2019ツール・ド・フランスが各ステージ距離を修正

2019年7月6日から28日まで開催される第106回ツール・ド・フランスの各ステージ距離が最終的なものに変更された。2018年10月25日のコースプレゼンテーションで発表されたものは暫定距離で、およそ半年かけてルートの最終調整などを行い、距離が再計測されたため。

第14ステージは標高2115mのツールマレー峠にゴールする ©Vallees de Gavarnie – Pierre Meyer

●2019ツール・ド・フランスのコース

7月6日 第1ステージ ブリュッセル(ベルギー) 194.5km

7月7日 第2ステージ ブリュッセル 27.6km(チームタイムトライアル)

7月8日 第3ステージ バンシュ(ベルギー)〜エペルネ 215km

7月9日 第4ステージ ランス〜ナンシー 213.5km

7月10日 第5ステージ サンディエデボージュ〜コルマール 175.5km

7月11日 第6ステージ ミュルーズ〜ラプランシュ・デ・ベルフィーユ 160.5km★★★

7月12日 第7ステージ ベルフォール〜シャロンシュルソーヌ 230km

7月13日 第8ステージ マコン〜サンテティエンヌ 200km

7月14日 第9ステージ サンテティエンヌ〜ブリウド 170.5km

7月15日 第10ステージ サンフルール〜アルビ 217.5km

7月16日 休日

7月17日 第11ステージ アルビ〜トゥールーズ 167km

7月18日 第12ステージ トゥールーズ〜バニェールドビゴール 209.5km★★

7月19日 第13ステージ ポー〜ポー 27.2km(個人タイムトライアル)

7月20日 第14ステージ タルブ〜ツールマレー 117.5km★★★

7月21日 第15ステージ リムー〜フォワ 185km★★

7月22日 休日

7月23日 第16ステージ ニーム〜ニーム 177km

7月24日 第17ステージ ポンデュガール〜ガップ 200km

7月25日 第18ステージ アンブリュン〜バロワール 208km★★★

7月26日 第19ステージ サンジャンドモリエンヌ〜ティーニュ 126.5km★★★

7月27日 第20ステージ アルベールビル〜バルトランス 130km★★★

7月28日 第21ステージ ランブイエ〜パリ・シャンゼリゼ 128km

★は難易度

最後の山岳は30km以上の上りが続くバルトランス ©C. Ducruet – OT Val Thorens

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7月28日 第21ステージ ランブイエ〜パリ・シャンゼリゼ

イネオスのエガン・ベルナル(22)がコロンビア選手として初の総合優勝を達成した。ベルナルは得意とするアルプスの山岳ステージで果敢にアタック。第18ステージで1分30秒遅れの総合2位に浮上すると、翌19ステージにおいて荒天による打ち切りの直前に通過した峠のタイム差で首位に。最後の山岳となった第20ステージでその座を守った。総合2位は前年の覇者でチームメートのゲラント・トーマス(英国)。同チームは5年連続で総合優勝者を輩出した。

ポディウムと呼ばれる総合成績のトップ3。1位のベルナルを中央に左が2位トーマス、右が3位クライスバイク ©ASO Pauline BALLET

コロンビア勢悲願のマイヨジョーヌ ベルナル総合優勝

「ボクは幸せだ。まだなにが起こったのか理解できていない。グランツールに初優勝したということも信じられない」

最終日前日、最後の山岳ステージが終了し、ゴール地点で恒例の優勝者会見が行われた。

マイヨジョーヌのベルナルがシャンゼリゼを駆ける ©ASO Pauline BALLET
パリのリボリ通りをコンコルドに向けて突き進む ©ASO Pauline BALLET

コロンビア選手がツール・ド・フランスに初参加したのは1983年。例外的にプロ・アマオープン化され、コロンビアのアマチュア選手らが「カフェドコロンビア」というチームを組んで出場した。高地で生まれ育った選手らは荒削りだったが、上りの強さには目を見張るものがあり、翌年に初のステージ優勝を挙げたルッチョ・エレラは国民的英雄に。コロンビアにロードレース人気が訪れ、レース参入する子どもたちが激増する。

「これはボクの勝利というだけでなく、コロンビアという国家の勝利だと感じている。コロンビア選手はすでにジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャでは勝っているけど、ツール・ド・フランスの総合優勝というタイトルがなかった。それをボクが達成したのだからとても名誉なことだ」

