ツール・ド・フランス2019公式プログラムが6月14日発売

「ツール・ド・フランス2019公式プログラム」がヤエスメディアムック592として6月14日(金)に八重洲出版から発売される。主催者A.S.O.公認のプログラムで、出場22チームや全ステージのコースを詳しく知るためのガイドブック。高低図入りの特大ルートマップと歴代マイヨジョーヌ着用選手一覧の両面ポスター付き。

ツール・ド・フランス公式プログラム

7月6日(土)に開幕するツール・ド・フランスを観戦する際は、チクリッシモ特別編集の「ツール・ド・フランス2019公式プログラム」を手元に置いてテレビ観戦しよう。付録とも定価1500円+税。

ciclissimo特別編集 ヤエスメディアムック592
ツール・ド・フランス2019公式プログラム
■発売日:2019年6月14日(金) ■付録とも定価:本体1500円+税
■A4ワイド判 ■全212ページ ■発行元:(株)八重洲出版

■主な内容:
☆G・トーマス & C・フルーム 独占インタビュー
☆今大会注目の有力選手たち
☆出場22チームパーフェクトガイド
☆全21ステージ詳細解説
☆スペシャル対談 栗村修×サッシャ「今年のツールの見どころは?」
☆ツールの歴史と記録 etc.

<特別付録> スペシャル両面ポスター
表面 高低図入りの全21ステージ特大ルートマップ
裏面 歴代マイヨジョーヌ着用選手一覧

2019ツール・ド・フランスが各ステージ距離を修正

2019年7月6日から28日まで開催される第106回ツール・ド・フランスの各ステージ距離が最終的なものに変更された。2018年10月25日のコースプレゼンテーションで発表されたものは暫定距離で、およそ半年かけてルートの最終調整などを行い、距離が再計測されたため。

第14ステージは標高2115mのツールマレー峠にゴールする ©Vallees de Gavarnie – Pierre Meyer

●2019ツール・ド・フランスのコース

7月6日 第1ステージ ブリュッセル(ベルギー) 194.5km

7月7日 第2ステージ ブリュッセル 27.6km(チームタイムトライアル)

7月8日 第3ステージ バンシュ(ベルギー)〜エペルネ 215km

7月9日 第4ステージ ランス〜ナンシー 213.5km

7月10日 第5ステージ サンディエデボージュ〜コルマール 175.5km

7月11日 第6ステージ ミュルーズ〜ラプランシュ・デ・ベルフィーユ 160.5km★★★

7月12日 第7ステージ ベルフォール〜シャロンシュルソーヌ 230km

7月13日 第8ステージ マコン〜サンテティエンヌ 200km

7月14日 第9ステージ サンテティエンヌ〜ブリウド 170.5km

7月15日 第10ステージ サンフルール〜アルビ 217.5km

7月16日 休日

7月17日 第11ステージ アルビ〜トゥールーズ 167km

7月18日 第12ステージ トゥールーズ〜バニェールドビゴール 209.5km★★

7月19日 第13ステージ ポー〜ポー 27.2km(個人タイムトライアル)

7月20日 第14ステージ タルブ〜ツールマレー 117.5km★★★

7月21日 第15ステージ リムー〜フォワ 185km★★

7月22日 休日

7月23日 第16ステージ ニーム〜ニーム 177km

7月24日 第17ステージ ポンデュガール〜ガップ 200km

7月25日 第18ステージ アンブリュン〜バロワール 208km★★★

7月26日 第19ステージ サンジャンドモリエンヌ〜ティーニュ 126.5km★★★

7月27日 第20ステージ アルベールビル〜バルトランス 130km★★★

7月28日 第21ステージ ランブイエ〜パリ・シャンゼリゼ 128km

★は難易度

最後の山岳は30km以上の上りが続くバルトランス ©C. Ducruet – OT Val Thorens

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7月28日 第21ステージ ランブイエ〜パリ・シャンゼリゼ

イネオスのエガン・ベルナル(22)がコロンビア選手として初の総合優勝を達成した。ベルナルは得意とするアルプスの山岳ステージで果敢にアタック。第18ステージで1分30秒遅れの総合2位に浮上すると、翌19ステージにおいて荒天による打ち切りの直前に通過した峠のタイム差で首位に。最後の山岳となった第20ステージでその座を守った。総合2位は前年の覇者でチームメートのゲラント・トーマス(英国)。同チームは5年連続で総合優勝者を輩出した。

