ニュージーランド サイクルクラシック第2ステージでルバが再三の攻撃

キナンサイクリング(KINAN Cycling Team)が参戦するUCIオセアニアツアー「ニュージーランド サイクルクラシック」は1月24日、第2ステージを実施。129kmで争われたレースで、チームは中島康晴の12位が最上位。レース中盤と終盤にはトマ・ルバがアタックでメイン集団から一時リードを奪うなど、再三見せ場を作った。

ニュージーランド サイクルクラシック第2ステージで補給を受けるトマ・ルバ ©KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

前日の第1ステージでは、中島が10位フィニッシュ。レース前半に椿大志をリタイアで失ったものの、残った5選手でレースを組み立て、強風と狭い道幅のコースに対応。上位争いのスプリントに中島を投入したあたりにも、チームの連携に手ごたえをつかんでいる。

第2ステージはケンブリッジを出発し、南東へ。約80kmほど進んだところを境に北西へと針路を変え、レイク・カラピロに設けられたフィニッシュへ向かう。序盤と中盤に中間スプリント、中盤と後半に山岳ポイントが控えているほか、細かいながらもアップダウンが続くレイアウト。ところどころ道幅が狭くなるほか、レース後半には急坂セクションが待ち受けるなど、距離こそ短めだが一筋縄ではいかないコース。チームとしては、激しい出入りとなることを想定し、展開次第で逃げやスプリント、どちらでも対応できる情勢を作り出すことを確認した。

7.5kmのニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、逃げ狙いのアタック合戦に山本や新城が加わり、レースをリードしようと試みる。いずれの攻撃も決まりこそしなかったものの、プロトン全体を活性化する効果的な動きとなる。20km地点を目前としたところで中島が他選手と接触し落車したものの、大事には至らずすぐにレースへ復帰している。

繰り返し発生したアタックと吸収は、スタートから50kmを過ぎてようやく落ち着きを見せることになる。地元ニュージーランド勢を中心に形成された先頭グループにトマがジョインすることに成功。6人がレースを先行する流れとなった。

それでも、集団との差は大きくならなかったこともあり、トマは消耗を避けるため集団へ戻る判断。これによりKINAN勢は5人全員がメイン集団に待機し、レース後半へと入っていった。

2カ所の山岳ポイントを過ぎると、いよいよ終盤の連続する急坂セクションへ。KINAN勢も徐々に集団内のポジションを上げていきながら、重要な局面に備える。逃げていた選手たちはフィニッシュまで残り20kmを切ったところで吸収。次の動きに向けプロトンに緊張感が生まれる。

その均衡をトマが破る。残り15kmを切った直後の急坂を利用してアタック。ニュージーランド人選手とともに集団との差を広げていく。この2人の攻撃が決まったかに思われたが、短い上りと下りが連続する中で数人単位での追走が続々と生まれる。これらを新城がチェックに動く場面もあったが、結果的にメイン集団とギャップを縮まり、逃げることは許されなかった。

その後はスプリント態勢へ移ったプロトン。KINAN勢は前日に続いて中島がスプリントにトライ。山本や新城が好ポジションまで引き上げて中島を前方へ送り出すことを狙ったが、最終局面の急加速に追随するのが精いっぱい。上位戦線に踏みとどまったが、ステージ順位は12位だった。

そのほか、トマと山本がメイン集団に残ったほか、新城と大久保もフィニッシュラインを通過。この結果、第2ステージを終えた段階での個人総合成績は、中島が9位。前日の上位陣の一部がこの日遅れたこともあり、順位を1つ上げることとなった。2日連続でスプリントに挑んだ中島だけでなく、上りで攻撃的な走りを見せたトマや山本も好調をアピールしている。

翌25日から大会は中盤戦へ突入。テ・アワムトゥを発着点とする第3ステージは、152km。おおよそ8の字を描くようなコース進行で、中盤にこのステージ唯一となる山岳ポイントを含む丘越えが控える。その後は細かな上下はありつつもおおむね平坦基調。KINAN Cycling Teamとしては、引き続き中島のスプリントを念頭に置きつつ、調子のよいトマと山本でも上位をうかがっていく姿勢で臨む。

