カベンディッシュが初勝利の地で32勝目【ツール・ド・フランス6S】

第108回ツール・ド・フランスは7月1日、ツール〜シャトールー間の距離160.6kmで第6ステージが行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのマーク・カベンディッシュ(英国)が大集団のゴール勝負を制し、第4ステージに続き2勝目。大会通算32勝目を挙げた。

2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は同タイムの34位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。

世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ ©A.S.O. Pauline Ballet
第6ステージのスタート地点で待つマイヨジョーヌのファンデルプール ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
アンボワーズを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
リオ五輪の金メダリスト、グレッグ・ファンアーベルマートが逃げる ©A.S.O. Charly Lopez
大会通算32勝目を2008年に初勝利を挙げたシャトールーで達成したカベンディッシュ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

新人賞ジャージを着るポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet

第5ステージにもどる≪≪   ≫≫第7ステージにすすむ

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

ツール・ド・フランスは悠久のロワール川へ…古城と自転車道と

2021ツール・ド・フランスは7月1日にツール〜シャトールー間で第6ステージが、2日にベルゾンをスタートする第7ステージが行われる。ロワール川沿いにある数々の古城が国際映像で映し出されるのは間違いない。

ブールジュの町はずれにあるベリー運河沿いに気持ちのいいサイクリングロードがある ©AD2T

ロワール渓谷周辺280kmは「ロワールの古城群」としてユネスコ世界遺産に指定されていて、シャンボール城やシュノンソー城などの観光名所が人気だ。

2021ツール・ド・フランス第7ステージの25.8km地点にあるブールジュ ©Ch. Mouton
第7ステージの25.8km地点、ブールジュのカテドラル ©AD2T

こういた古城をツール・ド・フランスは通過していくが、知られざるロワール情報として、トログロディット(洞窟住居)がある。

チュフォーと呼ばれる石灰岩を建築材として切り出した跡を、キノコ栽培場、ワイン貯蔵庫はもちろん、おしゃれな民宿(シャンブルドット)として使われている。

トログロディット(洞窟住居)はシャンブルドットというホテルタイプで宿泊できる ©Jean-Christophe COUTAND

第6ステージのパレード区間が終わり、KMゼロ地点を通過して500m走ったところにあるロシュコルボン Rochecorbon にある。

ベリー運河のグラベルロード。現地のレンタルサイクルはタイヤが太めなので快適に飛ばせる ©AD2T
第6ステージの41.9km地点にあるシュノンソー城と、シェール川沿いのサイクリングコース ©Jean-Christophe COUTAND

フランスでサイクリングするならロワール川沿い

サイクリストなら、ロワール川沿いのサイクリングロード、ロワール・ア・ベロが世界各国からのサイクリング旅行者を楽しませてくれる。自転車レンタル+お宿+食事+コース説明のガイドブックがセットになった至れり尽くせりパックがおすすめ。
●ロワール・ア・ベロのホームページ

その名もシャトーロワイヤル。ロワール川沿いにはこんな古城がいっぱいある ©Loïc Lagarde

●J SPORTSの連載コラム
Tourの景色に誘われて | ロワール

●フランス観光開発機構のホームページ

ポガチャル最速、ファンデルプール首位死守【ツール・ド・フランス5S】

第108回ツール・ド・フランスは6月30日、シャンジェ〜ラバル・エスパスメイエンヌ間の27.2kmで第5ステージとして個人タイムトライアルが行われ、前年の総合優勝者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が32分00秒の最速タイムをたたき出して区間勝利。大会通算4勝目を挙げた。

2021ツール・ド・フランス第5ステージでトップタイムを記録したポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は31秒遅れの区間5位。総合成績でポガチャルを8秒上回り、首位選手に与えられるマイヨジョーヌを守った。

バイクエクスチェンジのアムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー)がスタート ©A.S.O. Charly Lopez
クリストファー・フルーム ©A.S.O. Charly Lopez
ボーラ・ハンスグローエのニルス・ポリッツ(ドイツ) ©A.S.O. Pauline Ballet
ジュリアン・アラフィリップをトリコロール旗が声援 ©A.S.O. Pauline Ballet
ファンデルプールがマイヨジョーヌを守った ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

フランス期待のブノワ・コスヌフロワ(AG2Rシトロエン) ©A.S.O. Charly Lopez

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🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

カベンディッシュ5年ぶり通算31勝【ツール・ド・フランス4S】

第108回ツール・ド・フランスは6月29日、ルドン〜フジェール間の150.4kmで第4ステージが行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのマーク・カベンディッシュ(英国)が大集団のゴール勝負を制し、5年ぶり31回目の区間勝利を挙げた。

カベンディッシュが区間通算31勝目 ©A.S.O. Charly Lopez

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は同タイムの12位でゴールして首位のマイヨジョーヌを守った。

2021年は3ステージをかけてブルターニュ半島の4県を回った ©A.S.O. Charly Lopez
シャトジロン城の前を走るファンデルプール ©A.S.O. Charly Lopez
ピエールリュック・ペリションとブレント・ファンムールが逃げ続ける ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第4ステージでラ・ミノトリーを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
スタート前の取材もソーシャルディスタンスで ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ゴール150m手前で捕まったブレント・ファンムールが敢闘賞 ©A.S.O. Charly Lopez

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2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

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2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