2019ツール・ド・フランス第21ステージ ©ASO Alex BROADWAY
選手のみなさん、メルシー! ©ASO Alex BROADWAY

ベルナルの父も自転車のプロを目指していた。

「優勝が確実となったとき、父は泣きそうだった。父はもう話すことができない状態だったが、なんとかボクを祝福してくれた。ボクたち家族にとって、これは夢だった。ボクたちはコロンビアの家でツール・ド・フランスのテレビを見ていて、こんなスゴい領域に到達できないと思った。子供のころに『いつか出場できたら最高にカッコいいぞ』と思ったけど、その目標は遠くにかなたに見えた。でも、いまここにいる。とても感慨深い」

マイヨジョーヌと新人賞のベルナルを中央に左がポイント賞のサガン、右が山岳賞のバルデ ©ASO Pauline BALLET

大会は地元フランス勢も決死の戦いを展開。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)は14日間もマイヨジョーヌを着用したが、打ち切りレースとなった第19ステージで首位陥落した。期待が高かったグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)も優勝争いに加わったが、大腿部を痛めて涙を流しながらリタイアした。

ベルナルがコロンビア選手として初めてツール・ド・フランスを制した ©ASO Pauline BALLET
前年の覇者トーマスがマイヨジョーヌのベルナルを祝福する ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第21ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
© Paris Tourist Office – Photographer : © Jair Lanes
Tour de France / Paris Champs-Élysées © ASO/G.Demouveaux
パリのエトワール凱旋門 ©Paris Tourist Office – Amélie Dupont
パリのエッフェル塔とセーヌ川 ©Paris Tourist Office – Amélie Dupont
パリのエッフェル塔 ©Cmjn

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第20ステージにもどる≪≪

7月27日 第20ステージ アルベールビル〜バルトランス

最後の山岳ステージは大雨による土砂崩れの危険性が高い前半部分の山岳を回避。距離59.5kmに短縮されて行われ、前日に初めて首位に立ったイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が17秒遅れの区間4位でゴールし、コロンビア選手として初の総合優勝を確実にした。前日まで首位だったドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)は大きく遅れ、総合5位に後退。第20ステージの優勝はバーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)。

最後の山岳ステージをフィニッシュしてベルナル(左)はトーマスから祝福される ©ASO Alex BROADWAY

まさかの区間短縮もベルナルがコロンビア勢初栄冠へ

大混戦となった2019年の大会は、最後の勝負どころであるアルプスで2日連続の予想外の事態が発生した。どちらも悪天候が原因。前日はレース中に最後のルートがカットされ、直前の峠を通過したタイム差が総合成績に反映された。その結果、マイヨジョーヌを獲得したのがベルナルだ。前年の覇者であり、チームメートであるゲラント・トーマス(英国)はその峠で遅れていたことからベルナルが総合優勝をねらうエースとなり、トーマスの連覇はその時点でほぼなくなった。

マイヨジョーヌのベルナルをイネオス勢がガードする ©ASO Pauline BALLET

そして大会最後の山岳ステージはカテゴリー超級とは言え、35kmの上り坂を有するバルトランスのみとなった。しかも当日はバルトランスの気象状況を憂慮して、一時はステージ打ち切りの可能性もあったという。幸運にもレースは短縮コースで行われることになった。

2019年の総合成績をほぼ確定させる最後の山岳では、これまでマイヨジョーヌを守り続けてきたアラフィリップがたまらず脱落。前日の総合2位から5位に陥落し、パリの表彰台を取り逃がした。

マイヨジョーヌのベルナルをアシストするトーマス(前から2番目) ©ASO Pauline BALLET

意地を見せたのは2014年の総合優勝者ニーバリ。前半前でマイヨジョーヌ争いから脱落していたが、この日は35kmの上りはじめからアタック。ゴールでは単独となり、4年ぶり6度目の区間優勝を果たした。

「区間勝利から遠ざかっていたから、これはその日々へのリベンジ。最後に勝利できてホッとしている」とニーバリ。

第20ステージで意地を見せたニーバリが区間勝利 ©ASO Alex BROADWAY

ニーバリから17秒後にベルナルと、そのアシスト役に回っていたトーマスが一緒にゴール。トーマスはベルナルの肩をたたいて祝福し、チームとして総合優勝を継続できることを喜んだ。

最終日となる第21ステージは慣例的な凱旋パレードとなり、総合成績の上位が変動することはほとんどない。南米選手初のマイヨジョーヌが誕生する瞬間をシャンゼリゼの観客が目撃するのみだ。

