マリアローザのイェーツがジロ・デ・イタリア第15ステージ優勝

第101回ジロ・デ・イタリアは5月20日、トルメッツォ〜サッパダ間の176kmで第15ステージが行われ、首位のマリアローザを着るミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が、新人賞のミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)や総合2位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)を突き放し、今大会3勝目を挙げるとともに、デュムランとの差を1分24秒から2分11秒に広げた。

マリアローザのイェーツがアタックし、新人賞のロペスが追走。ジロ・デ・イタリア第15ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

前日のゾンコランで大会初優勝したスカイのクリストファー・フルーム(英国)はこの日が33回目の誕生日だったが、レースでは前日に体力を消耗しきってしまい、有力選手の集団から脱落。イェーツから1分32秒遅れの区間17位で、総合成績では逆転がほぼ不可能となる4分52秒遅れとなった。

ジロ・デ・イタリア第15ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

難度の高い山岳ステージでトップを争ったのは総合成績の上位陣。イェーツ、デュムラン、バーレーン・メリダのドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)、新人賞を争うロペスとモビスターのリカルド・カラパス(エクアドル)の6人だ。ゴールまで残り18kmでイェーツがアタックするとロペスが反応。しかしポッゾビーボらが追いかけていったんはまとまった。そしてイェーツが2度目のアタックをすると、だれも追走できず独走状態に。

イェーツはそのままゴールまで単独で走り、第9、11ステージに続く区間勝利を挙げた。41位秒遅れの2位集団でロペス、デュムラン、ポッツォビーボ、カラパス、ピノと続いた。新人賞のマリアビアンカはロペスが守ったが、カラパスとの差はまだ20秒だ。

クリストファー・フルームが5月20日に33回目の誕生日 © Fabio Ferrari – LaPresse
デュムラン、マリアローザのイエーツ、ポッツォビーボ、ピノ。ジロ・デ・イタリア第15ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

「後続との差がすこし開いたのを見たので、ちょっと本能的にアタックした。2度目にアタックしたときは全力だった。とても素晴らしい勝利だった」とイェーツ。
「この日が終わって感動を覚えた。開幕のイスラエルから戦い続けているからね。タイム差が開いたのはハッピーだが、まだこの先は長い。次の35kmですべてを失ってしまうこともある」

マリアローザのイェーツがジロ・デ・イタリア第15ステージ優勝 © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

大会は5月21日に最後の休息日を迎え、22日から最後の6日間を走る。22日は距離34.2kmの個人タイムトライアル。この種目の世界チャンピオンであるデュムランがどれだけその差を縮めていくかに注目が集まる。

41秒遅れの2位集団でロペス、デュムラン、ポッツォビーボらがゴール。ジロ・デ・イタリア第15ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

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●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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フルームがモンテゾンコランでイェーツの猛追を振り切る…ジロ・デ・イタリア第14ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月19日、サンビートアルタリアメント〜モンテゾンコラン間の186kmで第14ステージが行われ、最大勾配23%という激坂で知られるゾンコラン山で、これまで総合タイムで3分20秒遅れていたクリストファー・フルーム(英国、スカイ)が残り4.3kmで先頭に立ち、ゴールまで逃げ切って初勝利。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)はフルームからわずか6秒後にゴールし、マリアローザを堅持しただけでなく総合2位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差を47秒から1分24秒に広げた。

フルームを追いかけるマリアローザのイェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ロイヤルウェディングの日に英国勢がワンツーフィニッシュ。ただし2人がライバル同士だ。ジロ・デ・イタリアで初勝利したフルームはツール・ド・フランス7勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ5勝と合わせてすべてのグランツールで区間勝利したことになる。図らずも今季初勝利。フルームはこれで総合12位から5位への急浮上したが、首位イェーツとの差はまだ3分10秒もある。

ゾンコランを先頭で上るクリストファー・フルーム © LUCA BETTINI /LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージ、フルームが単独でゴールを目指し、これをイェーツが追う ©Fabio Ferrari – LaPresse
マリアローザのサイモン・イェーツ。ジロ・デ・イタリア第14ステージ ©Getty-TDW/LaPresse

