新田祐大がワールドカップ第5戦の男子ケイリンで3位に

2018-2019UCIトラックワールドカップ第5戦がニュージーランドのケンブリッジで1月18日に開幕。19日に行われた男子ケイリンで新田祐大が3位になった。

トラックワールドカップ第5戦を走る新田祐大 ©2019 JCF

全6戦で行われるUCIトラックワールドカップ。1月18日~20日にかけてニュージーランド・ケンブリッジで第5戦が行われ、大会2日目の19日に男子ケイリンの新田が銅メダルを獲得した。

新田は予選1着から順調に決勝へ進出。決勝は残り半周から猛然と追い上げを見せて僅差の3着に入った。ロンドン五輪代表で長く日本の短距離チームを牽引する存在ながら、個人として初のワールドカップでのメダル獲得。短距離チームの層の厚さを見せつけた。

「時間をかけてしまったのですけど、メダルを獲得することができた。日ごろからずっと応援してくださったファンの皆さん、スタッフ、家族みんなのおかげ」と新田。
「これに満足せず今後の日本の競輪・自転車競技のためにももっと活躍できるように頑張りたい」

トラックワールドカップ第5戦の男子ケイリン ©2019 JCF

男子ケイリン
1 エドワード・ドーキンス(ニュージーランド)
2 クェンティン・ラファルグ(フランス)
3 新田祐大(日本)
7 渡辺一成(JPC/日本)

トラックワールドカップ第5戦の男子ケイリンを制したエドワード・ドーキンス(ニュージーランド)を中央に左が2位クェンティン・ラファルグ(フランス)、右が3位新田祐大 ©2019 JCF

男子チームスプリント
6 日本(雨谷一樹、新田祐大、深谷知広) 43秒975(1回戦のタイム)

男子チームパーシュート
7 日本(窪木一茂、近谷涼、一丸尚伍、沢田桂太郎) 3分59秒073(1回戦のタイム)

脇本雄太がアジア選手権男子ケイリンで3回目の優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は大会2日目の1月10日、男子ケイリン決勝が行われ、脇本雄太が優勝した。2位はムハマド・シャローム(マレーシア)。3位に河端朋之、6位に新田祐大。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

アジア選手権トラック競技2日目は男子ケイリン、チームパーシュート決勝などが行われた。男子ケイリンは2018年世界選手権銀メダルの河端、ワールドカップで優勝した脇本、アジア大会銀メダルの新田の3選手が出場。決勝まで全員順当に進出した。

決勝は脇本がペーサー退避後からの先行でそのまま他を寄せつけずに完勝し、アジア選手権で3度目の金メダルを獲得。河端は3位、新田は6位となった。

●脇本雄太のコメント

アジア選手権で優勝するのも3回目、勝って当たり前という感じに思っている。1回戦、2回戦は思ったとおりのレースができなかったが、決勝は納得できるレースを心がけ、それができた。世界選手権へ向けてしっかり気持ちを入れ直し、また頑張りたいと思う。

アジア選手権男子ケイリン優勝の脇本雄太。右は3位河端朋之 ©2019 JCF

エリートのチームパーシュートは男女ともに予選を2位で通過して、決勝の相手は韓国。予選のタイム1位の相手にともに序盤は対等な走りを見せたが、後半に隊列が乱れて失速。韓国に追い抜かれ、男女ともに銀メダルに終わった。チームパーシュートはオリンピック出場枠獲得に向けて最低限のポイントは得たものの、残るワールドカップでの上位入賞が求められる厳しい立ち位置が続く。

男子チームパーシュートのジュニアは決勝でカザフスタンとの接戦を制した。

アジア選手権男子チームパーシュートで日本(窪木、近谷、一丸、橋本)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

男子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(窪木一茂、近谷涼、一丸尚伍、橋本英也)

アジア選手権女子チームパーシュートで日本(中村、梶原、古山、吉川)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

女子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(中村妃智、梶原悠未、古山稀絵、吉川美穂)

アジア選手権ジュニア男子チームパーシュートで日本(高橋、四宮、岡本、生野)が4分17秒298で優勝 ©2019 JCF

ジュニア男子チームパーシュート

1 日本(高橋舜、四宮寛人、岡本勝哉、生野優翔)4分17秒298

ジュニア女子オムニアム

2 内野艶和

トラックワールドカップ第4戦の男子ケイリンでブフリ優勝、ボス3位

2018-2019トラックワールドカップ第4戦は12月15日に男子ケイリンの決勝が行われ、第3戦ベルリン大会で優勝したマティエス・ブフリ(オランダ)が優勝した。出場は27人。日本チームはマイアミ合宿中のため出場せず。

