2023ジロ・デ・イタリア出場選手リスト

©Marco Alpozzi/LaPresse

2023ジロ・デ・イタリア出場176選手

スーダル・クイックステップ
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)
2 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア)
3 マティア・カッタネオ(イタリア)
4 ヨセフ・チェルニー(チェコ)
5 ヤン・ヒルト(チェコ)
6 ピーテル・セリー(ベルギー)
7 イラン・ファンウィルデル(ベルギー)
8 ルイス・フェルヴァーケ(ベルギー)

レムコ・エヴェネプール ©Fabio Ferrari/LaPresse

AG2Rシトロエン
11 オレリアン・パレパントル(フランス)
12 アレックス・ボーダン(フランス)
13 ミカエル・シュレル(フランス)
14 ポール・ラペラ(フランス)
15 ヴァランタン・パレパントル(フランス)
16 ニコラ・プロドム(フランス)
17 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア)
18 ローレンス・ワーバス(米国)

AG2Rシトロエン ©Fabio Ferrari/LaPresse

アルペシン・ドゥクーニンク
21 ステファノ・オルダーニ(イタリア)
22 ニコラ・コンチ(イタリア)
23 カーデン・グローブス(オーストラリア)
24 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ)
25 セネ・レイセン(ベルギー)
26 オスカル・リースビーク(オランダ)
27 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)
28 ラモン・シンケルダム(オランダ)

アルペシン・ドゥクーニンク ©Fabio Ferrari/LaPresse

アスタナ・カザクスタン チーム
31 マーク・カヴェンディッシュ(英国)
32 サムエーレ・バティステッラ(イタリア)
33 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国)
34 ジャンニ・モスコン(イタリア)
35 ワジム・プロンスキー(カザフスタン)
36 ルイスレオン・サンチェス(スペイン)
37 クリスティアン・スカローニ(イタリア)
38 シモーネ・ヴェラスコ(イタリア)

アスタナ・カザクスタン チーム ©Fabio Ferrari/LaPresse

バーレーン・ヴィクトリアス
41 ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
42 新城幸也(日本)
43 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)
44 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
45 ジョナサン・ミラン(イタリア)
46 アンドレア・パスクアロン(イタリア)
47 ヤシャ・ズッタリン(ドイツ)
48 エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)

バーレーン・ヴィクトリアス ©Fabio Ferrari/LaPresse

ボーラ・ハンスグローエ
51 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)
52 ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)
53 チェザーレ・ベネデッティ(イタリア)
54 ニコ・デンツ(ドイツ)
55 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
56 レナード・ケムナ(ドイツ)
57 パトリック・コンラッド(オーストリア)
58 アントン・パルツァー(ドイツ)

アレクサンドル・ウラソフ ©Massimo Paolone/LaPresse

コフィディス
61 シモーネ・コンソンニ(イタリア)
62 フランソワ・ビダール(フランス)
63 トマ・シャンピオン(フランス)
64 ダヴィデ・チモライ(イタリア)
65 アレクサンドル・ドゥレットル(フランス)
66 ヨナタン・ラストラ(スペイン)
67 レミ・ロシャス(フランス)
68 ユーゴ・トゥミール(フランス)

コフィディス ©Fabio Ferrari/LaPresse

EFエデュケーション・イージーポスト
71 リゴベルト・ウラン(コロンビア)
72 ヨナタン・カイセド(エクアドル)
73 ヒュー・カーシー(英国)
74 ジェフェルソン・セペダ(エクアドル)
75 ステファン・デボッド(南アフリカ)
76 ベン・ヒーリー(アイルランド)
77 アルベルト・ベッティオル(イタリア)
78 マグナス・コルト(デンマーク)

EFエデュケーション・イージーポスト ©Fabio Ferrari/LaPresse

エオーロ・コメタ
81 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア)
82 ダヴィデ・バイス(イタリア)
83 マッティア・バイス(イタリア)
84 エリック・フェッター(ハンガリー)
85 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)
86 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア)
87 ミルコ・マエストリ(イタリア)
88 ディエゴ・セビーリャ(スペイン)

エオーロ・コメタ ©Fabio Ferrari/LaPresse

グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ
91 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア)
92 ルカ・コヴィリ(イタリア)
93 ダヴィデ・ガッブロ(イタリア)
94 フィリッポ・マーリ(イタリア)
95 マルティン・マルチェルージ(イタリア)
96 ヘノック・ムルブラン(エリトリア)
97 アレッサンドロ・トネッリ(イタリア)
98 サムエーレ・ゾッカラート(イタリア)

グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ ©Fabio Ferrari/LaPresse

グルパマFDJ
101 ティボー・ピノ(フランス)
102 ブルーノ・アルミライル(フランス)
103 イグナタス・コノヴァロヴァス(リトアニア)
104 シュテファン・キュング(スイス)
105 ファビアン・リーンハルト(スイス)
106 ルディ・モラール(フランス)
107 ジェイク・スチュワート(英国)
109 ラルス・ファンデンベルフ(オランダ)

ティボー・ピノ ©Massimo Paolone/LaPresse

イネオス・グレナディアーズ
111 テイオ・ゲイガンハート(英国)
112 テイメン・アレンスマン(オランダ)
113 ローレンス・デプルス(ベルギー)
114 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
115 サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア)
116 パヴェル・シヴァコフ(ロシア)
117 ベン・スウィフト(英国)
118 ゲラント・トーマス(英国)

イネオス・グレナディアーズ ©Fabio Ferrari/LaPresse

アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ
121 ロレンツォ・ロータ(イタリア)
122 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア)
123 スヴェンエリック・ビーストルム(ノルウェー)
124 ローレンス・ハイス(ベルギー)
125 アルネ・マーリッツ(ベルギー)
126 シモーネ・ペティッリ(イタリア)
127 ローレンス・レックス(ベルギー)
128 レイン・タラマエ(エストニア)

アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ ©Fabio Ferrari/LaPresse

イスラエル・プレミアテック
131 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)
132 セバスチャン・バーウィック(オーストラリア)
133 サイモン・クラーク(オーストラリア)
134 マルコ・フリーゴ(イタリア)
135 デレク・ジー(カナダ)
136 マシュー・リッチテッロ(米国)
137 マッズ・ウルスシュミット(デンマーク)
138 スティーブン・ウィリアムズ(英国)

イスラエル・プレミアテック ©Fabio Ferrari/LaPresse

ユンボ・ヴィスマ
141 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
142 エドアルド・アッフィニ(イタリア)
143 クーン・ボウマン(オランダ)
144 ローハン・デニス(オーストラリア)
145 ミヒェル・ヘスマン(ドイツ)
146 セップ・クス(米国)
147 トーマス・グローグ(英国)
148 サム・オーメン(オランダ)

プリモシュ・ログリッチ ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

モビスター チーム
151 フェルナンド・ガビリア(コロンビア)
152 ウィリアム・バルタ(米国)
153 マックス・カンター(ドイツ)
154 オスカル・ロドリゲス(スペイン)
155 ホセ・ロハス(スペイン)
156 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア)
157 アルベルト・トレス(スペイン)
158 カルロス・ベローナ(スペイン)

モビスター チーム ©Fabio Ferrari/LaPresse

チーム アルケア・サムシック
161 ワレン・バルギル(フランス)
162 マキシム・ブエ(フランス)
163 ダヴィド・デッケル(オランダ)
164 ティボー・ゲルナレック(フランス)
165 ミヘル・リース(ルクセンブルク)
166 アラン・リウー(フランス)
167 クレモン・ルッソ(フランス)
168 アレッサンドロ・ヴェッレ(イタリア)

チーム アルケア・サムシック ©Fabio Ferrari/LaPresse

チーム コラテック
171 ヴァレリオ・コンティ(イタリア)
172 ニコラス・ダッラヴァッレ(イタリア)
173 ステファノ・ガンディン(イタリア)
174 アレッサンドロ・イアッキ(イタリア)
175 アレクサンダー・コニシェフ(イタリア)
176 チャーリー・クオーターマン(英国)
177 ヴェリコ・ストイニッチ(セルビア)
178 カレル・ヴァチェク(チェコ)

チームコラテック ©Fabio Ferrari/LaPresse

チームDSM
181 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー)
182 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア)
183 ヨナス・ヴィデバーグ(ノルウェー)
184 ニクラス・メルクル(ドイツ)
185 マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ)
186 フロリアン・ストーク(ドイツ)
187 マーティン・トゥスフェルト(オランダ)
188 ハルム・ファンハウケ(ベルギー)

チームDSM ©Fabio Ferrari/LaPresse

チーム ジェイコ・アルウラー
191 マイケル・マシューズ(オーストラリア)
192 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
193 エディ・ダンバー(アイルランド)
194 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア)
195 ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア)
196 カラム・スコットソン(オーストラリア)
197 キャンベル・スチュアート(ニュージーランド)
198 フィリッポ・ザナ(イタリア)