「序盤戦からタフな戦いを強いられてきたが、今日優勝できてとてもうれしい。サイモンは信じられないくらいに強くて、ボクに追いついてきてふるい落とされるのではと怖かった」とフルーム。
「イタリアのシンボル的な峠であるゾンコランで区間優勝できたことをうれしく思う。観客もすばらしくて、ボクを応援してくれたすべての人にグラッツィエミッレ!と感謝したい」

ジロ・デ・イタリア第14ステージのゾンコランで逃げるフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse
ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム。後方にマリアローザのイェーツ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ステージ優勝するためにフルームを追いかけたが、最後はかなわなかった。それでも総合成績の点ではとてもいいステージになった」とイェーツ。
「フルームは強力な加速力を見せつけた。届かなかったがそれはそれでオーケーだ。ベストを尽くしたから」

ジロ・デ・イタリア第14ステージを制したフルーム © Marco Alpozzi – LaPresse

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●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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キナンがツアー・オブ・ジャパン悲願の総合優勝をかけて8日間の戦いに挑む

日本国内では最大級のステージレースであるツアー・オブ・ジャパン(TOJ、UCIアジアツアー2.1)が5月20日に幕を開ける。4年連続出場となるキナンサイクリングは、19日に開幕地・大阪府堺市入り。レースに向けた最終準備を進めている。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

2018年のツアー・オブ・ジャパンは、堺での2.6km個人タイムトライアルを皮切りに、27日の第8ステージ(東京ステージ)までの総走行距離764kmで争われる。8つのステージ開催地はそれぞれに個性があり、その土地ならではのもてなし方で選手たちを歓迎。同時に、スリリングかつハイレベルなレースとするべく、スピード感に富んだコースを設定する。

8日間のトータルタイムで争われる個人総合時間賞は、富士山5合目を目指す第6ステージ(富士山ステージ)と、起伏に富んだ日本サイクルスポーツセンター内を走る第7ステージ(伊豆ステージ)に注目が集まる。例年、この2ステージがサバイバル化する傾向にあり、2018年も個人総合優勝をかけた最難関ステージとなりそうだ。

そして今回は9カ国16チームが参戦。4年連続出場となるキナンは、当初の発表通りマルコス・ガルシア、山本大喜、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手が出場。チームにおけるシーズン最大目標のレースとして、個人総合優勝をねらって臨むことになる。また、年間を通して地域交流を図ってきた三重県いなべ市で行われる第3ステージ(いなべステージ)での上位進出も視野に入れる。

開幕前日の19日は、堺市到着後に約2時間のトレーニングライドを行い、最終の調整とした。そのほか、開幕日の20日は午前中にツアー・オブ・ジャパン出場全選手によるエキシビジョンレース「堺国際クリテリウム」も実施。顔見せ的な意味合いが強く、キナンメンバーとしても元気な姿を披露したうえで、午後からの第1ステージに挑みたいところ。その第1ステージはルバをチーム第1走者にすえることが決定している。

ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ キナン勢の出走順
13:39:30 トマ・ルバ
13:48:30 サルバドール・グアルディオラ
13:57:30 中島康晴
14:06:30 新城雄大
14:15:30 山本大喜
14:24:30 マルコス・ガルシア

ツアー・オブ・ジャパン レーススケジュール
5月20日(日) 第1ステージ(堺) 2.6km個人タイムトライアル
5月21日(月) 第2ステージ(京都) 105.0km
5月22日(火) 第3ステージ(いなべ) 127.0km
5月23日(水) 第4ステージ(美濃) 139.4km
5月24日(木) 第5ステージ(南信州) 123.6km
5月25日(金) 第6ステージ(富士山) 32.9km
5月26日(土) 第7ステージ(伊豆) 120.8km
5月27日(日) 第8ステージ(東京) 112.7km
※各ステージのレース距離にはパレード走行も含まれる

ツアー・オブ・ジャパンの公式サイト

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レッドブル・エアレース千葉は5月26、27日…チケット好評発売中

全8戦で争われるレッドブル・エアレースはいよいよ第3戦として5月26、27日に千葉大会が千葉市美浜区の千葉県立幕張海浜公園で開催される。千葉大会は2015年に初開催され、今回で4年目。観戦チケットは販売中。