ポディウムと呼ばれる総合成績のトップ3。1位のベルナルを中央に左が2位トーマス、右が3位クライスバイク ©ASO Pauline BALLET

コロンビア勢悲願のマイヨジョーヌ ベルナル総合優勝

「ボクは幸せだ。まだなにが起こったのか理解できていない。グランツールに初優勝したということも信じられない」

最終日前日、最後の山岳ステージが終了し、ゴール地点で恒例の優勝者会見が行われた。

マイヨジョーヌのベルナルがシャンゼリゼを駆ける ©ASO Pauline BALLET
パリのリボリ通りをコンコルドに向けて突き進む ©ASO Pauline BALLET

コロンビア選手がツール・ド・フランスに初参加したのは1983年。例外的にプロ・アマオープン化され、コロンビアのアマチュア選手らが「カフェドコロンビア」というチームを組んで出場した。高地で生まれ育った選手らは荒削りだったが、上りの強さには目を見張るものがあり、翌年に初のステージ優勝を挙げたルッチョ・エレラは国民的英雄に。コロンビアにロードレース人気が訪れ、レース参入する子どもたちが激増する。

「これはボクの勝利というだけでなく、コロンビアという国家の勝利だと感じている。コロンビア選手はすでにジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャでは勝っているけど、ツール・ド・フランスの総合優勝というタイトルがなかった。それをボクが達成したのだからとても名誉なことだ」

2019ツール・ド・フランス第21ステージ ©ASO Alex BROADWAY
選手のみなさん、メルシー! ©ASO Alex BROADWAY

ベルナルの父も自転車のプロを目指していた。

「優勝が確実となったとき、父は泣きそうだった。父はもう話すことができない状態だったが、なんとかボクを祝福してくれた。ボクたち家族にとって、これは夢だった。ボクたちはコロンビアの家でツール・ド・フランスのテレビを見ていて、こんなスゴい領域に到達できないと思った。子供のころに『いつか出場できたら最高にカッコいいぞ』と思ったけど、その目標は遠くにかなたに見えた。でも、いまここにいる。とても感慨深い」

マイヨジョーヌと新人賞のベルナルを中央に左がポイント賞のサガン、右が山岳賞のバルデ ©ASO Pauline BALLET

大会は地元フランス勢も決死の戦いを展開。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)は14日間もマイヨジョーヌを着用したが、打ち切りレースとなった第19ステージで首位陥落した。期待が高かったグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)も優勝争いに加わったが、大腿部を痛めて涙を流しながらリタイアした。

ベルナルがコロンビア選手として初めてツール・ド・フランスを制した ©ASO Pauline BALLET
前年の覇者トーマスがマイヨジョーヌのベルナルを祝福する ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第21ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
© Paris Tourist Office – Photographer : © Jair Lanes
Tour de France / Paris Champs-Élysées © ASO/G.Demouveaux
パリのエトワール凱旋門 ©Paris Tourist Office – Amélie Dupont
パリのエッフェル塔とセーヌ川 ©Paris Tourist Office – Amélie Dupont
パリのエッフェル塔 ©Cmjn

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第20ステージにもどる≪≪

7月27日 第20ステージ アルベールビル〜バルトランス

最後の山岳ステージは大雨による土砂崩れの危険性が高い前半部分の山岳を回避。距離59.5kmに短縮されて行われ、前日に初めて首位に立ったイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が17秒遅れの区間4位でゴールし、コロンビア選手として初の総合優勝を確実にした。前日まで首位だったドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)は大きく遅れ、総合5位に後退。第20ステージの優勝はバーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)。

最後の山岳ステージをフィニッシュしてベルナル(左)はトーマスから祝福される ©ASO Alex BROADWAY

まさかの区間短縮もベルナルがコロンビア勢初栄冠へ

大混戦となった2019年の大会は、最後の勝負どころであるアルプスで2日連続の予想外の事態が発生した。どちらも悪天候が原因。前日はレース中に最後のルートがカットされ、直前の峠を通過したタイム差が総合成績に反映された。その結果、マイヨジョーヌを獲得したのがベルナルだ。前年の覇者であり、チームメートであるゲラント・トーマス(英国)はその峠で遅れていたことからベルナルが総合優勝をねらうエースとなり、トーマスの連覇はその時点でほぼなくなった。