チーム ジェイコ・アルウラー ©Fabio Ferrari/LaPresse

トレック・セガフレード
201 マッズ・ピーダスン(デンマーク)
202 アマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア)
203 ダーン・ホーレ(オランダ)
204 アレックス・キルシュ(ルクセンブルク)
205 バウケ・モレマ(オランダ)
206 トムス・スクインシュ(ラトビア)
207 ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア)
208 オット・フェルハールデ(ベルギー)

マッズ・ピーダスン ©Marco Alpozzi/LaPresse

UAEチームエミレーツ
211 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
212 パスカル・アッカーマン(ドイツ)
213 アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア)
214 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア)
215 ライアン・ギボンズ(南アフリカ)
216 ブランドン・マクナルティ(米国)
217 ディエゴ・ウリッシ(イタリア)
218 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア)

UAEチームエミレーツ ©Fabio Ferrari/LaPresse

メリダがオンラインショップ限定ジロ・デ・イタリア応援キャンペーン

メリダジャパンが5月6日から28日まで開催される2023年最初の3大グランツール「ジロ・デ・イタリアに出場するTeam BAHRAIN VICTORIOUSを応援するため、MERIDA ONLINE SHOP 限定で【ジロ・デ・イタリア応援キャンペーン】を開催する

キャンペーンはMERIDA ONLINE SHOP限定で対象車種を購入した先着30人に2023 Season BAHRAIN VICTORIOUSジャージ上下セット・グローブ・サイクリングキャップの計4点(47,630円相当)のグッズをプレゼントする。

対象車種
SCULTURA 8000 / SCULTURA RIVAL-EDITION SCULTURA 6000 / SCULTURA 5000 / SCULTURA 4000 REACTO TEAM / REACTO 9000 / REACTO RIVAL-EDITION REACTO 6000 / REACTO 4000 SCULTURA ENDURANCE 6000 / SCULTURA ENDURANCE 5000 SCULTURA ENDURANCE 4000 SILEX+ LIMITED / SILEX 4000

●メリダオンラインショップのホームページ

ジロ・デ・イタリアにエベネプール、ログリッチ…出場選手発表

第106回ジロ・デ・イタリアが5月6日から28日まで開催され、現世界チャンピオンのレムコ・エベネプール(23)=ベルギー、スーダル・クイックステップ=、プリモシュ・ログリッチ(33)=スロベニア、ユンボ・ビスマ=らが出場する。4月27日に主催者が出場選手リストを公表した。

2022ジロ・デ・イタリア第20ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

前年の覇者ヒンドレーは欠場、日本勢なし

前年の覇者ジャイ・ヒンドレーは欠場。過去の総合優勝者は2020年大会を制したテイオ・ゲイガンハートのみ。イネオスグレナディアーズはゲラント・トーマスも加わった。

2013年と2014年に総合2位となったリゴベルト・ウラン、2017年総合4位のティボー・ピノ、2020年に15日間首位を守ったハオ・アルメイダらがマリアローザをねらう。

2023ジロ・デ・イタリア日程

5月6日(土) 第1ステージ コスタデイトラボッキ 19.6km(個人タイムトライアル)★
5月7日(日) 第2ステージ テラーモ〜サンサルボ 201km
5月8日(月) 第3ステージ バスト〜メルフィ 216km★★
5月9日(火) 第4ステージ ベノーサ〜ラーゴラチェーノ 175km★★
5月10日(水) 第5ステージ アトリパルダ〜サレルノ 171km★
5月11日(木) 第6ステージ ナポリ〜ナポリ 162km★
5月12日(金) 第7ステージ カプーア〜グランサッソ・ディタリア 218km★★★
5月13日(土) 第8ステージ テルニ〜フォッソンブローネ 207km★★
5月14日(日) 第9ステージ サビニャーノ・シュルルビコーネ〜チェゼナ 35.0km(個人タイムトライアル)★★★
5月15日(月) 休養日
5月16日(火) 第10ステージ スカンディアーノ〜ビアレッジョ 196km★
5月17日(水) 第11ステージ カマイオーレ〜トルトーナ 219km★
5月18日(木) 第12ステージ ブラ〜リボーリ 179km★★
5月19日(金) 第13ステージ ボルゴフランコ・ディブレア〜クランモンタナ 207km★★★
5月20日(土) 第14ステージ シエッレ〜カッサーノマニャーゴ 193km★
5月21日(日) 第15ステージ セレーニョ〜ベルガモ 195km★★★
5月22日(月) 休養日
5月23日(火) 第16ステージ サッビオキエーゼ〜モンテボンドーネ 203km★★★
5月24日(水) 第17ステージ ペルジーネバルスガーナ〜カオルレ 195km
5月25日(木) 第18ステージ オデルツォ〜バルディゾルド 161km★★★
5月26日(金) 第19ステージ ロンガローネ〜トレチメディラバレド 183km★★★
5月27日(土) 第20ステージ タルビジオ〜モンテルッサーリ 18.6km(個人タイムトライアル)★★★
5月28日(日) 第21ステージ ローマ〜ローマ 135km

