FRESH!「サイクリングチャンネル」でKINAN AACA CUPアーカイブ配信

東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」。レースの模様はインターネットストリーミングプラットフォーム・FRESH!の「サイクリングチャンネル」(運営:ロックオン)によって、アーカイブ配信中。ログインや個人情報の登録が不要で、パソコン・スマホどちらでも無料で見ることができる。

インターネットストリーミングプラットフォーム・FRESH!の「サイクリングチャンネル」

3月31日に行われた同第3戦、1-1カテゴリーは、キナンサイクリングの加藤康則ゼネラルマネージャーと鈴木新史アドバイザーが解説を務め、スタートからフィニッシュまで完全中継されているほか、その他カテゴリーについてもフィニッシュシーンが見られるようになっている。

KINAN AACA CUP 第3戦(FRESH!「サイクリングチャンネル」

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新城雄大がKINAN AACA CUP第3戦でシリーズ初優勝

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新城雄大がKINAN AACA CUP第3戦でシリーズ初優勝

キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は3月31日、2018年シーズン第3戦を愛知県新城市・鬼久保ふれあい広場で開催。1.4kmのコースを30周回するクリテリウムとして行われたメインレースの1-1カテゴリーは、レース前半で抜け出した3選手がそのまま逃げ切り。最後は上りスプリントを制したキナンの新城雄大がシリーズ初優勝を決めた。

KINAN AACA CUP第3戦で新城雄大がシリーズ初優勝 ©︎ KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2月に行われた第1戦、第2戦は岐阜県海津市の「国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コース」。場所を移して実施された今回は周囲にスポーツ施設やペンションが建ち、あらゆるアクティビティに取り組むことができるスポットが会場となった。

1周1.4kmのコースは、コントロールラインからしばらくはおおむね下り基調。ここで勢いに乗り、最終コーナーからフィニッシュにかけてのシケインを伴う急勾配の上りを一気に駆け上がる。ルートは全体的にワインディングで、鋭角コーナーも数カ所ある、クリテリウムならではのスピードコースが用意された。

キナンからは新城のほか、椿大志、塚本一樹、中西健児、雨乞竜己がエントリー。レースシーズンが本格化し、どの選手も上々のコンディションでこの日のクリテリウムへと臨んだ。

35選手が出走したトップカテゴリーの1-1は、スタートから次、また次とアタックの応酬。しばらくは決定打が出ないまま、出入りの激しい状況が続く。こうした中で、キナン勢は1周回目に設けられる周回賞「ファーストラップ賞」を椿が獲得。さらに、散発するアタックに対しては新城が積極的にチェックし、プロトンから抜け出す機会を図った。

その流れが大きく変化したのは11周回目。筧五郎(56サイクル)の動きをきっかけに、豊田勝徳(WAKO’S)、加藤淳一(Team光)が飛び出すことに成功。ここに新城が加わり、3人の逃げグループが形成される。さらに集団から中西と雨乞のキナン勢が前を行く3人へのブリッジを試みる。2周回進んだのちに中西が逃げグループにジョイン。これと入れ替わるように加藤が後方へと下がり、豊田、新城、中西がレースをリードした。

先を急ぐ3選手に対し、メイン集団も中盤以降は追撃のペースを上げてゆく。たびたびアタックがかかり、筧や榊原健一(ぴっとレーシングチーム)、佐藤大紀(中京大)らが前方への合流を目指すが、そのたびにスピードの上がるメイン集団へと引き戻される。逃げる3人とメイン集団とのタイム差は15秒前後で推移したまま終盤へと突入した。

