トム・デュムランがツール・ド・フランス出場を断念

サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)が7月6日に開幕するツール・ド・フランスを欠場することを6月20日にチームが発表。フランスでの長い3週間にわたって身体面でいいコンディションを保てないと判断したため。

ドーフィネ・リベレ第2ステージを走るトム・デュムラン ©VK/PN/Cor Vos © 2019

多くの紆余曲折があり、参戦への道もあったが、28歳のデュラムランにとって今はこの困難な時期から回復するための時間が必要だと判断されたという。

「膝の回復が思わしくなく、先月は全体的につてもツラかった。ジロ・デ・イタリアで膝を負傷した後、ツール・ド・フランスで果たせなかったことをやりたいと希望したが、今週それが残された時間を使ってベストコンディションを作るには現実的ではないことに気づいた。一生懸命やってきたけど、自分の体に耳を傾け、非現実的なゴールを追いかけるのをやめなくてはならない」とデュムラン。

●家に帰る準備はできていない…デュムラン失意のジロ・デ・イタリア棄権

ジロ・デ・イタリア第5ステージ。左ヒザから流血する状態で4分04秒遅れでゴールしたデュムランとそのチームメート ©Massimo Paolone/LaPresse

「トムはツール・ド・フランスに間に合うことを本当に熱望していたし、彼はできる限り努力したが、結論としてはそれは単に不可能ということ。私たちは休息、回復、徐々にレースに戻るプロセスを計画したが、回復が思わしくなく挫折せざるを得なかった」とサンウェブのアンコ・ボーレンス医師。
「トムが完全なフィットネスレベルに戻るために必要な時間はすでにない。彼の強い意志とツール・ド・フランスでレースする野心にもかかわらず、目標を修正。今回は回復を心がけるのが最善の方法だと結論した」

●ツール・ド・フランスのホームページ

Kingpinを搭載…いまだかつてないグラベルバイク

キャノンデール・ジャパンは、Kingpin を搭載した未だかつてないグラベルバイク Topstone Carbon(トップストーンカーボン)を発売する。前例のない超軽量サスペンションシステムが搭載された新作バイクで、オンロードで快適な乗り心地を実現することはもちろん、オフロードでこれまでのすべてのロードバイクを凌駕する圧倒的性能を発揮する。

もっと激しく、まだまだ行ける。この新作バイクはロードバイクの進化の過程において飛躍的な一歩となる。これまでのグラベルバイクの性能では十分に楽しめない場所でライドのおもしろさを最大限に引き出すことに加え、普段ロードバイクで走る路面で驚くほど安定した走りを実現する夢のバイクだ。

オンロードでの快適性を犠牲にすることなく、どんなオフロードもこなす

■Kingpin – 犠牲にするものは何もない、最大30mmのフレックス

心臓部を担うのはサスペンションシステム「Kingpin(キングピン)」。革新的な超軽量設計が採用されたこの サスペンションは、コントロール、トラクション、そして乗り心地を改善しつつ、ライダーがダートで本領を発揮するだけでなく、舗装された路面でさらにスムーズに走ることを可能にする。

Kingpin は、シートチューブに内蔵されているスルーアクスルピボットを活用。このピボットは、リアステーとシートチューブ だけでなく、トップチューブの後方にも考え抜かれたフレックスゾーンを設けることを可能にし、固定式のステー設計では成し得なかったしなりを実現した。これは、重量を追加せず、ショックやリンケージを複雑化せず、最大30mmフレックスすることが可能。ライダーにスムーズで圧倒的な快適性をもたらした。

■プロポーショナルレスポンス – ライダーの体重やパワーに関係なく、同じライドフィールとハンドリングを実現

フレーム全体のバランスは、キャノンデールの「プロポーショナルレスポンス」と呼ばれる設計技術を通してサイズ別にカスタム調整されている。カーボンレイアップとチューブ径は、ライダーの体格に最適な快適性とフレーム剛性を実現するために徹底的に計算されている。セットアップ不要で、基本的にはメンテナンスも不要。このため、すぐにまたがり、バンプの衝撃を和らげスムーズな走りを実現しつつ、ライダーは座っていても立っていても強烈なコントロール性能を体感することができる。

■あらゆる走りを可能とするフレーム構造

フォークレッグの内側と外側両方に装備されたマウント用アイレットをはじめギアとボトル用のマウントが十分に装備されていて、インターナルドロッパーポストにも対応。さらには、スピードリリーススルーアクスルが搭載されていて、大きなタイヤを装備できる十分な余裕が確保されている(最大40mm幅の太さのタイヤまで対応)。