★は難易度

2023ジロ・デ・イタリア区間距離が最終のものに修正

2023ジロ・デ・イタリア公式サイトが各ステージの競技距離を最終のものに修正した。これまでは発表時の暫定距離だったが、コースを検証して安全性などを確保したルートを確定。改めて各ステージの正式な距離を通達することなく修正した。

2023ジロ・デ・イタリアのコース

5月6日(土) 第1ステージ コスタデイトラボッキ 19.6km(個人タイムトライアル)★
5月7日(日) 第2ステージ テラーモ〜サンサルボ 201km
5月8日(月) 第3ステージ バスト〜メルフィ 216km★★
5月9日(火) 第4ステージ ベノーサ〜ラーゴラチェーノ 175km★★
5月10日(水) 第5ステージ アトリパルダ〜サレルノ 171km★
5月11日(木) 第6ステージ ナポリ〜ナポリ 162km★
5月12日(金) 第7ステージ カプーア〜グランサッソ・ディタリア 218km★★★
5月13日(土) 第8ステージ テルニ〜フォッソンブローネ 207km★★
5月14日(日) 第9ステージ サビニャーノ・シュルルビコーネ〜チェゼナ 35.0km(個人タイムトライアル)★★★
5月15日(月) 休養日
5月16日(火) 第10ステージ スカンディアーノ〜ビアレッジョ 196km★
5月17日(水) 第11ステージ カマイオーレ〜トルトーナ 219km★
5月18日(木) 第12ステージ ブラ〜リボーリ 179km★★
5月19日(金) 第13ステージ ボルゴフランコ・ディブレア〜クランモンタナ 207km★★★
5月20日(土) 第14ステージ シエッレ〜カッサーノマニャーゴ 193km★
5月21日(日) 第15ステージ セレーニョ〜ベルガモ 195km★★★
5月22日(月) 休養日
5月23日(火) 第16ステージ サッビオキエーゼ〜モンテボンドーネ 203km★★★
5月24日(水) 第17ステージ ペルジーネバルスガーナ〜カオルレ 195km
5月25日(木) 第18ステージ オデルツォ〜バルディゾルド 161km★★★
5月26日(金) 第19ステージ ロンガローネ〜トレチメディラバレド 183km★★★
5月27日(土) 第20ステージ タルビジオ〜モンテルッサーリ 18.6km(個人タイムトライアル)★★★
5月28日(日) 第21ステージ ローマ〜ローマ 135km

★は難易度

トヨタがジロ・デ・イタリアと契約延長…2023年から2025年まで

自動車メーカーのトヨタが自転車レースのジロ・デ・イタリア、そのeバイク部門のジロEと2023年から2025年までのパートナーシップ契約延長を発表した。

ジロ・デ・イタリアとパートナー契約を延長したトヨタ ©Fabrizio Corradetti/LaPresse

トヨタは、5月6日から28日まで行われる第106回ジロ・デ・イタリアに協賛。大会の投入するのは全電動化シリーズで、50台の新しいトヨタbZ4X、トヨタbZの初期モデルを含む50台以上の車両がレースに帯同する。

トヨタbZ4Xs ©Fabrizio Corradetti/LaPresse

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSは2019年から開催レースでトヨタを使用している。

トヨタRAV4 ©Fabrizio Corradetti/LaPresse

●ジロ・デ・イタリアのホームページ

ジロ・デ・イタリア公式バイクとなったコルナゴはどんなブランドなのか

イタリアの自転車メーカー、コルナゴがジロ・デ・イタリアのオフィシャルバイクとなった。自転車競技界最強のエディ・メルクスや現世界ランキング1位タデイ・ポガチャルが愛用する自転車の歴史をまとめてみた。

