第101回ジロ・デ・イタリアは5月15日、ペンネ〜グアルドタディーノ間の244kmで第10ステージが行われ、バーレーン・メリダのマテイ・モホリッチ(スロベニア)が初優勝。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守った。チームメートで総合2位に位置していたエステバン・チャベス(コロンビア)は体調不良によってこの日最初の峠で先頭集団から遅れ始め、ゴールでは25分25秒も遅れることになり、総合39位に陥落。
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今大会最長のステージは、2017年1月18日に発生した地震により雪崩が直撃し、宿泊客と従業員の29人が死亡したリゴピアノホテルの跡地横を通過(関連ニュース)。地元出身のバルディアーニCSFのジュリオ・チッコーネ(イタリア)が先頭で、依然がれきが残るホテル跡地を通過していった。
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チャベスがメイン集団から脱落すると、サンウェブ、グルパマFDJ、スカイチームらがメイン集団をペースアップ。総合2位のチャベスを切り離すことに成功し、ミッチェルトン・スコットの2枚看板態勢を崩した。それでもイェーツは途中のスプリントポイントをトップ通過してボーナスタイム3秒を稼ぐなどで、この日終わって総合2位に浮上してきたサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)との差を38秒から41秒に開いた。
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レース終盤は雨中戦となり、伏兵たちがアタックを連発。最後はモホリッチとAG2Rラモンディアルのニコ・デンツ(ドイツ)との一騎打ちとなり、23歳のモホリッチが先着した。2013年にU23の世界チャンピオンとなったモホリッチは2017ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ1勝。
「ドメニコ・ポッツォビーボの総合成績を守ることが最優先のチーム戦略だが、その中でボクがステージ優勝をねらうことを容認してくれたチームに感謝したい」とモホリッチ。
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「チャベスはこの日の最初の上りで調子が悪かった。休日明けのステージはカラダがどう反応するか分からないという怖さがある。チャベスがこの大会に備えてとてもハードに準備してくれていただけに、失望は隠せない。総合1位と2位にいることでさまざまな作戦が取れただけに残念。それでもボクらはマリアローザを持っているので、それを守り抜くことが重要だ」とイェーツ。
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●ダイジェスト動画
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
■マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)
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