逃げる側と追う側、一進一退の攻防は、リードを保ち続けた逃げグループ3人優勢の展開へ。それぞれ均等に先頭交代のローテーションを繰り返しながら、周回数をこなしてゆく。そして、約10秒の差をもってラスト1周回の鐘を聞いた。単騎の豊田に対し、先頭に2人送り込んだKINAN勢だが今回はシリーズ初優勝をかけて完全な個人戦の様相。3選手真っ向からのぶつかり合いは、長い下り区間で新城が先頭に出たまま前を譲らない。その勢いで最終の鋭角コーナーをクリアしフィニッシュへの上りへと入った。

上りスプリントとなった最終局面は、「トップで入れば抜かれることはないと思っていた」との読みが当たった新城に軍配。2位には中西、3位に豊田と続き、新城から7秒ほどの差でメイン集団がなだれ込むようにフィニッシュを迎えた。

スピード自慢3人による勝負を制し、シリーズ初優勝を決めた新城。レース後のインタビューでは、「読み方は違うけれど、同じ漢字の“新城(シンシロ)”で“新城(アラシロ)”が勝ててよかった」とユーモアたっぷりのコメントで会場を沸かせた。キナンとして、ワンツーフィニッシュを果たしたことはもとより、メイン集団内での出入りの激しい中でチャンスを見極めて動くシーンが多くあるなど、今後のUCI国際レースに向けても弾みとなる一戦だった。

スピード感満載のスリリングな勝負が好評の新城会場でのレースは、7月7日(土)開催の今シーズン第7戦にも予定されている。次戦(第4戦)は4月21日(土)に「国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コース」に戻って実施され、メインの1-1カテゴリーは102kmによって争われることとなっている。

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キナンがツアー・オブ・タイランド初参戦…目標は総合優勝

6日間のステージレース「ツアー・オブ・タイランド(Tour of Thailand)」が4月1日からタイで開催され、日本のキナンサイクリングが初出場する。総距離1080.9km。1チームの出場選手は6人だが、キナン勢は今回4人で出走する。

ツアー・オブ・タイランドに挑むキナンサイクリング ©︎ KINAN Cycling Team / Satoru KATO

出場メンバーとスタッフは3月30日に現地入り。31日は午前中から選手は早速練習に出かけ、スタッフは翌日からの準備に取りかかった。午後、練習から戻った選手はマッサージを受け、1日からのレースに備えている。また、チームミーティングでは、過去にツアー・オブ・タイランドで優勝経験のある中島康晴がポイントと注意点を説明。6日間の戦略を確認した。

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キナンの山本元喜と中島康晴がツアー・オブ・タイランドに参戦

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キナンの山本元喜と中島康晴がツアー・オブ・タイランドに参戦

「プリンセス・マハチャクリシリンドーンズカップ ツアー・オブ・タイランド(The Princess Maha Chakri Sirindhorn’s Cup Tour of Thailand)」が4月1日から6日にタイで開催され、キナンサイクリングは山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、中島康晴を派遣する。

ツアー・オブ・タイランドに出場するキナンチームのメンバー ©︎ KINAN Cycling Team

キナンチームにとって初出場となる大会は例年、スプリントや大人数の逃げが決まるなどハイスピードなレース展開となることが特徴として挙げられる。2018年は全6ステージ、総距離1080.9kmで争われる。最難関のクイーンステージと目されるのは、第3ステージ。美しい滝や数々の野生動物が姿を現すことで知られるカオヤイ国立公園の頂上フィニッシュが今大会唯一の本格山岳ステージとして設けられた。

キナンはこの大会での総合上位進出を目指し、クライマーのガルシア、グアルディオラ、ルバがメンバー入り。第3ステージを中心に上りでの勝負を見すえる。 平地・山岳問わず逃げや集団牽引、アシストとして計算できる山本、そして過去2度の個人総合優勝(2014年、2015年)の実績を誇る中島を起用。山本、ガルシア、グアルディオラ、ルバはツール・ド・ランカウイから、中島はツール・ド・とちぎからの連戦となる。

