【ツール・ド・フランスリバイバル】2013年の100回大会でフルーム初優勝

第100回ツール・ド・フランスはスカイのクリストファー・フルーム(英国)の圧勝だった。窮地があったとすればハンガーノックになったラルプデュエズで、そのゴール後に、「好感度を高めるためにわざと?」という質問さえ飛び出るほどで、フルームはキューピーのような屈託のない笑顔で「そんなことはないよ」と返すのだった。

最後の山岳でも上りのスペシャリストを逃がすことなくフルームがマイヨジョーヌを死守

日本でプロ初勝利を挙げたフルームが記念大会を制覇

ホテルでの立ち話やゴール直後のフランス語によるインタビューを聞く限りは好青年だ。そのフランス語はたどたどしくも一生懸命で、「うん、だからそうなんだよね」と司会者も助け船を出したくなる。

ツール・ド・フランスは100回大会で初めてコルシカ島を走った

日本のファンにしてみれば、プロ初勝利は2007年のツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージで、親近感もあるだろう。もっと言及するとそのレースでスタート直後に飛び出したのがNIPPOに所属していた新城幸也。フルームは終盤に新城を逆転し、それでも新城は執拗に追撃をかけるがフルームに逃げ切られているのだ。

コルシカ島に日本チャンピオンジャージで姿を現した新城幸也

2012年の最終日前日、ボクはスカイチームと同宿で、エースのブラッドリー・ウィギンスがマイヨジョーヌを確実にした祝宴の席で、フルームとウィギンスの席がずいぶん離れていることを目撃した。最終日の朝には、ボクの部屋の前でカチューシャの監督がフルームを呼び止めるのだが、「ちょっと話があるので部屋に来ないか」という内緒話がつつ抜けだった。

わずか10分でフルームは部屋から出て行ったので、移籍には至らないなと推測できたが、朝食の会場ではボクの立ち話に付き合ってくれ、「来年もスカイでがんばるよ!」とさわやかな口調で話してくれたのだった。

ラルプデュエズのオランダ人コーナー

そういった人当たりのよさを見せながらも、ロードバイクにまたがると別の側面がかいま見られる。2012年は遅れがちなウィギンスを振り返りながら「ついてこられないの?」とばかりの手振り。2013年も下りコーナーで制御不能に陥ったコンタドールに接触しかかって、「無謀なことはするべきじゃない」と内面をチラリと露呈させた。

勝てるところは全部持っていくという強い執念も感じる。ケニアのナイロビで生まれ、南アフリカで育ったという特異な境遇をもつフルームが、どんな考えを秘めてこのスポーツに没頭しているのか。2連覇がかかる2014年の大会とともに興味深いところなのだ。

最終日前日の最後の山岳でキンタナが区間初勝利
最終日の午前中、パリへのフライトでくつろぐフルームとチームメートのリッチー・ポート

日本チャンピオンの新城幸也が再びアタックを敢行

全日本チャンピオンの新城も存在感を示した。日本で国際映像を見ているとたまにしか登場しない歯がゆさもあっただろうが、現地ではマイヨジョーヌなどの実力者に劣らない人気ぶりだった。純白を基調とした日本のチャンピオンジャージは大集団の中でも際立つもので、沿道の地元ファンから「シャンピオンデュジャポン!」「ユキヤ・アラシロ!」と至るところで歓声がわき起こった。

4賞ジャージ。右からポイント賞のペテル・サガン、総合優勝のフルーム、山岳賞のキンタナ(新人賞も受賞)

目の肥えた欧州ファンは、ひいき選手が勝つところを見に来るわけじゃない。その選手のファイトが目の当たりにしたいんだ。ボクがツール・ド・フランス取材を始めた25年前、まずはこう教えられた。その言葉は今も普遍の真理で、新城がこれほどまでの気概をもって走る雄姿をこれまで以上に頼もしく感じた。

目標としていた優勝ができなかったのは、だれよりも自身が一番悔しいはず。落車によって強打した肋骨2本にヒビが入っていても、笑顔でそれを押し隠してスタートしていく。「シャンゼリゼの石畳は肋骨によくない」と思わずもらすのだが、苦悩や努力を決して人には見せないのが新城なのかも。

ツール・ド・フランスの最終日はパリ!

