2025トラック世界選手権開幕…池田瑞紀が女子スクラッチ14位

2025UCIトラック世界選手権が10月22日にチリのサンティアゴで開幕した。初日の女子スクラッチでは池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)が14位になった。池田は梶原悠未(TEAM Yumi)、内野艶和(チーム楽天Kドリームス)、垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大)とともに女子チームパシュートに出場し、予選6位で翌日の1回戦に進出した。

2025トラック世界選手権女子スクラッチを走る池田瑞紀 ©日本自転車競技連


初日は男子チームパシュート、男子チームスプリント、女子チームスプリントも行われ、男子チームスプリントは1回戦敗退、男子チームパシュートと女子チームスプリントはともに予選敗退で、厳しい幕開けとなった。

2025トラック世界選手権女子スクラッチを走る池田瑞紀(先頭から3人目) ©日本自転車競技連

トラック世界選手権開幕…10月27日深夜に日テレで地上波放送

2025UCIトラック世界選手権が10月22日(水)から26日(日)まで、チリのサンティアゴで開催される。1年前の大会でケイリン世界チャンピオンとなった佐藤水菜と山崎賢人が出場予定で、連覇を達成できるかが焦点。 

佐藤水菜が世界選手権女子ケイリンでトップフィニッシュ ©日本自転車競技連盟

<短距離 エリート選手>
山﨑 賢人 (チーム楽天Kドリームス/JPCU長崎)
小原 佑太 (チーム楽天Kドリームス/JPCU青森)
長迫 吉拓 (チームブリヂストンサイクリング)
太田 海也 (チーム楽天Kドリームス/JPCU岡山)
中野 慎詞 (チーム楽天Kドリームス/JPCU青森)
中石 湊  (チーム楽天Kドリームス/JPCU北海道)
市田 龍生都(JPCU福井)
佐藤 水菜 (チーム楽天Kドリームス/JPCU神奈川)
酒井 亜樹 (チーム楽天Kドリームス/JPCU大阪)
仲澤 春香 (チーム楽天Kドリームス/JPCU福井)

2025トラック世界選手権日本代表 ©日本自転車競技連盟

 <中距離 エリート選手>
橋本 英也 (KINAN Racing Team/JPCU岐阜)
窪木 一茂 (Aisan Racing Team/JPCU福島)
山本 哲央 (チームブリヂストンサイクリング)
兒島 直樹 (チームブリヂストンサイクリング/日本競輪選手養成所)
河野 翔輝 (チームブリヂストンサイクリング)
梶原 悠未 (TEAM Yumi)
内野 艶和 (チーム楽天Kドリームス/JPCU福岡)
垣田 真穂 (チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)
池田 瑞紀 (チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)

山崎賢人(中央)が日本勢として37年ぶりに世界選手権競輪優勝 ©日本自転車競技連盟
放送日 2025年10月27日(月) 
番組名 UCI自転車トラック世界選手権2025 
放送局 日本テレビ 
放送時間 25:59~27:29 
出演者 MC:武井壮 進行:後藤楽々 ゲスト:塚本恋乃葉  解説:中野浩一、脇本雄太(福井・94期)  実況:町田浩徳 
番組概要 UCI自転車トラック世界選手権2025(チリ・サンティアゴ/10月22日~26日)をダイジェストで放送。  世界トップとの闘い、日本代表選手など見どころ満載のニッポン応援ドキュメント

スピードチャンネルは全日程を放送

CS放送では5日間にわたり放送。初日はスカパーなどで無料で視聴できる。

【生中継:CS 放送&オンデマンド配信】
10 月23 日(木) 朝6:30~SPEED チャンネル 695ch (スカパー&SPOOX 無料)
10 月24 日(金) 朝5:30~SPEED チャンネル 695ch
10 月25 日(土) 朝5:00~SPEED チャンネル 695ch
10 月26 日(日) 朝5:30~SPEED チャンネル 695ch
10 月27 日(月) 朝1:30~SPEED チャンネル 690ch
その他再放送もあり

2025トラック世界選手権 ©日本自転車競技連盟

●スピードチャンネルの詳細ページ

佐藤水菜のトラック世界選手権報奨金は500万円プラス300万円

10月16から20日までデンマークで開催されたUCIトラック世界選手権でメダルを獲得した日本代表競輪選手に対し、公益財団法人JKAが報奨金を授与する。

佐藤水菜 ©公益財団法人JKA

トラック世界選手権は自転車トラック競技最高峰の大会で、女子ケイリン、男子スクラッチでは史上初の優勝、男子チームスプリント、女子スプリントでは史上初の3位、男子ケイリンでは37年ぶりの優勝、男子スプリントでは35年ぶりの表彰台となった。

日本代表選手(競輪選手)に対する報奨金は、競輪ファン、競輪選手、競輪施行者、場外車券売売場(サテライト)や民間ポータルサイトの運営会社、SPEEDチャンネルなど競輪に携わる全ての関係者の協力のもとに開催された支援競輪の収益から拠出される。

報奨金の額は、個人競技の優勝は500万円、個人競技の3位は300万円、団体競技の3位は120万円。

男子ケイリン優勝は山崎賢人(111期・長崎)、女子ケイリン優勝と女子スプリント3位は佐藤水菜(114期・神奈川)、男子スクラッチ優勝は窪木一茂(119期・福島)、男子チームスプリント3位は小原佑太(115期・青森)と太田海也(121期・岡山)。長迫吉拓は競輪選手ではないので対象外。

世界のサトミナがトラック世界選手権女子スプリントで3位

デンマーク・バレラップで開催されているUCIトラック世界選手権は大会3日目となる10月18日、女子スプリントが行われ、サトミナの愛称で知られる佐藤水菜が3位になった。梅川風子は前日の1回戦で敗退。

