ストラーデビアンケは中止ではなく延期…主催者発表

イタリアの自転車レース主催者、RCSスポルトは3月7日に開催予定だったストラーデビアンケと、ストラーデビアンケ女子エリートを延期すると3月5日13時(日本時間21時)に発表した。

これぞストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

5日朝のシエナ県での会合の後、同県とシエナ市長の前で、DPCM(イタリア共和国の閣僚理事会の法令)規定を保証できないことを確認した。RCSスポルトは7日に予定されていた2つのサイクリングレースを開催するべきではないと当局と合意した。

RCSスポルトは、イタリア自転車競技連盟を通じてUCI(国際自転車競技連合)に、ストラーデビアンケと、ストラーデビアンケ女子エリートのための国際レースカレンダーに新しい開催日程を割り当てるように要求するという。

●国際自転車競技連合のホームページ

東京五輪中止も延期もない…IOCのバッハ会長

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、急速に広がるコロナウイルスが2020年の東京オリンピックに影響を与えるかについて、憶測で語られることを拒否し、大会開催に向けて進むだろうと繰り返した。

IOCのバッハ会長 ©Mark Runnacles/Getty Images for ANOC

バッハ会長は3月4日の記者会見で、スイスのローザンヌで開かれたIOC理事会の2日目に「キャンセルという言葉も延期という言葉もなかった」と語った。

IOCの指導部は3日、7月24日から8月9日まで開催される予定の東京オリンピックの成功に対する「完全なコミットメント」声明を発表した。しかし同日、日本のオリンピック大臣はまた、コロナウイルスの流行のために大会は後日に延期される可能性があると主張した。

オリンピックが延期されないと確信している理由を尋ねられると、バッハ会長はこう答えた。

「私たちはスポーツ団体であり、世界保健機関(WHO)の助言に従っている」

バッハ会長は2月28日、WHOのテドロス・アダノム事務局長や他の有力当局者と会談した。一方、2月中旬に創設された共同タスクフォースは、IOC、東京2020、東京の開催都市、日本政府、WHOの職員が協力して取り組んでいる。

東京大会を延期するかどうかの決定期限に関する別の質問に答えるにあたって、バッハ会長は「私は議論の炎に燃料を加えない」と付け加えた。しかし、WHOがパンデミックを宣言した場合、IOCの考え方は変わるのか?

「私はそのような単なる憶測のいかなる方法にも参加しない」と会長は主張した。

2019年末に中国で出現したコロナウイルスは、世界中で3000人以上が死亡し、9万5000人以上が感染している。スポーツ界の日程でも大混乱を引き起こし、東京2020の予選大会にも影響を与えている。延期、キャンセル、会場の変更、選手の旅行の問題があるという。

予選大会中止で参加資格増の可能性も

「これは難しい問題だ」とバッハ会長は認めている。

「しかし私はまた、オリンピック運動と誰もがこれらの課題に対処するためにこれまでに示した大きな連帯を誇りに思っていると言わなければならない」と語る。

バッハ会長は、コロナウイルスの影響を受けた競技に対して「五輪参加資格」の追加割り当てが実施される可能性があることを明らかにした。

「選手が資格プロセスに参加できない場合は、五輪参加資格に関して国際競技団体と協議しなければならないかもしれない」と、バッハ会長。

「このような場合には国際競技団体と協議して公正な解決策を見つけたい。この公正な解決策は、最終的には参加選手数の追加である」

●国際スポーツプレス協会のホームページ

アスタナが15日間のレース撤退…新型コロナウイルス懸念のため

カザフスタンのアスタナプロチームはCOVID-19ウイルスのためにレースから一時的に撤退すると3月5日に発表した。チームは3月20日までどの競技にも参加しない。この決定は、チームの経営陣とその医師によって慎重に検討した結果だとした。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャのアスタナチーム ©Photogómez Sport

「この措置により、我々は選手とスタッフの健康を守り、さらに新型コロナウイルスをさせないという社会に対する責任を負うことを選択した」とゼネラルマネージャーのアレクサンドル・ビノクロフ。

