川内優輝、ボストン連覇ならず…「プロとしての負担も」弟鮮輝がコメント

第123回ボストンマラソンが2019年4月15日(現地時間)に米国の同地で開催され、前大会の覇者でロジクールがスポンサーする川内優輝が出走。プロ転向後の初レースは17位となり、弟であり、Jaybird所属ランナーの川内鮮輝がその結果をコメントした。

川内鮮輝(左)と川内優輝

ボストン・マラソンでの川内優輝に対する弟鮮輝からのコメント

気温15度前後雨上がりの、選手によっては多少蒸し暑さを感じるほどの一般的なコンディションの中で、今年のボストンマラソンはスタートから平均3’00″/kmちょっとのペースで先頭集団は進みました。

ボストンマラソンのコースはアップダウンが多いため、刻むペース以上に心肺や脚への負担は大きかったかもしれません。ややスピード面での不足があった兄は、このペースへの対応に難があり、10~15kmの間に先頭集団から離れてしまいました。

プロランナーとなり2週間で劇的に力がつくということは考えづらいため、現時点での走力では今回のレースへの対応は厳しかったと思います。今回改めて浮き彫りとなった課題に、今後さまざまな試行錯誤を通し真っ向から向き合い、必ず壁を破ってくれると思います。

川内優輝

また、前回のボストンマラソン覇者であること、プロランナーとして駆け出したばかりという状況も心身ともに負担となっていたかもしれません。今回の結果によって吹っ切れるところもあると思うので、プロランナーとしての今後の進化、のびのびとした走りに期待したいです。

あきらめない心はランナーとして通ずる

一時は30位手前まで順位を落とすレースでしたが、ラストまであきらめぬ兄の持ち味を発揮し、最後は17位でゴール。こういったあきらめずもがき続ける姿勢は、向かう目標は違えど、向かう事柄は違えど、通ずるところがあると思うので、私も今後サロマなどに向けて準備を進める上で、またそのレース最中に同じ気持ちで戦いたいと思います。

川内鮮輝

川内鮮輝(かわうちよしき)
Jaybird所属 誕生日:1990/11/8 出身地:埼玉県久喜市
ランニングファミリー川内家、川内3兄弟の次男。4歳から走り始め、現在では100kmウルトラマラソンを中心としてさまざまなランニング競技に出走。2012年には箱根駅伝のエントリーメンバーに選抜されるが出走はならず、2013年よりフルマラソン、2015年より100kmウルトラマラソンに挑戦。2017年、2018年には100kmウルトラマラソンで世界ランキング5位を獲得。

【Jaybirdについて】
Jaybirdは、スポーツに最適なBluetoothのイヤホンを取り扱う米国生まれのオーディオ機器ブランドで、同ブランドのプレミアムなワイヤレス・イヤホンは、米ガジェットメディア大手の「iLounge」をはじめ、「USA Today」 や「MSNBC」など各メディアでも非常に高く評価されている。Jaybird製品は、米USA Triathlon(アメリカトライアスロン協会)の公式トレーニングヘッドホンにも選ばれており、スポーツ分野で特に高い評価を得ている。また「Inc. Magazine誌」が選定する「Inc. 500 | 5000」(米国で最も急成長した民間企業)において、2012年度のコンシューマ製品部門で75位にランク入りした。2016年4月12日にLogitech InternationalがJaybird LLCを買収し、Logitech Internationalの傘下において独立体制で運営している。
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