逃げ屋ウェレンス2勝目…ブエルタ・ア・エスパーニャ14S

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは11月4日、ルーゴ〜オウレンセ間の204.7kmで第14ステージが行われ、ロット・スーダルのティム・ウェレンス(ベルギー)を含む7選手が抜け出して第1集団を形成し、ウェレンスが最後の力勝負を制して第5ステージに続く今大会2勝目を挙げた。

ロット・スーダルのティム・ウェレンスが優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2020

前日に総合成績を左右する個人タイムトライアルをこなした選手らは、区間勝利を目指して積極的に展開。アタックを決めようとする選手とそれをつぶす選手の動きでレースは高速化した。「逃げ屋」の異名を取るウェレンスら7選手がようやく先行に成功し、協力し合いながら走行。ゴールが近くなると一転してアタックの応酬を見せた。

ブエルタ・ア・エスパーニャの出走サインは顔認証システムが導入された。写真はフアン・ロペス(スペイン)©PHOTOGOMEZSPORT2020

「今日は自分に向いていると分かっていた」というウェレンスが他選手をふるい落としてゴールした。

総合成績ではユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が首位を守った。大会は残り4ステージ。

マイヨロホのログリッチとポイント賞ジャージを繰り下がりで着用するカラパス ©PHOTOGOMEZSPORT2020
ポイント賞でも1位を守るログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
□マイヨブランコ(新人賞)エンリク・マス(スペイン、モビスター)

山岳賞のギヨーム・マルタン ©PHOTOGOMEZSPORT2020

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2020ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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ウェレンス初V、ログリッチ首位を維持…ブエルタ・ア・エスパーニャ第5S

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは10月24日、ウエスカ〜サビニャニーゴ間の185.5kmで第5ステージが行われ、逃げ屋の異名を取るロット・スーダルのティム・ウェレンス(ベルギー)を含む3選手が100km以上のアタックを決め、ウェレンスがゴールスプリントを制して初優勝を挙げた。

ロット・スーダルのティム・ウェレンス(ベルギー)が第5ステージ優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2020

山岳賞争いでも1位に立ったウェレンスは第1ステージでも長い逃げを見せて区間優勝を目指したが、このときは後続集団に吸収された。

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

「ツール・ド・フランス開幕前に落車による負傷をしてしまい、難しいシーズンだった。チームの目標はまず1勝だったから、これでストレスがなくなった。最終日までのびのびと走って自分やチームメートの勝利をつかみたい」とウェレンス。

首位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)は総合成績の上位選手らとタイム差なしの大集団の中でゴールし、その座を守った。

マイヨロホのプリモシュ・ログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2020
山岳賞ジャージを着るリチャル・カラパス ©PHOTOGOMEZSPORT2020
2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(新人賞)エンリク・マス(スペイン、モビスター)

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

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2020ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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ウェレンスがジロ・デ・イタリア第4ステージ優勝…デニスが首位死守

第101回ジロ・デ・イタリアは5月8日、カターニア〜カルタジローネ間の198kmで第4ステージが行われ、ロット・フィックスオールのティム・ウェレンス(ベルギー)が2年ぶり2度目の区間優勝。ベルギー勢の勝利はこれで161勝となるが、直近の2勝がウェレンスによるもの。第2ステージで総合トップに立ったBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が首位のマリアローザを守った。

シチリア島がジロ・デ・イタリア第4ステージの舞台だ © Fabio Ferrari – LaPresse

中東イスラエルで開幕から3日間を過ごした選手団は、大会4日目に地中海をわたってイタリア半島の南東に浮かぶシチリア島に。アップダウンのあるコースは当初の距離198kmから4km追加されて202kmで行われた。山岳賞のマリアアッズーラを着たエンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)がこのジャージを守るために5人の第1集団に加わり、山岳ポイントを獲得。この日終わっても第2ステージから守っているマリアアッズーラを手渡さなかった。

BMCがマリアローザを守る © Fabio Ferrari – LaPresse

逃げた選手は後続集団に吸収されることになるが、残り6.8km地点の狭いコースで落車が発生すると、集団の後方にいた選手らが足止めを食ってしまう。初優勝をねらうスカイのクリストファー・フルーム(英国)もその中にいて、ゴールまでに21秒遅れとなる。

ステージ優勝争いはゴール前で積極的に先頭を引いていたロット勢が主導権を握り、ウェレンスが上り坂に設定されたゴールをトップ通過した。
「ネット上でボクが優勝候補だと書かれているのをいくつも目にした。チームはボクのために本当に強力なアシストをしてくれた」とウェレンス。
「アダム・ハンセンは強くて頼もしかった。トッシュ・バンデルサンドが残り500mまでけん引してくれて、最初にアタックしたエンリーコ・バッタリンを残り200mでかわすのは簡単だった。2年前は単独の逃げだったから、大集団を制して優勝した今回のほうが感動的だ。もうこの1勝で十分なので、残りのジロ・デ・イタリアは楽しむことができるけど、もちろんチームメートの勝利をサポートしていきたい」

ティム・ウェレンスがマイケル・ウッズを制した。ジロ・デ・イタリア第4ステージ © Massimo Paolone – LaPresse

ジロ・デ・イタリア第4ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

●ダイジェスト動画

「イスラエルでマリアローザを獲得したのはひとつの出来事だったけど、イタリアでこれを守ることができたのはスペシャルだ。沿道の観衆はとても盛り上がっていた」と首位を堅持したデニス。
「できればあと2日はマリアローザを守りたい。明日も同じようなコースではあるけど、エトナ山の上りがあって総合成績の上位をねらう有力選手が動いてくると思う」

マリアローザを守ったローハン・デニス © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ロット・フィックスオールのティム・ウェレンスがジロ・デ・イタリア第4ステージを制した © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

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