ボクたちは新城が勝つところが見たいんじゃないんだ(見たいけど)…。そのガッツが見たいんだからこの年も大満足だ。

ボクのツール・ド・フランス取材も25年。劇的に変わったのはインターネットの普及による報道の高速化。科学的トレーニングを導入してコンディショニングして乗り込む選手。チームバスに代表される快適なインフラの整備。カーボンコンポジットはあの時代からあったが、スプロケットは7段から11段へ(当時)。おそらくこういった有形なアイテムは飛躍的に進化した。

第5ステージで新城幸也がアタック。一時はバーチャルマイヨジョーヌとなった

変わっていないこともある。沿道で待ち構える観客の笑顔。ラルプデュエズの坂道のキツさ。パリにたどり着くことなくリタイアしていく選手の無念。そして夏のバカンスというワクワク感とともにやってくる一大スペクタクル。

第100回大会とて、あまり肩肘を張ることなく普通にやってしまうのが伝統の重み。きっと100年後も、機材の進化はあれどみんなのワクワク感は変わらないんじゃないかな。

第5ステージでアタックした新城幸也。ゴール後にて

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【ツール・ド・フランスリバイバル】
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🇫🇷ツール・ド・フランス2020特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

シマノは2021年3月創業100周年…記念サイトに毎月コンテンツ

世界有数の自転車パーツメーカー、シマノが2021年3月に創業100周年を迎える。部品製造を手がける町工場が多い大阪府堺市に創業した同社が自転車パーツと釣具製造において革新的な商品を次々と開発。3月にオープンした100周年へ向けたティザーサイトでは、シマノの自転車部品・釣具製品の歴史と技術革新に関するコンテンツを毎月紹介している。

自転車の原型と言われる乗り物が19世紀はじめに誕生してから約200年。シマノはその歴史の半分に当たる月日を自転車部品の製造に費やしてきた。

時代とともに変化する自転車の役割や楽しみ方を使い手とともに切り開いてきた。フィッシングギアの製造にシマノが着手したのは、創業から50年後のことだった。最新のサイト更新では、シマノ初の内装変速機「3スピードハブ」とシマノベイトリールのパイオニア「BMシリーズ(1977年)」の歴史を映像で見ることができる。

●シマノの100周年特設サイト

ベルギービールウィークエンドは横浜が中止、大阪が延期

ベルギービールウィークエンドは新型コロナウイルス感染拡大防止、来場者の安全を考慮し、 5月21日〜24日に開催予定だったの横浜を中止に、6月3日〜7日に開催予定のベルギービールウィークエンド2020大阪を延期した。

「毎年、ベルギービールウィークエンドを楽しみにされている多くの皆様には、大変申し訳ない気持ちでいっぱいですが、何卒状況ご理解の程宜しくお願い申し上げます」と主催者。

新たな開催時期に関して、名古屋は8月、大阪は9月を予定している。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて改めて発表する。横浜に関しては、時期を変えての開催も検討しているという。

ベルギービールウィークエンド Homeを味わう

日本全国に緊急事態宣言が発令され、外出自粛が続き、ベルギービールウィークエンドも延期や中止となってしまったが、こんな時だからこそ自宅でベルギービールウィークエンドHomeで楽しもう。

好みのベルギービールを選んで、レシピを参考にBapasを料理し、好きなMusicで自分オリジナルのベルギービールウィークエンドを。

【ツール・ド・フランスリバイバル】2012年、ウィギンスが英国勢初制覇

2012ツール・ド・フランスはスカイのブラッドリー・ウィギンスが総合優勝し、英国に初めてのマイヨジョーヌをもたらした。2年ぶり3度目の出場を果たした新城幸也は第4ステージで敢闘賞を獲得。3回目の完走を2時間29分13秒遅れの84位という日本人歴代最高位で決めた。

東京中日スポーツの一面に新城幸也の記事が

遅れ気味のウィギンスにいらだちを見せたフルーム

薬物使用によるコンタドールの出場停止、アンディ・シュレックの欠場により、マイヨジョーヌ争いは開幕時点で絞り込まれていた。連覇をねらうオーストラリアのカデル・エバンス、総合力のあるウィギンス、ジロ・デ・イタリアをパスしてこの大会に照準を合わせてきたイタリアのビンチェンツォ・ニーバリだ。

優勝争いが動いたのは本格的な山岳初日となる第7ステージ。この時点で総合2位につけていたウィギンスは、アシスト役のクリストファー・フルームの援護を受けて最後の坂に。しかしライバルであるエバンスとニーバリも離れなかった。ところが献身的なアシストをこなしたフルームがゴール手前300mで抜け出して初優勝。ウィギンスはマイヨジョーヌを獲得するのだが、エバンスとともにそのスパートについていけなかった。

ブラッドリー・ウィギンスが英国勢として初めてマイヨジョーヌを手中にした

ある意味で大会を象徴するようなシーンだった。山岳ではアシスト役のフルームのほうがウィギンスより強かったと言える。フルームは物腰のおだやかな、人のよさそうな普段の性格だが、ロードバイクに乗ると意外と野心的な部分をさらけ出し、その後もウィギンスのアシストをこなしながらも区間勝利へのこだわりをむき出しにした。

