キナンの山本大喜がKINAN AACA CUP第7戦いなべで優勝

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は、今季の第7戦を8月1日に三重県いなべ市・いなべ市梅林公園を舞台に開催。72kmで争われたメインの1-1カテゴリーは、マッチスプリントを制した山本大喜が優勝。ホストライダーとしての役割を果たしている。

山本大喜がKINAN AACA CUP第7戦いなべで優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新型コロナウイルス感染拡大にともなうレースシーズンの中断で、このシリーズもしばし休止を余儀なくされたが、7月下旬から活動を再開。今節からは最上位クラスの1-1カテゴリーも戻り、よりハイレベルのレースが展開されることとなった。レースイベントの実施にあたっては、選手・関係者すべてに検温と健康状態の提出を義務付けたほか、会場内ではソーシャルディスタンスを確保するなど、感染リスクの抑制に努めた。

そんな中で行われた1-1カテゴリーのレースには、ホストであるKINAN Cycling Teamからも山本大のほか、山本元喜、椿大志、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6人が参戦。このレースの前に行われたキッズレースでもアテンド役を務め、イベントの盛り上がりにも一役買っている。

いなべ市梅林公園に設定された1周1.8kmのコースは、ツアー・オブ・ジャパンいなべステージのコースを一部採用。アップダウンとコーナーが連続し平坦区間が少ない中で、どれだけ変化に耐えられるかが勝負のポイントに。この日は気温が35度を超える暑さだったこともあり、サバイバル化することも予想された。

その見立ての通り、スタートから速い流れで進む。5周目までに数人がメイン集団から抜け出すと、そこから阿曽圭佑(Asia cycling academy / enshere / team aso)と香山飛龍(Yamanakako Cycling Team)の2人がリードを開始。メイン集団が落ち着いたことも関係し、最大で45秒差まで広げる。

ただ、この構図は長くは続かず、中盤に入ったところでメイン集団もペースアップ。山本大やトマらの引き上げによって、ちょうど中間地点を迎えるタイミングで先頭の2人に合流。この動きで集団の人数が絞られ、10人による争いとなる。

この状態から阿曽が再度アタックしたことでレースが活性化。香山と山本大が続き、少し置いてトマと津田悠義(EQADS)が合流。一時は5人で進んだ先頭グループだったが、香山が遅れ、残った4選手がそのまま終盤へ。この中から優勝者が出ることが濃厚になった。

決定打が生まれたのは残り3周。攻撃を繰り返す阿曽と山本大がアタックを成功させ、2人で逃げ切る態勢へと変化。その後ろでは津田とトマが追うが、先頭の2人が十分なリードを得たまま最終周回へ。阿曽、山本大ともチャンスとあらばアタックを試み、激しい駆け引きが繰り返されたままフィニッシュへと近づいていく。

両者一歩も譲らない戦いは、最終コーナーを前にしたアップダウンで山本大が加速。その勢いのまま最後の直線へと突入すると残り数十メートル。阿曽の追い上げをかわして、優勝のフィニッシュを飾った。

再三のアタックで強さを示した阿曽の2位に続き、速い流れを呼び込んだ津田が3位でレースを終えている。

今節は1-1カテゴリーを含む4クラスのレースが行われたほか、チームサプライヤーでもあるYONEX、ATHLETUNE(株式会社隼)、光設備などによるブース出展もあり、華やかなレース会場の趣きが少しずつ戻ってきていることを感じさせる1日となった。

KINAN AACA CUP 2020 第7戦 1-1カテゴリー結果
1 山本大喜(KINAN Cycling Team)
2 阿曽圭佑(Asia cycling academy / enshere / team aso)
3 津田悠義(EQADS)
4 トマ・ルバ(KINAN Cycling Team)
5 小島渓円(MiNERVA-asahi) 

KINAN AACA CUP 2020 ポイントランキング(第7戦終了時)
1 山本大喜(KINAN Cycling Team) 768pts
1 椿大志(KINAN Cycling Team) 768pts
3 津田悠義(EQADS) 640pts
4 小山智也(Hincapie LEOMO P/b BMC) 576pts
5 山本哲央(Yamanakako Cyclisme Formation) 512pts

