2日目は大会唯一のチームタイムトライアルが行われ、初日に首位に立ったマイク・テウニッセン(オランダ)を擁するユンボ・ビスマが、平均時速57.657kmのトップタイムで優勝。20秒遅れの2位にイネオス。21秒遅れの3位にドゥークニンク・クイックステップ。テウニッセンが2日間の合計タイムで首位を堅持し、マイヨジョーヌを堅持。チームは総合成績の上位5位までを独占した。
ユンボ・ビスマがジロ・デ・イタリアに続いてTTT圧勝
出場22チームが5分間隔で出走するチームタイムトライアル。8人編成の各チームは空気抵抗の大きい先頭を交代しながらゴールを目指す。4人目がフィニッシュラインを通過した瞬間がチームの記録。ただし脱落した選手はそれぞれのゴールタイムが各自の記録となる。つまりコースの途中まで全力で先頭を務め、残りの4人にあとを託して脱落していく捨て駒のような選手もいる。極めてシビアな種目だ。
ユンボ・ビスマは大会2日目のこのチームタイムトライアルを最重要視していた。タイムトライアルの元世界チャンピオン、トニー・マルティン(ドイツ)を獲得したのもそのためだ。5月のジロ・デ・イタリアではその甲斐あって優勝。そしてこのツール・ド・フランスでも圧勝した。前日にアシスト役のテウニッセンが思いもよらぬマイヨジョーヌ獲得というハプニングもあったが、それはチームのモチベーションをさらに高めるだけだったようだ。
「勝利したのは8選手だが、たくさんの人が応援してくれたおかげ。マイヨジョーヌを楽しむことができた」と首位を守ったテウニッセン。
一方、大会連覇をねらうゲラント・トーマス(英国)のイネオスは2位。
「高速スピードに遅れを取ることなくチームメートに着いていけたのでよかった。コーナーごとに可能な限りのペースを維持した。リスクを避けるために減速したのはほんのちょっとだ」
イネオスはツール・ド・フランスのチームタイムトライアルで常にわずかの差で優勝を逃してきた。22チームの第1スタートだったイネオスはそつのない走りで好タイムを記録。最終スタートのユンボ・ビスマがゴールするまでトップを譲らなかった。
「ドゥークニンク・クイックステップとユンボ・ビスマが怖いことは分かっていた。でも悪くない走りだったよ」と、大きな失敗なくこの種目を終えたことに安堵の気持ちをにじませた。
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベール(ポイント賞)マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ビスマ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、CCC)
□マイヨブラン(新人賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
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