LockRピボット。シートステーを串刺しすることにより、左右のステーが別々に作用することなく、ソリッドなフィーリングとレスポンシブなリアトライアングルを形成
オフロードでの走りをよりスムーズな体験へと変えてくれる27.2mmのインターナルケーブルルーティングドロッパーポスト

■キャノンデールアプリがバイクとライダーをつなげる

Topstone Carbon は、ライダーにバイクとライド体験をつなぐ新たな楽しみを提供する。キャノンデールの最新技術によって、内蔵されたホイールセンサーと新しいキャノンデールアプリがシームレスにペアリングされ、極めて正確なスピード、ルート、走行距離を自動的に保存することができる。さらに、ライダーのスマートフォンでは自分自身のバイクに関する詳細情報を確認したり、メンテナンス時期を自動的にお知らせ。

Topstone Carbon – Force eTap – PD 59万5000円(税別)
Topstone Carbon – 105 – PD 27万5000円(税別)

●キャノンデールのホームページ

バルデやラトゥールがツール・ド・フランス参戦へ

フランスのAG2Rラモンディアルが7月6日に開幕するツール・ド・フランスの出場8選手のうち、7選手を発表した。6月20日朝にチームマネージャーのバンサン・ラブニュが明らかにした。

●AG2Rラモンディアルのツール・ド・フランス出場選手
ロマン・バルデ(フランス)
ミカエル・シュレル(フランス)
ブノワ・コズネフロワ(フランス)
マティアス・フランク(スイス)
トニー・ガロパン(フランス)
ピエール・ラトゥール(フランス)
オリバー・ナーセン(ベルギー)

ロマン・バルデ

「フランスチームが輝くのを見たい国民、メディア、パートナーの期待に応えなければなりらない。3位までの表彰台に3度の登壇、チーム優勝、新人王、複数のステージ優勝や多くのエキサイティングな攻撃。近年のグランツールで主導的な役割を果たすポテンシャルを証明できているからだ」とラブニュマネージャー。

ロマン・バルデをリーダーとしてそれをサポートすす強力な布陣を敷き、やる気とダイナミックなチームで構築していく。謙虚であるとともに野心を持ち、レースでイニシアチブが取れる姿勢でツール・ド・フランスに挑みたい。2018年は開幕からわずか数日で、ケガのために3選手を失ってしまったが、それよりも多くの成功を修めたいと考えている」

残る1選手は6月30日に開催される各国ナショナル選手権の結果を経て発表される。

●AG2Rラモンディアルのfacebook
●AG2Rラモンディアルのtwitter
●AG2RラモンディアルのInstagram
●AG2RラモンディアルのYoutube
●AG2Rラモンディアルのホームページ
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世界中で入手可能な最も軽いサーマルボトルICE FLY(アイスフライ)

数多くのプロチームに採用されたエリートの超軽量ウォーターボトル「FLY(フライ)」に2.5時間保温・保冷タイプの「ICE FLY(アイス フライ)」が登場した。

世界中で入手可能な、最も軽いサーマルボトルICE FLY。従来製品に対し圧倒的に軽量で、柔らかく握りやすいボトルは無臭で、柔らかさと耐久性を兼ね備えたプラスチック素材を使用している。新型の人間工学に基づいた吸い口は複合素材で作られていて、旧製品に比べ中身の流量がアップした。

このようなFLY同様のひいでた特徴を持ちながら約2.5時間という保冷/保温時間を備えたICE FLYは、実用的なキャップでバルブを保護することができる先進のサーマルボトル。ドリンクを注ぎやすく、洗いやすい広口のボディ。BPA不使用。

ICE FLY(アイスフライ)サーモボトル
カラー:クリア、グリーン、スモーク、ブルー、レッド
容量:500ml
重量:131g
保冷/保温効果:約2.5時間
税抜定価:1530円

●商品紹介サイト

コルナゴファンの西伊豆ライド…田代恭崇が案内役

リンケージサイクリングは2019年9月29日(日)、静岡県伊豆半島でCOLNAGO PRESENTSによるCOLNAGOファンクラブ「TRIFOGLIO」会員向けに「COLNAGO RIDE 2019 伊豆半島 西伊豆ライド」を開催する。静岡県のサイクルツーリズムを盛り上げるスルガ銀行が協力し、ライド拠点はスルガ銀行サイクルステーション天城湯ケ島。

ユネスコ世界ジオパークに認定された伊豆半島の西伊豆を舞台に、距離100km(獲得標高2800m)の山岳コースを走る。普段からロードバイクを乗りこんでいる上級者向けのグループライド。