山本大喜

山本大喜のコメント

「目標である“目立って勝つ”ことができてうれしい。序盤から逃げていた阿曽さんたちが強いことは分かっていて、差を広げられすぎると不利になると思ったので、5周くらいは自分ひとりで引き続けた。それが脚のあるメンバーだけに絞り込むことにつながったので、いい展開に持ち込めたと思う。
フィニッシュに向けては、最終コーナーを先頭で入ったもの勝ちだと分かっていた。直前の上りで阿曽さんが先に仕掛けたので、それに合わせて自分がカウンターでスプリントを始めてそのままトップを譲らず走ることができた。
次週はJプロツアーの宇都宮2連戦。とにかく“目立って勝つ”ことがテーマなので、それを結果に結び付けたい」

欧州メジャー再開…ストラーデビアンケでファンアールト優勝

イタリア語で「白い道」という意味の未舗装のルートを走るストラーデビアンケが8月1日に開催され、男子はユンボ・ビスマのワウト・ファンアールト(ベルギー)が、女子はミッチェルトン・スコットのアネミック・ファンフルーテン(オランダ)が優勝した。

未舗装のルートを独走するワウト・ファンアールト ©LaPresse – Fabio Ferrari

ファンアールトは2016年から3年連続のシクロクロス世界チャンピオン。2019年のツール・ド・フランスでは第10ステージで優勝した。この日はシクロクロスで培った未舗装路での走りが生きた。

女子ロードのアルカンシエルを着るアネミック・ファンフルーテン ©LaPresse – Marco Alpozzi

「ストラーデビアンケに勝つことは大きな満足の源だ。シーズン最初のレースを終えて、ボクの今シーズンはすでに成功していると言いきれるのがうれしい」とファンアールト。

「チャンスを無駄にしたくなかった。本当にこのレースに焦点を当てていて、努力をしてきたからそれが報われた。レースから遠く離れて長い時間を過ごしたので、先頭集団に乗るのは非常に難しかった。特に序盤はかなり苦戦した。後半になって自分の好調さを感じることができ、最後にチャンスを最大限に生かすことができた」

距離184km、未舗装路が舞台となるストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari
ストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari
シエナを発着とするコースで行われたストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari
ワウト・ファンアールトが独走勝利 ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse
ワウト・ファンアールト ©LaPresse – Fabio Ferrari
アネミック・ファンフルーテン ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ストラーデビアンケのホームページ

ウチマサラは自転車購入アドバイスが裏メニューにあるカレー店

「ちゅなどん」の愛称で知られる石井美穂さんが2020年8月1日、横浜市南区井土ヶ谷にスパイスカレーウチマサラを新規開店させた。ライフスタイル系サイクルショップ「シコーバイシクルサービス」に併設している。

ウチマサラ=うちのスパイス料理という意味合いから、「そのまんま、わたしが美味しいと思うカレーを提供します。よって、カレーも副菜も日替わりの盛り合わせ」と石井さん。提供するカレーの内容は当日のSNS(Twitter @UCHIMASALAFacebookペー ジ @uchimasala/Instagram @uchimasala)で告知する。

閉店を待たず売り切れの場合もあって、SNSで告知。お盆期間は営業予定。店内での飲食とテイクアウトに対応。PayPayピックアップが利用でき、UberEatsは現在申請中という。

自転車の相談がある場合は裏メニューがある。カレー付きで有料。特に「これから自転車を始めたいけれど、いろいろあってなにを選べば幸せになれるのかがわからない」 という人にはうってつけ。また、徒歩圏内に銭湯があるので、ロングライドのゴールにも便利。

イベント出店、ケータリングの要望などにも対応してくれる。

●スパイスカレーウチマサラ
横浜市南区井土ヶ谷下町28-13
営業日・時間:土日祝・10:00∼16:00
uchimasala@gmail.com

キャノンデール新型アルミにワイズロード限定オリジナルモデル

キャノンデールの新型アルミロードバイク「CAAD OPTIMO(キャド オプティモ)」のワイズロード限定オリジナルカラー「CAAD OPTIMO 4 CLARIS(キャド オプティモ4クラリス)」を2020年8月2日(日)から、全国36のワイズロード店舗およびワイズロードオンラインストアで発売を開始する。価格は9万円(税別)。

キャノンデールの「CAAD OPTIMO」は、入門モデルとして高い人気を誇るアルミフレームの ロードバイクで、今回フルモデルチェンジを実施した。新型のコンセプトは「レースで優勝 を狙える」「スムーズでスピーディーな走り」「お手ごろな価格」で、長年アルミロードバイクの最先端を走り続けてきたキャノンデールの経験と技術をつぎ込み進化している。

