ギルマイがエリトリア勢として初優勝【ジロ・デ・イタリア第10S】

第105回ジロ・デ・イタリアは休息日明けの5月17日、ペスカーラ〜ジェシ間の196kmで第10ステージが行われ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオのビニヤム・ギルマイがエリトリア選手として大会初優勝した。

ビニヤム・ギルマイがファンデルプールを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

総合成績ではトレック・セガフレードのフアン・ロペス(スペイン)がマリアローザを守った。

2022ジロ・デ・イタリア第10ステージ、事故死したミケーレ・スカルポーニを称える垂れ幕が掲げられる ©Fabio Ferrari / LaPresse

この歴史はチームと家族のおかげだ…ギルマイ

クラシックレースのゲント〜ベベルゲムで初優勝して注目されたギルマイが、アフリカ勢として、1979年のアラン・ファンヘーデン(南アフリカ)以来となる2人目の区間優勝者となった。

この日のエリトリア勢の優勝でジロ・デ・イタリアは通算36カ国のステージ優勝者が生まれた。最後の優勝者は2020年のスロバキア勢のペテル・サガン。

2022ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

「今回のジロ・デ・イタリアではステージを勝ち取りたいという思いでスタートした。今日はチームのみんながボクのために引っ張ってくれたし、GCライダーのドメニコ・ポッツォビーボも最後に素晴らしい働きをしてくれた」とギルマイ。

「ゴールの600m手前で、彼は着いて来いと言った。彼は私を勝利に導いた。私は歴史を作っていることを認識しているが、それは私のチームと私の家族のおかげだ。本当に感謝している」

エリトリア勢として初優勝したギルマイ ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ディエゴ・ローザ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)

フアン・ロペスが第10ステージでマリアローザを守った ©LaPresse

第9ステージにもどる≪≪   ≫≫第11ステージにすすむ

3年ぶりに日産スタジアムを走れる自転車のお祭りが7月2日開催

日産スタジアム・サイクルパークフェスティバルが2022年7月2日(土)に横浜の日産スタジアムで開催される。

全国各地でサイクルツーリズム事業(=自転車・サイクリングを活用した観光振興事業)を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンと日産スタジアムが共同主催。

コースは日産スタジアムのトラックと新横浜公園をつないだ約3.2kmのこの日限りの特設コースで、3年ぶりの開催となる。16回目の開催を迎えるイベントは、カテゴリーを刷新し入れ替え制で「チャレンジ」と「エンジョイ」の部門を用意した。個人・チームでいい記録を目指したい人は「チャレンジ」部門、チームでワイワイ楽しみたい人は「エンジョイ」部門をお勧め。また事前講習会付きの「レースデビュークラス」も設けているので、レース初心者・ビギナーも安心して参加できる。申し込み締め切りは6月15日(水)。

日産スタジアム・サイクルパークフェスティバルのオススメポイント

Point1:3年ぶりの開催
3年ぶりに開催決定した、16回目の開催を迎えるサイクルパークフェスティバル。ここ数年は開催を見送っていたが、今夏久しぶりに開催。どうぞお楽しみに!

Point2:レースビギナー・ファミリー・仮装も大歓迎!
ママチャリ・ファミリー・レースデビュークラスなど初級者向けのカテゴリーが豊富なのも特徴の一つ。
~中・上級者へ~
このイベントは草レースであり、初心者が多数参加。レース中は怒鳴ったり厳しい態度で接したりするのではなく、優しい声がけ・心遣いで参加を。

Point3:サイクルパークフェスティバルだけの特設コース
2002FIFAワールドカップ・ラグビーワールドカップ2019・東京2020オリンピック男女サッカー競技 の決勝戦となった日産スタジアムのトラックと新横浜公園をつないだ3.2kmの特別なコースを走れるのは1年に1度この日だけ。2022年もたくさんの笑顔に出会える。

日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル
開催日:2022年7月2日(土)
申込期間:2022年5月2日(月)~6月15日(水)
会場:日産スタジアム(陸上競技トラック)と新横浜公園園路
種目:サイクルエンデューロ(3時間、90分)
共同主催:日産スタジアム(新横浜公園指定管理者代表団体・(公財)横浜市スポーツ協会) 一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
総合運営:日産スタジアム
●日産スタジアム・サイクルパークフェスティバルのホームページ
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局

カジュアルでゆとりのあるフィット感のサイクリングウエア登場

日本の大手サイクリングアパレルのパールイズミは、2022年春夏新商品として、カジュアルでゆとりのあるフィット感のラインナップ、シティライドのアイテムとして「シティライド プリント ジャージ」「シティライド ポター ジャージ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売。

シティライド プリント ジャージ

幅広いサイズ展開とカラーバリエーションで男性、女性ともに選びやすくなったユニセックスライン。ゆったりとしたシルエットに都会的なスポーツテイストのプリントを施した半袖ジャージで、バックポケットや再帰反射などサイクリングに必要な機能も装備している。

334-B / シティライド プリント ジャージ(千鳥)

