ブエルタ・ア・エスパーニャが各区間距離を最終修正

8月24日に開幕する第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは各ステージの距離を最終的なものに修正した。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャのコース

2019年のコースは地中海に近いサリナスデトレビエハでのチームタイムトライアルで開幕し、50回目となるマドリードにゴールする。全23日間。平たんステージは6、中程度の山岳区間が4、平たんながらゴールが峠の頂上に設定された区間が2、山岳ステージが7、個人タイムトライアルとチームタイムトライアルが各1。休息2日。

8月24日(土) 第1ステージ サリナスデトレビエハ〜トレビエハ 13.4km(チームタイムトライアル)
8月25日(日) 第2ステージ ベニドルム〜カルペ 199.6km★
8月26日(月) 第3ステージ イビ・シウダドデルフゲテ〜アリカンテ 188km★
8月27日(火) 第4ステージ クリェラ〜エルプイグ 175.5km
8月28日(水) 第5ステージ レリアナ〜ハバランブレ天文台 170.7km★★
8月29日(木) 第6ステージ モラデルビエロス〜アレスデルマエストラト 198.9km★
8月30日(金) 第7ステージ オンダ〜マスデラコスタ 183.2km★★
8月31日(土) 第8ステージ バルス〜イガラダ 166.9km★
9月1日(日) 第9ステージ アンドラ・ラベリャ(アンドラ)〜コルタルスデンカンプス(アンドラ) 94.4km★★★
9月2日(月) 休養日
9月3日(火) 第10ステージ ジュランソン(フランス)〜ポー(フランス) 36.2km(個人タイムトライアル)
9月4日(水) 第11ステージ サンパレ(フランス)〜ウルダクスダンチャリネア 180km★
9月5日(木) 第12ステージ シルクイトデナバラ〜ビルバオ 171.4km★
9月6日(金) 第13ステージ ビルバオ〜ロスマンチュコス 166.4km★★★
9月7日(土) 第14ステージ サンビセンテ・デラバルケラ〜オビエド 188km
9月8日(日) 第15ステージ ティネオ〜サンチュアリオデルアセボ 154.4km★★★
9月9日(月) 第16ステージ プラビア〜アルトデラクビリャ 144.4km★★★
9月10日(火) 休養日
9月11日(水) 第17ステージ アランダデドゥエロ〜グアダラハラ 219.6km
9月12日(木) 第18ステージ コムニダドデマドリード〜ベセリルデラシエラ177.5km★★★
9月13日(金) 第19ステージ アビラ〜トレド 165.2km
9月14日(土) 第20ステージ アレナスデサンペドロ〜プラタフォルマ・デグレドス 190.4km★★★
9月15日(日) 第21ステージ フエンラブラダ〜マドリード 106.6km ★は難易度

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャ2019の特集サイト
●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ

サンウェブはケルデルマンをエースにブエルタ・ア・エスパーニャ参戦

サンウェブが8月24日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの出場8選手を発表した。ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)を総合成績の上位をねらうエースに起用し、経験豊富なニコラス・ロッシュ(アイルランド)をアシストに、ニキアス・アルント(ドイツ)がキャプテンを務める。

●サンウェブのブエルタ・ア・エスパーニャ出場8選手
ニキアス・アルント(ドイツ)
ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
カスパー・ピーダスン(デンマーク)
ロバート・パワー(オーストラリア)
ニコラス・ロッシュ(アイルランド)
マイケル・ストーラー(オーストラリア)
マーティン・トゥスフェルト(オランダ)
マックス・バルシャイド(ドイツ)

🇪🇸ブエルタ・ア・エスパーニャ2019の特集サイト
●サンウェブのホームページ

フルームが繰り上がり総合優勝…2011ブエルタ・ア・エスパーニャ

2011ブエルタ・ア・エスパーニャで13秒遅れの総合2位だった英国のクリストファー・フルーム(当時スカイ、現イネオス)が同大会の総合優勝者となった。総合1位だったフアンホセ・コボ(スペイン)が不正薬物使用の嫌疑に関して意義申し立てをしなかったことで失格が決定となり、フルームが繰り上がって優勝者となった。

2011ブエルタ・ア・エスパーニャ最終日の表彰台。中央がコボ、右がフルーム、左がウィギンス ©Unipublic

これによりフルームは、2012年に総合優勝したブラッドリー・ウィギンスに代わってブエルタ・ア・エスパーニャを初めて制した英国選手となった。

2011ブエルタ・ア・エスパーニャでフルームがアタック ©Unipublic

フルームのグランツール優勝はブエルタ・ア・エスパーニャ(2011、2017)、ジロ・デ・イタリア(2018)、ツール・ド・フランス(2013、2015、2016、2017)の合計7勝となった。