エガン・ベルナルが第20ステージを終えて総合優勝を確実にした ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第20ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
バルトランスのゴール地点 ©T. Loubere – OT Val Thorens
バルトランスへ ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランスのゴール地点 ©T. Loubere – OT Val Thorens
バルトランス
バルトランスへ ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランスの入口に到着 ©C. Ducruet – OT Val Thorens
バルトランス ©C. Ducruet – OT Val Thorens

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第19ステージにもどる≪≪   ≫≫第21ステージにすすむ

7月26日 第19ステージ サンジャンドモリエンヌ〜ティーニュ

アルプス2日目はイズラン峠からの下り坂が突如の降雪で危険な状態となり、レース打ち切り。89km地点のイズラン峠頂上を通過したタイムが総合成績に反映されることになった。前日まで1分30秒遅れの総合2位の位置にいたイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が、頂上で首位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)に2分以上の差をつけていて、初めて首位に立った。

2019ツール・ド・フランス第19ステージでマイヨジョーヌを獲得したエガン・ベルナル ©ASO Pauline BALLET

突如のレース打ち切りでベルナルがマイヨジョーヌを獲得

大波乱の1日。そしてフランス中が失意のどん底に。前日までベルナルから15秒しか遅れていなかった総合5位のグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が左太もものケガでレース途中にリタイア。涙を流しながら自転車から降り、チームカーに乗り込んだ。

さらにレースは思いもよらぬ事態に襲われる。標高2770mのイズラン峠で波乱があった。前年の覇者でベルナルとダブルエースを組むゲラント・トーマス(英国)が急加速。たまらずアラフィリップが脱落すると、ベルナルがアタック。トーマスや先行していた選手らを追い抜き、イズラン峠をトップ通過したのはベルナルだ。トーマスらの有力選手は50秒遅れ、アラフィリップは2分07秒遅れてこの頂上を通過した。

先頭からゲラント・トーマス、エガン・ベルナル、ジュリアン・アラフィリップ ©ASO Alex BROADWAY

ベルナルらが下り坂を全力で走っているときに、その先のコースが冠雪。みぞれが雪崩のように路面になだれ込んだことで、レースディレクターが安全上の理由でレース中止を決定。ステージ優勝者はなしとし、総合成績はイズラン峠を通過したタイム差を反映することを全チームと関係車両に無線で通告した。

この結果、ベルナルがアラフィリップを逆転して首位に。チームメートのトーマスは1分03秒遅れの3位となった。

冠雪がなければ、レースは下り切ってもうひとつの山岳を上っていた。アラフィリップが下りを利用して差を詰めたか、最後の坂でさらに差をつけられるという2つの可能性があった。またトーマスが最後の上りでどんな走りをしたかマイヨジョーヌの着用者が変わっていた可能性もある。

2019ツール・ド・フランス第19ステージ ©ASO Alex BROADWAY
風雲急を告げる第19ステージ ©ASO Pauline BALLET

優勝候補として最も注目されたベルナルがこんな異例の事態でマイヨジョーヌを獲得したのだ。

「なにが起こっているのかまったく分からなかった。無線でレースが終わったと言われ、立ち止まったら監督からマイヨジョーヌだと言われた」と感激で涙ぐむベルナル。

「明日は短いステージなので最後まで全力で行く。もしコロンビアで初めての総合優勝者となったらそれは快挙だよ」

第19ステージの打ち切り決定後、チームカーの監督にマイヨジョーヌを獲得したことを聞くベルナル ©ASO Alex BROADWAY

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第19ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
ティーニュ ©andyparant.com
ティーニュでSUP ©andyparant.com
ティーニュの夏 ©andyparant.com
イズラン峠【ボーナスポイント】【アンリ・デグランジュ記念賞】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

ティーニュの上り
ティーニュの村の教会 Greg Mistral
ティーニュはウインターリゾートだ ©andyparant.com

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第18ステージにもどる≪≪   ≫≫第20ステージにすすむ

7月25日 第18ステージ アンブリュン〜バロワール

モビスターのナイロ・キンタナ(コロンビア)が残り19kmを頂点とする最難関のガリビエ峠でアタックし、ゴールまで独走して1年ぶり3度目の区間優勝を飾った。首位のジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)は有力選手の集団から一時脱落したが、下り坂で追いついてマイヨジョーヌを死守した。総合2位はイネオスのゲラント・トーマス(英国)に代わってチームメートのエガン・ベルナル(コロンビア)になった。

