マビックの黄色いニュートラルバイクはコーダーブルームのファーナシリーズに

アメアスポーツジャパンが運行するマビックのニュートラルバイクが、KhodaaBloom(コーダーブルーム)のサポートを受けて2018年シーズンから同ブランドのレーシングバイク「FARNA ULTIMATE」「FARNA PRO AERO」「FARNA PRO」を採用した。ニュートラルバイクとは、レース現場でチームに係わらず中立的な立場で選手のサポートを行うニュートラルサービスで使われるバイクのこと。

© Hideyuki Suzuki

2017年に新しくなったマビックの「SSCイエローカー」に搭載され、2018年シーズン最初のUCI(国際自転車競技連合)公認レースとして3月23日(金)・24日(土)・25日(日)に開催される「第2回ツール・ド・とちぎ」でお披露目される予定。

新しいSSCイエローカーは、自転車を積載するキャリアの形状が新しくなった。これまでのキャリアでは積載できるバイクの数は2台だったが、新イエローカーからは完成車4台を含む合計6台のバイクを積載できるようになった。これはUCIワールドツアーレベルのロードレースでのディスクブレーキ使用が可能になったことを受け、トップ選手のディスクブレーキ使用が増えることが想定されたため。

© Hideyuki Suzuki

レース現場においてディスクブレーキバイクを使用する選手へ迅速に対応するため、自転車ごと交換すべくフランス本国にならって2017年から日本でも多くのバイクを積載できるようなキャリアのデザインに変更されたが、そのキャリアに積載するためのニュートラルバイクが出そろい、いよいよ本格的に「ディスクブレーキ時代」のレース現場に対応する体制が整った。

FARNA ULTIMATE

FARNA ULTIMATE
KhodaaBloomのフラッグシップモデル。脚への疲労を低減する高い振動吸収性と登りで力を発揮する際立つ軽量性を持った長距離ロードレースに向けたバイク。踏み込み時の反応に若干のしなりをもたせることで、バネのような加速感を持たせつつ振動吸収性を両立させている。フレーム成型時のカーボンレイヤーに従来よりも加圧できる「EPS製法」を導入。成型に必要な樹脂の量を削減し、「軽量かつ高剛性」を体現。

FARNA PRO AERO

FARNA PRO AERO
FARNA PROを使用してJプロツアーを戦った「Honda栃木」の評価を集約して開発したレーシングバイク。フレームの高剛性化を図ることで選手の踏み込みを即座にスピードに変えていく加速性能を獲得。加減速の激しいクリテリウムレースに向けたバイク。T800カーボンをメインに使用することで硬い乗り味の中にもほどよい振動吸収性を確保。

FARNA PRO

FARNA PRO
オールラウンドなレース性能を追求した一台。T800、T700カーボンをフレーム素材に採用している。BB86やテーパーヘッドを採用し、BB付近やヘッドチューブ付近にボリュームを持たせ、素材の特性と併せて高い剛性を実現。その一方で、負荷の小さな中央部をスリムにしたり、つぶしを入れたりすることで必要な剛性を維持しつつ無駄な部位を削ぎ落している。

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