佐藤水菜が世界選手権女子スプリント3位 ©日本自転車競技連盟

女子スプリントでの3位は日本初の快挙

佐藤は1回戦、2回戦、準々決勝と勝ち上がり、この日は準決勝で英国のフィヌケーヌに2本を取られて3位決定戦に回った。同じ英国のケープウェルに対して佐藤は力の差を見せつけて2本選手。3位の表彰台に上った。

世界選手権女子スプリントに挑む佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

佐藤はこれまで世界選手権の女子ケイリンで2位を2回獲得した実績があるが、女子スプリントでの3位は日本初。

世界選手権女子スプリントに挑む佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟
世界選手権女子スプリント3位で声援に応える佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

大谷翔平の陰で日本自転車界37年ぶりの快挙…山崎賢人ケイリン優勝

2024年UCIトラック世界選手権(デンマーク・バレラップ)で10月17日に2人の日本人世界チャンピオンが誕生した。男子ケイリンで山崎賢人(日本競輪選手会)が優勝。1987年に同種目を制した本田晴美以来37年ぶり2人目の覇者となった。男子スクラッチでは2022、2023年と2位に甘んじた窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)が優勝。男子中距離陣では初の世界タイトルとなった。

世界チャンピオンのアルカンシエルを着用する窪木一茂と山崎賢人 ©日本自転車競技連盟

男子スクラッチの窪木一茂も同日世界チャンピオンに

2024パリ五輪では期待されていたメダル獲得を逃した日本トラック陣。男子ケイリンには山崎、太田海也、中野慎詞が出場し、そろって1回戦を突破して準々決勝に進出。中野、山崎は準決勝へ進出したが、太田はここで敗退し13位でレースを終えた。

山崎賢人が世界選手権ケイリンで1着フィニッシュ ©日本自転車競技連盟

準決勝では山崎とが中野が同じ組に。山崎は2位を確保して1-6位決定戦に進出。中野は5位で7-12位決定戦に回る。中野は7-12位決定戦で意地を見せて1位となり、7位となった。

そして決勝で山崎はイスラエルのヤコブレフ、コロンビアのキンテロを抑えて悲願の世界チャンピオンとなった。

世界選手権ケイリンを制した山崎賢人がウイニングライド ©日本自転車競技連盟

日本の短距離自転車界では、男子プロスプリントで中野浩一が1977年から前人未到の10連覇。それを受け継いだ俵信之が1987年に同種目優勝。同じ年にケイリンで本田晴美が優勝しているが、当時はプロとアマが別レースで行われていた。1993年にオープン化された以降で初めての世界タイトルとなる。

山崎賢人(中央)が日本勢として37年ぶりに世界選手権競輪優勝 ©日本自転車競技連盟

2年連続2位の窪木が悲願の世界チャンピオンに

24人で争われた男子スクラッチでは2年連続で2位に甘んじていた日本の窪木が悲願の優勝。世界チャンピオンの称号である5色の虹模様ジャージ、アルカンシエルを獲得した。

窪木一茂が世界選手権スクラッチで独走勝利 ©日本自転車競技連盟

短距離種目よりも距離が長いスクラッチなどではロードレースで活躍する選手も登場する。日本では2020年に梶原悠未が女子オムニアムで世界チャンピオンになっているが、男子では初めての世界タイトルとなった。折しもメジャーリーグや日本のプロ野球のプレーオフの最中で、自転車競技界の快挙の報道は少なかったが、現在の日本短距離・中距離陣の強さが証明された1日になった。

世界選手権で日本勢男子初の中距離種目優勝をつかんだ窪木一茂 ©日本自転車競技連盟
世界覇者の称号であるアルカンシエルを着用した窪木一茂 ©日本自転車競技連盟

日本チームスプリント、2024年トラック世界選手権で3位の快挙

2024年UCIトラック世界選手権が2024年10月16日から20日までの日程でデンマーク・バレラップで開催され、大会初日の男子チームスプリントで日本が3位になった。同種目では2020シドニー五輪で銀メダル獲得の実績があるが、世界選手権ではこれまでの最高位。

世界選手権男子チームスプリント3位の長迫吉拓、太田海也、小原佑太 ©日本自転車競技連盟

世界選手権男子チームスプリントに長迫吉拓、太田海也、小原佑太のメンバーで挑んだ日本は、予選を全体の3位で1回戦進出。対戦相手はコロンビアで、日本は1走目からリードを奪い、そのまま押し切って先着。全体の3位で3-4位決定戦に進出。

3-4位決定戦は英国との戦いとなり、1走の長迫がリードを奪われたが、2走の太田が逆転。3走の小原がそのまま押し切って先着。3位になった。

世界選手権男子チームスプリント3位の長迫吉拓、太田海也、小原佑太 ©日本自転車競技連盟

垣田真穂はスクラッチ12位…優勝はウィーブス

24人で争われた女子スクラッチに出場した日本の垣田真穂は12位。優勝はロードスプリンターのロレーナ・ウィーブス(オランダ)。

世界選手権女子スクラッチを走る垣田真穂 ©日本自転車競技連盟

男子チームパシュートは3-4位決定戦に進出

4000mを走る男子チームパシュート。日本は予選で窪木一茂、松田祥位、兒島直樹、河野翔輝のメンバーで臨み6位。1回戦はカナダとの対戦となり、窪木、松田、兒島、今村駿介とメンバーを一部入れ替えて、終始リードを保って先着。翌日の3-4位決定戦に進出した。

世界選手権男子チームパシュートを走る日本チーム ©日本自転車競技連盟
トラック世界選手権に挑む日本代表チーム ©日本自転車競技連盟

●日本自転車競技連盟のホームページ