ラグビーW杯で日本戦2試合をホストするトゥールーズが歓喜

ラグビーワールドカップは前回の日本大会に続き、2023年にフランスで開催される。試合会場がある10都市のひとつ、トゥールーズがグループリーグで日本戦2試合をホストすることになり、盛り上がっている。

2019年6月15日、フランス国内1部リーグTop14の決勝戦でスタッド・トゥールーザンがASMクレルモンフェランを破り、トゥールーズのキャピトル広場で地元クラブの優勝を喜ぶ人々 © Carbonnel François -Région Occitanie

トゥールーズを域内に持つオクシタニー地方はフランスの中でもラグビー熱が盛んなところ。2023大会でも大会の鍵を握る地として5つの試合が行われ、うち2つが日本が参戦する試合となった。2023年9月10日、28日にスタジアム・ド・トゥールーズで行われる。

2019年9月東京、ラグビーワールドカップ日本大会のフランス対アルゼンチン戦でオク シタニー地方の旗を掲げて応援する地方ミッション © Datiche Nicolas Région Occitanie

オクシタニー議長が日本ラグビーを全面プッシュ

複数の訪日経験があるオクシタニー地域圏のキャロル・デルガ議長は、日本チーム2試合の会場がトゥールーズに決まったとの報に接し、次のコメントを発表した。

「ラグビーの地オクシタニーが2023年ラグビーワールドカップの中で日本チームの試合会場となることに、栄誉と誇りを感じています。この出来事はオクシタニーの友人である日本のみなさまに、美しきわが地方を知ってもらう最高に素晴らしい機会となり、日本とオクシタニーの絆をさらに固くすることでしょう。私はこの絆が観光、経済、教育、研究のみならずスポーツの分野でも深めることを願ってきました」

さらに次のように続けている。
「直近の2019年9月の訪日の際、オクシタニー地域圏は東京で2023年ワールドカップ組織委員会との間で覚書を交わし、ワールドカップという世界規模のイベントへ積極的に関与する意思を示し、また、大会期間中に日本チームの試合会場となることへの意欲を示しました」

キャロル・デルガ オクシタニー地域圏議長 ©Grollier-Philippe-Région Occitanie

オクシタニー地方はラグビーが一番人気

19世紀後半にフランスにやってきたラグビーは、それ以降オクシタニーで重要な地位を築いてきた。ラグビーが持つスポーツや敬意、陽気に楽しむという価値はオクシタニーの文化として育まれてきたのだ。地域内に約400のクラブと8万人の登録選手がいるオクシタニーはフランス屈指の「ラグビー地方」と言える。

オクシタニーでラグビーはスポーツ以上の価値を持ち、まさにひとつの文化を形成している。この土地ではどこであっても楕円球のリズムを感じながら、チームの意義、自己の限界を超える意義、団結し、ともに朗らかに生き、楽しく過ごす意義を表現する文化がある。フランス語で「トワジエム・ミッタン」、第三ハーフと呼ばれるものがあるように、試合後にオクシタニーのホスピタリティと友愛の精神をもって仲間と集いながら、とくに土地のワインや南フランスの料理、それもグランシェフが作る料理を楽しむ機会がある。

オクシタニーでは誰もが楕円球への情熱を表現している。ラグビーはこの土地の住民の日常生活の中にあり、小さな村の試合であろうと国際試合であろうと、あらゆる試合結果を他人と楽しく共有する習慣がある。

オクシタニーはまた、国際的な観光地、たとえばカルカッソンヌ、ポンデュガール、サンシルラポピー、アルビ、ルルド、ピレネー山地などで有名な土地だ。トゥールーズ、モンペリエ、ペルピニャン、ニームなど活気あふれる都市があり、トゥールーズ・ロートレックや、ピエール・スーラージュらオクシタニー出身のアーティストに捧げられた美術館も有名。

オクシタニー地域圏スポーツ担当副議長のカメル・シブリは次のコメントを発している。
「このラグビーワールドカップは、日本の方々にスポーツに情熱を燃やす地方オクシタニーを知ってもらえる機会。住民の温かな心遣いをぜひ感じてほしい」

カメル・シブリ オクシタニー地域圏副議長(スポーツ担当) © Antoine Darnaud Région Occitanie

同副議長はツイッター上でも、トゥールーズのエルネストワロン・スタジアムで収録した日本向けメッセージ動画を発信している。
「オクシタニー地域圏はキャロル・デルガ議長とともに、次回ラグビーワールドカップでスタジアム・ド・トゥールーズが日本チーム2戦の会場となり、みなさまをお迎えできることを心からうれしく思っています」