大会は国際登録における第3カテゴリー「UCIコンチネンタルチーム」のみの21チームがエントリーとなっているが、UCIアジアツアーでの経験・実績が豊富なチームがそろい、高いレベルの戦いとなることが予想される。メンバーは3月30日にタイ入りし、4月1日からのレースに臨む。

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雨乞竜己と中島康晴がツアー・オブ・ジャパンいなべプレサイクリングに参加

5月20~27日に開催される国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」に向け、第3ステージ(通称いなべステージ)の舞台である三重県いなべ市で4月22日にプレサイクリングイベントが開催される。このいなべステージのホームチームであるキナンサイクリングから、雨乞竜己と中島康晴がゲスト参加することが決定した。

©︎ KINAN Cycling Team

「KINAN Cycling Teamと走るTOJいなべ」と称したこのイベントでは、同いなべステージで実際に使われるコースで一般参加者とサイクリングを行い、レース本番時の応援に向けた予習やコース研究に役立ててもらおうとのねらいがある。サイクリング終了後には選手との交流会やサイン会、記念撮影といったお楽しみも予定している。

キナンから参加する雨乞と中島は、2017年に行われたいなべ市のサイクリング事業でもホストライダーを務めている。地元サイクリストからの人気・知名度の高い両選手と交流を深められるもも、このプレサイクリングイベントの大きな魅力。

この日は三重県東員町の「イオンモール東員」でも関連イベントが行われ、トークバトルにはゼネラルマネージャー加藤康則、計測機能付きの自転車によるタイムトライアルには雨乞、中島が出演する。
TOJいなべステージ公式ウェブ内の関連サイト

TOJいなべステージ開催記念プレサイクリングイベント
KINAN Cycling Teamと走るTOJいなべ

日時:4月22日(日)15:00~17:00(予定)
集合:阿下喜温泉(三重県いなべ市北勢町阿下喜788)
参加費:2000円(税込み)
内容:阿下喜温泉~TOJコース~阿下喜温泉 ※約1時間30分程度(選手との記念撮影、サイン会あり)
募集人数:30人
参加資格:中学生以上でスポーツ自転車・ヘルメット等は持参
申込期間:募集中~4月18日(水)
申込方法:スポーツエントリーにて受け付け

その他:傷害保険は主催者で加入するが、参加者自身も保険加入をしておくことが望ましい

問い合わせ:ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ実行委員会事務局(いなべ市役所商工観光課内) TEL0594-46-6309
共催:ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ実行委員会、KINAN Cycling Team

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新城雄大が逃げでレースを構築…雨乞竜己が6位。ツール・ド・とちぎ

ツール・ド・とちぎは最終日となる3月25日、栃木県北部の那須町から中部の真岡市まで147kmの第3ステージが行われた。

ツール・ド・とちぎ第3ステージで積極的な走りを見せた新城雄大 ©︎ KINAN Cycling Team / Satoru KATO

コース途中にスプリントポイントが1カ所、3級山岳が2カ所設定された。3級山岳以外にもうねるようなアップダウンが続く一方、コース終盤は平坦になるため、集団ゴールになる可能性が高かった。リアルスタート直後のアタック合戦に、キナンサイクリングの新城雄大、椿大志らが参戦。飛び出しと吸収を何度か繰り返したのち、新城とホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(スペイン、マトリックスパワータグ)、キム・クンス(韓国、LXサイクリングチーム)の3人が先行する。

メイン集団との差は30秒ほどまで開くが、それ以上差は広がらず、49km地点のスプリントポイントを前に吸収される。そこから再びアタック合戦が始まるが、抜け出せる選手がいないまま、61km地点にあるこの日最初の3級山岳に向けた登りに集団のまま入る。

この登りと頂上からの下りで集団が大きく割れ、30人ほどの集団が先行。その中から4人の逃げ集団が形成される。メイン集団との差は最大で2分近くまで開くが、リーダーチームのオーストラリアンサイクリングアカデミー・ライド・サンシャインコーストと、スプリント勝負に持ち込みたい愛三工業レーシングチームが協力して逃げを追走する。