同社の上位モデルである「CAAD13(キャド13)」のフレームデザインを踏襲し、ペダリングとハンドリングのしやすさが向上。丈夫で軽量、快適な乗り心地のフレーム設計は、より高いパフォーマンスを発揮する。

発売となるワイズロード限定オリジナルカラーは、グロスブラックにゴールドロゴを施した高級感のあるデザインに仕上げた。このカラーリングは、キャノンデールのハイエンドモデル「SUPER SIX」からインスパイアされたものだという。

また、コストパフォーマンスの高い部品を採用することで、さらに価格を抑えることが可能になった。試走したスタッフ全員が「この価格では信じられないパフォーマンス」と評価している。そのため、初めてのロー ドバイクから走りにこだわりたいという人にオススメの一台に仕上がっている。

ドロップシートステーを採用し路面からの衝撃を吸収、コントロール性と乗り心地がアップ

●ワイズロードのオンライン商品ページ

夏季ユース五輪体操5冠の北園丈琉が徳洲会体操クラブへ

第3回ユースオリンピック競技大会の体操男子個人総合と種目別で計5個の金メダルを獲得した大阪・清風高の北園丈琉(きたぞのたける)が徳洲会体操クラブに2021年4月から所属することになった。同クラブの監督は米田功。

北園は3歳から体操を始め、多くの五輪選手を輩出している中高一貫校の名門清風学園に入学。その後、ユースオリンピック競技大会や全国高等学校総合体育大会で優秀な成績を修めるなど、高校生ながら日本のみならず国際大会でも活躍してきた。今後さらなる活躍が期待される選手の一人。

2021年から北園は同クラブに所属し、東京2020オリンピック出場と世界で活躍できる選手を目指していく。


北園丈琉のコメント
私が徳洲会体操クラブに入団を決めた理由は、体操を続けていく上で最高の環境だと思ったからです。今まで清風でもチャレンジし続けてきたので、そこはブレずに自分の目標達成へ精一杯努力していき、皆に憧れられるアスリートになれるよう頑張ります。

大阪・清風高体操競技部の梅本英貴監督コメント
この度、本校の北園丈琉が徳洲会体操クラブに進むということを決めました。これは彼にとって大きな決断だったと思います。今まで皆が進んできた進路とは違う決断になります。しかし自分の大きな夢のため妥協せず、チャレンジしました。この大きな決断に私も感銘を受けましたし、大きな夢を徳洲会に託したいと思います。今後、大きな夢を持ち続け、また人にも夢を与えられるような人間に成長していってもらいたいです。私自身も彼の成長を楽しみに応援していきたいと思います。

徳洲会体操クラブの米田功監督コメント
北園選手が徳洲会体操クラブの一員になってもらえることをうれしく思っています。体操界だけではなくスポーツ界をリードする選手を目指していきましょう。


北園丈琉(きたぞの たける)
生年月日 :2002年10月21日
出身地 :大阪府
出身校 :清風高(大阪)
身長/体重:148cm/45kg ※公益財団法人日本オリンピック委員会参照

主な戦績
●2018年第3回ユースオリンピック競技大会 ☆史上初の5冠達成
男子個人総合優勝、男子種目別ゆか優勝、男子種目別つり輪優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝

●2019年全国高等学校総合体育大会 ☆当時高校2年生ながら4冠達成
男子団体総合準優勝、男子個人総合優勝、男子種目別床優勝、男子種目別平行棒優勝、男子種目別鉄棒優勝、男子種目別あん馬準優勝、男子種目別つり輪準優勝

●徳洲会体操クラブのホームページ

JSPORTSがツール・ド・フランス独占生中継…オンデマンドは完全LIVE配信

国内最大4 チャンネルのスポーツテレビ局、J SPORTSは、8月29日(土)から開幕する第107回ツール・ド・フランスの全21ステージを生中継する。また、PC、スマホ、タブレットで見られる 「J SPORTSオンデマンド」ではマルチカメラ配信に加えて、スタートからフィニッシュまで現地実況・解説(英語)で全行程をLIVE配信する。

開幕日、29日(土)の第1ステージはJ:COMおよび一部のケーブルテレビ局、スカパー!で無料放送。さらに第1ステージはJ SPORTSオンデマンドの会員無料LIVE配信に加えYouTube、Twitter、ニコニコ動画でも無料LIVE配信する。

