商売道具忘れる! ちょっとの不注意でトホホの1日に

ツール・ド・フランス取材者日記。この日はトゥールーズからピレネーのふもとバニェールドビゴールへ。よく登場する町なのでゴールやサルドプレスの位置、ビュフェに用意される地元特産物のおいしさもよく知っている。移動距離も勝手知ったるA64高速を160km走れば到着する。意外と楽な1日のはずでした。

スタート地点は日本が初出場した1998サッカーW杯でチケット騒動のあったトゥールーズのサッカー場

はずでした…。いわあ、ほんのちょっとの不注意でトホホの1日になろうとは。

トゥールーズはピレネー山脈の玄関口という話は前日にご紹介しました。ポーやルルドに向かうとき、3日ほどしてポーやルルドから戻るとき、トゥールーズとポーを結ぶA64高速を使います。

高速道路がレンガ造りの橋をくぐる場所があって、それがとても印象に残っています。30年間で何回くぐったのだろう? 少なくとも年に2回。多いときはもっとですね。そして2019年、とある事態で1日にして3回くぐることに。そのわけは…。

この日は空港へのお迎えもあって、イタリア系ホテル到着後はカルボナーラだけ頼んで休肝日

関係車両でたまにゴールに背を向けて走ってくるクルマとすれ違うんですが、あれはいったいなにがしたいのかと不思議に感じていました。ところがボクがそれをするハメに。

スタート地点からA64高速を順調に160kmの距離を走ってゴールのサルドプレスに到着。さあ仕事をするかとパソコンなど一式が入ったバッグを探したら、いつもの後部座席にないんです! まさか盗難? 最後の望みであるトランクを開けるのですが、そこで見つからなかったときの絶望感。

なんか焦るというより放心状態に。落ち着いて考えてみたらホテル出発時にバッグを積み込んだ記憶がない。ホテルに忘れたことを確かめるために電話をかけたら「戻ってきなさい」という。クルマのトランクには予備のパソコンがあるのでそれでとりあえず原稿が書けるのではとも考えたんですが、やはりパソコンを手元に戻さないと落ち着かない。

バニェールドビゴールのスパ。こういうところでのんびりするはずだったのに ©Thébault

160kmを素直に折り返しました。自分の不注意なので文句も言えません。いつもホテルの部屋を出るときはベッドシーツをもとどおりにして、すべてを指さし確認して忘れ物がないかをチェックするんですが、この日はそのルーティーンが異なりました。

ホテルから離れたところの地下駐車場にクルマを置いていたので、そこまで荷物を運ぶのは大変。だからあらかじめ荷物をパッキングして、クルマでホテル前まで戻ってきて、部屋に荷物を取りに行ってチェックアウトしようと。ところが衣類の入ったバッグは持ったんですが、ベッドの上に置いた商売道具を忘れました。

ほんの少しの注意力があれば回避できたこと。武勇伝にもなりません。トゥールーズとポーを結ぶ高速を1往復半。レンガ造りの橋は3回くぐりました・この日は結局600kmを走って疲労困憊に。ホテルのお姉さんが見覚えのあるバッグを手渡してくれたときは本当にうれしかったことを考えて、クヨクヨしないことに決めました。

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