ナイロ・キンタナが2019ツール・ド・フランス第18ステージを制した ©ASO Pauline BALLET

キンタナ、ベルナルのコロンビア勢がアルプスで活躍

序盤から30選手が第1集団を形成。この中に総合成績で9分30秒遅れ、2013年と2015年には総合2位になっているキンタナが加わっていたため、後続の有力選手らも決定的な差がつかないようにペースをコントロール。メイン集団の先頭にイネオスが並んで第1集団を追った。

先頭集団から徐々に脱落する選手が増え、勝負どころのガリビエ峠中腹でキンタナがアタックを決めると、誰も追走できなかった。単独になったキンタナはガリビエ峠を越え、ゴールまでの19kmを独走してトップフィニッシュした。

2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY
マイヨジョーヌのアラフィリップ。第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

「中盤戦のピレネーでは落車してしまったので、その回復を今日まで待つ必要があった。アルプスは標高が高いからボクたちコロンビア勢には有利だ。タイミングをはかってアタックした」とキンタナ。

一方の総合優勝争いは大混戦だ。ガリビエ峠でイネオスは総合3位につけていたベルナルをアタックさせた。さらに総合2位のトーマスが先行する。この動きをきっかけに有力選手がバラバラに。アラフィリップがついにここで遅れを取り、ガリビエ峠ではわずかに差をつけられて通過した。

ガリビエ峠。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY
イゾアール峠。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

「あらゆるリスクを犯した」というアラフィリップは下り坂を全開で走り、先行していたトーマスらに合流。ベルナルには届かなかったが、マイヨジョーヌを死守することに成功した。ベルナルはこの日32秒を稼ぎ、総合成績で1分30秒遅れの2位に浮上。

「トーマスがレースを動かすためにアタックしろと声をかけてくれた。まだ勝負どころが2区間ある。目標を失わず、今日のようにうまくいくレースがしたい」とベルナル。

新人王のエガン・ベルナル。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Alex BROADWAY

マイヨジョーヌを守ったアラフィリップは、「下りでリスクを負ってまで前方を追った。まだあきらめるわけにはいかない」と語った。

2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第18ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
アンブリュンのあるセールポンソン湖 ©OT Serre-Ponçon
アンブリュンの音楽フェス ©Rémi Morel
アンブリュンのあるセールポンソン湖 ©OT Serre-Ponçon
バール峠
イゾアール峠
ガリビエ峠【ボーナスポイント】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

アンブリュン周辺は冬になると冠雪する ©Le Naturographe
アンブリュン ©LionelMacaluso
セールポンソン湖 ©Le Naturographe

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第17ステージにもどる≪≪   ≫≫第19ステージにすすむ

7月24日 第17ステージ ポンデュガール〜ガップ

欧州チャンピオンジャージーを着用するミッチェルトン・スコットのマッテオ・トレンティン(イタリア)が独走し、5年ぶり3度目のステージ優勝を果たした。同チームはこれで区間4勝目。首位のジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)、1分35秒差の総合2位ゲラント・トーマス(英国、イネオス)らは20分10秒遅れのメイン集団でゴールし、総合成績の上位に変動はなかった。

2019ツール・ド・フランス第17ステージ ©ASO Alex BROADWAY

トレンティンが独走で3勝目。アラフィリップ首位堅持

翌日からは総合優勝をかけたアルプス3連戦。最終日のパリはスプリンターのものだ。区間勝利をねらうのはもうこの日しかない。山岳ステージの決戦に備えた有力選手は動かないとみた一発勝負師たち34選手が5km地点から第1集団を形成した。トレンティンもこの中にいた。

「第10ステージが終わって、ボクが勝つとしたら今日しかないと思っていた。翌日からの山岳3区間はあまりにも厳しいからね」と満を持して第1集団に加わったトレンティン。すでに脚は疲労の塊だったが、精神的なモチベーションが奮い立たせた。

ポンデュガール ©ASO Thomas MAHEUX
フランスは熱波に襲われた ©ASO Thomas MAHEUX

残り14kmでトレンティンが抜け出し、ゴールまで独走する。トレンティンはゴールスプリントにも定評があるが、この日は確実に勝利をつかむために早めに動いたことが功を奏する。

