ティレーノ~アドリアティコが3月4日開幕…ビンゲゴー、ヒンドレー出場

第59回ティレーノ~アドリアティコが3月4日にイタリアで開幕。10日までの7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。ビスマ・リースアバイクはヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)、ボーラ・ハンスグローエはジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)が総合優勝をねらう。

フィリッポ・ガンナ、ティム・メルリエ、テイオ・ゲイガンハート、ヨナス・ビンゲゴー、ジャイ・ヒンドレー、リチャル・カラパス ©Fabio Ferrari/LaPresse

「2年前のティレーノ〜アドリアティコで2位になったので、今年は優勝争いができることを願っている。長い1週間レースにはライバルがたくさんいる。僕らはできる限りのことをするが、それが十分かどうか最後に見ることになるだろう」とビンゲゴー。

©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse

「いつものようにここに来ることができてとてもうれしい。毎年このレースに戻ってくるのが大好きだ。常に超ハイレベルで、今年後半の大きな目標への足がかりにしたい。この1週間、とてもタフなレースになるだろう」とヒンドレー。

ヨナス・ビンゲゴー(左)とフィリッポ・ガンナ ©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse
ジャイ・ヒンドレー ©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse

クスがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…ユンボ・ビスマ勢がグランツール全制覇

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは最終日となる2023年9月17日、サルスエラ競馬場〜マドリード間の101.5kmで第21ステージが行われ、ユンボ・ビスマのセップ・クス(米国)が初優勝した。総合2位はヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)、3位はプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)でユンボ・ビスマが表彰台を独占。

ユンボ・ビスマはグランツール全制覇をモチーフにした特製ジャージを着用した ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

またログリッチは5月のジロ・デ・イタリア、ビンゲゴーは7月のツール・ド・フランス総合優勝者で、ユンボ・ビスマの所属選手がグランツール(三大ステージレース)で全勝。自転車競技史上初の快挙を達成した。

マドリードの最終ステージでグローブスが今大会3勝目 ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

最終ステージの勝者はカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)で、今大会3勝目、大会通算4勝目。ポイント賞を獲得した。

左からポイント賞のグローブス、新人賞のアユソ、総合優勝のクス、山岳賞のエベネプール ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

山岳賞はレムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。新人賞はフアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)。チーム賞はユンボ・ビスマ。

アシスト役だったクスが歴史に名を刻む総合優勝を手に入れた ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

たくさんの思い出と楽しい時間を過ごした(クス)

「今日はレース全体の中で最も苦しんだステージだったと思う。アングリルで苦しんだときよりも苦しんだ。だから今は終わってよかったと思っている。選手たちがアタックの準備をしているのを見たとき、速いステージになるだろうと感じていた」とクス。

チャンピオンバイクはサーベロ ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

「ブエルタ・ア・エスパーニャで勝ったからといって、ボクは何も変わらないと思っていた。ボクはこれからもボクだとね。でも全然違っていた。この勝利は人生を変えるようなものだ。たくさんの楽しい思い出とともにこの経験を振り返ると思う。まだ感情に沈み込んでいるので、かなり時間がかかると思う。

セップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

さあ、盛大なお祝いだよ。家族、友人がここにいる。本当に素晴らしく特別なことになる。チームメートやスタッフと一緒に、ここまでの3週間の物語を語れることがうれしい。たくさんの思い出と楽しい時間を過ごしたからね」

マドリードの表彰台に登場したエベネプール ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023
総合トップスリー、左から2位ビンゲゴー、1位クス、3位ログリッチのシャンパンファイト ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023
チーム優勝も手中にしたユンボ・ビスマはチームスタッフも登壇して歓喜 ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)

ツール・ド・フランスのビンゲゴー、ブエルタ・ア・エスパーニャのクス、ジロ・デ・イタリアのログリッチ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

第20ステージにもどる

クスが初優勝に前進…最後の山岳でエベネプール3勝目【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月14日、ポラデアランデ〜ラクルズデリナレス間の179kmで第18ステージが行われ、ベルギーチャンピオンのレムコ・エベネプール(スーダル・クイックステップ)が独走。今大会3勝目を挙げるとともに、初の山岳賞獲得をほぼ確実にした。

マス、アユソ、ログリッチとともにゴールするクス(右から2人目) ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

ユンボ・ビスマの3選手による総合優勝争いは、総合1位のセップ・クス(米国)が9分29秒遅れの区間10位でゴール。

ステージ3勝目を決め、山岳賞の獲得に前進したエベネプール ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

総合3位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)は同タイムの11位。8秒差で総合2位につけていたヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)はこの2選手から9秒遅れたため、クスとビンゲゴーの総合成績でのタイム差は17秒に開いた。

2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

ヨナスはとても強いので、それがちょっと怖かった(クス)