●フランス観光開発機構のホームページ

SBAA PLUSブラッシュアップ講習を自転車協会が開催

一般社団法人自転車協会は、eラーニングによるSBAA PLUS資格認定者対象のブラッシュアップ講習のエントリーを2021年3月28日まで募集している。受講は2021年4月1日から21日まで行われる。取材協力:フレンド商会。

自転車協会では、安全安心なスポーツ用自転車の供給販売をとおしてスポーツ用自転車市場の健全な発展を目的としたスポーツBAAマーク制度を2007年よりスタート。2021年2月1日現在、SBAA PLUS資格者は749人となり、210社が特別賛助会員として参加している。

この制度は、スポーツ用自転車を取り扱う販売事業者で一定の資格要件を満たし、かつ自転車協会主催の講習会修了後試験に合格して自転車協会特別賛助会員に入会した場合にSBAA PLUSの資格(SBAA PLUSマークを貼付できること)が取得できる制度。スポーツ用自転車の安全で安心な利用を消費者に正しく理解してもらい、その楽しみを伝える担い手となる人材にとって必要な資格として活用されている。

今回は認定者の技術力向上とさらなる知識の習得を目的とした「ブラッシュアップ講習」を、インターネットを活用した学習形態であるeラーニングを採用し、全国どこからでも受講することができるようにした。今回で12回目の開催となる。

受講は4月1日(水)~4月21日(水)に実施。受講の受付は3月12日(金)~3月28日(日)まで。ホームページから直接申し込む。

●SBAA PLUSブラッシュアップ講習の申し込みページ

憧れのしまなみ海道縦断2泊3日ガイド付きサイクリングツアー

近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、自転車チェーン店のあさひと共同で「憧れのしまなみ海道縦断!2泊3日ガイド付きサイクリングツアー」を企画した。サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道を、広島県側の向島から愛媛県側の大三島までの84kmをサイクリングし、途中には観光も楽しめるという内容。

初心者、未経験者からサイクリング経験豊富な人まで、幅広いサイクリストが楽しめるよう、日本最大の自転車販売網を有し、自転車に精通したサイクルベースあさひのスタッフが帯同し、走行アドバイス、緊急時のトラブルサポートなどを行う。

新型コロナウィルスの影響により3密を避けられるという観点から、通勤などの日常生活において自転車の需要や人気が高まっている。このような背景のもと、近畿日本ツーリストでは自転車を利用したレジャーに注目し、より多くの人にサイクリングを楽しんでもらえるよう、コースの選定段階から当日の万全のサポート体制まであさひの全面的な協力を得てツアーを企画・実施する。

旅行会社とあさひとの共同企画は初めての試み。尾道観光協会、しまなみジャパンより事前のツアー告知や当日の案内などの特別協力も得て実施するという。

<ツアーのポイント>
■万全のサイクリングサポート体制
・サイクルベースあさひのスタッフの帯同=初心者や一人参加も安心
・サポートカーの帯同=緊急時も素早く対応
・出発前のブリーフィング、 走行アドバイス、 メンテナンス、 トラブルサポートなど各種サポートが充実
■充実のツアー内容
・サイクリスト憧れの「I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」(大三島)に宿泊
・初心者でも楽しめるよう、 サイクリングに加え、 周辺観光も組み込んだコース設定
・万全の感染対策
「コロナお守りパック保険」加入。 万が一の際も安心。 

<商品概要>
■出発期間(2泊3日)
4/16~18
4/23~25
7/9~11
7/16~18
■行程:1日目:宿泊ホテル(尾道国際ホテルまたは尾道第一ホテル)集合~前日ブリーフィング/2日目:検温、 安全講習後、 向島~大三島までサイクリングと観光/3日目:大三島~糸山(今治)サイクリング。 専用バスにて尾道へ。 着後解散
■代金:8万8800円~9万9800円(おとな1人/出発日、 部屋利用タイプにより異なる)
■最少催行人員:25名
■食事:朝食1回、 夕食2回付き