「まさか単独になるとは思わなかったが、自分のペースを維持してゴールまで逃げ切ろうと思った」

2019ツール・ド・フランス第17ステージ ©ASO Alex BROADWAY
マイヨジョーヌのアラフィリップ。2019ツール・ド・フランス第17ステージ ©ASO Alex BROADWAY

トレンティンは2013年のリヨン、2014年のナンシーに続き、久々に区間優勝。欧州選手権は近年になって始まったレースで、その優勝者は1年間チャンピオンジャージーを着用する。ツール・ド・フランスで欧州チャンピオンが勝ったのは2017年のペテル・サガン(スロバキア)、2018年のアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)に続いて3年連続となる。

欧州チャンピオンとしてプロ選手を代表する存在でもあり、イタリアプロサイクリスト協会の副会長も務める。母国イタリアでは自転車が巻き込まれる交通事故が欧州で最悪なことを憂慮し、欧州議会に改善要望書を提出し、受理された際の中心選手となった。

マッテオ・トレンティンが第17ステージを制した ©ASO Alex BROADWAY
2019ツール・ド・フランス第17ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

「これまでの2勝はスプリント勝利だったが、今日はまた違ったパターンで勝てたから、一番思い出に残ると思う」

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第17ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
ポンデュガールはローマ時代に作られた水道橋 ©Aurélio Rodriguez
ポンデュガール ©Aurélio Rodriguez
ポンデュガール。築2000年の建造物に上れる ©Aurélio Rodriguez
アルプスとプロバンスが交わるエリアに位置するガップ ©Bertrant Bodin
ガップのシャランス城 ©Bertrant Bodin
ガップ、シャポー・ド・ナポレオン ©Fabien Thibault

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第16ステージにもどる≪≪   ≫≫第18ステージにすすむ

7月23日 第16ステージ ニーム〜ニーム

ロット・スーダルの韓国系オーストラリア選手、カレブ・ユアンがゴール勝負を制し、第11ステージに続く今大会2勝目を飾った。首位のマイヨジョーヌを着るドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)ら有力選手はタイム差なしの同一集団でゴール。アラフィリップと総合2位ゲラント・トーマス(英国、イネオス)との差は1分35秒で変わらず。

2019ツール・ド・フランス第16ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

猛暑のステージでユアンが2勝目。アラフィリップ首位死守

フランスはこの日からの3日間、記録的な熱波に襲われると予想されている。この日は南仏ニームを発着とするステージで、気温40度近くの暑さの中、各チームは給水を何度も行い、過酷なレースに耐えた。そんなハードなステージだったが、スタート後1kmで5選手がメイン集団から抜け出し、逃げ切りを図ってゴールを目指した。

世界遺産ポンデュガールを渡る ©ASO Pauline BALLET
2019ツール・ド・フランス第16ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

しかしこのニームは近年、常にゴールスプリント勝負で区間優勝者が決まっている。多少の起伏はあるが逃げが決まりにくい大平原が広がる。前回ニームがゴールとなったのは2014年だが、2選手が区間距離222kmのうち220kmを逃げ続けて勝利を目指したが、ゴールラインのわずか50m手前で大集団に飲み込まれている。

そしてこの日も案の定、先行する5選手とのタイム差を把握しながら後続のメイン集団が徐々にその差を詰めていった。ゴールまで長い距離を残して吸収してしまうと、そこから新たなアタックが発生することがあるため、メイン集団は最後まで捕まえないことが常套手段でもある。

この日も暑い ©ASO Pauline BALLET
マイヨジョーヌのアラフィリップ ©ASO Pauline BALLET

そしてメイン集団は残り2.5kmで逃げていた選手たちを吸収し、最後はスプリンターたちの力比べ。小柄なユアンがロケットのように飛び出して勝利を飾った。

「暑さのために調子は悪かった。ゴール勝負のポジションもよくなかった。でも妻と娘に勝利をプレゼントしたかった。1勝でもスゴいのにこれで2勝。もう信じられないよ」とユアン。

ポンデュガールを訪れた第16ステージ ©ASO Pauline BALLET

一方、総合優勝を争う有力選手たちはこの日体力を温存したかったが、高温のため過酷な戦いを余儀なくされた。連覇をねらうトーマスは走行中に不注意から転倒。幸い擦過傷で済み、すぐにチームのアシスト陣がトーマスをメイン集団に復帰させたが、思わぬ痛手となった。