「チームメートは本当に素晴らしい仕事をして、一日中引っ張ってくれた」とクス。

この日のステージは最後の上りを2周する設定で、「ヤン・トラトニクが2度目の上りで戻ってきて、ボクたちのために素晴らしい走りをしてくれた」とクスが続けた。

「そしてヨナスが素晴らしい走りをしてくれた。下から本当にいいペースだった。彼はとても強いので、それが少し怖かった。でも彼はボクにちょうどいい乗り方をしてくれた」

山岳賞のエベネプールが独走 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

「今日はこれまでより守備的な戦術を取った。チームのボクたち3人の中ではアングリルで合意した作戦があった。そのステージの後にどのような戦略を立てたのかといえば、常に変化していった。多少のミスもあったけど、対処できる範囲内だった。総合勝利は近づいている。明日は間違いなく楽なステージだ。でも集中力を切らしちゃいけないし、第20ステージは本当に長くて難しいステージになるだろう。厳しい山岳は終わったけど、この先も厳しい局面はいくつかあるだろう」

クスから9秒遅れでゴールしたビンゲゴー。総合差は17秒と開いた ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)

最後の山岳ステージを終えて首位を死守したセップ・クス ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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ビンゲゴーがクスを置き去りにしてアタック【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月12日、リエンクエスプラジャ〜ベヘス間の120.5kmで第16ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)がゴールまでの上り坂でアタックし、単独で逃げ切って第13ステージに続く大会通算2勝目を飾った。

ビンゲゴーが最後の上りでアタックして優勝 ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023

チームメートで総合1位のセップ・クス(米国)はビンゲゴーから1分05秒遅れの区間10位でゴール。それでも前日までの貯金を利して首位を守った。チームメートのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)はクスよりも4秒先行してゴールしたが、ビンゲゴーに総合成績で逆転されて3位になった。

第16ステージで先行する第1集団 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

明日首位に立てるかわからないけどその瞬間が楽しみ(ビンゲゴー)

「今日は勝てて本当にうれしい。今朝はナータン・ファンホーイドンクが事故に巻き込まれたというひどいニュースがあったので、今日は親友のために勝ちたかった」とビンゲゴー。

「幸いなことに大事には至らず、とてもホッとしている。私にとってもチームにとっても、彼が早く回復することを願っている。明日総合首位に立つかどうかは分からない。その瞬間を楽しみたいだけだ」

総合1位のセップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

ビンゲゴーの勢いはもう止められなかった(クス)

「作戦が少し変更された。最後の上りになる直前に、ヨナスが無線でアタックしてもいいかと伝えていたが、それは決定的なタイミングだった。お互いを見ていたときで、彼は信じられないスピードで上りを走ったので、もう止められなかった」とクス。

「今日もチームにとって最高の日だ。かなりいい気分だった。激坂フィニッシュは私にとって難しいだろうと分かっていた。自分の乗り方には満足している。明日は全く別の話だ。脚の状態はまだいいので楽しみでしかない」

ポイント賞のカーデン・グローブス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
山岳賞のレムコ・エベネプール ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)

新人賞のフアン・アユソ ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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ビンゲゴー、クス、ログリッチが上位独占【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月8日、スペインのフォルミガル・ウエスカラマジアからフランスのツールマレー峠までの135kmで第13ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が独走勝利。

ビンゲゴーがツールマレー峠で独走勝利 ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023

ユンボ・ビスマ勢は首位のセップ・クス(米国)が30秒遅れの区間2位、総合4位のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が33秒遅れの区間3位と独占。3連覇を狙ったスーダル・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)は27分05秒も遅れ、総合優勝争いから陥落した。

ダミアノ・カルーゾのペースに食らいつくクス(左) ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

最難関のこの日のステージを終えて、首位はチームのアシスト役だったクス、1分37秒遅れの総合2位にログリッチ、同44秒遅れの3位にビンゲゴー。

ツール・ド・フランス2勝のビンゲゴーがアタック ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

娘の誕生日に勝つことができてとてもうれしい(ビンゲゴー)

「この日じゃなければダメだったので、本当にうれしい。今日は娘フリーダの誕生日で、彼女のために勝ちたかった」とビンゲゴー。

「チームの計画は、総合優勝を争うライバルからタイムを奪えるかどうかを確認することだった。それが実現できたので誇りに思う。ステージと総合成績で1-2-3は思ってた以上の結果となった」

ブエルタ・ア・エスパーニャ3勝のログリッチがマイヨロホを着るクスをアシストする ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

チームの3人とも、お互いのために走っている(クス)

「ヨナスが勝利のボトルをプレゼントしてくれるのはとてもうれしいことだけど、正直に言うと、ヨナスもプリモシュも、レースを通して多くのアドバイスと自信を与えてくれた。彼らもボクを信じてくれているのがうれしい」とクス。