●憧れのしまなみ海道縦断ツアーのホームページ

弱虫ペダルサイクリングチームジャージをラファが発売

弱虫ペダルサイクリングチームのウェアパートナーであるラファがファン向けにコレクションを予約販売開始。マンガ家渡辺航自らの手で書き下ろしたイラストや迫力のある集中線をあしらった特別デザインがサイクリスト向けのジャージやボトム、さらに自転車に乗らないファンのためにもサイクリングキャップ、パフォーマンスTシャツやサコッシュ、マスクのように鼻までカバーできるネックカバーなどを準備。

ウェアパートーナー、 ラファの矢野大介代表と渡辺とのコレクションのデザインに対する説明から熱いメッセージなどが含まれた対談もホームページで公開された。

弱虫ペダルサイクリングチーム ジャージ  1万5000円(送料、税込) サイズ:XS – XXL
弱虫ペダルサイクリングチーム ビブショーツ  1万5000円(送料、税込) サイズ:XS – XXL

英国に本社を持つサイクリングアパレルブランドのラファとまんが弱虫ペダル公認のサイクリングチームである弱虫ペダルサイクリングチームのパートナーシップは2年目に入った。チームの目標としている育成の中でも、特に重要視している自転車競技の本場ヨーロッパでのプロチーム入りへの橋渡しは織田聖のチームNIPPOプロバンスPTSコンチの契約で実現した。

さらなる育成の成績をあげるために、ロード全日本チャンピオンの入部正太郎が加入し、女性レーサーとジュニアカテゴリーの選手が加入した。引き続きロードのみならずシクロクロスとマウンテンバイクとジャンルを問わずに高いレベルで若い選手を育てる国内でもユニークで重要なサイクリングチームとしての存在感を強めている。

弱虫ペダルサイクリングチーム テクニカルTシャツ 1万円(送料、税込) サイズ:XS – XL

そのようなチームのサポートをさらにファンの力で強めるために渡辺とのコラボレーションにより、ラファが弱虫ペダルサイクリングチーム ファンコレクションをつくった。自転車に乗るファンはラファが誇る高品質なジャージやビブショーツを、自転車に乗らないファン用にもランニングなどにも最適なテクニカルTシャツをはじめ、サイクリングキャップ、サコッシュ、そして首周りからマスクのように鼻までカバーできるネックカバーを準備。すべて予約販売にて製作し、商品は7月ごろの発送を予定している。 

弱虫ペダルサイクリングチーム サイクリングキャップ 4500円(送料、税込) サイズ:フリー
弱虫ペダルサイクリングチーム サコッシュ 3500円(送料、税込) サイズ:フリー

ラファ ジャパン代表の矢野と渡辺との今回のコレクションに関する対談ビデオを現在特別公開中。渡辺がコレクションのデザインや選手に向けての熱いメッセージを語っている。

各商品には渡辺が弱虫ペダルサイクリングチームのジャージ用に書き下した坂道くんの力強い表情と集中線が使われている。もちろんラファならではのストーリーラベルもジャージとテクニカルTシャツに縫い付けられる。熱いメッセージに特別なイラスト、そしてどこに縫い付けられているかは手に取ることができる者のみのお楽しみとなる。飾れるように同じデザインのポストカードも付属し、抽選で10名には渡辺の直筆サイン入りが届く。

●ラファの特設ホームページ

Qリーグ初代女王は廣瀬博子、Nリーグは佐々木啄人

女子ロードシリーズのQリーグと中学生男子のNリーグは2020-2021シーズンを終了し、Qリーグ初代の総合リーダーに168ポイントを獲得した廣瀬博子(Pedalist)が、Nリーグでは192ポイントを獲得した佐々木啄人(ボンシャンスACA)が頂点に輝いた。JW中学生女子の特別賞は筒井楓(Team山登)。

2020-2021シーズンは3月21日に予定されていた最終戦、大磯クリテリウム第5戦が悪天候のため開催中止となり、チャンピオンが確定した。

Qリーグ総合1位の廣瀬博子(Pedalist) ©Yosuke Suga
Nリーグ総合1位の佐々木啄人(ボンシャンスACA) ©Yosuke Suga

2021-2022シーズンは4月1日に開幕。

千葉県成田市の下総総合公園で女子Qリーグ・中学生Nリーグ2021-2022シリーズ開幕第1戦・成田下総2021・春が開催される。

JW中学生女子特別賞の筒井楓(Team山登) ©Yosuke Suga

●女子Qリーグ・中学生Nリーグ2021-2022シリーズのホームページ

シマノが欧州レースでニュートラルアシスタンスを開始

2021年3月、創業100周年を迎えた世界屈指の自転車部品メーカー、シマノがグランツールと呼ばれる三大ステージレースで技術サポートを担うことになった。ツール・ド・フランスでは地元メーカーが常にその業務をこなしてきたが、ついに日本企業がこれに変わった。欧州自転車界の景色が一変するほどの衝撃的ニュースだが、シマノに与えられたその任務とは?