マイヨジョーヌのベルナルをイネオス勢がガードする ©ASO Pauline BALLET

そして大会最後の山岳ステージはカテゴリー超級とは言え、35kmの上り坂を有するバルトランスのみとなった。しかも当日はバルトランスの気象状況を憂慮して、一時はステージ打ち切りの可能性もあったという。幸運にもレースは短縮コースで行われることになった。

2019年の総合成績をほぼ確定させる最後の山岳では、これまでマイヨジョーヌを守り続けてきたアラフィリップがたまらず脱落。前日の総合2位から5位に陥落し、パリの表彰台を取り逃がした。

マイヨジョーヌのベルナルをアシストするトーマス(前から2番目) ©ASO Pauline BALLET

意地を見せたのは2014年の総合優勝者ニーバリ。前半前でマイヨジョーヌ争いから脱落していたが、この日は35kmの上りはじめからアタック。ゴールでは単独となり、4年ぶり6度目の区間優勝を果たした。

「区間勝利から遠ざかっていたから、これはその日々へのリベンジ。最後に勝利できてホッとしている」とニーバリ。

第20ステージで意地を見せたニーバリが区間勝利 ©ASO Alex BROADWAY

ニーバリから17秒後にベルナルと、そのアシスト役に回っていたトーマスが一緒にゴール。トーマスはベルナルの肩をたたいて祝福し、チームとして総合優勝を継続できることを喜んだ。

最終日となる第21ステージは慣例的な凱旋パレードとなり、総合成績の上位が変動することはほとんどない。南米選手初のマイヨジョーヌが誕生する瞬間をシャンゼリゼの観客が目撃するのみだ。

エガン・ベルナルが第20ステージを終えて総合優勝を確実にした ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第20ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
バルトランスのゴール地点 ©T. Loubere – OT Val Thorens
バルトランスへ ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランスのゴール地点 ©T. Loubere – OT Val Thorens
バルトランス
バルトランスへ ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランスの入口に到着 ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランス ©C. Ducruet – OT Val Thorens

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第19ステージにもどる≪≪   ≫≫第21ステージにすすむ

7月26日 第19ステージ サンジャンドモリエンヌ〜ティーニュ

アルプス2日目はイズラン峠からの下り坂が突如の降雪で危険な状態となり、レース打ち切り。89km地点のイズラン峠頂上を通過したタイムが総合成績に反映されることになった。前日まで1分30秒遅れの総合2位の位置にいたイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が、頂上で首位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)に2分以上の差をつけていて、初めて首位に立った。

2019ツール・ド・フランス第19ステージでマイヨジョーヌを獲得したエガン・ベルナル ©ASO Pauline BALLET

突如のレース打ち切りでベルナルがマイヨジョーヌを獲得

大波乱の1日。そしてフランス中が失意のどん底に。前日までベルナルから15秒しか遅れていなかった総合5位のグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が左太もものケガでレース途中にリタイア。涙を流しながら自転車から降り、チームカーに乗り込んだ。

さらにレースは思いもよらぬ事態に襲われる。標高2770mのイズラン峠で波乱があった。前年の覇者でベルナルとダブルエースを組むゲラント・トーマス(英国)が急加速。たまらずアラフィリップが脱落すると、ベルナルがアタック。トーマスや先行していた選手らを追い抜き、イズラン峠をトップ通過したのはベルナルだ。トーマスらの有力選手は50秒遅れ、アラフィリップは2分07秒遅れてこの頂上を通過した。

先頭からゲラント・トーマス、エガン・ベルナル、ジュリアン・アラフィリップ ©ASO Alex BROADWAY

ベルナルらが下り坂を全力で走っているときに、その先のコースが冠雪。みぞれが雪崩のように路面になだれ込んだことで、レースディレクターが安全上の理由でレース中止を決定。ステージ優勝者はなしとし、総合成績はイズラン峠を通過したタイム差を反映することを全チームと関係車両に無線で通告した。

この結果、ベルナルがアラフィリップを逆転して首位に。チームメートのトーマスは1分03秒遅れの3位となった。

冠雪がなければ、レースは下り切ってもうひとつの山岳を上っていた。アラフィリップが下りを利用して差を詰めたか、最後の坂でさらに差をつけられるという2つの可能性があった。またトーマスが最後の上りでどんな走りをしたかマイヨジョーヌの着用者が変わっていた可能性もある。