マイヨジョーヌ争いはウィギンスが2回のタイムトライアルで圧勝し、エバンスが山岳ステージで陥落。フルームから遅れ気味のウィギンスもニーバリのアタックを封じ込めたかたちで決着を迎える。こうしてウィギンスは第7ステージで手にしたマイヨジョーヌを一度も失うことなく、フルームに手渡すこともなくパリ・シャンゼリゼにゴールした。

連日の果敢な走りで人気者となった新城幸也

第99回大会の話題を2つ挙げるとすれば、英国選手の初制覇と新城の活躍だろう。それは現地プレスセンターや沿道の総意といっても過言ではなく、それだけ英国スカイチームの完勝ぶり、そして新城の連日のアタックは注目された。

プロローグを制したカンチェラーラが大会7日目までマイヨジョーヌを着用した。ウィギンスはずっと7秒差の2位につけていた。優勝争いが動いたのは第7ステージ。最後に激坂が待ち構える本格的な山岳初日だった。

ウィギンスのアシストだったフルームだが、ラプランシュデベルフィーユでツール・ド・フランス初優勝

この日、ウィギンスはアシスト役のフルームの援護を受けて、最後の坂に。ライバルであるエバンスとニーバリも離れない。すでにマイヨジョーヌのカンチェラーラは脱落していて、そのままタイム差なしでゴールすればウィギンスがマイヨジョーヌを獲得する。

フルームがツール・ド・フランスで初めてステージ優勝したのがこの日だった。エバンスとウィギンスはそのスパートについていけず、2秒遅れでゴール。ニーバリは2人からさらに5秒遅れた。

ブラッドリー・ウィギンスは個人タイムトライアルでパワーを見せつけた

「マイヨジョーヌの行方はすでに決しているのだから、そんなに速く走る必要はないんだよ」と、先を急ぐフルームから遅れがちだったことを弁明したウィギンス。

「エースのプレッシャーがないからうまく走れたのだと思う。もっと経験を積んでこのチームで夢をつかみたい」と優等生的なコメントを発するフルーム。両者の心中に秘められた本音を想像するとじつに2012年の大会は興味深い。

ペテル・サガンがツール・ド・フランス初優勝を含む3勝を挙げ、初めてマイヨベールを獲得した
最終日の朝、スカイチームのスタッフがおそろいのTシャツで記念撮影

新城幸也が日本勢として初めて表彰台に登壇

新城の存在感も現地ではウィギンスに負けていなかった。豪州の草分け的元選手、フィル・アンダーソンは「毎日アタックしていた日本選手がいたね。彼は来年期待できるぞ」と語った。フランステレビジョンは「ユキヤ・アラシロは今年、フランス人が一番よく知る日本人になるだろう」とコメントした。

まさに獅子奮迅の大活躍だった。ボクレールのアシスト役として走りながらも第4ステージで敢闘賞。第18ステージでゴール手前までトップ集団で激しく戦った。

3回目の完走を日本人歴代最高位というおまけ付きで決めて、コンコルド広場で日本の取材陣に囲まれて最後のインタビューをしているとき、総監督のジャンルネ・ベルノードーがタイミングを計ってその輪に加わってきた。

第4ステージで新城幸也は敢闘賞を獲得した

「どうだ、見たか。今年の活躍を。来年はうちのチームで初めてツール・ド・フランスで勝つ日本選手になる」

他チームの引き抜きに遭わないように取材陣を意識して語った言葉だ。

英国のベテランカメラマンが「ツール・ド・フランス取材を初めてかれこれ何十年で、ようやく自国選手が総合優勝したのだから感慨深い」とつぶやき、新たな時代の到来を歓迎した。日本自転車界も風が変わろうとしている。日本選手が総合優勝を争うようになるのは果たしていつ?

ヨーロッパカーの新城幸也が2年ぶり3度目の完走を果たした

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🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

短パンみたいなレーパンだから命名されたカジュアル系ウエア

パールイズミは2020年春夏新商品として、ボディラインが出ないパッド付きのパンツ「レータン」と「サイクルクロップドパンツ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売する。

「レータン」は、ハーフパンツ丈で、オールラウンドに活躍するパッド「3D-アール」を採用している。ぴったりとしたフィット感が苦手な人でもカジュアルウエアのように着用できる。1万1800円(税別)。

左右両側に便利なポ ケット付き

「サイクルクロップドパンツ」は、オールラウンドに活躍するパッド「3D-アール」を採用し、ボディラインが出ない七分丈のパンツ。シティーライドからロングライドまで幅広く使える。1万3800円(税別)。