「もちろん、これからのレースに参加したかったが、今のところは安全第一。他の多くの重要なレースはまだ長いシーズンの先にある。簡単な決断ではなかったが、私たちはサイクリングファミリーと自分の家族を守らなければならない」

この決定により、アスタナプロチームは、ストラーデビアンケ、パリ〜ニース、ティレーノ〜アドリアティコに参加しない。

有力チームが相次いでレース活動停止

自転車レース界でも、ストラーデビアンケ(3月7日)、ティレーノ〜アドリアティコ(3月11〜17日)、ミラノ〜サンレモ(3月21日)が開催されるイタリアで新型コロナウイルスが流行していることが大問題となっている。

オランダのユンボ・ビスマが自国外務省からの勧告を受けてイタリアで開催されるレースを回避。ミッチェルトン・スコットも新型コロナウイルス対策として男女ともにレース出場を取りやめた。英国のイネオスはニコラ・ポルタル監督が心臓発作で死去したこともあって当面のレース出場を見送った。

さらにフランスのグルパマFDJは参加スタッフが観戦したUAEツアーで選手やスタッフが現在も検疫隔離措置を受けていることから、選手やスタッフがそろわないとしてイタリアで開催されるレースを見送った。

●アスタナのホームページ

ミラノ〜サンレモやティレーノは延期開催が最後の望み

イタリアの閣僚理事会の決定が2020年3月4日に通達され、ミラノ〜サンレモなどの自転車レースを運営するRCSスポルトは、3月8日に予定されていた一般参加イベント、グランフォンド・ストラーデビアンケを中止したことを即日発表した。

第110回ミラノ〜サンレモはアラフィリップが優勝 ©LaPresse/Marco Alpozzi

プロレースのストラーデビアンケ(3月7日)、ストラーデビアンケ女子エリート(3月7日)、ティレーノ〜アドリアティコ(3月11〜17日)、ミラノ〜サンレモ(3月21日)、イルジロ・デ・シチリア(4月1〜4日)に関して、RCSスポルトは今後数日間で最新情報と詳細を伝えたいという。5日の朝にシエナ県との会合を開いて、延期開催を視野にイタリア当局と調整していく。

イタリア語で「白い道」という意味のストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、コンテ首相が国内全ての学校を閉鎖することを4日に決めた。一方、国際自転車競技連合(UCI)は「いかなるレースも中止しない」と発表した。RCSスポルトはミラノ〜サンレモなどの伝統レースを中止ではなく、延期する方向を模索する。

●ミラノ〜サンレモのホームページ

カブトが至極のフラッグシップモデルIZANAGI(イザナギ)新発売

高性能を融合し、至極のフィーリングを実現したフラッグシップモデル「IZANAGI(イザナギ)」をカブトが新発売する。価格は3万3000円(税別)。

イザナギ(グリッターグリーン)

さまざまな条件下で行われるサイクルレースにおいて、特定の性能に特化し用途に応じて、最高のパフォーマンスを発揮するKabuto独自の開発オペレーション「Kabuto CONCEPT(カブトコンセプト)」。IZANAGIはその三大要素「冷感」「軽量」「空力」を融合し、至極のフィーリングを実現。過酷な環境で頂点に立つための実戦型ヘルメットとなる。

イザナギ(グレーイエロー)

最高の空冷効率とフィット感を最大に引き出すテクノロジー
高温多湿な日本の夏に最高のパフォーマンスを発揮するため”最高の空冷効率“と手のひらで包み込むような”フィット感“を最大に引き出すテクノロジーを数多く採用。

●空冷とフィット感、2つの要素を最大に引き出す「フローティング構造」のインテリアデザイン
フロントパッドとアジャスターを連結。頭部全体からヘルメットを浮かせたフローティング構造により、エアフローを妨げずに広い面でのホールドを可能に。均一な締め付けが手のひらで頭を包み込むような”極上”のフィット感を実現。