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
「フィニッシュまで集団のままでいけば自分にはチャンスがめぐってこないと感じていた。残り10kmを前にしたタイミングでのアタックは、スプリントを意識してレースをコントロールするチームの隙を見てのトライ。残念ながら今日は成功させることができなかった。
正直調子がいいとも悪いとも言えない感じなのだけれど、上りの感覚は1月にしてはまずまずではないかと思っている。この時期は寒いフランスや日本と比べると、ニュージーランドはうらやましいくらい(笑)。レーススピードの速さや大会のクオリティを考えると、われわれにとってこの先のシーズンにつなげられるツアーになると感じている」

トマ・ルバがツアー・オブ・ジャパン南信州を制して総合1位に

キナンサイクリングのトマ・ルバ(フランス)が5月24日に長野県飯田市で行われたツアー・オブ・ジャパン第5ステージ(南信州ステージ)で優勝し、総合成績で首位に立った。ルバは残り2周回に入った直後にメイン集団を飛び出し、ともに逃げた選手とのマッチスプリントを制した。この会心の逃げ切りによって、ルバは個人総合でも首位に浮上。グリーンのリーダージャージに袖を通した。また、サルバドール・グアルディオラ、マルコス・ガルシアもメイン集団でフィニッシュ。これが奏功し、チーム総合でも1位に。個人、そしてチームの力を証明し、残るステージでさらなるトライを続けていくことになる。

トマ・ルバがツアー・オブ・ジャパン南信州ステージを制した ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

折り返し地点を過ぎた大会は、いよいよ本格的な山岳での戦いが始まった。その皮切りとなるのがこの南信州ステージ。飯田駅前から7.3kmのパレード走行を経て、1周12.2kmのサーキットコースへと入り10周回。勾配10%を超える急坂の先には、標高561mの山岳ポイントが控えるほか、テクニカルなダウンヒル、そして名物の鋭いヘアピン「TOJコーナー」が登場する。

フィナーレは周回から離脱し、1.6km先のフィニッシュライン。特に最後の1kmは直線で、例年この区間で劇的な幕切れが待つ。キナンは第4ステージを終えて、マルコス・ガルシア、ルバ、サルバドール・グアルディオラが総合上位に位置。南信州でさらなるジャンプアップを視野に入れつつ戦う。アシストとして期待されるのが、前日の逃げで存在感を示した新城雄大、中島康晴、山本大喜の3人だ。

レースはスタート直後から出入りが激しいものとなる。パレードを終え、周回に入るとすぐに厳しい登坂が待ち受け、集団から次々と選手たちが脱落していく。キナン勢はしっかりとメイン集団に位置して1周回目を終える。逃げが決まったのは2周目。9人が抜け出した中に、キナンからはグアルディオラを送り込むことに成功。有力チームの多くがこの逃げにメンバーを送り出すが、その中でも個人総合最上位のグアルディオラは、持ち前の登坂力でもライバルチームにプレッシャーを与える。しばらくはメイン集団との差は約1分で推移したが、3周目に入ってからは約2分30秒差にまで開いた。

しかし、この形勢を嫌った他チームがメイン集団のペースアップを試み、グアルディオラらの逃げに迫っていく。一時は20名程度が追走グループを作りかけるが、後続も追随し、結果的にハイスピードのまま逃げをとらえることとなる。5周目に逃げから3人が再度飛び出すが、グアルディオラらはいったんメイン集団へ戻って、次の展開に備えた。

先行を続けた3人も6周目にはメイン集団がキャッチ。代わってダミアン・モニエ(フランス、愛三工業)が7周目に入って独走を開始。メイン集団はモニエの動きを容認し、最大で2分45秒にまで広がった。

南信州ステージの上りでルバとガルシアが先頭に上がってきた ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

この日最大の局面は9周目に入った直後にやってきた。上りを利用してアタックを仕掛けたのはルバ。これにホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、イルミネイト)が続く。勢いに乗った2人は協調しながらモニエを追走。2分以上あった差はあっという間に縮まり、10秒差として最終周回へ。この頃には、ルバたちとメイン集団とは約2分差となっていた。