2011ブエルタ・ア・エスパーニャのフルームとコボ ©Unipublic
リーダージャージのコボをフルームがマークする ©Unipublic
2011ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝したフルーム ©Unipublic

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ

2020ブエルタ・ア・エスパーニャは東京五輪直後の8月14日オランダ開幕

2020年の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは例年よりも1週間早い8月14日にオランダのユトレヒトで開幕する。東京五輪が8月9日まで開催されているのでその直後となる。オランダという遠隔地で3ステージを行うことから、異例の金曜日開幕で、大会期間は24日間となる。

2015年にはツール・ド・フランスの開幕地となったユトレヒト

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャが2020年8月にオランダのユトレヒトとノールトブラバント州で開幕することは、2018年12月12日に発表されていた。さらに2019年月20日には最初の3ステージのコースが発表されていた。ただし正式な開幕日はこれまで発表されていなかった。

これは2020東京五輪が開催されることで(自転車競技は7月25日から8月9日まで)、通常シーズンの大会日程をUCI(国際自転車競技連合)と調整する必要が生じていたため。実際にツール・ド・フランスは例年よりも1週間早い6月27日から7月19日までの日程となった。

ブエルタ・ア・エスパーニャがオランダで開幕するのは2009年のアッセンに続く2回目。海外開幕は1987年のリスボン(ポルトガル)、2017年のニーム(フランス)を含めて4回目となる。

ユトレヒトは2010年にジロ・デ・イタリア、2015年にツール・ド・フランスの開幕地を務めたこともあり、5年に一度の間隔でグランツールの開幕地となる。

ユトレヒトはミッフィーの作者ディック・ブルーナが生まれ育った町だ

2020年の主要大会の日程を整理すると

5月未定 ジロ・デ・イタリア(ハンガリー・ブダペスト開幕)
6月27日〜7月19日 ツール・ド・フランス(ニース開幕)
7月24日〜8月9日 東京五輪
8月14日〜9月6日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(オランダ・ユトレヒト開幕)

2020ブエルタ・ア・エスパーニャはオランダのユトレヒトで開幕する (c) Unipublic

「ようやく正式な日程を発表できて、うれしいニュースとなった」と、ユトレヒトのヤン・ファンザネン市長。
「ユトレヒト市民や観光客がこの地域のすべての資産を楽しめるように、私たちが考えているさまざまなアイデアを実践できるように準備します」

大会を主催するユニパブリックのハビエル・ギレンマネージングディレクターは、この声明に完全に同意。
「ブエルタ・オランダプロジェクトは、私たちの75周年を祝う最良の方法です。新しい国際的なスタートを切れたことをうれしく思うし、オランダが理想的なパートナーであると信じています。2009年にオランダはすでに比類のないホストであることを私たちに証明しています。スペインと密接な歴史的関係を持つ国で開幕できることを誇りに感じます」

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ

ブエルタ・ア・エスパーニャにブルゴスら参戦…22チーム出そろう

2019年8月24日に開幕する第74回ブエルタ・ア・エスパーニャの主催者推薦4チームが5月7日にマドリードで発表された。 UCIワールドチームの18に加えて、ブルゴスBH、カハルラル・セグロスRGA、エウスカディバスクカントリー・ムリアス(以上スペイン)、コフィディス(フランス)が主催者推薦で加わった。

全22チームで1チームは8人編成。大会は9月15日に終幕する。

●UCIワールドチーム
アージェードゥーゼル・ラモンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・メリダ(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
グルパマFDJ(フランス)
ロット・スーダル(ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
ディメンションデータ(南アフリカ)
EFエデュケーションファースト(ドイツ)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
カチューシャ・アルペシン(スイス)
イネオス(英国)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(ドイツ)
UAEエミレーツ(UAE)
●ワイルドカード
ブルゴスBH(スペイン)
カハルラル・セグロスRGA(スペイン)
エウスカディバスクカントリー・ムリアス(スペイン)
コフィディス(フランス)

●第74回ブエルタ・ア・エスパーニャのコース

2019ブエルタ・ア・エスパーニャのオフィシャルソング

スペイン・アリカンテ州出身のラップミュージシャン、アルカノが2019ブエルタ・ア・エスパーニャのオフィシャルソング「Otro intento más」をリリースした。

ブエルタ・ア・エスパーニャが公式ソングを指定して40年になるが、初めて選ばれたラップ曲となる。アルカノはアリカンテ州出身だが、第74回ブエルタ・ア・エスパーニャでは3ステージ、合計400kmにわたって同州を走行する。