妨害行動で距離短縮の第16Sをベルナルが制す【ブエルタ・ア・エスパーニャ】

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月9日、ゴール地点の抗議活動により急きょ距離短縮の153.1kmとなった第16ステージが行われ、イネオス・グレナディアーズのエガン・ベルナル(コロンビア)がスーダル・クイックステップのミケル・ランダ(スペイン)をスプリント勝負で制して大会初優勝を飾った。

ベルナルが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージを果敢に走る ©A.S.O.

最後の山岳がカットされたためメイン集団は首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)、48秒遅れの総合2位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ・XRG)らが5分52秒遅れでゴールし、総合成績の上位4選手は変わらなかった。

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.
ベルナルやニコ・デンツらが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージで先行 ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.
ニコ・デンツとベルナルが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ後に握手 ©A.S.O.
2位に終わったミケル・ランダも納得のゴール後。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージの短縮ゴール後に安堵のヴィンゲゴー ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ ©A.S.O.

災害時に自転車は移動手段だけでなく洗濯もできる

首都直下地震や大規模災害への備えが注目されるなか、移動手段や発電・輸送の機能を持つ自転車が持つ可能性は評価されている。地震や水害、停電や交通遮断などあらゆる災害時に起こりうるシチュエーションを想定し、「移動」「電力供給」「物資輸送」など自転車が果たせる役割を自転車メカニック・デザインを学ぶ学生たちが考えた。

洗濯バイク

日本初の自転車の専門学校、東京サイクルデザイン専門学校の自転車クリエーションコース3年生は毎年「社会と自転車」をテーマに自転車開発に取り組む「Social Bike project」を実施している。

2025年は「災害レジリエンスと自転車」をテーマに掲げ、災害時に役立つ自転車を学生が企画・製作。自転車メカニック・デザインを学ぶ学生たちが、防災・減災の観点から自転車の新たな活用方法を研究・試作し、社会に向けて提案した。太陽誘電から提供してもらった電動ユニットを活用し、電動アシスト機能や発電機能を備えた災害対応型自転車の開発に挑戦。

発電機搭載バイク
箱に収まり備蓄ができるストックバイク

●東京サイクルデザイン専門学校のホームページ

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第15S】ピーダスンがチーム念願の区間勝利

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日、ア・ベイガ/ベガデオ〜モンフォルテ・デ・レモス間の167.8kmで第15ステージが行われ、リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)が少人数のスプリント勝負を制して、3年ぶり4度目の優勝を果たした。

ピーダスンが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ優勝 ©A.S.O.

首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)、48秒遅れの総合2位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ・XRG)らは13分31秒遅れの同一集団の中でゴールし、総合8位までの順位は変動しなかった。

山岳賞のジェイ・ヴァイン。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
序盤からアタックした伏兵たち。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
ヴァインとルイス・フェルヴァーケ。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
ヴァインとフェルヴァーケにピーダスンら7人が追いつく。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.
新人賞のペリツァーリ。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ ©A.S.O.

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第14S】ソレルがUAEチームに7勝目をもたらす

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月6日、アビレス〜ラ・ファラポナ ラゴス・デ・ソミエド間の135.9kmで第14ステージが行われ、UAEチームエミレーツ・XRGのマルク・ソレル(スペイン)が最後の16kmを独走し、2020・2022・2024年に続く大会通算4勝目を挙げた。UAEチームエミレーツ・XRGはこれで7勝目。

マルク・ソレルが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージでアタック ©A.S.O.

首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)が39秒遅れの2位、46秒遅れの総合2位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ・XRG)が同タイムで3位。ヴィンゲゴーは2位のボーナスタイム6秒、アルメイダは3位の4秒を獲得し、総合成績でその差は48秒に広がった。

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
マイヨロホを着るヴィンゲゴー。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
UAEチームの揺さぶりにもヴィンゲゴーは崩れず。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
アルメイダ、ヴィンゲゴー、クス。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.
マルク・ソレルが2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージで優勝 ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©A.S.O.

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第13S】難関アングリルを制したのは2位アルメイダ

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月5日、カベソン・デ・ラ・サル〜アングリル間の202.7kmで第13ステージが行われ、50秒遅れの総合2位につけていたUAEチームエミレーツ・XRGのジョアン・アルメイダ(ポルトガル)が、首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)とともにゴールして初優勝。

アルメイダがヴィンゲゴーを制して2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ優勝 ©A.S.O.

アルメイダは1位のボーナスタイム10秒、ヴィンゲゴーは2位の6秒を獲得し、総合成績でその差は46秒とわずかに縮まった。

最後まで逃げ続けたボブ・ユンゲルス。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
ポイント賞のピーダスン。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.
ポイント賞を守ったピーダスン。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

総合4位に浮上したジャイ・ヒンドレー。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©A.S.O.

ブルーインパルスが世界陸上開幕の9月13日に東京上空を飛行

34年ぶりとなる世界陸上競技選手権大会の東京開催を記念して、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、9月13日のDAY1モーニングセッション終了後に国立競技場上空や東京都内上空を飛行する。

航空自衛隊のアクロバット飛行チーム、ブルーインパルス

飛行日時
2025年9月13日(土)12時25分~12時50分頃
当日の競技進行や天候により、時間が前後する場合がある。

12時25分頃から約10分間、国立競技場上空で展示飛行を実施した後、都内各所を飛行する。

「電子国土基本図(オルソ画像)データ」(国土地理院)をもとに(公財)東京2025世界陸上財団作成

飛行経路
国立競技場→東京スカイツリー→東京駅→東京タワー→渋谷駅付近→代々木公園付近→都庁
都内のさまざまな地点から展示飛行の様子が目撃できる。