山岳ばかりが連続する5日間のステージレース、ツアー・オブ・アルプスが4月16日にイタリア北部で開幕。2つの難所が待ち構えた距離134.6kmの第1ステージはアスタナのペリョ・ビルバオ(スペイン)が最後の上り坂で先頭集団に加わり、残り3km地点からのダウンヒルで独走を成功させて優勝。総合成績でも首位に立った。
スタート直後から9選手が抜け出して第1集団を形成したが、後続のメイン集団は周到にペースをコントロールして射程距離内で追走。終盤になると15人の先頭集団が形成されたが、アスタナチームはビルバオを含めて5選手が加わる。最後の上り坂で複数のアタックがあったが、それに食らいついたビルバオが峠を越えてからの下り坂でアタック。チームメートが抑え役となったことでゴールまで逃げ切った。
「ちょうど1年前、アスタナチームのミケーレ・スカルポーニが第1ステージで優勝してリーダージャージを獲得している」
ビルバオはゴール後に、2017年4月22日の練習中に交通事故死した元チームメートのことを振り返っている。
「彼のことはボクたちチーム全員の胸の中にあって、この日の栄冠をすべて捧げたい。ボクにとってもチームにとってもきょうの勝利は特別なんだ」
ジロ・デ・イタリアの調整レースとして参加しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)もまずまずの走りを見せ、10秒遅れの区間5位でゴールしている。
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