山本純子がレッドブル・アイスクロス米国大会で6位

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、スノーボードクロスの要素を取り入れたアイスクロス競技の世界選手権シリーズ、レッドブル・アイスクロスは、1月18日に米国ウィスコンシン州のモンデュラックでATSX 500クラスの3戦目が行われ、山本純子が6位になった。

山本純子がモンデュラック大会に参戦 ©mihaittetcu

五大湖の西側に位置するスキーリゾート地モンデュラックで開催されたレースには、男子55名、女子13名、ジュニア10名ののべ78名が出場。大会前夜 の猛吹雪でコースに雪が積もり、開催に間に合わせるべく早朝から30名のボランティアが数時間かけて雪かきを行い、無事開催された。

大会には2010年以来、複数年にわたって選手権に参加している山本が今シーズン初めてレースに出場し、6位入賞した。

レッドブル・アイスクロス米国モンデュラック大会 ©mihaittetcu

今季初のレースを振り返って山本は、「ダブルローラーでのジャンプを攻略しきれなかったことが心残りですが、練習でも挑戦できたし、レースでしか学べないことがあるので、今シーズンの中で一番目標を大きく持っている横浜大会の前にレースを経験できてよかった」とコメントしている。

モンデュラック大会に挑んだ山本純子 ©sebastian marko

大会では、男子は今大会からシーズン始動したカイル・クロクソール(カナダ、2012年ワールドチャンピオン)が、決勝で前節優勝のキャメロン・ナーズ(米国)を制して優勝。女子は開幕から2戦続けて2位のアマンダ・トルンゾ(米国、2018 & 2019年連覇のワールドチャンピオン)が優勝した。

開幕戦優勝のマルコ・ダラーゴとその弟ルカのダラーゴ兄弟(オーストリア)、昨シーズンからアイスクロスに挑戦している元プロアイスホッケー選手の鈴木雅仁(36歳、北海道出身)は欠場している。

次戦はATSX 250を2月1日(土)にカナダ、ケベック州ペルセで開催。最高峰ATSX 1000の今シーズン初戦は2月15日(土)に横浜で開催される

横浜を象徴するビル群を背に猛スピードで駆け抜ける選⼿たち © Armin Walcher / Red Bull Content Pool

ATSX 1000 / Red Bull Ice Cross World Championship Yokohama 2020 ATSX 1000 / レッドブル・アイスクロス・ワールドチャンピオンシップ横浜2020
会場:臨港パーク特設会場(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1)
日時:2020年2月15日(土)
OPEN 15:00
START 18:00
※雨天決行・荒天中止 ※予告なく変更になる場合あり
内容:アイスクロス・ダウンヒル世界選手権(Red Bull Ice Cross World Championship)のATSX 1000クラスの大会。
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CODA NEO…ジェイミスの定番クロモリクロスが新展開

1991年より販売を開始、今もなおクロモリクロスバイクとして、クロスバイク黎明期よりロングセラーを博すジェイミスのCODAシリーズ。日本限定でCODA NEOとして新たなるモデルを発売する。6万9000円(税別)。

CODA NEO デザートストーム

従来のCODAシリーズは30年近くにわたり、ジオメトリーの多少な変更はあったものの、ベントフォークやエクスターナルヘッドセットというトラディショナルなバイクだった。新しいモデル、CODA NEOでは人気のあるSEQUELのスタ イルと機能を踏襲したストレートフォークを採用。ヘッドセットもインターナルヘッドセットとし、シンプルか つ現代的なフォルムとなった。

CODA NEO アノブラック

機能性の面では同社パーツブランドのRENEGADE COMPONENTSのバイクパッキングシリーズにも相性抜群だという。

またこの価格帯のクロモリクロスバイクではVブレーキが通常となるが、ディスクブレーキを使用し、よりトレンドをつかんだ1台となった。

CODA NEO ギャラクシーブルー

カラーバリエーションはスタンダードカラーをアノブラック(マットブラック)。

SEQUELやRENEGADE S3の人気色のデザートストームや、カラーチョイスが合わせやすいギャラクシーブルーをグロスカラーで採用、3色展開となる。

デリバリーは2月初旬。

Jamisとは

1937年創業の米国ニュージャージーに本社を構えるG・Jannou Cycleを母体に持つブランド。1979年にJamisブランドは立ち上がり、米国内において最も古い創業者が持つ、総合スポーツバイクブランド。
●ジェイミスジャパンのホームページ