ルバたちは労せずモニエに合流すると、そのままパスして先頭に立つ。カスティブランコとの協調体制は崩れることなく、後続との差を保ちながら先行を続ける。ダウンヒル区間でメイン集団から1人飛び出すが、十分なリードを得たルバたちは後続の追随を許さず、フィニッシュへ向かう最後の1.6kmを迎えた。

勝負は最後の直線へ。最終局面でルバはカスティブランコの後ろにつけ、仕掛けどころを探る。そして残り150mでその時はやってきた。満を持してルバが加速し、カスティブランコをかわす。そのまま前を譲ることなく、誰よりも早くフィニッシュラインへ。最後はきっちりチームスポンサーの「キナン」をアピールして勝ち名乗りを挙げた。

ルバの歓喜のフィニッシュから1分19秒後、メイン集団がフィニッシュ。ライバルチームの追い上げ阻止に努めたグアルディオラとガルシアが、それぞれ7位と11位。レース前半から中盤にかけてアシストに努めた中島、新城、山本もきっちりと走り終えている。ルバの勝利によって、レース後のチームピットは歓喜に沸いた。

ルバにとって今季初勝利は、個人総合首位に立ってリーダージャージも獲得するという価値あるものに。チームにとっても、この大会での勝利は2017年第7ステージでのガルシアに続く通算2勝目。リーダージャージ着用はチーム創設史上初となる。そしてルバは後続に総合タイム差1分以上のリードを得て、次のステージを迎えることになった。さらには、チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で争われるチーム総合でも首位浮上を果たしている。

日本各地をめぐり熱戦が繰り広げられている今大会。25日はいよいよツアー・オブ・ジャパン名物「富士山ステージ」がやってくる。これまで数多くの伝説が生まれ、総合争いでも決定的瞬間が訪れた「ふじあざみライン」の上り。2018年からコース変更がなされ、2020年東京五輪のフィニッシュ地点として予定されている富士スピードウェイの西ゲートからスタート。しばらく進んだのち、登坂距離11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%のふじあざみラインへと入っていく。そしてフィニッシュは、富士山須走口5合目。レース距離は32.9kmとなる。

キナンは個人・チームともにトップに立ち、集団のリーダーチームとして富士山を上る。ルバのリーダージャージとチーム総合での地位キープにかけて、6選手がさらなる戦いに挑む。

ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージで総合1位に躍り出たトマ・ルバ(中央) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ結果(123.6km)
1 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 3時間13分35秒
2 ホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) +0秒
3 ディラン・サンダーランド(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +20秒
4 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分19秒
5 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)
6 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
7 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
11 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
44 中島康晴(KINAN Cycling Team) +9分57秒
58 新城雄大(KINAN Cycling Team)
62 山本大喜(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 12時間42分16秒
2 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +1分1秒
3 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分4秒
4 ホルヘ・カミロ・カスティブランコ(コロンビア、チームイルミネイト) +1分6秒
5 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +1分9秒
6 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分18秒
11 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分27秒
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +1分30秒
47 中島康晴(KINAN Cycling Team) +12分41秒
51 山本大喜(KINAN Cycling Team) +15分16秒
64 新城雄大(KINAN Cycling Team) +22分41秒

ポイント賞
1 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 72pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 41pts
15 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +14pts
18 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
36 新城雄大(KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 小石祐馬(チームUKYO) 16pts
9 新城雄大(KINAN Cycling Team) 3pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 38時間9分50秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
今日はパーフェクトデーだったね! サルバ(サルバドール)が逃げに入ってくれたことで楽な展開になったし、マルコスとも都度コミュニケーションをとりながらレースを進めた。私のアタックもうまくいった。カスティブランコ選手が私に追いついてからは、協調しながら集団とのタイム差を開くことができ、最終的にステージ優勝までの状況を作り出すことができた。
マルコスやサルバとのコミュニケーションは、ツール・ド・ランカウイやツアー・オブ・タイランドで一緒に走ってきたことで互いをよく知り、よい関係を築いてきた。何でも言い合えるし、それが今日の結果にもつながった。
ツアー・オブ・ジャパン7回目の挑戦でついにリーダージャージを着ることができる。個人総合首位はいつだって気分がよいし、明日の富士山でもビッグパフォーマンスがきっと見せられるはず。マルコスは山岳スペシャリストで、サルバも好調だ。他のメンバーも力があるから、よいレースができると思う。

