ロペスが最難関のステージを制覇、ログリッチ首位堅持…ブエルタ・ア・エスパーニャ18S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年9月2日、サラス〜アルツ・デル・ガモニテイル間の162.6kmで第18ステージが行われ、モビスターのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が独走で最難関の区間を制覇。4年ぶり3度目のステージ優勝を飾った。

ミゲルアンヘル・ロペスが最難関の第18ステージをいく ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では大会3連覇を目指すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)がステージ2位でゴールし、リーダージャージのマイヨロホを守った。

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
新人賞ジャージのエガン・ベルナル。2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
第18ステージを走るマイヨロホのログリッチ、それをマークするエンリク・マス ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ミゲルアンヘル・ロペスが第18ステージで優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)マイケル・ストーラー(オーストラリア、DSM)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

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首位を守ったプリモシュ・ログリッチ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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ロペス初優勝…ログリッチがポガチャルをリード…ツール・ド・フランス17S

第107回ツール・ド・フランスは9月16日、アルプスを舞台とした今大会最難関の第17ステージをグルノーブルからメリベル・ラロズ峠までの170kmで行われ、アスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が首位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)と総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)を振り切って初優勝した。

2020ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Charly-López

総合優勝争いでは、区間2位のログリッチが同3位のポガチャルに15秒差をつけた。ボーナスタイム差を合わせて2選手の差は40秒から57秒に開いた。

エマニュエル・マクロン大統領がツール・ド・フランスを訪問 ©A.S.O. Pauline_Ballet
2020ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Charly-López
2020ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Alex Broadway
マドレーヌ峠からダウンヒル ©A.S.O. Pauline_Ballet
2020ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Charly-López
独走するリチャル・カラパス ©A.S.O. Alex Broadway
ミゲルアンヘル・ロペスがツール・ド・フランス第17ステージ優勝 ©A.S.O. Pauline_Ballet
エマニュエル・マクロン大統領に目礼するマイヨジョーヌのログリッチ ©A.S.O. Pauline_Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)サム・ベネット(アイルランド、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2020ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O. Charly-López

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バルベルデ12勝目、ロペス首位奪還…ブエルタ・ア・エスパーニャ第7S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日(金)、オンダ〜マスデラコスタ間の183.2kmで第7ステージが行われ、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)を制して今大会初、大会通算12回目の区間勝利を飾った。

バルベルデがログリッチェを抑えて第7ステージ優勝 ©Photogómez Sport

総合成績では6秒遅れの区間3位になったアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が、2日ぶり3度目となる首位に立った。

後半に厳しい山岳が待ち構えるこの日、序盤から激しい闘いが展開し、ドゥクーニンク・クイックステップのフィリップ・ジルベール(ベルギー)、UAEエミレーツのセルジオ・エナオ(コロンビア)ら8選手が第1集団を形成。前日に首位に立ったディラン・トゥーンス(ベルギー)を擁するバーレーン・メリダ勢がメイン集団をコントロール。さらにモビスターが追走を始めた。

先頭集団は最後の山岳でジルベールとエナオだけになり、残り4kmでついに捕らえられる。メイン集団はモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)とバルベルデ、ログリッチェ、ロペスの4人に絞り込まれた。

ここからキンタナが何度もアタックし、ログリッチェとロペスの体力を奪っていく。それでも2選手は必死に食らいついた。最後の300mでバルベルデがアタックするとロペスが脱落。ログリッチェだけが抵抗したが、バルベルデには勝てなかった。

「チームメートのキンタナが素晴らしいアシストをしてくれた。ログリッチェとロペスに差をつけたかったが、彼らも強かった。現時点で強いのはこの4人だね。ハードな闘いはまだ続くだろう」とバルベルデ。

マイヨロホを着用するトゥーンス ©Photogómez Sport
第7ステージで3位に入ったロペスが首位に返り咲いた ©Photogómez Sport

日本から唯一出場するバーレーン・メリダの新城幸也は、トゥーンスのアシスト役として意欲的な走りを見せた。しかしトゥーンスは終盤にハイペースとなるとたまらず脱落。トゥーンスは1日でリーダージャージーを失った。

積極的な走りを見せたナイロ・キンタナ ©Photogómez Sport
アルカンシエルを着用するアレハンドロ・バルベルデ ©Photogómez Sport

「最後の上りはとても急でパワーが求められたのでボクに向いているとは思えなかった。でもベストを尽くして走り、いい走りができてハッピーだ」とロペス。
「スタート直後からハイペースで、勝負どころの上りの入口に着いたころにはみんな疲れていた。チームはいい働きをしてくれ、ボクはベストなポジションで最後の闘いに向かうことができた。最後に4人になって、みんななにかを仕掛けようとしたけど、タイム差をつけるには坂がキツすぎた。今日のステージはベルデルデ向きだった。
それでもとにかくマイヨロホを取り戻すことができた。日曜日はもっとツラい闘いになるだろうけど、アンドラはボクに向いている。1日1日とブエルタ・ア・エスパーニャを戦っていきたい」

マイヨロホを奪還したロペス ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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ロペスがコロンビア最終日にアラフィリップを逆転し総合優勝

ツアー・コロンビア2.1が2月12日から17日まで全6ステージで開催され、最終日にアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が総合成績でドゥクーニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)を逆転して総合優勝した。

ミゲルアンヘル・ロペスが地元コロンビアで総合優勝 ©Maximiliano Blanco/Getty Images

同大会はスカイのエガン・ベルナル(コロンビア)が総合優勝した2018年まで、コロンビア・オロイパスという大会名で開催されていたが、UCIレースとなり名称が変更された。前年2位のナイロ・キンタナ(モビスター)、同3位のリゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト)らコロンビアの強豪選手が登場するとともに、コロンビアでトレーニングを続けていたクリストファー・フルーム(英国、スカイ)もエントリー。

レースは最終日前日の第5ステージで、アラフィリップがロペスを制して区間勝利。アラフィリップが首位に立ち、ロペスは23秒遅れの総合3位に。フルームは調子が上がらず、34分36秒遅れの総合90位と低迷した。

そして頂上ゴールとなった最終ステージは上りを得意とする地元コロンビア勢が総攻撃。キンタナが優勝し、ロペスは8秒遅れの区間3位でゴール。区間15位までは10位のナルバエズ(エクアドル)を除いてコロンビア勢が相次いでゴール。アラフィリップは2分遅れの16位でゴールし、ロペスが逆転優勝した。

「とてもハードなレースだったが、チームメートの援護もあってスマートな戦いができた。最適な位置からアタックして、ゴールで目標としていた総合優勝をゲットできた。母国コロンビアの大会で総合優勝したことは格別な思いがある」とロペス。

第4ステージで区間5位に入ったNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの中根英登は、第5ステージ序盤の集団落車に巻き込まれて負傷。自転車に乗って再出走したが、ケガの状態が思わしくなく途中リタイア。シーズン序盤から好調だっただけにアクシデントが悔やまれる。

コロンビアのミゲルアンヘル・ロペスがアスタナと3年契約

コロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(23)がアスタナと3年契約を結んだ。2017年はブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝を挙げ、総合8位でフィニッシュ。同大会に新人賞ジャージの設定はなかったが、若手ではナンバーワンの成績を残した。

ミゲルアンヘル・ロペス。 @Bettiniphoto

ロペスは2015年にアスタナでプロデビュー。2016年はケガで好成績を残せなかったが、ミラノ〜トリノやアストリア一周レースで優勝。来季はファビオ・アルーが他チームに移籍することで、メジャーレースでのエースを託される存在になる。