ジェイミスのグラベルモデル、レネゲードA1に春色登場

グラベル/アドベンチャーカテゴリーの代名詞的存在となったジェイミスのRENEGADE(レネゲード)シリーズ。通勤・通学の街乗りでも車のSUVのようにさまざまなシチュエーションにフィットするエントリーモデルA1に春の新色モデルが追加された。

RENEGADE A1 アーマーグリーン

仕様の変更はなく、カラーは RENEGADE EXPLOREで人気のArmor Greenを採用。EXPLORE はブラックロゴで渋めだが、A1でのカラーはクリームロゴを採用し、ポップで街中でも映えるデザインとなっている。

価格:9万8000円(税別)
カラー:Armor Green 日本限定
フレーム:Jamis SSD 6061aluminium
コンポ:Shimano Claris R2000
サイズ:44,48(650B)51,54,56,58(700C)
デリバリーは2月初旬

Jamisとは

1937年創業の米国ニュージャージーに本社を構えるG・Jannou Cycleを母体に持つブランド。1979年にJamisブランドは立ち上がり、米国内において最も古い創業者が持つ、総合スポーツバイクブランド。
●ジェイミスジャパンのホームページ

サイクルツーリズムセミナー2月27日開催…参加者募集

2019年に続いて2回目となる「サイクルツーリズムセミナー2020」を一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが2月27日に開催する。主に地方自治体や観光誘客に関わる団体の関係者を対象に、最新のサイクルツーリズムに関する情報を伝えるとともに、パネルディスカッションでは、「サイクリスト向け施設の現状と課題」「サイクルツーリズム施策におけるインフルエンサーの活用」というテーマでパネリストを招いた講演がある。

定員は100人で、募集は2月20日(木)まで。定員に達し次第締め切られる。参加無料。

サイクルツーリズムセミナー2020開催概要

・主催:全国サイクルツーリズム連携推進協議会、(一社)ルーツ・スポーツ・ジャパン
・後援(予定):観光庁、スポーツ庁、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構 
・開催日時:2020年2月27日(木)13時~16時30分(予定)※受付12時00分~
・開催場所:神田カンファレンス・ルーム(東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三ビル4階)
・参加費:無料
・申し込み締め切り:2020年2月20日(木) ※ 定員(100人)に達し次第締め切り

プログラム
【第1部】基調講演
講演1 観光庁観光地域振興部 観光資源課 地域資源活用推進室 室長 山田亜紀子 *予定
講演2 スポーツ庁参事官(地域振興担当) 増井国光 *予定
講演3 一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン代表理事 中島祥元

【第2部】パネルディスカッション「サイクリスト向け施設運営の現状と課題」
<パネリスト>
・大嶽龍太郎(株式会社コナリゾート 代表取締役)「サイクリスト向け宿泊施設『コナステイ伊豆長岡』」
・石川武也(株式会社長谷工不動産 コンセプト企画部 担当部長)「サイクリスト向け専用マンション『ルブリカント』」
・藤本沢子(株式会社アトレ プレイアトレ土浦店長)「サイクリングリゾート『プレイアトレ土浦』
<コーディネーター>
・増田英行(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)

【第3部】パネルディスカッション「サイクルツーリズム施策におけるインフルエンサーの活用」
<パネリスト>
MIHO氏(地域密着型YouTuber)
・今を生きる男 今田イマオ(株式会社自転車創業 動画クリエイター)ほか
<コーディネーター>
・西川晃伸(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)