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キナンがツアー・オブ・タイランドでチーム優勝…ルバは総合3位

ツアー・オブ・タイランドは最終日となる4月6日、ローイエットからコーンケーンまでの110.7kmで第6ステージが行われ、キナンサイクリングの中島康晴が4位に入った。最終成績はトマ・ルバが個人総合3位、チーム総合で1位を確定させた。

ツアー・オブ・タイランドでキナンのルバが総合3位に ©︎KINAN Cycling Team / Satoru KATO

最終日は今大会最短距離の110.7km。前日第5ステージの229kmと比べると半分以下の距離だ。その距離の短さゆえ、レースは神経質な展開になった。リアルスタート後からのアタック合戦は逃げが容認されないまま進行。数選手が飛び出す場面はあっても、すぐに集団が吸収していく。途中2カ所設定された中間スプリントでは、ポイント賞争いとボーナスタイムによる総合順位争いが絡んだスプリントが展開される。ポイント賞2位の中島も2つめの中間スプリントに挑み、4位通過して1ポイントを加算する。

その後も集団はひとつのまま進行し、最後のスプリント勝負へ。ポイント賞リーダーのマルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート)が圧倒的なスプリントで優勝。中島もスプリントに挑戦したが、4位に終わった。これでツアー・オブ・タイランドの全日程が終了した。キナンの最終成績はルバが個人総合3位となり、表彰台の一角を確保。チーム総合でも1位となり出場4選手全員でポディウム登壇の栄誉にあずかった。

ツアー・オブ・タイランド第6ステージ結果(110.7km)
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 2時間23分15秒
2 秋田拓磨(シマノレーシングチーム) +0秒
3 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO)
4 中島康晴(KINAN Cycling Team)
5 リ・ジセン(中国、チンハイ チャンユードサイクリングチーム)
6 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック ロードバイクフィリピンズ)
67 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
71 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
76 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 24時間1分4秒
2 アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリングチーム) +16秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +18秒
4 ホルヘカミーロ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネート) +2分9秒
5 リュウ・ジャンペン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
6 サラウット・シリオンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) +2分14秒
21 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分20秒
27 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分30秒
73 中島康晴(KINAN Cycling Team) +16分49秒

ポイント賞
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 82pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 61pts

山岳賞
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 28pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 72時間8分24秒

マルコス・ガルシア

マルコス・ガルシアのコメント
4人で出場は厳しかったけれど、いいレースができたし、いい結果になったと思う。 次はツール・ド・熊野での勝利を目指したい。日本でお世話になっている人たちのためにも、熊野で勝ちたい。

サルバドール・グアルディオラ

サルバドール・グアルディオラのコメント
チーム総合で1位、トマの個人総合3位、中島が平坦ステージで連日上位に入れた。今回は上出来だったと思うし、チームとしてもいいバランスだったと思う。次のレースはツアー・オブ・ジャパンになると思う。一度家に帰ってレースに備えるよ。

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
得意でない平坦ステージが多く、なおかつチームは4人での出場で総合3位はいい結果だと思う。山岳の第3ステージの後、チーム全員がお互いに助け合い、個人総合順位を守ってチーム総合では1位を獲れた。ベストな結果だと思う。次の目標となるツアー・オブ・ジャパンに備えて、まずは家に帰ってしっかり休息をとってトレーニングするよ。

