キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「キナンAACAカップ」は4月21日、2018年シーズン第4戦を国営木曽三川公園長良川サービスセンター内特設コースで行った。トップカテゴリーの1-1クラスは102kmで争われ、国内プロチームが上位を独占。最後はアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が地力を発揮して優勝した。
3月31日の第3戦ではキナンの新城雄大が上りスプリントを制して優勝。中西健児が2位に続き、ワンツーフィニッシュを飾った。そのいい流れを今節も継ぎたいキナンは11-1カテゴリーに新城、中西のほか、山本元喜、塚本一樹、雨乞竜己、中島康晴の6選手を起用。国内プロチームからマトリックスパワータグ、INTERPRO STRADALLI CYCLINGも参戦。UCIレースさながらのハイレベルなレースが期待された。
迎えたレースは、序盤から落ち着かない展開。アタックの応酬となり、出入りが激しくなる。毎周回のように仕掛ける選手が現れるが、いずれも決定打にはならない。また、一時は6人が抜け出す場面もあったが、ここは佐野淳哉(マトリックスパワータグ)がブリッジを試みたことで、他選手も次々と追随。結局逃げグループの形勢には至らない。
均衡が破られたのは残り10周回を迎えたタイミング。間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)、水野恭兵(INTERPRO STRADALLI CYCLING)、そしてキナンの中島。この3人が集団からの抜け出しに成功し、逃げの態勢に入る。さらにフェルナンデスと佐野のマトリックス勢、中西と新城のキナン勢による4人の追走グループも形成される。
快調に飛ばす逃げの3人は追走グループに対し最大で45秒のリード。その形勢に変化はないまま終盤へと移り、やがて最終周回に突入。先頭3選手の逃げ切り濃厚かと思われたが、勝負がかかる局面とあり牽制状態となる。かたや、追走の4人は前に合流するべく猛追を開始。一気の追い上げで先頭3人に合流を果たした。
7人にふくらんだ優勝争い。最後はマトリックス勢とキナン勢によるスプリントとなり、加速の違いを見せたフェルナンデスがトップでフィニッシュラインを通過。優勝を決めた。2位には中島、3位には間瀬選手と続いた。(レポート:清水翠、編集:福光俊介)
キナンの選手たちが講師を務める恒例の「レーススキルアップ講座」は集団走行時のローテーションをテーマに実施。中島と、今回はレース出場のなかった椿大志がメインとなり、先頭交代の効率的な方法を参加者に向けて説いた。そのほか、選手たちと一緒にレースコースを走行する「キッズラン」も行われ、ちびっ子ライダーたちの力走に会場は和やかなムードに包まれた。
キナンAACAカップ2018 第4戦1-1クラス(102km、5.1km×20周回)結果
1 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
2 中島康晴(KINAN Cycling Team)
3 間瀬勇毅(マトリックスパワータグ)
4 新城雄大(KINAN Cycling Team)
5 中西健児(KINAN Cycling Team)
KINAN AACA CUP 2018 ポイントランキング(第4戦終了時)
1 新城雄大(KINAN Cycling Team) 576pts
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 512pts
2 津田悠義(EQADS) 512pts
2 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 512pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 512pts
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