現在開催されている自転車ロードレースの中で最古の歴史を持つワンデーレース、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが4月22日にベルギーで開催され、25歳のルクセンブルクチャンピオンであるボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が残り20kmから独走を決めて初優勝した。これまでのキャリアの中で最も大きな勝利となった。
同選手は2016年と2017年のジロ・デ・イタリアで新人賞を獲得。2017年のジロ・デ・イタリアでは序盤の5日間にわたって総合1位のマリアローザを着用。第15ステージではステージ優勝を飾るなど、期待の若手選手。2018シーズンはツール・ド・フランス出場を予定している。
組織力の高いクイックステップフロアーズが地元レースで力を見せつけた。しかし主役はフレッシュワロンヌを制したエースのジュリアン・アラフィリプ(フランス)ではなく、ルクセンブルクのナショナルチャンピオンジャージを着用したユンゲルスだった。チームは複数の作戦を構築していて、残り20kmのラロシュ・オ・フォコンでユンゲルスをアタックさせたのもひとつのカードだった。
終盤の決定的なアタックだけに他チームも追撃を仕掛けたが、それを好調のアラフィリプがことごとくマーク。ユンゲルスはゴールまで逃げ切り、自らの初優勝を飾るとともに、クイックステップフロアーズにさらなるタイトルをもたらせた。ルクセンブルク選手が伝統の同大会に優勝するのは3人目。アンディ・シュレックが同じように独走優勝した2009年以来の快挙となった。
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