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスは当初6月27日~7月19日に開催される予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を受けて、8月29日~9月20日開催へと延期された。

第107回を迎える今大会、グランデパール(開幕地)に選ばれたのは地中海に面する南仏ニース。そこから中央山塊、ピレネー山脈と行き1度目の休息日。再び中央山塊、そしてジュラ山脈を経由して2回目の休息日を迎える。最終週はアルプス山脈とボージュ山脈を渡り最終ステージは例年通りパリにフィニッシュ。フランスの5つ山脈がすべて盛り込まれた非常に山がちなコースレイアウトとなっている。総距離3470kmにおよぶドラマは2020年も最後まで目が離せないだろう。

今大会の出場チームは19のワールドチームに3チームを加えた22チーム。注目は現在ツール・ド・フランス総合5連覇中のイネオス。5勝クラブ入りを狙うクリストファー・フルーム、2019年王者のエガン・ベルナル、2018年王者のゲラント・トーマスというトリプルエースが出場予定。

開幕2日前の8月27日のチームプレゼンテーション終了後には発表直後の出場選手をおさらいする特番「月チャリ~5時までツール・ド・フランス開幕直前SP~」もお届けする。

2020年もJ SPORTSの実況・解説陣によるトークを楽しめる番組とは別に、レースのスタートからフィニッシュまでのすべてを現地の実況・解説で聞ける番組をJ SPORTSオンデマンド限定で配信する。日本語の実況・解説で楽しく詳しくレースを観たいという人からマルチカメラ配信や現地の英語実況・解説でツール・ド・フランスのすべてを知り尽くしたいという人まで好みの番組で楽しめる。


ツール・ド・フランス公認カフェが2020年も開店

2019年に国内初の試みとして開催し、好評だったツール・ド・フランス公認カフェ「Tour de France CAFÉ@TOKYO」の開催が2020年も決定した。入口の物販スペースではツール・ド・フランスのオフィシャルグッズや日本限定グッズをはじめ、2020年は出場チームのオフィシャルグッズも販売する。J SPORTSオンラインショップでも販売しますので併せて利用しよう。

Tour de France CAFÉ@TOKYO
場所:TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT
150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目21-3 渋谷ストリーム4階
期間:8月20日(木)~9月16日(水)
営業時間:午前11:00~午後10:00 (FOOD L.O.午後9:00 / DRINK L.O.午後9:30)※変更になる場合があります。
●ツール・ド・フランス公認カフェの詳細ページ


8月以降も主要レースが目白押し

8月にはいよいよUCIワールドツアーが再開され、J SPORTSでも3月のパリ~ニース以来およそ5カ月ぶりにリアルレースの中継が再開となる。再開後最初の中継レースはクリテリウム・デュ・ドーフィネ。例年もツール・ド・フランス前哨戦として注目度の高いレースだが、2020年は同時期に開催されるもう1つの前哨戦、ツール・ド・スイスが中止された影響により各チームツール・ド・フランスを狙うトップ選手がこぞって出場することが予想される。

5ステージと例年より短い日程ながら山岳中心の厳しいコース設定となっていて、長期のレース停止期間を経た各選手のコンディションを見る上でも重要なレースとなっている。

続いての中継レースはU23版ツール・ド・フランスと呼ばれるツール・ド・ラブニール。2017年には2019年のツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたエガン・ベルナル、 2018年には2019年にネオプロながらブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位となったタデイ・ポガチャルが本大会で総合優勝を果たした。

まさに未来のスターを発掘できるレースとなっている。日本チームの参戦も決定したので若き日本代表たちの活躍にも注目。ラヴニール閉幕後の週末にはフランスNo.1選手を決めるフランス選手権の中継も予定している。ツール・ド・フランス開幕までも白熱のレースを要チェック。

新型コロナウイルスの影響により延期となった春のクラシックレースは、ツール・ド・フランス閉幕後の9月から10月にかけて開催される。また例年は8月から9月にかけて開催されるブエルタ・ア・エスパーニャは10月20日に開幕。当初はオランダのユトレヒトで開幕し、ユトレヒトと北ブラバント州で3ステージを行う予定だったが、日程の変更が困難となり2020年は18ステージ開催となることが決定した。 ツール・ド・フランス閉幕後も注目のレースを生中継&LIVE配信でお届けする。

●J SPORTSツール・ド・フランス特集サイト