●サイクルツーリズムセミナーの概要ページ

ツール・ド・フランス6日後の東京五輪は問題なし…ティボー・ピノ

グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)は 6月27日から7月19日まで開催されるツール・ド・フランスを2020シーズン最大の目標としながら、6日後の25日に日本で開催される東京五輪の個人ロードレースに出場する考えを示した。

ツール・ド・フランス第8ステージで総合優勝を期待されるピノがライバルに差をつけてゴール ©ASO Alex BROADWAY

富士山麓を走る東京五輪のコースが山岳に強い選手に適しているため、フランス勢はピノのほか、AG2Rラモンディアールのロマン・バルデ、ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップらをエースに起用する構想がある。このうちバルデはツール・ド・フランスを欠場し、5月のジロ・デ・イタリアと東京五輪に照準を合わせると発言している。

「ツール・ド・フランスばかりが人生ではない」という考えはピノの頭の片隅にあるというが、ツール・ド・フランス最終日にシャンゼリゼ通りを走ることは重要な意味があり、その後に空路を移動して東京入りする準備を考えているようだ。

「ボクは東京五輪に行くことを確信している」とピノは1月17日に発言。7月19日にツール・ド・フランスの激闘を終えてわずか6日後に富士山でレースするという日程の過酷さは問題ないとした。

ロマン・バルデは2020ツール・ド・フランスをパスする可能性がある ©A.S.O. Pauline BALLET

サンセバスティアンでも実績がある

ピノはツール・ド・フランスの1週間後に開催されたスペインのクラシカ・サンセバスティアンでいい走りをした経験がある。

「サンセバスティアンでの経験もある。ボクたち選手は15日後よりも6日後のほうが脚が回ることが多いんだ」とピノ。
「だから肉体的な疲れはあまり神経質になることはなく、いかに精神的なものをコントロールできるかがキーとなる。頭の中できちんと整理できていたら、ツール・ド・フランスの疲労は6日にはなくなっているはずだ」

2016年にピノは当初、リオ五輪のフランス代表に選ばれていたが、ウイルス感染により代表入りを見送られたという経緯がある。2020年はどうしても五輪を走りたい。バルデとアラフィリップとの役割分担は不明だが、ピノも日本で目撃できる可能性が高くなった。

ピノ(左から2人目)、アラフィリップ(同4人目)は五輪でどう走るのか? 2019ツール・ド・フランス第14ステージ ©ASO Pauline BALLET

●2020東京五輪のホームページ

中島康晴がニュージーランド・サイクルクラシック最終日10位

KINAN Cycling Teamが出場したニュージーランドサイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)は1月19日に行われた第5ステージをもって閉幕。最終日は120kmで争われ、集団スプリントに挑んだ中島康晴が10位でフィニッシュ。6人全員が完走を果たし、個人総合ではトマ・ルバがUCIポイント圏内の8位に。開幕以降チャレンジを繰り返してきたチームは、収穫と課題を明確にして次の戦いにつなげていくことを誓った。

中島康晴がニュージーランド・サイクルクラシック最終日10位  ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

15日にレースがスタートした大会は、上りフィニッシュや平坦ステージなどが設けられ、総合的な力が試される戦いとなった。そんな中でKINAN Cycling Teamは、最難関の第4ステージでトマ・ルバを4位に送り込んだ。

そして迎えた最終日。大会の拠点であったマスタートンを基点とする10kmの周回コースを12回めぐる120km。カテゴリー山岳が設定されない、おおむねフラットのコースとあって、スピードレースとなることが予想された。実際、レースはその通りに展開していくことになる。

スタート直後のアタックに乗じたのは椿大志。5人が先行するが、その中にリーダージャージのライリー・フィールド選手(オーストラリア、チームブリッジレーン)ら実力者が加わったこともあり、メイン集団も簡単には容認しない。リードを奪おうと先を急ぐも、椿らはいずれも集団へと引き戻されてしまう。

その直後からはスプリント狙いのチームが中心となって集団を統率するが、5周目を迎えて1人の飛び出しを容認。タイム差は2分以内にとどめつつ、追撃のタイミングを図る。KINAN勢も集団に待機し、6人が固まって次の展開に備えた。