2021パリ〜ニースのニュートラルアシスタンスはシマノ ©A.S.O. Fabien Boukla

ツール・ド・フランスの景色が変わるほどの衝撃ニュース

シマノに与えられた任務はニュートラルアシスタンスサービスと呼ばれるもの。チームの分け隔てなく公平に機材故障に対処する車両を走らせる。ツール・ド・フランスではこれまでフランスのマヴィック社がこれを務めていた。車両は黄色で、フランス語でそれを意味する「ボワチュールジョーヌ」と呼ばれて親しまれてきた。その黄色が今季からシマノの企業色である青色に変わるのだ。

ジロ・デ・イタリアが3月5日にシマノとのコラボを発表 ©LaPresse

1973年のパリ〜ニースでマヴィックは初めて黄色いニュートラルアシスタンスカーを走らせた。すぐにその存在は知れ渡り、沿道にいるファンは黄色い車を見ればマビックだとだれもが分かった。選手たちの後ろを伴走する車両隊列の中で、一番目立つのがボワチュールジョーヌだった。

マヴィック社はシマノのようにあらゆる自転車部品を開発・販売する規模ではなく、かつては変速機やクランク周辺部など、現在も車輪やアパレルなどに特化して製造する。企業規模としては小さいが、主催者とともに大会を育んできた実績と貢献度は計り知れない。ツール・ド・フランスにとってマヴィックは協賛企業ではなく、協力企業という特別の立ち位置でもあった。

旧車、旧ロゴのマヴィックカーのミニチュア

ニュートラルアシスタンスサービスに従事するスタッフの出番はラジオツールと呼ばれる車載無線で指示されて始まる。

「ボワチュールジョーヌ、先頭集団で○○チームの選手がパンク!」

指示が入るや、「あのチームの後輪はカンパニョーロの11段変速だ」などと判断し、現場に急行するや適合する車輪を選択して交換する。

ジロ・デ・イタリアやストラーデビアンケのニュートラルアシスタンスもシマノ ©LaPresse

ボワチュールジョーヌの屋根の上には交換用の自転車本体も積載されているが、車輪の交換はひんぱんにあるものの、ボワチュールジョーヌが自転車を交換することはほとんどない。使用するペダルの形状がチームによってバラバラで、これに選手の体格によってフレームサイズの違いが加わるからだ。1秒を惜しんで前を走る集団に追いつきたい選手を前にして、ペダルを交換しているヒマはない。こういった場合はチームカーの到着を待つのがほとんど。

助手席にはステージごとにスポンサーなどのVIPが乗る。世界各国の得意先やメディアなどの名前が予約リストに掲載されている。競技のうえでなくてはならない存在なのかもしれないが、同時進行で社交が展開されている。このあたりに、自転車レースは伝統に裏打ちされた文化であることがうかがえる。

1990年代にようやく欧州市場でその存在が認められた後発メーカーのシマノは、いきなり世界最高峰のツール・ド・フランスでマビックを追い落とそうとはしなかった。まずは国際統括団体のUCI(国際自転車競技連合)が主催する世界選手権でニュートラルアシスタンスを始めた。

ブエルタ・ア・エスパーニャでシマノは大会協賛も ©PHOTOGOMEZSPORT2020

レースの勝敗に影響を与えかねないほどの高性能な機材を次々と開発していくシマノにとっては、競技規則を定めるUCIと蜜月関係を築きたいという戦略もあった。次に三大大会のジロ・デ・イタリア、さらにブエルタ・ア・エスパーニャでサポート業務を受注した。そして100周年の2021年、いよいよツール・ド・フランスへ。出場選手の過半数がシマノ部品を使うのだから、それは自然の成り行きだった。

ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの姉妹レースもすべてシマノが業務を担う。3月7日、ツール・ド・フランス傘下のパリ〜ニースが開幕し、青色のニュートラルアシスタンスカーが初めてフランスを走った。

●シマノ100周年の特設サイト