レッドブル・エアレース千葉2017 © Kunihisa Kobayashi/Red Bull Content Pool

●レッドブル・エアレース千葉2018
日程:5月26日(土)予選、5月27日(日)決勝
開場:10時、競技開始13時、競技終了16時(以上すべて予定)
※コースコンディションにより実施を決定
会場:レースエリア=千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)、滑走路=浦安市総合公園(浦安市明海)
内容:国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権、全8戦の第3戦。世界トップクラスのレースパイロット14人が参加

●観戦チケット

●レッドブル・エアレース千葉特設サイト

●レッドブル・エアレース関連の放送予定
■NHK
第3戦 in 千葉 生中継! BS1 5月27日(日)午後2時〜3時
放送スケジュールと変更は随時ホームページにアップされる
NHK エアレース世界選手権2018

■J SPORTS
第3戦 in 千葉 6月5日(火)午後11時30分〜深夜0時30分
放送スケジュール(再放送あり)
室屋義秀のドキュメンタリー番組

■DAZN(ダ・ゾーン)
予選 5月26日(土)午後4時から配信
決勝「ラウンド8、ファイナル4」 5月27日(日)午後4時から配信
月額1750円、ドコモユーザーは月額980円(すべて税別)
大会後1週間は『見逃し配信』で観戦可能
DAZNの視聴方法
ドコモユーザーのDAZN視聴方法

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室屋義秀4位で総合3位に…レッドブル・エアレース第2戦。次戦は5月千葉大会

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バイシクルシティエキスポが東京ドームホールで5月29、30日開催…入場無料

「自転車を活用した環境に優しい街づくりの推進」をテーマとする「BYCYCLE CITY EXPO 2018」(バイシクルシティエキスポ)が5月29日(火)、30日(水)に東京都文京区の東京ドームシティプリズムホールで開催される。官公庁をはじめ自転車に関連する企業など12のジャンルに区分され、90団体が出展予定。運営は自転車雑誌「バイシクル21」を発行するライジング出版。

●バイシクルシティエキスポ2018

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ブリヂストンサイクルの五輪出場社員や現役が埼玉サイクルエキスポでトークショー

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ビビアーニがステージ3勝目、首位は依然イェーツ…ジロ・デ・イタリア

第101回ジロ・デ・イタリアは5月18日、フェッラーラ〜ネルベーザデッラバッタリア間の180kmで第13ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制し、第2、3ステージに続いて今大会3勝目、大会通算4勝目を挙げた。総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)がその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

クリストファー・フルーム。ジロ・デ・イタリア第13ステージ © LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

この日は序盤から5選手が先頭集団を形成してゴールを目指した。集団スプリント勝負に持ち込みたいカチューシャ・アルペシンがメイン集団をペースメークして、残り6kmで逃げていた選手を吸収。ゴール勝負でビビアーニが持ち前の爆発力を発揮してトップフィニッシュした。ステージ2位は前日に2勝目を挙げて、ポイント賞争いでビビアーニを追い上げているボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)。ベネットはこれで区間3位までの表彰台に10回登壇したことになる(1位2回、2位2回、3位6回)。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

ビビアーニのこの日の優勝で地元イタリア勢は通算1250勝目となったという。
「このところ2、3日はとても調子が悪かった。ポイント賞のマリアチクラミーノを守り続ける気持ちだけを持って走っていた。厳しい日々が続いていたので、表彰台に戻ってこられたのはうれしい。いいときもあり、悪いときもあって、夢を持ち続けるのがこのスポーツだ」とビビアーニ。

エリア・ビビアーニがジロ・デ・イタリア第13ステージで優勝 © Marco Alpozzi – LaPresse

「いざというときに備えて常に安全な走りを心がけていた。ボクが集団の前方に位置していられるようにチームメートが最善の仕事をしてくれた。みんな疲れているようで、今日はこれまでのようにハードなステージではなかったけど、明日のゴールであるゾンコランに備えているのが分かる」とイェーツ。
「ボクはゾンコランを経験したことがなく、テレビで見るに過ぎない。明日はいい脚を持っていることを望むよ。そうしたらアタックしたい。でも明日に体力を集中させてしまうとあさってにそのつけを払うことになる。マリアローザを着ていることはとても大きな使命を持つことになるが、ボクはジロ・デ・イタリアで勝つために来ていて、レースをリードしていることに心地よさを感じている」

ジロ・デ・イタリア第13ステージでマリアローザを守ったイェーツ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

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●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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