ローハン・デニスが世界選手権エリート男子タイムトライアル優勝

オーストラリアのローハン・デニスが9月26日にオーストリアのインスブルックで行われた世界選手権エリート男子タイムトライアルで優勝した。距離52.1kmを1時間03分02秒57で走破。平均時速は49.585km。

世界選手権エリート男子タイムトライアルを制したローハン・デニス © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位はオランダのトム・デュムランで1分21秒09遅れ。3位はベルギーのビクトル・カンペナールツで1分21秒62遅れ。

「アメイジングな気分だ。サポートカーの中にいるブラッドリー・マクジーがずっと指示してくれて、ボクを落ち着かせてくれた。チームタイムトライアルでのトム・デュムランのワット数は分かっていたから、勝てるはずだったが、とにかくゴールするまでは確信が持てなかった」と新チャンピオンのデニス。
「感謝を伝えたい人はたくさんいるけど、まずは妻に。彼女はいま家にいて幸せな気分になっていると思う。夢がかなった。世界チャンピオンはジュニア時代から追い求めていた。年代別でも頂点に立ったことがなかったからね。来年は虹色のアルカンシエルを着てタイムトライアルを楽しみたい」

世界選手権エリート男子タイムトライアル。ローハン・デニスを中央に左が2位トム・デュムラン、右が3位ビクトル・カンペナールツ © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)

デニスが再びTT制覇…首位はサイモン・イェーツ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第16S

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月11日(火)、サンティリャナデルマル~トレラベガ間の32kmで第16ステージとして個人タイムトライアルが行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)が初日の個人タイムトライアルに続いてトップタイムをたたき出して優勝した。

ローハン・デニスがブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ優勝 © Luis Ángel Gómez

この種目を得意とする同選手は、すでに23日に開幕する世界選手権タイムトライアル種目に照準を合わせ、「その準備のために家に帰るつもりだ」とコメントした。

総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)が1分28秒遅れの区間13位と善戦してその座を死守。「いい走りができたが、最終日まではまだ長い。攻撃は最大の防御だが、状況を見極めて明日からの山岳を冷静に走りたい」とイェーツ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ © Luis Ángel Gómez

上り坂には強いが平たん路のスピードに劣るモビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)は2分10秒遅れで、総合3位から4位に後退した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージで首位を守ったサイモン・イェーツ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ローハン・デニスがタイムトライアルを制して首位発進…第73回ブエルタ・ア・エスパーニャ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月25日(土)に南スペインのマラガで開幕。初日は距離8kmの個人タイムトライアルが第1ステージとして行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)がトップタイムをたたき出して優勝した。

個人タイムトライアルでトップタイムを出したローハン・デニス © Luis Ángel Gómez

2017大会初日のチームタイムトライアルでもBMCが優勝し、先頭でゴールを切ったデニスが首位のリーダージャージを着用した。デニスは2年連続でこの「マイヨロホ」を着用することになった。欧州以外の選手がグランツールと呼ばれる三大大会の個人タイムトライアルですべて勝ったのは初めて。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ © Luis Ángel Gómez

有力選手の中ではスカイのエースとなるミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が6秒遅れの2位。7月のツール・ド・フランスで落車骨折し、復帰戦となったBMCのリッチー・ポート(オーストラリア)は51秒遅れと苦しいスタートとなった。

深紅のマイヨロホをデニスが獲得 © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マイヨベルデ(ポイント賞)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マイヨルナレス(山岳賞)ネルソン・オリベイラ(ポルトガル、モビスター)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)

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イェーツが首位死守。デニスがトップタイム…ジロ・デ・イタリア第16ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月22日、トレント〜ロベレート間で第16ステージとして距離34.2kmの個人タイムトライアルが行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)が40分00秒、平均時速51.3kmのトップタイムでステージ初優勝した。デニスのグランツール区間勝利は2015ツール・ド・フランス初日、ユトレヒトでの個人タイムトライアルに続く2度目(チームタイムトライアルを除く)。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守ったが、個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差は2分11秒から56秒になった。

ジロ・デ・イタリア第16ステージでマリアローザを着るイェーツが個人タイムトライアルを走る © Fabio Ferrari – LaPresse

デニスはエルサレムで行われた初日の個人タイムトライアルで、最終出走のデュムランに2秒差で逆転負けを喫して落胆していた。大会2日目に3秒のボーナスタイムを稼いでマリアローザを着用するが、「最大の目標はステージ優勝」と、この日のトップタイムに固着していた。
「タイムトライアルのスペシャリスト、トニー・マルティンとデュムランに勝つのはとても気分がいい。ボクは勝利するためにジロ・デ・イタリアにやってきた。エルサレムでそれを実現することを望んでいた。このステージだって同じだ」とデニス。
一時は総合成績で11位に下降していたが、この日のトップタイムで総合6位に急浮上。
「優勝することができて、トップテンに返り咲くことができたからいい1日だ」

スタートするデニス。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Massimo Paolone – LaPresse
世界チャンピオンのデュムランは22秒遅れの3位。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse
ウォーミングアップ中のイェーツ。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Marco Alpozzi – LaPresse

マリアローザのイェーツはデニスから1分37秒遅れの20位。ステージ3位となったデュムランから1分15秒しか遅れなかった。
「とてもハッピーだ。序盤はいいリズムで、とても好調だった。でも最後の10kmは死んだ」とイェーツ。
「タイムトライアルが終わってリードを保っていられたので、残りのステージでのボクの戦略は変わってくる。ファンにとっては不運だけど、ボクはさらに守りに徹すると思う。もっとタイム差を広げられればいいけど、この状況で十分だ」

クリストファー・フルーム。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Marco Alpozzi – LaPresse