コルナゴ私邸のエントランスにある雨水桝はブランド象徴のクローバー型

自転車競技の歴史を書きつづってきたイタリアブランド

2008年に調べたデータだが、それまでの40年間で合計140のプロチーム、2500人の選手に機材供給。累積7000勝を挙げてきたコルナゴブランド。語り尽くせぬほどのエピソードのなかで、記憶にとどめておきたいものをここに紹介。

いろんな選手に関わってきたが、
メルクスのために働けたのが大きな喜び。
1年で26本もフレームを作ったことがある。
ブリュッセルの自宅から朝早くやってきて
すぐに持ち帰ってくれたものだ……。

創業者エルネスト・コルナゴ。すべての転機は落車骨折

エルネスト・コルナゴは1932年に農家の長男として誕生。11歳のときに地元カンビアーゴの工場で働き始め、そこで初めての溶接を経験した。

1945年11月25日には大手自転車メーカーとして知られたミラノの工房グロリアの見習いとなる。その翌年には選手としてレース活動を始めている。

小柄な体格ながら将来性あふれる有望な選手だった。15歳のときにロードレースで初勝利。以後、コッパ・カルディローラを含め13勝を挙げるのだが、それがエルネストの選手としての全実績だ。

コルナゴのニコラ・ロジンCEO。セッレロイヤルやフィジークを統率してきた経営者だ ©LaPresse

それというのも20歳を目前としたミラノ〜ブセットのレース中に落車。左足を骨折してしまい、60日間をギブスで過ごし、競技生活断念せざるを得なくなった。

しかしこのギブス生活を強いられているとき、グロリアでホイール組み作業を教えてもらうことになった。翌年にはグロリアを出て、カンビアーゴの小部屋を借り、自転車製造修理の下請け業を始める。コルナゴの歴史はここに始まるのだった。

堅実なメカニックとして自転車界で修業を積んだ

1954年、正式に自らの名前を冠した店をオープンする。

そんなコルナゴの名前が自転車界で有名になったきっかけは、ニベアチームのプロ選手だったフィオレンツォ・マーニとの出会いだった。

マーニはその当時、供給された自転車が身体に合わなかったため、足の故障に苦しんでいた。ある日、使用していた自転車を持ってカンビアーゴを訪れるのだが、エルネストがクランクを調整すると、数日後にはマーニの足の痛みが消えうせたという。

スター選手は一瞬にしてこのメカニックの腕のよさを見抜いた。

マーニの要請でエルネストはチームメカニックとしてジロ・デ・イタリアに帯同するようになる。

エルネストはこうしたメカニックとしての活動をするかたわら、自転車作りにも継続して情熱を注ぎ続けた。1958年にはコルナゴバイクに乗ったルイージ・アリエンティがローマ五輪のトラック競技で優勝する。これがコルナゴにとって初のビッグレースでの優勝だった。

ペイント職人が塗装ガンでいたずら書きしたエルネスト・コルナゴ氏。2021年にコルナゴ社を勇退

伝説となるクローバーマークの誕生

1959年には幼なじみのジョルジオ・アルバーニのすすめで、1973年まで所属することになるモルテーニのメカニックとして迎えられる。ジャンニ・モッタやミケーレ・ダンチェッリらスーパースターを陰で支える役どころをこなす。

さらに1964年からはイタリアナショナルチームのメカニックとして数年を過ごす。1966年にはモルテーニのジャンニ・モッタがジロ・デ・イタリアで優勝するのだが、それを陰で支えたのもエルネストだった。

1970年3月19日。ミケーレ・ダンチェッリがミラノサンレモを制したのち、クローバーマークをブランドのシンボルに採用した。以来そのマークを見ればイタリア人ならコルナゴとひと目で分かるほどの孤高の存在となる。

自転車競技史上最強の男との運命的出会い

1971年にモルテーニは自転車競技界最強の選手といわれるエディ・メルクスを迎える。この出会いはエルネストにとって、そして同時にコルナゴというブランドにとって非常に重要なものだった。

コルナゴ社の会議室にあるテーブル脚はカーボン製のバトンホイールだった

エルネストは多くの選手に関わってきたが、メルクスのために働けたのが大きな喜びだったという。フレームのサイズにシビアだったメルクスのために1年で26本もフレームを作ったことがある。

メルクスは1972年10月25日、メキシコシティで最先端の新素材を使用したコルナゴ製の超軽量マシンでアワーレコードの新記録を達成した。このとき使用されたリブ入りフレームはすぐに市販モデルに取り入れられるのだが、以来他メーカーが驚くほどの画期的イノベーションを次々と市場に投入していった。(続く)