ケイリン優勝のマティエス・ブフリを中央に、左が2位アワン、右が3位ボス

同じオランダのテオ・ボスとともにビートサイクリングに所属するブフリ。1回戦を1着、準決勝を1着で決勝に進出し、その決勝でも1着となって完全優勝した。レースはボスが先行し、ブフリが絶妙のタイミングでスパート。1、2位独占は果たせなかったが、表彰台に2人が上る結果に。

「このあとのワールドカップ2戦は欠場し、2019年2月末に行われる世界選手権に照準を合わせていきたい」とブフリ。

小林優香がケイリン初のメダルを獲得したトラックワールドカップ第3戦はNHK BS1で12月19日放送

NHK BS1でトラックワールドカップ第3戦の放送が12月19日(水)午前10時から同49分まで予定されることが決まった。臨時ニュースなどで変更される可能性もある。

小林優香がワールドカップ第3戦で銅メダル ©2018 JCF

日本発祥のオリンピック種目「ケイリン」。日本のガールズケイリンで活躍する小林優香が今回女子ケイリンで日本選手史上
初のメダルを獲得した。今回の女子ケイリンに出場したのは小林と太田りゆ。2020東京オリンピックに向けて着実に実力を伸ばしている女子選手たちのレースをメインにベルリンで行われた激闘を伝える。

このほか、番組内では限界まで自分を追い込む1kmタイムトライアル、そして1対1の対戦で先着を争うスプリント、さらに2018年6月、事故で半身不随の大けがを負った世界最強の女性スプリンター、クリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)のインタビュー、現在の様子などを紹介。

ワールドカップ第3戦の女子ケイリンを走る小林優香 ©2018 JCF

NHK BS1でトラックワールドカップに関する詳細サイト

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝

脇本雄太(競輪選手)がフランスのパリ郊外にあるサンカンタンアンイブリーヌで10月20日に開催された2018-2019UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝した。大会は3日間で、日本のトラック競技界で最も期待を集める男子ケイリンは2日目に決勝が行われた。

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンでトップフィニッシュ ©2018 JCF

日本からは前シーズンの世界選手権で銀メダルを獲得した河端朋之(競輪選手)と、2017-2018ワールドカップ第4戦優勝の脇本が出場。ワールドカップでは今大会から2020東京オリンピックのオリンピックポイント対象大会となり、各国主力級がそろうハイレベルな戦いとなるなか、脇本が見事に優勝。

河端朋之は準決勝4位で決勝進出を逃して10位。日本はトップ10に2選手が入る唯一の国となり、オリンピック出場へ向け貴重なポイントを獲得した。ワールドカップ第2戦は10月26日からカナダで行われる。日本ナショナルチームには中距離チームも加わる。

UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンを走る脇本雄太 ©2018 JCF

脇本雄太のコメント
2017年12月のワールドカップで獲得した金メダルがまぐれじゃないと証明できてうれしかった。これでオリンピックのメダルに自分の中で1歩近づいと思っている。

脇本雄太がUCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンで優勝 ©2018 JCF

UCIトラックワールドカップ第1戦のケイリンを制した(中央)。左が2位エドワード・ダウキンス、右が3位クリストフ・マクセル ©2018 JCF

ケイリンの世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデレがビートサイクリング加入

ケイリンの世界チャンピオンである22歳のベルギー期待の女子トラック選手、ニッキー・デグレンデレがビートサイクリングクラブに加入した。10月15日にチームが発表した。

ケイリンの世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデレ ©BEAT Cycling Club

「ビートサイクリングクラブに加入して練習することの意地は大きい。とりわけ次のシーズンは2020東京オリンピックに向けての重要なステップとなるので、経験豊富なチームメートと一緒にレベルアップを目指したい」とデグレンデレ。

ビートサイクリングクラブはオランダのテオ・ボスやマタイス・ブフリ、ロイ・ファンデンベルクらトラック競技のトップ選手が所属するUCIプロコンチネンタルチーム。ケイリン発祥の日本での活動も多く、デグレンデレも短期登録選手として日本のガールズケイリンに参戦した経験もある。