残り20km、逃げ集団とメイン集団との差が1分を切ったところで、逃げ集団にいた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が単独アタック。メイン集団との差を1分まで広げる。しかしゴールに向けてメイン集団も加速。残り5kmを過ぎたところで岡はメイン集団に吸収される。最後は集団でのスプリント勝負となり、レイモンド・クレダー(チームUKYO)が優勝。キナンからは雨乞竜己がスプリント勝負に加わり、タイム差なしの6位に食い込んだ。中島康晴、塚本一樹もタイム差なしの集団ゴール。序盤に逃げた新城は9秒差の50位で完走。椿は残念ながら途中リタイアとなった。

1月のシャールジャ・ツアーから好調のまま今大会に臨んだキナンだったが、2017年のツール・ド・とちぎ個人総合2位だったエース、ジャイ・クロフォードを直前の怪我で失い、他チームと比較して数的不利な状況に立たされた。しかし残るメンバーが明確な役割と意識のもと、できうる限りの走りを見せ、一定の成果を残した。最終日の新城の果敢に逃げる姿は、厳しい局面でも攻める姿勢を忘れずに戦うチームスピリットの片鱗を見せた。

これに応えるように雨乞もゴール争いの数的不利な中、埋もれながらもスプリントに挑み6位と、今後のシーズン中に数多く控えるゴールスプリントへ向けてしっかりと手応えをつかんだ。

次戦の国際レースは4月1〜6日のツアー・オブ・タイランド。その後もUCIヨーロッパツアーへの出場が控えていて、引き続き春のシーズンでの活動を強化していく。

ツール・ド・とちぎ第3ステージ結果(147km)
1 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) 3時間16分6秒
2 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3 黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)
6 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
24 中島康晴(KINAN Cycling Team)
26 塚本一樹(KINAN Cycling Team)
50 新城雄大(KINAN Cycling Team) +9秒
DNF 椿大志(KINAN Cycling Team)

個人総合
1 マイケル・ポッター(オーストラリア、オーストラリアンサイクリングアカデミー・ライド・サンシャインコースト) 5時間46分16秒
2 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) +14秒
3 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +20秒
21 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1分38秒
43 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3分29秒
44 新城雄大(KINAN Cycling Team) +3分30秒
59 塚本一樹(KINAN Cycling Team) +4分39秒

椿大志

椿大志のコメント
すごく厳しいステージというわけではなかったものの、個人的にはDNFという結果に終わり、最終局面の雨乞のアシストができなかった。肝心のところで何もできず、非常に残念。雨乞はしっかりと集団スプリントをもがいて6位に入って、スプリンターとしての役割を果たした。一緒に練習をしていて世界レベルのスプリント力を持っているのを知っているし、彼を軸にしたレースというのも増えていくはずなので、その場面での動きにしっかり対応できるようにしたい。多くの方に期待と応援をしていただいたが、今回のレースでは思うような動きやアピールができずに終わってしまった。次回のレースでは、しっかりと応援に応えられる走りをしたい。

新城雄大

新城雄大のコメント
チームとして前日のような消極的なレースはしないということと、個人的にも攻めたいというのもあり、スタート直後からかなりトライしていった。結果、前半で数回の逃げに乗ることができたが、集団に容認されず捕まってしまった。後半は、雨乞さんのスプリントへ向けての動きに集中したが、最終局面でアシストができなかった。個人的な動きとしては悪くなかったと思うが、後半もう一仕事が必要だと感じた。今回は数的不利があるなかで中島さんの動きもあり、最終局面でのポジショニングはできていたので、うまくはまれば勝ちも遠くはないと感じている。個人的には、得意とする逃げの展開に磨きをかけていきたい。チームとしては、やはり雨乞さんのスプリントを成功させるような動きができるように連携を図っていきたい。

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