第102回ジロ・デ・イタリアは5月15日、フラスカーティ〜テッラチーナ間の140kmで第5ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのパスカル・アッカーマン(ドイツ)がゴール勝負を制して第2ステージに続く今大会2勝目を挙げた。総合成績ではユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が首位を守った。
あいにくの冷たい雨にたたられたこの日、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相が現地を訪れてレースを視察した。
「この場に呼ばれたことを誇りに思う。ジロ・デ・イタリアはずっとフォローしていて、この日もたくさんの人たちが沿道で応援しているのを目撃した。ジロ・デ・イタリアは世界中にイタリアの魅力を発信するイベントだね」と首相。
「まさか選手と一緒に表彰台に登壇する1日が訪れるとは思っていなかった。出場する全選手に幸運を。そしてイタリア選手につけ加えたい。すべての国民はあなたの活躍を目撃する」
レースは土砂降りとなり、ゴールの町の周回コースではフィニッシュラインを最初に通過した時点でタイム計測を打ち切り、安全確保のためのニュートラルレースとした。マリアローザのログリッチェらは1周目のラインを越えるとスピードを落とし、濡れた路面で滑らないように淡々とゴールを目指した。
それでもステージ優勝争いは続行されたので、区間1勝を争うスプリンターとそのアシスト選手は普段と変わらぬバトル。最後は好調のアッカーマンがゴール手前で抜け出した。
「どうしてプロ選手になんかなっちゃんだと自問自答するような寒い雨だった」とアッカーマン。それでもポイント賞のシクラメン色のジャージ、マリアチクラミーノ争いで得点を量産し、「最終日のベローナまでこのジャージを守りたい」と意気込みを語った。
悪天候により最終周回が総合時間に反映されないことになり、首位のログリッチェら上位選手は安全走行。ログリッチェがマリアローザを守った。
「最後の10kmをニュートラルとしたのは正しい判断だったと思う。安全に配慮して慎重に走った。前日に落車が発生しているからね」とログリッチェ。
その一方で、前日に落車で負傷したサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)はスタートしたもののリタイア。2年ぶりの総合優勝をねらったが、ジロ・デ・イタリアから」去ることになった。
「デュムランがリタイアしてしまったが、ボクたちの作戦に変わりはない」とログリッチェ。
「たったひとつの重要なことは、ボクたちは走りに集中し、常にベストを尽くすことだ。明日のステージでマリアローザを失わないなんてことがある? (だれがが首位を奪うために)アタックを成功させるには絶好のチャンスだろう」(ログリッチェ)
●4賞ジャージ
■マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マリアチクラミーノ(ポイント賞)パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
■マリアアッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
□マリアビアンカ(新人賞) ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
🇮🇹ジロ・デ・イタリア特集ページへ
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手リスト
🇮🇹第102回ジロ・デ・イタリアの関連ニュース
コメントを投稿するにはログインしてください。