334-B / シティライド プリント ジャージ
【カラー】6. 千鳥 7. ミスト 8. ストライプ 9. マドラスチェック 10. ホライズン  
【価格】11,880円(税込)
【サイズ】XS, S, M, L, XL(ユニセックス)
【商品特徴】
□ 3バックサイドポケット

334-B / シティライド プリント ジャージ(ミスト)
334-B / シティライド プリント ジャージ(ストライプ)
334-B / シティライド プリント ジャージ(ホライズン)

シティライド ポター ジャージ

着やすいベーシックな杢柄でTシャツのようなゆったりフィット。裾ゴムがなく、カジュアルテイストでコーディネートできるサイクルジャージで、こちらもユニセックス展開の商品。

335-B / シティライド ポター ジャージ(グレー)

335-B / シティライド ポター ジャージ
【カラー】5. グレー 6. セルリアンブルー  
【価格】7,700円(税込)
【サイズ】XS, S, M, L, XL(ユニセックス)
【商品特徴】
□ 11cmあきファスナー付き3バックサイドポケット

●パールイズミのホームページ

佐藤水菜がUCIトラックネイションズカップ第2戦女子ケイリンで2位

UCIトラックネイションズカップ第2戦がカナダのミルトンで5月12日から15日まで開催され、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が女子ケイリンで2位になった。

UCIネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで2位になった佐藤水菜(左) ©若生武則

佐藤は1着で2回戦へ さらに1着で決勝へ。決勝は、対戦相手の失格により佐藤が繰り上がり2着となった。

UCIネイションズカップ第2戦のマディソンで橋本英也、窪木一茂ペアが6位 ©若生武則
UCIネイションズカップ第2戦女子スプリントで太田りゆが8位 ©若生武則
佐藤水菜がUCIネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで2位 ©若生武則

ヒンドレーが前半最大の山岳で優勝【ジロ・デ・イタリア第9S】

第105回ジロ・デ・イタリアは5月15日、イゼルニア〜ブロックハウス間の山岳コース191kmで第9ステージが行われ、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)が有力選手ばかりのつばぜり合いを制して優勝。

ジャイ・ヒンドレー(右)がロマン・バルデ(左)とリチャル・カラパスを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

総合成績ではトレック・セガフレードのフアン・ロペス(スペイン)が1分46秒遅れたが、前日までの貯金を利してマリアローザを守った。

2022ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

ヒンドレーは2020年の第18ステージに続き、2年ぶり2度目のステージ優勝。ジロ・デ・イタリア以外には勝利がないが、2020年は最終日前日で首位になった。最終日の個人タイムトライアルでテイオ・ゲイガンハートに逆転され、39秒遅れの総合2位となっている。

2022ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse
ディエゴ・ローザが山岳賞を獲得 ©Fabio Ferrari / LaPresse
リチャル・カラパスを牽引するリッチー・ポート ©Fabio Ferrari / LaPresse
フアン・ロペス(スペイン)がマリアローザを守った ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ディエゴ・ローザ(イタリア、エオーロ・コメタ)
□マリアビアンカ(新人賞) フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)

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2022ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

デヘントが10年ぶり2度目の区間勝利【ジロ・デ・イタリア第8S】

第105回ジロ・デ・イタリアは5月14日、ナポリを発着とする153kmで第8ステージが行われ、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)が4人のゴール勝負を制して優勝。2012年以来、10年ぶり2度目の区間勝利を飾った。総合成績ではトレック・セガフレードのフアン・ロペス(スペイン)がマリアローザを守った。

トーマス・デヘントがジロ・デ・イタリア第8ステージで優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

35歳の区間勝利はジロ・デ・イタリア歴代2位

デヘントは2012ジロ・デ・イタリアのステルビオ峠にゴールする山岳ステージでも勝っていて、10年ぶり2度目の勝利。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでもステージ勝利している。

35歳でのジロ・デ・イタリア区間優勝は、1983年に36歳で勝ったルシアン・バンインプに続く歴代2位の記録。

2022ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

「過去数年間はレースで優勝できたが、いいブレークアウェイに乗るのがますます難しくなっていると感じている。今シーズンはこの日でようやく3回目。そこにはいつもいいライダーがいる。今日もまた、ファンデルプールとビニアム・グルマイがいた。いつもなら私はマークされるが、この日は誰もが彼らを見ていることを見抜いていた。私はそれを利用した」とデヘント。

「この2年間、不運と体調不良に見舞われた。今日、私はまだレースに勝つことができることを証明した。今日は本当にいいサーキットレースだったし、チャンピオンシップみたいなものだったけど、ベルギー選手権のことしか話せないのは、ヨーロッパ選手権や世界選手権で優勝したことがないからだ。グランツールを走るのはとても気持ちいいが、今日はクラシックレースのような感じがした」

マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やトーマス・デヘントが積極的に動く ©Fabio Ferrari / LaPresse
イタリアのナポリ ©Marco Alpozzi / LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)
マリアアッズーラ(山岳賞)クーン・ボウマン(オランダ、ユンボビスマ)
□マリアビアンカ(新人賞) フアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)

トレック・セガフレードのフアン・ロペス(スペイン)がマリアローザを守った ©Massimo Paolone/LaPresse

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