左右両側に便利なポ ケット付き

●パールイズミのホームページ

スペイン語や本の執筆も。まだ手をつけていませんが…椿大志

KINAN Cycling Teamがシーズン再開の日を待ちながら過ごしているチームの様子をお届けする「Stay Homeインタビュー」。今回は椿大志選手。現在の生活、シーズン再開への思い、そして今後の目標…いまの選手の姿をお見せします。

©Syunsuke FUKUMITSU

-元気に過ごせていますか?
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ意味で、人との接触は最低限にとどめて、トレーニングも1人で行うようにしています。トレーニング中にサイクリストとすれ違うことがあっても、一言あいさつ程度に済ませるといった点も心がけて過ごしています。いまのところは体調に問題ありません。

-現在トレーニングはどのように行っていますか?
本来であればシーズン真っ盛りの時期なので、ハードかつ長時間のトレーニングをしているところですが、レース日程が確定していないので、ひとまずは夏にシーズン再開することを前提に、コンディションを整えるようなメニューや、体を作り直すようなトレーニングを行っています。

-あらゆる面で自粛が求められている中、1日をどのように過ごしていますか?
基本は、朝起きて、トレーニングを行って、あとは食事して寝る…くらいですね。リカバリーの日は軽くトレーニングをしてから、たまっていた掃除をしたり、買い出しに行ったりしています。

-こうした状況下で、モチベーションはいかにして保っていますか?
もともと自転車に乗ることが好きなので…、まぁ確かにレースがなくてつまらなさを感じることもありますが、淡々と、サイクルコンピュータとにらめっこしながらトレーニングすることが好きなので、この状況をそれほど気にはしていなくて、「まぁ仕方ないか」くらいの感覚でいます。

©Syunsuke FUKUMITSU

-自転車に限らず、日々何か楽しみを見つけていますか?
空いた時間に何をするかが最近一番困っていることですね。アウトドア系の趣味が多いので、どこにも行けないこの状況はなかなか厳しいものがあります。最近は読書をしたり、映画を観たり、ゲームをしたり…というのが多いですかね。最近観た映画ですか…好きな映画を何回も観るタイプなのですが、すでに10回くらい観ている「ディパーテッド(THE DEPARTED)」という香港映画をリメイクした作品を、この期間中に改めて2,3回観ました。

こういう時だからこそ何か新しいことをやってみようとも思っていて、本当にちょっとだけですけどスペイン語を…手元に辞書だけしかないですが、勉強してみようかなと。あと、チームのオリジナルグッズとして、本を書いてみようかなと思っていて。まだなにも手はつけていないのですけど、とりあえずタイトルは「幻のツール・ド・モルッカ(※1)」に決めていて、それを書こうかなと。さすがに(山本)元喜の本(※2)のようにはいかないですけど、冊子レベルでなにか書いてみようかなと思っていたり…。とにかくなにかいろいろやってみたいですね。まだなにひとつ手をつけられていませんが(笑)。
※1 2017年のツール・ド・モルッカ第4、第5ステージで2連勝し、ポイント賞を獲得
※2 山本元喜著「僕のジロ・デ・イタリア」

-「Stay Home」が叫ばれる中で、なにか健康を維持する効果的な方法があれば教えてください
自転車に限らず、ウォーキングでも何でもよいので、軽い運動に取り組んだ方がよいと思います。感染を防ぐ意味では家から一歩も出ないのがベストですが、そればかりにとらわれると、かえって筋力や免疫力が下がってしまいかねないので、30分程度でも歩いたり自転車に乗ったりしてみてほしいですね。きっとストレス発散にもつながるので、無理のない範囲でぜひ行ってほしいです。

-食生活で気を付けていることはなにかありますか?
いつも通りですね。最低限、体重が増えないようにだけは注意して、おやつを欲している時でも食べ過ぎないようにだけはしています。

-レースに目を向けて、ニュージーランドとオーストラリアで走ったシーズン序盤戦を振り返って、どんな走りができましたか?
日本だとまだオフシーズンの時期(1~2月)にニュージーランド、オーストラリアで走ることができたのはプラスに働くと思います。次の目標に向かっていくタイミングでのシーズン中断になりましたが、体調の維持ができていますし、この先段階を追って徐々に体力レベルを上げていければシーズン再開後にも順応できると感じています。

-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。これからはどこを目標にすえて取り組んでいきますか?
すべてが順調に運んでシーズン再開に至れば、8月から10月にかけて重要レースが多く入ってくるのではないかと思っています。これからは、そこに向けて調子を上げていきたいと考えています。

聞き手:KINAN Cycling Teamメディアオフィサー 福光俊介
インタビュー実施日:2020年4月18日

●キナンサイクリングのホームページ