●大型エアインレット採用。効率のよいエア導入と強度を両立するレインフォースメント・ブリッジ採用
大きなエアインレットの面積確保に伴って生じてしまうヘルメット自体の強度不足をこの”レインフォースメント・ブリッジ“によって補強。ハイレベルな剛性を確保することで大量のエア導入を可能に。

●Kabutoが考える、高温多湿な日本の夏を考慮した、エアルートデザイン
年々厳しくなる高温多湿な日本の夏を考慮し、ヘルメット内部に熱気が滞留しないようエアインレット/アウトレットを徹底研究。効率よく冷気を取り込むエアインレットポジション、形状、開口サイズの採用によるエアルートの確保により、Kabuto歴代の空冷モデルに匹敵する優れた冷却効果を発揮。

イザナギ(マットブラック)

●Boaフィットシステムを搭載した「KBF-2」アジャスターを採用
頭部のフィットにきめ細かな調整と均一な締め付けを可能にする“Boaフィットシステム”を搭載。指掛かりのいいデザインの大型調整ダイヤルにより、状況に応じて瞬時に片手での調整が可能。

●両サイドへの2段階調整が可能な新機構・ヘッドレスト&「上下8段階」調整機能
ヘッドレスト部の幅を2段階で調整でき、締め付けの強弱度合いだけではなく個人差の大きい後頭部形状に合わせたフィッティングを可能にする新発想のサポートシステム(特許出願中)。また、頭頂部から後頭部にかけてのアジャスターアームは上下8段階に調整可能。新機構ヘッドレストの幅調整機能としなやかなアジャスターアームも相まって、きめ細やかでなおかつ”極上”のフィット感をもたらす。


イザナギ(メタリックブルー)

■IZANAGI(イザナギ)

価格:3万3000円(税別)
破損交換登録店で2020年春より発売開始。一部店舗のみ。
カラー:ホワイト、マットブラック、メタリックレッド、メタリックブルー、グリッターグリーン、グレーイエロー
サイズ:XS/S、S/M、L
<JCF(公財)日本自転車競技連盟公認>
<ヘルメット破損交換制度対象>

イザナギ(メタリックレッド)

イザナギの特徴を箇条書きにすると…

・”高性能を融合し “至極”のフィーリングを実現したフラッグシップモデル。
・空冷とフィット感、2つの要素を最大に引き出す「フローティング構造」のインテリアデザイン。
・大型エアインレット採用。効率のよいエア導入と強度を両立するレインフォースメント・ブリッジ採用。
・Kabutoが考える、高温多湿な日本の夏を考慮した、エアルートデザイン。
・Boaフィットシステムを搭載した「KBF-2」アジャスターを採用。
・両サイドへの2段階調整が可能な新機構・ヘッドレスト&「上下8段階」調整機能。
・瞬間消臭繊維MOFFに撥水をプラスしたあごひも。
・用途に合わせて選べる実用性の高い3種類の内装。
・額から目への汗の浸入を防ぐ「ウルトラスウェットパッド-03」同梱。
・アイウェアをしっかりキープするノンスリップラバー同梱。
・”ヘルメット破損交換制度”の対象。

●イザナギの詳細サイト

カリマーを着る2020春夏シーズンをイメージしてみよう

英国発祥のアウトドアブランド『karrimor(カリマー)』は、2020年春夏シーズンに向けた最新のシーズンビジュアルが公開された。

●カリマーの2020年春夏シーズン特集サイト

2019年9月にデビューしたカリマーのファッションレーベル「aspire(アスパイア)」は、アルピニズムに最も重要である道具としての“実用性”  と相反する“着こなしの美しさ”という2つの要素を繋ぎ合わせたレーベル。

第2弾となる今シーズンはカリマー発祥の地、英国ンドンで撮り下ろしたスペシャルなビジュアルに仕上がっていて、「リュックサックを背負う姿の美しさ」を追い求めたアスパイアのコンセプトをファッショナブルに表現している。