「時々だけど、ボクたちはみな、お互いのためにそこにいる。それが最も重要だと思う。ログリッチがやったように、秒数を稼ぐために努力するのは決して悪いことではない。いいポジションにいれば、それを狙うのは簡単だ。明日はさらに差が大きくなるはずだけど、それもいいことだよ。明日は守備か攻撃か、今言うのは難しい。まだチームには3人が上位にいる。自分の気持ちを見極める必要がある」

ツールマレー峠。アシスト役のロベルト・ヘーシンクがフィニッシュ ©Rafa Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ツールマレー峠を上るヒュー・カーシー ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
セップ・クスがスパート。エンリク・マスが追走 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
ツールマレー峠で区間2位に入ったセップ・クス ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023
エイネルアウグスト・ルビオ ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2023

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)

ツールマレー峠 ©Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2023

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【ツール・ド・フランス現場雑感】全日程を完走して共有できることがある

ビンゲゴーがポガチャルに圧勝して2年連続の総合優勝

第110回ツール・ド・フランスは最終日となる7月23日、サンカンタン・アン・イブリーヌ〜パリ・シャンゼリゼ間の115.5kmで第21ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が2年連続で総合優勝した。

2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
サンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナルが最終ステージのスタート地点。2024年、ツール・ド・フランスの5日後に開幕するパリ五輪の自転車トラック競技会場だ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの主役はタデイ・ポガチャルだったかもしれない ©A.S.O. Pauline Ballet
シャンパングラスを持って撮影に応じるビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴーを中央に、左が2位ポガチャル、右が3位アダム・イェーツ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet

34歳で始めた一人旅。まさか60歳まで続けているとは

最終日はパリまで377kmの距離を残してブズールという町に当宿。朝に体温が上昇する程度のランニングに出かけると、ホテル周辺は総合病院などが林立するエリアでした。丘の上に尖塔がありましたが、そこまで上ると体力を消耗してしまいそうなので断念。パリへの最後の移動、そして日本への長時間移動など、この後のことを考えると、どのくらい疲れていて、どのくらい体力が残っているのかわからないので。

コンコルド広場に到着しました

パリ行きの道は順調でした、およそ80kmほどのどかなN国道をノンビリと走り、スピードに慣れたあたりでA5高速へ。序盤はとても空いていて、時速130kmを出してもドキドキすることなく、堅実に距離を稼いでいきました。

パリまで377kmほどの田舎町のホテルで最後の朝ごはん

前日に、今回のフランス取材で初めて進行方向に「パリ」の標識を発見。この日はパリまでの残り距離をにらみながらの運転。数字が小さくなっていくと、「ツール・ド・フランスもあとこの距離で終わってしまうんだな」と感慨深くなりました。

パリ・シャンゼリゼは暑さもなくさわやかな天候だった ©A.S.O. Pauline Ballet

そしていつものようにエッフェル塔が見えてくるとパリ。環状線がかなり渋滞していましたが、南から右回りに半周してツール・ド・フランスの推奨コースに沿ってパリの北からコンコルド広場にアクセス。ツール・ド・フランスを追いかける旅が終わりました。

フランスのイメージはこれかなと思う

プレスセンターで知り合いにあいさつしてお別れ。毎年、「それじゃあ来年」と声をかけあっていましたが、今年はちょっと説明が増えました。もちろん来年もこの夏祭りの現場に戻ってきたいという気持は強いです。

購入したフランス車の納車場所まで、あらかじめアポイントした時間よりも1時間半も遅れて到着。さらに後部トランクの荷物の整理をしていなかったので、その場で2つのバッグに収納。各地でいただいた瓶詰めのお土産は申し訳なかったですが捨てました。

日本のみなさんが選手の健闘と大会の成功を祈って作った千羽鶴とともにパリに凱旋

原稿を書き上げ、あとは画像のアップを待って、メール添付して送るだけ。明日の朝は早いですが、今夜はホテルのレストランに繰り出しますかね。

初めて全日程を単独で駆け巡ったのは34歳のときでし。正直なところ、60歳になっても駆け巡っているとは思いませんでした。選手とともにパリに到着するのは、コロナ禍で現地取材を断念した2年を差し引いて25回目となりました。

新車で購入したシトロエンC3エアクロスは3997km走った

雑誌編集部時代の10年は会社員だったのでスポット参戦でした。機会があってフリーになってからは全日程を選手とともにフランスを一周することを最低限のこととして駆け巡っています。23日間という長い日程の果てに、パリ・シャンゼリゼに到着した選手の感慨を共有したいという思いがあったからです。

原稿をと切らせないという最低限のルーティーンをこなして、終盤はちょっとバテてしまいましたがあなんとか完走しました。つたなく殴り書きの現地日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

2023ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

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