伊豆半島は、南方にあった海底火山がプレートの動きにより北上し日本列島に衝突して誕生した。火山活動と地殻変動を繰り返し、現在の起伏のある地形になっている。伊豆山々のヒルクライムやダウンヒルでCOLNAGOロードバイクの性能を体感し、雄大な海山の景観を体感することができる。

コース監修とライドリーダーはJCA公認サイクリングガイドでアテネオリンピックロードレースプレイヤーであるリンケージサイクリングの田代恭崇さんが務める。COLNAGOスタッフもサポートカーとサポートライダーとして帯同する。

募集開始は6月21日(金)9:00から。

COLNAGO RIDE 2019 伊豆半島 西伊豆ライド 概要
日 時:2019年9月29日(日) 6:30〜17:00
会 場:スルガ銀行サイクルステーション天城湯ケ島 静岡県伊豆市市山289
参加費:
8000円(税込)COLNAGO限定オリジナルジャージ付
1万5000円(税込)COLNAGO限定オリジナルジャージ+オリジナルビブ付
参加条件:
・COLNAGOのファンクラブ「TRIFOGLIO」へ会員登録済みの方
・公道で安全にロードバイクを乗れる18歳以上、起伏のあるコースを単独で150km走りきれる上級者の方
・ご自身のCOLNAGOロードバイクか、無料のCOLNAGO試乗車でご参加いただける方
・COLNAGO限定オリジナルジャージを着用しご参加いただける方
・ご自身のサイクリングビブパンツはジャージデザインに近い「黒色無地系」でご参加いただける方
定 員:15名 ※先着申込順定員になり次第募集締切 ※先着申し込み順で定員になり次第募集を締切ります。
内 容:伊豆半島西伊豆で距離100km(獲得標高2800m)のグループライド
要 項:リンケージサイクリングHP

2020ブエルタ・ア・エスパーニャは東京五輪直後の8月14日オランダ開幕

2020年の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは例年よりも1週間早い8月14日にオランダのユトレヒトで開幕する。東京五輪が8月9日まで開催されているのでその直後となる。オランダという遠隔地で3ステージを行うことから、異例の金曜日開幕で、大会期間は24日間となる。

2015年にはツール・ド・フランスの開幕地となったユトレヒト

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャが2020年8月にオランダのユトレヒトとノールトブラバント州で開幕することは、2018年12月12日に発表されていた。さらに2019年月20日には最初の3ステージのコースが発表されていた。ただし正式な開幕日はこれまで発表されていなかった。

これは2020東京五輪が開催されることで(自転車競技は7月25日から8月9日まで)、通常シーズンの大会日程をUCI(国際自転車競技連合)と調整する必要が生じていたため。実際にツール・ド・フランスは例年よりも1週間早い6月27日から7月19日までの日程となった。

ブエルタ・ア・エスパーニャがオランダで開幕するのは2009年のアッセンに続く2回目。海外開幕は1987年のリスボン(ポルトガル)、2017年のニーム(フランス)を含めて4回目となる。

ユトレヒトは2010年にジロ・デ・イタリア、2015年にツール・ド・フランスの開幕地を務めたこともあり、5年に一度の間隔でグランツールの開幕地となる。

ユトレヒトはミッフィーの作者ディック・ブルーナが生まれ育った町だ

2020年の主要大会の日程を整理すると

5月未定 ジロ・デ・イタリア(ハンガリー・ブダペスト開幕)
6月27日〜7月19日 ツール・ド・フランス(ニース開幕)
7月24日〜8月9日 東京五輪
8月14日〜9月6日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(オランダ・ユトレヒト開幕)

2020ブエルタ・ア・エスパーニャはオランダのユトレヒトで開幕する (c) Unipublic

「ようやく正式な日程を発表できて、うれしいニュースとなった」と、ユトレヒトのヤン・ファンザネン市長。
「ユトレヒト市民や観光客がこの地域のすべての資産を楽しめるように、私たちが考えているさまざまなアイデアを実践できるように準備します」

大会を主催するユニパブリックのハビエル・ギレンマネージングディレクターは、この声明に完全に同意。
「ブエルタ・オランダプロジェクトは、私たちの75周年を祝う最良の方法です。新しい国際的なスタートを切れたことをうれしく思うし、オランダが理想的なパートナーであると信じています。2009年にオランダはすでに比類のないホストであることを私たちに証明しています。スペインと密接な歴史的関係を持つ国で開幕できることを誇りに感じます」

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