UCIトラック世界リーグにメダリスト29、世界王者63人参戦

UCIトラックワールドリーグは11月6日にスペインのマジョルカ島で第1戦が行われるのを皮切りに全5戦が行われる。男女それぞれ36選手が出場権を与えられたが、五輪メダルは金10を含むのべ29個、世界チャンピオンのタイトルはのべ63となり、世界のトップスターが参加することが明らかになった。

umi Kajihara – former UCI Track Cycling World Champion ©SWpix.com

日本勢は太田りゆ、佐藤水菜、梶原悠未、山崎賢人、窪木一茂が出場する。

Sprint – Women:
Lauriane Genest (Canada)
Lea Friedrich (Germany)
Miriam Vece (Italy)
Martha Bayona Pineda (Colombia)
Riyu Ohta (Japan)
Sophie Capewell (Great Britain)
Yana Tyshchenko (Russia)
Daria Shmeleva (Russia)
Laurine Van Riessen (Netherlands)
Anastasiia Voinova (Russia)
Mina Sato (Japan)
Yuli Paola Verdugo Osuna (Mexico)
Emma Hinze (Germany)
Mathilde Gros (France)
Simona Krupeckaitė (Lithuania)
Kelsey Mitchell (Canada)
Shanne Braspennincx (Netherlands)
Olena Starikova (Ukraine)

Sprint – Men:
Jean Spies (South Africa)
Mateusz Rudyk (Poland)
Jair Tjon En Fa (Suriname)
Tom Derache (France)
Jordan Castle (New Zealand)
Kevin Quintero Chavarro (Colombia)
Mikhail Yakovlev (Russia)
Kento Yamasaki (Japan)
Rayan Helal (France)
Stefan Bötticher (Germany)
Jai Angsuthasawit (Thailand)
Hugo Barrette (Canada)
Harrie Lavreysen (Netherlands)
Nicholas Paul (Trinidad & Tobago)
Jeffrey Hoogland (Netherlands)
Vasilijus Lendel (Lithuania)
Maximilian Levy (Germany)
Denis Dmitriev (Russia)

Tokyo 2020 bronze medalist Rayan Helal ©SWpix.com

Endurance – Women:
Maggie Coles-Lyster (Canada)
Hanna Tserakh (Belarus)
Tania Calvo (Spain)
Michelle Andres (Switzerland)
Alžbeta Bačíková (Slovakia)
Gulnaz Khatuntseva (Russia)
Emily Kay (Ireland)
Silvia Zanardi (Italy)
Karolina Karasiewicz (Poland)
Maria Martins (Portugal)
Olivija Baleisyte (Lithuania)
Eukene Larrarte (Spain)
Yumi Kajihara (Japan)
Kirsten Wild (Netherlands)
Katie Archibald (Great Britain)
Anita Yvonne Stenberg (Norway)
Annette Edmondson (Australia)
Kendall Ryan (USA)

Yumi Kajihara – former UCI Track Cycling World Champion ©SWpix.com

Endurance – Men:
Tuur Dens (Belgium)
Rhys Britton (UK)
Roy Eefting (Netherlands)
Alan Banaszek (Poland)
Jules Hesters (Belgium)
Gavin Hoover (USA)
Michele Scartezzini (Italy)
Kazushige Kuboki (Japan)
Claudio Imhof (Switzerland)
Aaron Gate (New Zealand)
Iuri Leitao (Portugal)
Erik Martorell Haga (Spain)
Ed Clancy (Great Britain)
Sebastian Mora (Spain)
Corbin Strong (New Zealand)
Yacine Chalel (Algeria)
Kelland O’Brien (Australia)
Rotem Tene (Israel)

Rhys Britton, bronze medalist in the scratch race in Roubaix ©SWpix.com

Race Calendar:
Round 1: November 6, Mallorca / Velòdrom Illes Balears, Spain
Round 2: November 27. Panevézys / Cido Arena, Lithuania
Round 3: December 3, London / Lee Valley VeloPark, Great Britain
Round 4: December 4, London / Lee Valley VeloPark, Great Britain
Round 5: December 11, Tel Aviv / Sylvan Adams National Velodrome, Israel

Riders will compete for the UCI Track Champions League trophy

UCIトラックワールドリーグのホームページ

植竹海貴…週に5日の自転車店舗勤務で全日本女王に

ワイ・インターナショナルの実業団チーム「ワイズロード」に所属する植竹海貴(うえたけみき)が2021年は全日本選手権エリート女子のチャンピオン、実業団レースJBCFの「Jフェミニンツアー」で年間11勝を挙げて年間総合優勝を獲得した。現在はワイズロード新宿本館で週5日間勤務している。

