラーで水が撒かれ、女子選手が練習を始めたので、取材陣も興味津々。まさにスキーリゾートでの夏場の戦いです。

今年はアルプスでの滞在が長く、かれこれ6日目。酷暑の日本のみなさんには申し訳ないですが、昨日をのぞいてほぼ快適に過ごしています。

練習が始まったんですけど…

ホテルにはプールがあって、その横のテラス席がレストラン。これまでスペイン、ポツンと一軒宿の夕食、ムール貝のレオン・ド・ブリュッセル、来来軒、、ベトナム料理の外食でしたが、アルプス最後にようやくフランス料理。

フランス料理の定義は、食後に「チーズは?」と聞かれればフランス料理です。

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