しばし逃げと集団との構図が変わらなかったが、逃げる選手の背中を視界に捉えたところで、集団から1人がブリッジ。一時的に2選手が先行する格好となったが、次の周回ではメイン集団が完全に飲み込み、プロトンはスプリント勝負に向けて状況を整えていった。

終始ハイペースで進んだレースにあって、勝負どころを見据えて集団内でのポジショニングを図ったKINAN勢。最終周回を前に前方へと上がっていき、中島でのスプリントに賭けた。

そしてステージ優勝は大集団でのスピード決戦に。アシスト陣の援護を受けた中島は好位置から加速。トップまではあと少し及ばず、10位でフィニッシュラインを通過。以降、残る5人も次々とレースを完了させた。

15日から始まった大会は、全5ステージを終えた。KINAN Cycling Teamは、この日メイン集団で走り切ったトマが個人総合順位を変えることなく、8位を確定。UCIポイント(3点)圏内でのフィニッシュとした。

シーズン初戦を終え、先々に向けた収穫と課題が明確になり、選手たちはそれぞれにレースやトレーニングの方向性も定まった様子。次戦は2月5~9日のヘラルド・サン・ツアー(UCIオセアニアツアー2.1)が予定されるが、これからはチーム内でのセレクションも含め、レースを高いレベルで戦えるだけのコンディションづくりに取り組んでいくことになる。

ニュージーランドサイクルクラシック2020 第5ステージ(120km)結果
1 ディラン・ケネット(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 2時間41分9秒
2 イェンセン・プロウライト(オーストラリア、チームブリッジレーン) +0秒
3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム)
4 トーマス・ボルトン(オーストラリア、オリバーズリアルフードサイクリング) 
5 大前翔(愛三工業レーシングチーム) 
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 
10 中島康晴(KINAN Cycling Team) 
31 山本大喜(KINAN Cycling Team) 
34 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
57 新城雄大(KINAN Cycling Team) +9秒
63 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分8秒
64 椿大志(KINAN Cycling Team) 

個人総合
1 ライリー・フィールド(オーストラリア、チームブリッジレーン) 15時間18分8秒
2 アーロン・ゲート(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +25秒
3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) +41秒
4 ヘイデン・マコーミック(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +48秒
5 キース・デュベステイン(ニュージーランド、チームブリッジレーン) +49秒
6 コナー・ブラウン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) +51秒
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +55秒
15 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分59秒
42 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分37秒
62 椿大志(KINAN Cycling Team) +11分6秒
65 山本元喜(KINAN Cycling Team) +12分47秒
75 中島康晴(KINAN Cycling Team) +25分0秒

ポイント賞
1 ディラン・ケネット(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 37pts
14 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
22 山本元喜(KINAN Cycling Team) 1pts

山岳賞
1 フィン・フィッシャー=ブラック(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) 16pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
12 山本元喜(KINAN Cycling Team) 4pts

チーム総合
1 ブラックスポークプロサイクリングアカデミー 45時間56分48秒
7 KINAN Cycling Team +4分58秒

山本大喜

山本大喜のコメント

「昨年のこの大会ではトマに頼りきりだったが、今年はみんなが逃げにチャレンジしたり、中島さんのスプリント、自分の総合と、どれもベストな結果ではなかったがあらゆる挑戦ができたことは大きな収穫。個人的には総合を狙う意識で臨みながら、最終的にトマに託す形になってしまったことが反省点。

シーズンが本格化するにつれてアシストに回ることも出てきて、自分が総合を狙える立場になることは減るかもしれないが、数少ないチャンスを生かせるようになりたい。マークをかいくぐって逃げ切ったり、それをきっかけに総合成績も狙ったり、スマートに戦って勝負できる機会を増やしたい。

今シーズンの目標は、ツール・ド・熊野。(和歌山県)新宮市に住んでいて、みんなが応援してくれている。地元レースで期待に応えられるよう走って、総合優勝したい」