全日本チャンピオンの植竹海貴

10月23日に広島県三原市で開催された第89回全日本自転車競技選手権大会ロードレースの女子エリートに出場して、初優勝。これにより、2022年の全日本選手権の前日までナショナルチャンピオンジャージを着用することになった。

また、全日本実業団自転車競技連盟が主催するJフェミニンツアーも年間総合優勝。ピンク色のリーダージャージを手中にした。植竹は、2021年の国内女子ロードレース界のダブルタイトルを獲得し、目覚ましい活躍を見せた1年となった。

JBCF「Jフェミニンツアー」年間総合優勝の植竹海貴

「いまだに、全日本選手権で優勝したことの実感がわかないです。レースは、スプリントになれば優勝の可能性があるかもと思っていましたが、まさか優勝できるとは思っていませんでした」と植竹。

3人に絞られた時点で表彰台が現実的になり「どうせ表彰台に乗るなら真ん中に!」と決意した。

植竹海貴(右)が金子広美を制して全日本選手権で優勝 ©JCF

レース後、LINEの通知が100件届いてビックリ!

「繰り返されるペースアップがキツく、正直ゴール前でスプリントできる脚が残っていなかったけれど、(2位となった)金子広美選手も同じように脚がいっぱいだったようで、なんとか競り勝つことができました。レース後、LINEの通知が100件届いてびっくりしました」

植竹は、専門学校卒業後の2016年から2020年3月までは保育士として働いていた。2020年4月に自転車に専念できる環境として、スポーツ自転車の専門店ワイズロードを運営するワイ・インターナショナルに入社。同社の旗艦店であるワイズロード新宿本館で勤務しながらトレーニングを積み、実業団レースのJBCFに参戦。

トレーニングには従来の実走練習に加え、SARIS社のスマートトレーナーとバーチャルサイクリングアプリZwiftを組み合わせたインドアトレーニングも取り入れ、課題の克服と競技力の強化に取り組んだ。

全日本選手権で植竹海貴(右)が金子広美を制して優勝 ©JCF

ワイ・インターナショナルの鳥居恵一郎代表取締役社長は、「何度もアタックがありハラハラする展開でしたが、彼女らしい粘りの走りで優勝してくれました」とコメント。

「自社の社員から全日本チャンピオンを輩出できたことを、とてもうれしく誇らしく思っています。強化指定選手にもなったこともあり、パリ五輪に向けて、これからも会社を挙げて彼女のサポートをしていきます」

■植竹海貴(うえたけみき)
生年月日:1996年1月29日生まれ
出身地:東京都板橋区
所属チーム:ワイズロード
勤務先:ワイズロード新宿本館(東京都新宿区新宿2-19-1 BYGSビルB1F)

日本大の仮屋和駿は2022年シーズンにKINAN所属へ

日本大自転車競技部所属の仮屋和駿(かりやかずとし)が2022年シーズンよりKINAN Cycling Teamに加入することになった。

仮屋和駿 ©Syunsuke FUKUMITSU

高校・大学と各カテゴリーの国内トップレベルを走ってきた仮屋だが、2021年シーズンにブレイク。特に国内最大級のステージレースであるツアー・オブ・ジャパンでは、第2ステージでKINAN所属の山本元喜らとともに逃げ切ってステージ2位。国内外の歴戦の猛者たちを相手に堂々たる戦いぶりを披露した。全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)ロードレースでも2位となったほか、アンダー23カテゴリーの日本代表にも選出されている。

KINANチームではその実力と将来性を高く評価するとともに、仮屋自身が抱くサイクリストとしてのキャリアイメージとがマッチしたことにより、大学在学中だが来季からプロライダーとして活動していくことになった。

仮屋和駿 ©Syunsuke FUKUMITSU

メインスポンサーである「株式会社キナン」のお膝元である和歌山県出身。2022年シーズンからは、「和歌山が生んだプロライダー」「おらが街のトップサイクリスト」としても高みを目指していきたいという。

現在は日本大3年在学中で、2022年シーズンは学業と並行して競技活動を行っていく。また、学生対象レースではこれまで通り日本大自転車競技部の一員として参戦していく予定。

「地元のチームでもあるKINAN Cycling Teamに加入することができ、大変光栄に思います。レベルの高いチームで活躍、成長できるようがんばっていきます。応援よろしくお願いいたします」と仮屋。