中島康晴

中島康晴のコメント
今日は序盤からアタック合戦が続いて速いペースでレースが進んだ。一度集団が2つに割れた時があって、リーダーチームが前の集団に乗せていく動きをしていたので、マルコスと自分で対応した。集団がひとつにまとまった後はサルバとマルコスに任せて、最後のスプリントに向けてトマがいい位置にポジショニングしてくれた。でも結果は4位で、あと一歩届かないところばかりでチームには申し訳ないと思っている。でもトマの総合3位を守りながらチーム総合も獲れたので、最低限の結果は残せたかなと感じている。
これだけ集団スプリントになるツアー・オブ・タイランドは初めて。個人総合と区間優勝を同時に狙うのはなかなか難しいが、すべてはチーム全員が役割をまっとうした結果。個人総合3位、ポイント賞2位、山岳賞3位と、このメンバーで全ての賞のトップ3に入れたのは上出来だとは思うけれど、どれかひとつでも1位になりたかった。
今年はまだチームに優勝がないので、次のレースでは勝てるようにしたい。5月、6月と日本での重要なレースを控えているので、キープ・ゴーイングで進んでいく。

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http://pressports.com/2018/04/06/ルバ総合3位、チーム首位をキープして最終日へ/

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ルバ総合3位、チーム首位をキープして最終日へ…ツアー・オブ・タイランド

ツアー・オブ・タイランドは4月5日、ナコーンラーチャシーマーからローイエットまでの229kmで第5ステージが行われた。前日同様の集団でのスプリント勝負となり、キナンサイクリングは中島康晴が6位に入った。

ツアー・オブ・タイランド第5ステージに挑む中島康晴らキナン勢 ©︎KINAN Cycling Team / Satoru KATO

5日目はナコーンラーチャシーマーから北東に進み、ローイエットまでの229km。スタート前の9.9kmのパレードランを含めると約240kmを走ることになる。もちろん今大会の最長ステージであり、第2の難所とも言える。距離は長いものの、カテゴリーがつく山岳はなく、道のうねりのようなアップダウンはあるがほぼ平坦と言ってもいい。

2日目の第2ステージ以降、晴れて暑い毎日。チームカーに大量の水と氷を用意してレースをスタートした。リアルスタート後のアタック合戦は40km地点過ぎまで続き、愛三工業の岡本隼を含む9人の逃げが容認される。メイン集団はリーダーチームのセントジョージコンチネンタルサイクリングとトレンガヌサイクリングがコントロールし、最大3分以上まで差が広がる。

64km地点、101km地点に設定された中間スプリントごとにスプリントをしながら逃げ集団は進行。186km地点の3つ目の中間スプリントあたりから集団との差が詰まり始める。キナンを含む各チームが追走に加担し、残り5kmで逃げは全て吸収され、前日に続き集団でのスプリント勝負へ。勝ったのはポイント賞リーダーのマルティン・ラス(エストニア、チームイルミネート)。前日に続きステージ2連勝を挙げた。

中島も前日に続きチームメイトの協力を得てスプリント勝負にチャレンジしたが、6位に終わった。ポイント賞争いでは2位を維持してはいるものの、この日2位に入ったレイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO)が5点差に迫っている。トマ・ルバ、サルバドール・グアルディオラ、マルコス・ガルシアも同一集団でゴール。ルバの個人総合3位と、チーム総合1位を維持して、翌日の最終日を迎える。

ツアー・オブ・タイランド第5ステージ結果(229km)
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 4時間57分52秒
2 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) +0秒
3 パク・ソンベク(韓国、KSPO・ビアンキアジアプロサイクリング)
4 モハドザムリ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
5 アブドゥル・ガニ(インドネシア、KFCサイクリングチーム)
6 中島康晴(KINAN Cycling Team)
49 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
71 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
87 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 21時間37分49秒
2 アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリングチーム) +16秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +18秒
4 リュウ・ジャンペン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +2分9秒
5 サラウット・シリオンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)
6 ホルヘカミーロ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネート) +2分10秒
21 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分20秒
28 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分30秒
76 中島康晴(KINAN Cycling Team) +16分49秒

ポイント賞
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 66pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 48pts

山岳賞
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 28pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts

チーム総合
1 KINAN Cycling Team 64時間58分39秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
とても退屈だったね(笑)。距離は長いし平坦だったし。集団のポジションをキープして長いこと「待つ」日だった。途中メカトラがあって自転車を交換することになったけれど、チームメートの助けもあってポジションに戻れた。残り20kmからは中島のスプリントのために逃げを追走して、彼はまたトップ10に入ることができた。よかったよ。
明日は最後だけれど、今日と同じようになるだろうね。でも距離が短いから気を抜けない。個人総合3位からのジャンプアップは難しいだろうから、チーム総合1位とあわせて維持して表彰台は確保したい。

中島康晴

中島康晴のコメント
今日は距離が長いこともあって、リーダーチームも2分差の選手を逃げに乗せようという動きがあり、横風もあったので(チームとして)後手を踏まないように注意していた。そこで脚は使ったが、追走するチームは後ろに残せたので、いい展開にはできたと思う。フィニッシュ地点は3年前にも走っていて、緩いカーブが続くことは理解していた。でも残り300mでスプリントが一瞬止まった。加速力のあるラスにとってはそういう展開にしたかったようだが、(個人的には)その時にちょっと集団に埋もれてしまって思い切り行けなかったのが悔やまれる。明日は最後なので、今度こそみんなの働きに応えたい。

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トマ・ルバが3位…ツアー・オブ・タイランド唯一の山岳ステージで

ツアー・オブ・タイランドは4月3日、アランヤプラテートからカオヤイ国立公園までの177.7kmで第3ステージが行われ、キナンサイクリングチームは終盤の登りで逃げに乗ったトマ・ルバが3位に入った。

ツアー・オブ・タイランド第3ステージ ©︎KINAN Cycling Team / Satoru KATO

3日目は、カンボジア国境近くの街アラヤンプラテートから西に進み、カオヤイ国立公園にフィニッシュする177.7km。残り30kmから始まる登り坂は標高差500m以上を登り、途中1カ所とフィニッシュ地点が1級山岳に指定される。瞬間的に10%を超える登りが現れ、上に行くほど傾斜が厳しくなる。総合優勝争いに影響する今大会の最難関だ。

前日同様に朝から晴れ、気温も上がってきた午前9時にスタート。10km近いパレード走行ののちリアルスタートが切られると、アタック合戦が始まる。登りが始まるまでの130kmは平坦路が続き、2回設定された中間スプリントをめぐって各チームが飛び出しを図る。その中、82km地点の1回目の中間スプリントを過ぎたのち、マ・ガントン(中国、ヘンジャンサイクリング)が単独で先行。メイン集団に2分差をつけて逃げ続ける。

131km地点の2回目の中間スプリントでは、スプリント賞争い2位につけるキナンの中島康晴がポイントを取りに動く。しかしポイント賞リーダーのマルティン・ラス(エストニア、チームイルミネート)も動き、ラスが2位通過、中島は4位通過となる。

登り区間に入ると、逃げていたガントンは吸収され、1級山岳をベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリング)が先頭通過、トマ・ルバとアルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリング)が約10秒遅れて2位通過していく。その後ディボールにルバとオベチキンが追いついて3人となった先頭集団は後続を引き離してゴールへ。最後はディボールが単独先行してゴール。オベチキンが2位、ルバが3位と続いた。

おおよそ2分遅れの集団でサルバドール・グアルディオラとマルコス・ガルシアがフィニッシュ。中島も後方集団でレースを終えている。この結果、ルバが個人総合で3位に浮上。さらに、チーム内ステージ上位3選手のタイム合算によって争われるチーム総合において、キナンが首位に浮上。2位のチームに1分44秒差のリードを得ている。

ツアー・オブ・タイランド第3ステージ結果(177.7km)
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリング) 4時間16分52秒
2 アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリング) +12秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
4 イェフゲニー・ネポムニャフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +2分6秒
5 ヨナタン・モンサルヴェ(ベネズエラ、チンハイ チャンユードサイクリング) +2分10秒
6 サシャ・ボンダレンコ・エドワーズ(オーストラリア、ドラパック・EFサイクリング)
8 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
28 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分20秒
77 中島康晴(KINAN Cycling Team) +16分40秒