ツール・ド・フランスを計測するティソの腕時計に注目

ツール・ド・フランスの公式タイムキーパーを務めるTISSOT(ティソ)が、 アモリー・スポルト・オルガニザシオン(A.S.O.)とのパートナーシップ契約更新を発表。ブエルタ・ア・エスパーニャを含めて今後も計測を担当していく。

ティソ スーパースポーツ クロノ ツール・ド・フランス スペシャルエディション

世界で最も権威ある自転車レースの公式タイムキーパーであり、 25年来UCI(国際自転車競技連合)のパートナーを務めるティソは、 ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャをはじめとするA.S.O.が主催するビッグレースとのパートナーシップ契約を更新した。

創業以来168年の長い歴史の中でINNOVATORS BY TRADITION(伝統に根ざし、 伝統を打ち破るイノベーター)として世界中で愛されるウォッチメーカーとしての地位を確立してきたティソは、レースの主催者、アスリート、サイクルロードレースファンのリクエストに応え、極めて高精度の時間計測、スコアリング、ランキング、統計に必要とされるソリューションを提供している。

ツール・ド・フランスでは、ゴール地点での前輪のコンマ1秒、あるいはコンマ1cmの差で勝負が決まることがある。勝利と敗北の時間差を計算するには、技術的なツールが必要であり、 ティソは1938年に初めてスポーツ計時に携わって以来、開発、技術革新、改良を重ねてきた。 

レースではスプリントフィニッシュが肉眼では分析できない場合、高度な技術を駆使して重要な審判の役割を果たす。最も権威あるこのサイクルロードレースの主催者や出場選手、レースの観戦者やテレビ視聴者に信頼のおける結果を提供するために、ティソは1秒間に1万枚の画像を撮影できる高速度カメラを各ステージのフィニッシュラインに設置。

「フォトフィニッシュ」が可能な複数のデバイスを用い、計時だけでなく、スコアリング、ランキング、統計に関するすべての情報を数秒で提供している。 

品番:T125.617.17.051.00 5万2800円

コンマ1秒を争う計測には卓越した組織力と献身的な努力が求められる。世界最高峰の自転車レースであるツール・ド・フランスでは、最低でも8人のティソのタイムキーパーが、またタイムトライアルの際には約10人の技術者とともに、全21ステージで活躍している。ティソは平均して4200件以上のフォトフィニッシュ判定を行っていて、280時間の準備を含めるとその作業時間は実に約2600時間におよぶ。

こうした努力の積み重ねなくしては、レース結果も順位も判定することができないという。こうしたタイムキーピングに携わる専門スタッフはいわば影の存在だが、彼らのおかげでツール・ド・フランスを開催することができるのだ。ティソが長年サイクルロードレースに携わっているのは、ひとえに自転車競技にかける情熱ゆえに他ならないという。

品番:T125.617.17.051.00 5万2800円

ログリッチがティソのアンバサダー

1988年から5年間ツール・ド・フランスの公式タイムキーパーを務め、再び2016年からその任に復帰したティソは、ツール・ド・フランスの公式ウォッチも製作している。25年来のUCIの主要パートナーであり、ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスのスポンサーを務め、2016年からはブエルタ・ア・エスパーニャ、2020年からはジロ・デ・イタリアの公式タイムキーパーも務めている。そんなティソはまぎれもなくサイクルロードレースにおける最強のウォッチメーカーと言える。さらにティソはスロベニアのサイクルロードレースチャンピオン、 プリモシュ・ログリッチをスポーツアンバサダーに迎えている。 

ブラック×イエローのキャンバスストラップ

ティソとA.S.O.とのパートナーシップ契約の更新は、スイスのル・ロックルを拠点とするティソの、自転車界と永続的な関係を築いていきたいという強い意志を表している。ティソのCEOを務めるシルバン・ドラは「ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャをはじめ、 パリ~ルーベ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、フレッシュ・ワロンヌといった伝説的なクラシックレースの公式タイムキーパーとして、ティソがA.S.O.とのパートナーシップ契約を更新できることをうれしく思う。 私たちはA.S.O.と長年にわたってチームを組み、極めて高精度な計時ソリューションを提供してきた」と語っている。 

ティソ スーパースポーツ クロノ ツール・ド・フランス スペシャルエディション

ツール・ド・フランス大会ディレクターのクリスティアン・プリュドムは 「ル・ロックルにおいて長い歴史をもつウォッチメーカー、ティソとパートナーシップ契約を延長できることを大変光栄に思う。自転車競技は数秒、時には1000分の1秒の差で勝敗が決まることもある。ティソとA.S.O.は偉大なチャンピオンたちの努力を称えるツール・ド・フランスと自転車競技について同じビジョンを共有している」と述べた。

●ティソのホームページ

落車多発レースはメルリールが制す【ツール・ド・フランス3S】

第108回ツール・ド・フランスは6月28日、ロリアン〜ポンタビー間の182.9kmで第3ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのティム・メルリール(ベルギー)がゴール勝負を制して初優勝。前日に優勝して首位に立つチームメートのマチュー・ファンデルプール(オランダ)も同タイムの7位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。

2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ソーセージの販促部隊コショヌは必ずシトロエン2CVで走る ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ブルターニュ地方の古城を巡る ©A.S.O. Aurélien Vialatte
第3ステージで巨石遺跡のカルナックを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
逃げ続ける選手は必死 ©A.S.O. Charly Lopez
フランスもあじさいの季節 ©A.S.O. Aurélien Vialatte
ティム・メルリールが第3ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

カルナック ©A.S.O. Aurélien Vialatte

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