ツール・ド・フランスさいたまは2年連続で開催見送り

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが2021年の開催を⾒送った。日本の主催団体である⼀般社団法⼈さいたまスポーツコミッションが7月20日に発表した。2013年から2019年まで7年開催されてきたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大により中止。今回も同様の理由。

主催者は2021年の開催に向けて、新型コロナウイルス感染症の感染状況を注視しながら、万全の感染対策を整え、安⼼・安全な⼤会として開催できるように準備を進めていた。

現在はさまざまな新型コロナウイルス感染症対策が進められいるが、国内の感染拡⼤の状況は、依然として予断を許さない状況であることを踏まえ、開催規模の⾒直しや開催⾒送りなど、あらゆる方向性をさまざまな面から検討を⾏い、協議を重ねてきたという。

「その結果、さいたま市⺠をはじめ、出場選⼿や関係者のみなさま、⼤会に⾜を運んでくださるさいたまクリテリウムファン のみなさまの安⼼と安全が最優先との結論に⾄り、2021年においても、開催を⾒送る決断をいたしました」と同法人。

「2020年の⼤会に続き、2021年の⼤会も、このような決断を下さざるを得ないことは⼤変残念であり、⼤会を楽しみにしてくださっているみなさまに、ツール・ド・フランスで活躍した選⼿をご覧いただく機会を提供できないことは、⼤変⼼苦しく感じています。私たちは、1日も早く新型コロナウイルス感染症が終息することを⼼から願うとともに、次回⼤会において、これまで以上に皆様にお楽しみいただき、⼼に残る⼤会となるよう尽⼒してまいります」(さいたまスポーツコミッション)

●ツール・ド・フランス公式サイトのさいたまページ

悪魔おじさんが「2021年はさいたまに行く」とメッセージ

赤い悪魔の衣装で自転車レースの沿道に出現し、手製のヤリを持って選手たちを応援する通称悪魔おじさん、本名ディーター・ゼンフトさん(ドイツ)が、「2021年はツール・ド・フランスさいたまに行く」と、12月7日に日本のファンに向けてメッセージを発信した。

ツール・ド・フランスさいたまの2021年大会開催を心待ちにする悪魔おじさん

ディディという愛称でも親しまれる悪魔おじさんは、2016年にツール・ド・フランスさいたまを応援するために初来日。ドイツの自宅から到着の東京新東京国際空港まで赤い悪魔衣装だっただけに、日本の入国時に多少の騒動があった。それ以来2019年まで4年連続で来日し、さいたまでは毎年のなじみの顔となった。

欧州で応援する時もツール・ド・フランスさいたまのことをアピール

2020年はコロナ禍でさいたま大会そのものが中止となり、悪魔おじさんの活動そのものも自粛された。今回はそれを打破するメッセージで、2021年のツール・ド・フランスさいたま開催と自身の来日を力強くアピールするメッセージが込められている。

悪魔おじさんはいわば、ツール・ド・フランスさいたまの非公式応援団だ

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

ツール・ド・フランスの4賞マスクなどオンライン販売へ

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのオフィシャルオンラインショップが9⽉8⽇(⽕)にオープンし、グッズ販売を同⽇より開始する。

2020年⼤会は開催⾒送りとなったが、2021年の開催を⽬指し、「toward 2021=2021年に向けて」というメッセージを込めたTシャツやサコッシュをはじめ、4賞カラーをイメージしたマスクが登場。2019さいたまクリテリウムで実現した「マイヨジョーヌ」と「マイヨロホ」の共演を収めた時計やジグソーパズルも販売する。

また、ツール・ド・フランス開催期間中に1万円以上購⼊した人の中から抽選で、ツール・ド・フランス2020に出場している選⼿のサイン⼊りグッズをプレゼントするキャンペーンも実施。

●オフィシャルオンラインショップ
販売開始⽇:9⽉8⽇(⽕)12:00〜

ツール・ド・フランス2020開催記念キャンペーン

■実施内容
ツール・ド・フランス開催期間中に1万円以上購入した人の中から抽選で3名にツール・ド・ フランス2020出場選⼿のサイン⼊りグッズをプレゼント
■キャンペーン実施期間
9⽉8⽇(⽕)12:00〜9⽉20⽇(⽇)23:59

2020ツール・ド・フランスさいたまは開催中止

2020年のツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが新型コロナウイルスの影響で開催を断念した。主催する⼀般社団法⼈さいたまスポーツコミッションが6月17日に発表した。