2019ツール・ド・フランス第19ステージ ©ASO Alex BROADWAY
風雲急を告げる第19ステージ ©ASO Pauline BALLET

優勝候補として最も注目されたベルナルがこんな異例の事態でマイヨジョーヌを獲得したのだ。

「なにが起こっているのかまったく分からなかった。無線でレースが終わったと言われ、立ち止まったら監督からマイヨジョーヌだと言われた」と感激で涙ぐむベルナル。

「明日は短いステージなので最後まで全力で行く。もしコロンビアで初めての総合優勝者となったらそれは快挙だよ」

第19ステージの打ち切り決定後、チームカーの監督にマイヨジョーヌを獲得したことを聞くベルナル ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第19ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
ティーニュ ©andyparant.com
ティーニュでSUP ©andyparant.com
ティーニュの夏 ©andyparant.com
イズラン峠【ボーナスポイント】【アンリ・デグランジュ記念賞】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

ティーニュの上り
ティーニュの村の教会 Greg Mistral
ティーニュはウインターリゾートだ ©andyparant.com

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第18ステージにもどる≪≪   ≫≫第20ステージにすすむ

7月25日 第18ステージ アンブリュン〜バロワール

モビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)が残り19kmを頂点とする最難関のガリビエ峠でアタックし、ゴールまで独走して1年ぶり3度目の区間優勝を飾った。首位のジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)は有力選手の集団から一時脱落したが、下り坂で追いついてマイヨジョーヌを死守した。総合2位はイネオスのゲラント・トーマス(英国)に代わってチームメートのエガン・ベルナル(コロンビア)になった。

ナイロ・キンタナが2019ツール・ド・フランス第18ステージを制した ©ASO Pauline BALLET

キンタナ、ベルナルのコロンビア勢がアルプスで活躍

序盤から30選手が第1集団を形成。この中に総合成績で9分30秒遅れ、2013年と2015年には総合2位になっているキンタナが加わっていたため、後続の有力選手らも決定的な差がつかないようにペースをコントロール。メイン集団の先頭にイネオスが並んで第1集団を追った。

先頭集団から徐々に脱落する選手が増え、勝負どころのガリビエ峠中腹でキンタナがアタックを決めると、誰も追走できなかった。単独になったキンタナはガリビエ峠を越え、ゴールまでの19kmを独走してトップフィニッシュした。

2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY
マイヨジョーヌのアラフィリップ。第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

「中盤戦のピレネーでは落車してしまったので、その回復を今日まで待つ必要があった。アルプスは標高が高いからボクたちコロンビア勢には有利だ。タイミングをはかってアタックした」とキンタナ。

一方の総合優勝争いは大混戦だ。ガリビエ峠でイネオスは総合3位につけていたベルナルをアタックさせた。さらに総合2位のトーマスが先行する。この動きをきっかけに有力選手がバラバラに。アラフィリップがついにここで遅れを取り、ガリビエ峠ではわずかに差をつけられて通過した。

ガリビエ峠。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY
イゾアール峠。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

「あらゆるリスクを犯した」というアラフィリップは下り坂を全開で走り、先行していたトーマスらに合流。ベルナルには届かなかったが、マイヨジョーヌを死守することに成功した。ベルナルはこの日32秒を稼ぎ、総合成績で1分30秒遅れの2位に浮上。

「トーマスがレースを動かすためにアタックしろと声をかけてくれた。まだ勝負どころが2区間ある。目標を失わず、今日のようにうまくいくレースがしたい」とベルナル。

新人王のエガン・ベルナル。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY

マイヨジョーヌを守ったアラフィリップは、「下りでリスクを負ってまで前方を追った。まだあきらめるわけにはいかない」と語った。

2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第18ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
アンブリュンのあるセールポンソン湖 ©OT Serre-Ponçon
アンブリュンの音楽フェス ©Rémi Morel
アンブリュンのあるセールポンソン湖 ©OT Serre-Ponçon
バール峠
イゾアール峠
ガリビエ峠【ボーナスポイント】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

アンブリュン周辺は冬になると冠雪する ©Le Naturographe
アンブリュン ©LionelMacaluso
セールポンソン湖 ©Le Naturographe

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