大会はいよいよ大詰め。25日からはアルプスでの3連続山岳ステージが待ち構える。

山岳賞のティム・ウェレンス。2019ツール・ド・フランス第16ステージ ©ASO Pauline BALLET
2019ツール・ド・フランス第16ステージでユアンが2勝目 ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第16ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
ニームの古代劇場ではコンサートも ©Eric Canto
ニームのメゾン・カレ ©OT Nîmes
ニームのアレーヌ(古代劇場) ©O.Maynard – OT Nîmes
ニームのフォンテーヌ庭園 ©O.Maynard – OT Nîmes
ニームの古代劇場 ©M. Fasol, Culturespaces
ニームの古代劇場とローマ文化博物館 ©Stéphane Ramillon – Ville de Nîmes

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第15ステージにもどる≪≪   ≫≫第17ステージにすすむ

7月21日 第15ステージ リムー〜フォワ

ピレネー山脈最後の山岳ステージは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)がゴールまでの上り坂で独走を決め、第12ステージに続いて優勝。前日に区間勝利したグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が33秒遅れの2位。首位のマイヨジョーヌを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)は1分49秒遅れの11位。首位は守ったもののライバルに詰め寄られた。

翌日は大会2回目の休息日で、23日から最後の6区間が待ち構える。

アラフィリップがたまらず脱落。2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Pauline BALLET

アラフィリップが遅れた! マイヨジョーヌの行方は五里霧中

この日も序盤からサイモン・イェーツを含む区間優勝ねらいの選手が第1集団を形成した。本来のイェーツなら総合優勝を争える実力を持つだけに、ライバル選手は逃げを容認しないが、大会前半で大きく遅れているため第12ステージと同様に先行を許すことになる。第2集団に残った有力選手らは互いの総合成績をにらみながらの戦いとなり、区間優勝争いとは別のレースをしているのである。

2019ツール・ド・フランス第15ステージ、サガンは一番人気 ©ASO Alex BROADWAY

イェーツは残り8.8kmで単独となり、そのままゴールまで逃げ切るが、その後方ではいよいよ有力選手が積極的に動き始めた。残り7kmでピノがアタックすると、首位のアラフィリップ、総合2位のゲラント・トーマス(英国、イネオス)がたまらず脱落。最も苦しそうなのは前日に死力を尽くしたアラフィリップで、ついにここで遅れをとる。前日まで2位トーマスに対して積み重ねてきたタイム差もこの日だけで27秒を失う。前日までの貯金でなんとかマイヨジョーヌを守ったが、表彰式ではこれまでのような笑顔が見られなかった。

サイモン・イェーツがステージ2勝目。2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Alex BROADWAY
独走するサイモン・イェーツ。2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Alex BROADWAY

一方ピノはこの日、イェーツには33秒届かなかったが、総合成績で1分50秒遅れの総合4位まで浮上してきた。トーマスからはわずか15秒遅れだ。前日はフランス中がアラフィリップ優勝の可能性を見出したが、わずか1日でその期待はピノに移ったと言ってもいい。

確実に総合優勝がねらえる位置につけるゲラント・トーマス。2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Alex BROADWAY
2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Alex BROADWAY

「厳しい1日になることは分かっていた。最後まで全力を尽くしたが、今日は少しタイムを失うと覚悟はしていた。それでもマイヨジョーヌを死守できてうれしいよ。夢はまだ続いている。最初からボクは優勝候補ではなかったし、さらに苦しい戦いはこれから待っていると思う」とアラフィリップ。

大会最終週は総合優勝争いを決するアルプスの山岳ステージ。アラフィリップは依然リードを保つが、上りの強さを考えれば絶好の位置につけるのはトーマス。そしてピノだ。

2019ツール・ド・フランス第15ステージ、初めての雨が路面を濡らした ©ASO Pauline BALLET
2019ツール・ド・フランス第15ステージ ©ASO Pauline BALLET

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブラン(新人賞)エガン・ベルナル(イネオス、コロンビア)

2019ツール・ド・フランス第15ステージのコースマップ(クリックすると拡大します)
リムーのナイトマーケット ©Pierredavy
リムーのカーニバルでくつろいで ©Limoux
リムーのカーニバル ©Limoux
ペゲールの壁【ボーナスポイント】

新ルール解説【ボーナスポイントとは?】

フォワ・プラダルビス
フォワ、カタリ派の城 ©Dominique VIET – CRT Occitanie
フォワ、カタリ派の城 ©Dominique VIET – CRT Occitanie
フォワ ©Patrice Thebault – CRT Occitanie

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