仮屋和駿 ©Syunsuke FUKUMITSU

仮屋和駿
2001年3月29日生まれ 和歌山県和歌山市出身
身長177cm・体重66kg A型
脚質:ルーラー
2021年所属チーム:日本大自転車競技部

●主な実績 (かりやかずとし)
2019年 全日本学生選手権大会チームタイムトライアル 1位 
2021年 ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ 2位(個人総合16位)
2021年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレース 2位

ウィンドブレークジャケットで寒さの厳しい冬ライドを快適にする

サイクリングウエアメーカーのパールイズミは2021年秋冬新商品として「ウィンドブレークジャケット」をサイクルショップやスポーツ用品店など発売する。1万7050円(税込)、ワイドサイズは1万8150円(税込)。

ウィンドブレークジャケットは防風性と保温力、そして動きやすさを兼ね備えた素材ウィンドブレークをメインに採用し、優れた透湿機能と通気性をもつ素材を背中に配置して、ムレや汗冷えも軽減する。寒さの厳しい冬のライドが快適になるベーシックフィットの5℃対応ジャケット。ブラックのみワイドサイズがある。

走行時に寒風の侵入を防ぐ袖口のカフ
汗をかく背中の中心部分に湿気を吸収・発散させる素材を使用

3500-BL / ウィンドブレークジャケット
B3500-BL / ウィンドブレークジャケット(ワイドサイズ)

【カラー】 9. ブラック 10. ホワイト 11. グレー 12. レッド ※B3500-BLは9. ブラックのみ
【価格】●3500-BL:1万7050円(税込) ●B3500-BL:1万8150円(税込)
【サイズ 】●3500-BL:S, M, L, XL, 3L ●B3500-BL:BM, BL, BXL, B3L
【素材】ウィンドブレーク
【商品特徴】
□ウィンドブレーク:防風性が高く、優れた保温性とストレッチ性で暖かく動きやすい素材
□10cmあきファスナー付き3バックポケット

●パールイズミのホームページ

2022ジロ・デ・イタリアは2年前に幻に終わったブダペスト開幕へ

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが2021年11月3日、2022年の第105回ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーションをハンガリーの首都ブダペストで開催すると発表した。大会日程は2022年5月6日から29日の全24日間。ブダペストは2020年の第103回大会の開幕地だったが、新型コロナウイルス感染拡大により返上した。

2022ジロ・デ・イタリアの開幕地となるハンガリーのブダペスト

プレゼンテーションにはハンガリーのアッティラ・バルテル(グルパマFDJ)と1987年の総合優勝者ステファン・ロッシュ(アイルランド)が出席し、現地時間14時からコースが明らかになる。日本時間は現地が10月末にサマータイムを終えることからプラス8時間の22時になる。

レースは最初の3ステージをハンガリーで開催し、大会4日目を移動日としてイタリアあるいはその近隣国に移動することが予想される。デンマークのコペンハーゲンで開幕する2022ツール・ド・フランスと同様の日程で、どちらも通常大会よりも1日増の24日間となる。

レッドブル・エアレース第4戦ブダペスト大会を飛ぶマイケル・グーリアン © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

ジロ・デ・イタリアもクリテリウム…11月にドバイで開催

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSが11月6日に中東のドバイでクリテリウム大会を開催することを、10月27日に発表した。エガン・ベルナル、ペテル・サガン、フィリッポ・ガンナ、エリア・ビビアーニらが参戦する。

ジロ・デ・イタリアのクリテリウムレースがドバイで開催されることになった ©Massimo Paolone/LaPresse

レースは、中東で初めて開催される博覧会、Expo 2020ドバイの一環として行われる。博覧会会場イタリア館近くに拠点が設定され、2.1kmのサーキットコースを30周する。

ジロ・デ・イタリアクリテリウムの記者発表 ©LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア、ラノ大聖堂前でトロフィーを授与されたエガン・ベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse

出場選手は2021ジロ・デ・イタリアで活躍した選手らが集められた。総合優勝と新人王のベルナル、ポイント賞を獲得したサガン、山岳賞のジェオフリー・ブシャール、初日と最終日の個人タイムトライアルを制したガンナら。

2021ジロ・デ・イタリア、ポイント賞のサガン ©Massimo Paolone/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリアでジョフリー・ブシャールが山岳賞 ©/LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア、初日に続いて最終日の個人タイムトライアルを制したガンナ ©Fabio Ferrari/LaPresse