個人総合時間
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリング) 12時間31分1秒
2 アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリング) +16秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +18秒)
4 サラウット・シリオンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリング) +2分9秒
5 ホルヘカミーロ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネート) +2分10秒
6 イェフゲニー・ネポムニャフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +2分16秒
20 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分20秒
29 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分30秒
80 中島康晴(KINAN Cycling Team) +16分49秒

ポイント賞
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 34pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 26pts

山岳賞
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリング) 28pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
今日は平坦でペースが速くて難しいレースだった。自分は最後の登りに賭けていたが、チームメイトが協力してくれたおかげで逃げをつぶした状態で登りに入ることができ、自分にとってはいい展開だった。最後は3人になったが、残り2kmでアタックされてそのまま行かれてしまった。今日は3位以上はちょっと厳しかったね。一緒だった2人はツール・ド・ランカウィの山岳ステージで1位と3位の選手だったから、とても強かったよ。残り3日間は平坦ステージが続くので、総合成績を守るのは自分にとっては厳しいけれど、チームにとっては勝つチャンスがあるから、チャレンジしたい。

中島康晴

中島康晴のコメント
2回目の中間スプリントはサプライズ的に取りに行こうと思って、1km手前から仕掛けていった。元チームメイトのソー(・ジュンヨン)と、ポイントリーダーのマルティン(・ラス)がアシストを連れて追ってきたので、マルティンの後ろから仕掛けたらタイミングを合わされてしまい、結果的に4位通過になってしまった。ただ、集団のままだったらポイントを取れなかったかもしれないと考えると、4位通過で1ポイントでも取れたのはよかったかなと思う。あと3日あるので、チャンスがあればチャレンジしたいと考えていますが、まずは(トマの)個人総合を守ることを優先したい。

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ツール・ド・ランカウイでキナンのトマ・ルバが個人総合8位

マレーシアで3月18日に開幕したツール・ド・ランカウイは、25日の第8ステージをもって閉幕。この大会に初出場を果たしたキナンサイクリングは、トマ・ルバの総合8位がチーム最上位。また、ルバのほかサルバドール・グアルディオラ、中西健児の3人が完走。総距離1341.2kmに及ぶ戦いに幕を閉じた。

ツール・ド・ランカウイの最終ステージ ©︎ KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2018年で23回目を迎え、ステージ数やレースオーガナイズなど大会の規模から「アジア最高峰のステージレース」とも称されるこの大会。16日にランカウイ島でチームプレゼンテーションが行われ、18日からは全8ステージにわたる戦いが続いてきた。

キナンは、第1ステージで椿大志、第7ステージでマルコス・ガルシアがそれぞれリタイアし、残る4選手で最終日を迎えた。前日の第7ステージでは山本元喜と中西の動きに始まり、グアルディオラが大人数の逃げに合流。さらに中盤にルバがメイン集団を飛び出し、グアルディオラが入るグループへ。一時はルバがバーチャル総合リーダーとなる場面もあり、キナン勢の動きがレースをよりサバイバルにした。

第7ステージまでを終えてルバが個人総合9位につけているが、チームは引き続き攻撃的な走りに努めることを確認。順位を守るのではなく、1つでも上げられるよう残る3選手がサポートする。

今大会の最後を飾るのは首都クアラルンプールにフィニッシュする141.1km。途中、スプリントポイントと4級山岳がそれぞれ3カ所ずつ控える。クアラルンプール市内に入ってからは、一度フィニッシュラインエリアを通過したのち、市街地を5周回してフィナーレ。ステージ、総合とも行方はフィニッシュするまで分からない、あらゆる展開が考えられるルートが設けられた。

レースはスタートしてすぐに4人が逃げグループを形成。キナン勢は山本らが前を狙ったが、逃げに入ることはなくメイン集団でレースを進める。逃げる4人は最大で約3分のリードを築くが、メイン集団が射程圏内に収めながら進む。しかし、集団から飛び出した数人が逃げグループに合流。この中に個人総合上位の選手が入ったこともあり、キナン勢は中西を集団前方へと送り込んで追走態勢を整える。