さいたまスポーツコミッションは2020年のツール・ド・フランスさいたま開催に向けて準備を進めていたが、新型コロナウイルスの感染が拡⼤し、緊急事態宣⾔が全国に拡⼤されたことを受け、なにを最優先とするべきかを考えながら、開催規模の⾒直しや開催⾒送りなど、あらゆる⽅向性の検討を⾏い、協議を重ねてきた。

その結果、さいたま市⺠の⽣活を第⼀に、さいたま市⺠をはじめ、出場選⼿、関係者、⼤会を楽しみにしている来場者の安⼼と安全を最優先に考慮し、2020年の開催⾒送りを決断したという。

「2020年の⼤会が、このような状況に置かれたことは⼤変残念ではございますが、新型コロナウイルス感染症の、⼀⽇も早い終息を⼼から願うとともに、本年はこれまで7回を重ねてきた、さいたまクリテリウムの継続性を損なうことのないよう、次の⼤会に向けた取り組みを実施していきたい」と主催者。

「そして次回⼤会は、これまで 以上に皆様にお楽しみいただき、⼼に残る⼤会となるよう尽⼒してまいりますので、引き続きツール・ド・フランスさいたまクリテリウムをよろしくお願いします」

2019ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムとは

ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.は世界各国でさまざまなスポーツイベントを開催するが、ツール・ド・フランスの名を冠した大会として2013年に始まったのが「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」だけだ。

その夏に開催されたツール・ド・フランスで各賞を獲得するなど大活躍したプロロード選手が出場する。厳密に言えばツール・ド・フランスの一部分がさいたまで開催されるということではないが、ツール・ド・フランスで激闘を展開した選手が来日すること、それと同時にツール・ド・フランスのエッセンスが持ち込まれ、日本にいながらにしてその興奮と感動が味わえる。

世界190カ国に国際中継されるグローバルなツール・ド・フランスブランドをそのままに行われる。舞台はさいたま新都心の高層ビル群。距離の短い周回コースとして設定され、沿道に立てば世界最高峰のスピード感が味わえる。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

【訂正】ツール・ド・フランスさいたま日程は誤掲載

国際自転車競技連合(UCI)が5月19日に発表した国際ロードレースカレンダーのうち、「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」に関して誤掲載があった。

2020年の「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の開催については正式決定次第、主催である一般社団法人さいたまスポーツコミッションから発表される。

●5月20日の記事

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

ジャパンカップ10月18日、さいたま11月2日で開催実現へ

【この記事には訂正部分があります】
5月21日付けの訂正記事

国際自転車競技連合(UCI)が5月19日、新型コロナウイルス感染拡大により大きく影響を受けたロードシーズンの再開を目指して、すでに発表されているUCIワールドツアーとUCIウィメンズワールドツアー以外の、国際大会91レースの再日程を発表した。

国際自転車競技連合のカレンダーに掲載された日本開催の国際大会

感染拡大が深刻になった2020年3月以降、中止あるいは延期になった自転車レースは国際レースカレンダーの45%に相当する約1000レースに及んだ。そのなかでもロードレースは健康危機の影響が最も大きいカテゴリーだったという。

リスケジュールされた日本のUCI国際大会
10月4日 大分アーバンクラシック(クラス2)
10月4日 大分いこいの道クリテリウム(クリテリウム)
10月17日 ジャパンカップクリテリウム(クリテリウム)
10月18日 ジャパンカップ(プロ1)
11月2日 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(クリテリウム)
11月8日 ツール・ド・おきなわ(クラス2)

今回の大会日程は、各大会主催者や各国自転車競技連盟と協議した上でUCIが再構築したもの。「非常に困難な状況にもかかわらず、カレンダー全体の再構築に理解を示してくれた主催者の取り組みを称賛したい」とUCI。
「ただし、選手やすべての関係者の安全はUCIとそのパートナーにとって最も優先すべき課題であって、今後の状況をふまえながらその必要があれば6月に調整したい」という。

2019ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

「リスケジュール日付は、重要であると同時に、今後数週間および数カ月のパンデミックの進展に応じて変更される可能性がある。私たちは必要に応じてあらゆる状況に対応するが、私たちのスポーツが正常に戻る日が来るようにあらゆる努力を惜しまない」とUCIのダビ・ラパルティアン会長。

●UCIのホームページ