苦戦しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)は35秒遅れの5位で、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)を逆転して総合4位に浮上した。

ローハン・デニスがジロ・デ・イタリア第16ステージでトップタイム © Fabio Ferrari – LaPress

●ダイジェスト動画

イェーツがマリアローザを死守。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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バッタリンがジロ・デ・イタリア第5ステージ優勝…デニスが首位死守

第101回ジロ・デ・イタリアは5月9日、アグリジェント〜サンタニンファ間の153kmで第5ステージが行われ、ロットNLユンボのエンリーコ・バッタリン(イタリア)が4年ぶり通算3度目の区間勝利を挙げた。2016年にオランダの現チームに移籍してからは大会初勝利。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が首位を守った。

ジロ・デ・イタリア第5ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

イタリア半島の南に浮かぶシチリア島での2日目。向かい風もあってこの日のペースは遅く、数選手がアタックをしかけるがゴールまでにすべて吸収された。スプリント勝負では地元シチリア島出身のジョバンニ・ビスコンティ(イタリア、バーレーン・メリダ)が飛び出してゴールを目指したが、バッタリンがこれをかわした。バッタリンは前日のレースでゴール直前まで先頭を走っていたが、最後に抜かれて3位になっていた。

バッタリンがジロ・デ・イタリア第5ステージで優勝 © Massimo Paolone – LaPresse

「2014年に2勝目を挙げて以来、思うような走りができなかった。2015年に落車でケガをしたところは完ぺきには治っていない。2016年はチームメートのクルイスウエイクのアシストで、最終日の2日前まで彼のマリアローザを守る役だった。すべては思い出深いジロ・デ・イタリアだけど、ここ4年間は自分の勝利のことを忘れていた」とバッタリン。
「前日は最後のところでミスをした。今日も同じような展開だったけど、ボクは調子がいいことを確認していた。第11ステージも同じようなコースなので、少人数の逃げ切りからさらに勝利を積み重ねたい」

ジロ・デ・イタリア第5ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

●ダイジェスト動画

ジロ・デ・イタリア第5ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

第2ステージでマリアローザを獲得したデニスは4日連続でそれを死守。第6ステージは標高1736mのエトナ山にゴールする最初の山岳区間となり、上りに強い選手のアタックが想定されるだけに正念場となる。
「ここ4年間、自分の走りを変えるためにトレーニングをしてきた。明日はこれが試されるときだ。もし山岳スペシャリストに着いていくことができなければ、自分のペースで上りしかない。エトナ山ではトレーニングキャンプをしているので、どんなコースかどんな勾配なのかは把握している。とても厳しい戦いになると思うが、このマリアローザを守りたい」

マリアローザはジロ・デ・イタリア第5ステージを終わって依然デニスがキープ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

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ウェレンスがジロ・デ・イタリア第4ステージ優勝…デニスが首位死守

第101回ジロ・デ・イタリアは5月8日、カターニア〜カルタジローネ間の198kmで第4ステージが行われ、ロット・フィックスオールのティム・ウェレンス(ベルギー)が2年ぶり2度目の区間優勝。ベルギー勢の勝利はこれで161勝となるが、直近の2勝がウェレンスによるもの。第2ステージで総合トップに立ったBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が首位のマリアローザを守った。

シチリア島がジロ・デ・イタリア第4ステージの舞台だ © Fabio Ferrari – LaPresse

中東イスラエルで開幕から3日間を過ごした選手団は、大会4日目に地中海をわたってイタリア半島の南東に浮かぶシチリア島に。アップダウンのあるコースは当初の距離198kmから4km追加されて202kmで行われた。山岳賞のマリアアッズーラを着たエンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)がこのジャージを守るために5人の第1集団に加わり、山岳ポイントを獲得。この日終わっても第2ステージから守っているマリアアッズーラを手渡さなかった。

BMCがマリアローザを守る © Fabio Ferrari – LaPresse

逃げた選手は後続集団に吸収されることになるが、残り6.8km地点の狭いコースで落車が発生すると、集団の後方にいた選手らが足止めを食ってしまう。初優勝をねらうスカイのクリストファー・フルーム(英国)もその中にいて、ゴールまでに21秒遅れとなる。

ステージ優勝争いはゴール前で積極的に先頭を引いていたロット勢が主導権を握り、ウェレンスが上り坂に設定されたゴールをトップ通過した。
「ネット上でボクが優勝候補だと書かれているのをいくつも目にした。チームはボクのために本当に強力なアシストをしてくれた」とウェレンス。
「アダム・ハンセンは強くて頼もしかった。トッシュ・バンデルサンドが残り500mまでけん引してくれて、最初にアタックしたエンリーコ・バッタリンを残り200mでかわすのは簡単だった。2年前は単独の逃げだったから、大集団を制して優勝した今回のほうが感動的だ。もうこの1勝で十分なので、残りのジロ・デ・イタリアは楽しむことができるけど、もちろんチームメートの勝利をサポートしていきたい」

ティム・ウェレンスがマイケル・ウッズを制した。ジロ・デ・イタリア第4ステージ © Massimo Paolone – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第4ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

●ダイジェスト動画

「イスラエルでマリアローザを獲得したのはひとつの出来事だったけど、イタリアでこれを守ることができたのはスペシャルだ。沿道の観衆はとても盛り上がっていた」と首位を堅持したデニス。
「できればあと2日はマリアローザを守りたい。明日も同じようなコースではあるけど、エトナ山の上りがあって総合成績の上位をねらう有力選手が動いてくると思う」

マリアローザを守ったローハン・デニス © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ロット・フィックスオールのティム・ウェレンスがジロ・デ・イタリア第4ステージを制した © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

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