その構図は変わらないまま、クライマックスとなるクアラルンプールの市街地へ。人数を減らしながらも粘る逃げに対し、強力スプリンターを擁するチームが率いるメイン集団。徐々にタイム差を縮めていったメイン集団が最終周回で逃げていた選手たちをキャッチ。キナン勢はグアルディオラがルバをケアしながら最終局面へと向かった。

スプリントでのステージ優勝争いの後ろで、ルバとグアルディオラもしっかりとフィニッシュ。ルバは個人総合での上位を確定させた。個人総合上位陣の一部に集団から遅れてフィニッシュした選手が出た関係から、ルバはスタート時から1つ順位を上げて個人総合8位。UCIポイントは50点をゲット。また、グアルディオラも個人総合23位とし、同様に5点を獲得。今大会で合計55点を得た。この2人に続き、中西も完走。クアラルンプール市街地の周回コース途中までアシストの役割を果たしてフィニッシュしている。

今大会は平坦ステージが多くを占めた中、総合成績に視野を定めて臨んだキナン。初出場ではありながらも、世界の名だたる強豪とならんで戦えるだけの存在感をこの8日間で示したといえる。選手間の連携も上々で、適材適所の役割配分ができていたこともこの先のレースにつながるはずだ。チームが重視する、UCIポイント獲得を常に狙いながら、引き続き全体の底上げを図っていくこととなる。

チームのUCI国際レース次戦は、4月1~6日のツアー・オブ・タイランド(タイ)。主戦場であるアジアでのレースでキナンの活動はさらに加速度を増すことになる。

ツール・ド・ランカウイ第7ステージ結果(141.1km)
1 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF) 3時間10分25秒
2 マヌエル・ベレッティ(イタリア、アンドローニジョカットリ・シデルメク) +0秒
3 ルカ・パチオーニ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア)
4 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、アスタナプロチーム)
5 マルコ・クンプ(スロベニア、CCCスプランディ・ポルコヴィチェ)
6 ヨルダンアルレイ・パッラ(コロンビア、マンザナポストボンチーム)
15 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
34 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
60 中西健児(KINAN Cycling Team) +8分14秒
DNF 山本元喜(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 アルテム・オヴェチキン(ロシア、トレンガヌサイクリングチーム) 32時間6分45秒
2 ルカシュ・オウシャン(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコヴィチェ) +27秒
3 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +32秒
4 アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー(エリトリア、ディメンションデータ) +54秒
5 ジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア) +57秒
6 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、アスタナプロチーム) +1分2秒
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分8秒
23 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分30秒
88 中西健児(KINAN Cycling Team) +1時間12分48秒

ベストアジアンライダー
1 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、アスタナプロチーム) 32時間7分47秒
36 中西健児(KINAN Cycling Team) +1時間11分46秒

スプリント賞
1 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF) 61pts
20 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 11pts

山岳賞
1 アルバロラウル・ドゥアルテ(コロンビア、フォルカアムスキンズレーシング) 43pts
11 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 10pts

チーム総合
1 ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア 96時間23分38秒
9 KINAN Cycling Team +23分23秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
結果についてはまずまずといったところ。予想のできない戦いだったなかで、コンディションを日ごとに上げていきながらフィニッシュができたことについては満足している。キャメロンハイランドの頂上フィニッシュ(第5ステージ)の5位も悪くはなかった。ただ、表彰台には立ちたかったし、一度はバーチャルリーダーとなった第7ステージでリーダージャージを逃したことも悔しかった。それでもなにより、どんな結果が待っているか分からないハイレベルの戦いを走り切れたことはよかったと思う。
UCIワールドチームなどのビッグチームがそろっていた中で、チームはよく戦ったと思うし、中西健児にとっては素晴らしい経験になっただろう。とはいえ、この大会も(チームが並行出場した)ツール・ド・とちぎもレースには変わりない。コンチネンタルチームが勝つことだってもちろんあるし、レースバリューですべてが決まるわけではない。
いまから次のレースが楽しみ。チームスピリットをしっかりと持って、みんなで喜び合える結果を残したい。

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